体力的な負担が少ないとされる事務職は、座ってできる仕事のためか人気の高い職種です。
でもどんな仕事にも向き不向きがあるように、人気があるからといって誰にでもできるというわけではありません。
事務職が向いていない人にとっては、思っている以上に負担が大きい仕事です。
そこで今回は、いま事務職についているのが辛いと感じている人や、事務職からの転職を考えているという人に、どんな人が事務職に向いていないのか、その特徴を解説します。
目次
事務職に不向きな人ってどんな人
事務仕事は簡単にこなせると考えている人もいるかもしれませんが、誰にでもできるわけではありません。
事務職にも向き不向きがあります。以下に挙げるような人には事務職は向いていないのかもしれません。
協調性にとぼしい人
事務職は、かなりの専門性をもった会社や部署でないかぎり、比較的未経験でも働くことができる仕事です。
最近ではパソコンの利用はあたりまえですが、まったく触ったことがないという人でない限り、最低限のスキルと知識があれば大丈夫です。
会社によっては独自のシステムを使っている場合もありますが、複雑な操作が必要とされることは少なく、基本的なスキルがあれば問題なく仕事をすることができます。
しかし事務職とは一人でするものではありません。
他の部署や取引先などとやりとりをしつつ、様々な場面で協力を求められる仕事でもあります。
また仕事を始めたばかりで右も左もわからないときは、憶することなく質問したり、指示をもらうことで業務を覚えていかなくてはなりません。
パソコンのスキルの高さや、個人的な能力よりも、周りとの協調性が必要となる仕事なのです。
個人情報の保護にうとい人
部署にもよりますが、経理や総務、人事などといった部署の場合、会社で働く人々の個人情報を扱います。
個人情報の保護は、ニュースなどで取り上げられることもしばしばですが、SNSなどが日常的に使われている現在、個人情報を扱うには慎重さと責任が求められます。
SNSだけでなく、人のうわさ話が好きな人や、書類の管理がずさんな人など、危機意識の低い人には向いていません。
もし些細なものでも情報が流出してしまった場合、個人の責任だけでなく会社の信用が損なわれたり、損害が出ることもありえるのです。
個人情報の流出は正統な解雇理由にもなりますので、個人情報に対する意識が薄い人には向いていない仕事です。
注意力にとぼしく仕事のチェックができない人
事務仕事のメインは入力作業や書類の作成です。
注意力不足でミスが多い書類は、部署や会社の信用問題にもなりますので、確認や見直しは必須です。
地味な作業と思われるかもしれませんが、メモをとるのを習慣づけるなど、基本的な努力の積み重ねが求められます。
すぐに結果が出たり、目に見える成果があるわけではありません。ひとつひとつを地道にこなしていくことができなくてはなりません。
成果に対して報酬がほしい人
事務職は部署や会社が仕事をこなしていけるよう、必要なサポートを行います。
営業職のように目に見える成果がなく、個人の努力や能力を判断するのが難しい仕事です。
そのため個人による報酬の差は大きくありません。
人によってはやりがいが感じられないなど、仕事へのモチベーションを保つのが難しく感じるかもしれません。
自分の仕事に対して、わかりやすい評価と報酬を求める人には、事務職は向いていないかもしれません。
活発に動き回ることが好きな人
事務職のほとんどは座り仕事です。そのため体力的に求められるものは多くありません。
体力のあまりない人にとっては魅力な点ですが、身体を動かして活発に動き回るタイプの人や、ある程度周囲に気を使いながら、ひとつところで作業するのが苦手な人には向いていません。
仕事の内容も大きく変化することはなく、コツコツと仕事をこなしていく力が求められますので、忍耐強くない人には難しい仕事です。
クリエイティブな仕事がしたい人
事務職ではルールに基づいて、正確かつ的確に仕事をこなしていく力が求められます。
そのため、自分の個性を生かしてクリエイティブな仕事をしたいという人には物足りないかもしれません。
仕事をこなしくていくために自分なりの工夫をすることはあるかもしれませんが、基本的なルールを変えるのは許されません。
敬語やマナーなどの一般常識が身についていない人
電話の応対や部外の人たちと接する機会が多い事務職にとって、マナーや一般常識はやはり大切です。
敬語の使い方や身だしなみ、相手に不快感を与えない対応など、常識的なビジネスマナーを守ることは当然です。
会社や部署によっては服装なども規定されるため、自由に振る舞うことは許されません。
事務職からの転職を考える
事務職は会社にとって欠くことのできない仕事ですが、自分に合っていないと感じているなら転職を考えるのも方法です。
事務職を続けてきたけれど転職を繰り返していたり、仕事に満足感を感じられない人は、そもそも事務職に向いていないのではないでしょうか。
逆に事務職への転職を考えているといった人もいるでしょう。でも本当に自分に向いている仕事なのかどうかを、もう一度考えてみるべきです。
では、転職にあたって考えなければならないこととは何でしょうか。
自分の希望や性格を再確認
闇雲に転職しても、自分の希望と違っていたり向いていない職種であれば、やはり後悔することでしょう。
同じ間違いを繰り返さないためには、まず自分の性格や仕事に望むことなどを、整理して再確認してみましょう。
どんな仕事がしたいのか、自分にはどんなことが向いているのか、職場に求めることや働き方など、紙に書きだしてみるのも方法のひとつです。
自分の考えや求めるものを整理して理解することで、どんな仕事を探せばいいのかが見えてきます。
先延ばしせず動き出す
じっくり考えることは大切ですが、いつまでも先延ばしにしていてはいけません。
職種が変わるということは、新しい仕事をゼロから覚えていかなければなりませんので、仕事ができるようになるまでに時間がかかります。
未経験者可の募集であっても、場合によっては年齢などで制限されてしまうかもしれません。
鉄は熱いうちに打て。思い立ったらまずは動き出してみることです。
転職を考えるなら転職エージェント
転職を考えるなら、まず転職エージェントに相談してみましょう。
自分の適性を理解するためのカウンセリングや、希望の仕事探しなど、転職エージェントを利用することで、心強いサポートが受けられます。
いざ転職となれば、面接の約束や給与の交渉などを行わなくてはなりません。
転職エージェントであれば、応募者に変わって代行するサービスも充実しています。
ひとりでは不安な転職も、転職エージェントのサポートを受けられれば成功する確率が上がります。
転職を考えたら、ぜひ転職エージェントを検討してみてください。
