幼稚園の先生を辞めたい!退職理由や辛いと感じた時の対処法をご紹介。

小さな子供と触れ合うことができる、子供好きには転職とも思えるような職業、それが幼稚園教諭です。しかし、実は離職率が高いことでも知られています。

「幼い頃からの夢を叶えて幼稚園教諭になったは良いけれど...辞めたいと思うようになった」という人が増えているようです。

そこで今回は、辞めたい人が続出していると言われている幼稚園教諭の離職率が高い理由や幼稚園教諭を続けられる人の特徴、辞めたいと感じた時の対処法などについて解説していきます。

辞めたい人が続出?幼稚園教諭の離職率が高い理由

子供は無邪気で可愛いものだから、どんなに大変なことがあっても頑張れる...というものではありません。幼稚園教諭も給与をもらって働いているのです。

いくらやりがいのある仕事であるとはいえ、幼稚園教諭の仕事のハードさを体験すると、「辞めたい」と感じるようになっても無理はないのかもしれません。

幼稚園教諭は体力勝負

幼稚園には満3歳から小学校に入学するまでの幼児が通ってきます。大人に比べて子供たちの体力は無尽蔵と思われるほどですから、幼稚園教諭は体力勝負といっても過言ではありません。

また、いろいろな物事に興味を持ち始める年齢の幼児たちの行動につねに目を光らせておく必要がありますから、気の休まる暇もないでしょう。

お友達同士でケンカをしていないか、危険と思われるような遊びをしていないか、子供たちが元気に楽しく過ごせるように気を配りながら、毎日を過ごしているのが幼稚園教諭なのです。

子供は好きだけど...人間関係に耐えられない

子供たちはかわいいし、「先生あそぼう!」と慕ってくれることや「幼稚園が大好き!」と言ってくれる子供たちの笑顔に元気をもらっている毎日であっても耐えられないと感じてしまうのが幼稚園の人間関係です。

幼稚園の園長先生や先輩・後輩との関係など、子供たちとは関係のないところで、さまざまなしがらみが仕事への意欲を奪ってしまうことがあります。

あからさまに無視される、陰湿ないじめがあるといったことも中にはあるようです。このような職場環境の問題で幼稚園教諭を辞めたいと思う人も少なくないと言われています。

幼稚園教諭は仕事量が膨大

幼稚園教諭がやらなければいけない仕事は、実はたくさんあります。ただ子供と楽しく遊んでいれば良いというわけではないのです。

早朝保育を実施している幼稚園の場合は朝6時過ぎには出勤して子供たちを迎え入れる準備をします。子供たちが登園したら保護者への対応や健康チェック、欠席などの確認です。

子供たちが自由に遊べる時間帯には保護者から預かった連絡ノートへの記入などをおこない、図工や運動、音楽や文字・数の遊びなどの保育時間を過ごしたらあっという間に昼食の時間がやってきます。

仕事量に対して給与が低すぎる

14時過ぎから園児たちの帰り支度がはじまり、ほとんどの園児たちが降園した15時頃からは反省会やミーティング、清掃や事務作業がスタートします。

翌日の
保育計画やクラス便りの作成、遊具の点検や活動準備、壁面に飾る装飾物などの製作も幼稚園教諭の仕事です。もちろん定時にすべての作業が終わるとは限りません。

このよう、幼稚園教諭の仕事は多岐にわたり、非常にハードなものです。しかし仕事量に対して給与は決して高いとは言えず、幼稚園教諭を辞めたいと考える人が減らないのです。

辞めたいけど...辞めない!幼稚園教諭を続けられる人の特徴

幼稚園教諭の仕事があまりにもハードであることや、給与面での不満から、「辞めたい」と感じている人が多いのは事実です。

その反面、「辞めたいけど辞めない」という選択をする幼稚園教諭もたくさんいるようです。では次に、幼稚園教諭を続けられる人の特徴について見ていきましょう。

幼稚園教諭になることが昔からの夢だった

幼稚園教諭になることが昔からの夢だったという人は、幼稚園教諭という職業に対して誇りをもっているため、大変でも続けたいと思う人が多い傾向にあります。

もちろん日々の仕事はラクではありませんが、仕事がハードであるということをあらかじめ知ったうえで幼稚園教諭になることを決めたのです。

仕事の自分が目指した職業に就けたこと、そして今後のステップアップを見据えたビジョンをしっかり持っているからこそ、幼稚園教諭としてこれからも活躍していきたいという思いを強くできるのでしょう。

不満は待遇面だけ!幼稚園教諭の仕事が嫌いなわけではない

幼稚園教諭の仕事は嫌いではない、不満に感じるのは待遇面だけという場合も、今後も幼稚園教諭として長く勤められる人の特徴のひとつです。

シフトや給与面で折り合いがつかないだけなのですから、自分の納得のいく働き方・待遇が期待できる他の幼稚園に移ることで、キャリアを継続させることができます。

子供の数は年々減っていると言われていますが、幼稚園がなくなることはないでしょう。ですから、あきらめずに探し続ければ、希望に沿った幼稚園に勤めることは不可能ではないはずです。

園児たちの無邪気で純粋な姿に癒しを感じる

どれだけ仕事が大変でも、給与や待遇に不満があったとしても、「園児たちの無邪気で純粋な姿を見るとすべて吹き飛んでしまう」という場合などは、幼稚園教諭こそが天職なのかもしれません。

「楽な仕事なんてない、自分のやりたい仕事ができるのだから多少の我慢は必要」「ある程度プライベートの時間を確保できればOK」という柔軟な考えを持っている場合も同様です。

園児たちの元気いっぱいな姿に癒されている・園児たちの成長を見守れるのが嬉しいという人も、「幼稚園教諭を辞めたい」という気持ちが芽生えにくいタイプと言えるかもしれません。

幼稚園教諭を辞めたいと感じた時の処方箋

幼稚園教諭という職業を選び、園児たちとのふれあいなどを通して自分自身の成長も感じているという人は多いでしょう。

それでも「幼稚園教諭を辞めたい...」という感情を抑えることができなくなる瞬間がやってくることはあります。では今度は、幼稚園教諭をどうしても辞めたいと思った時の対処法について考えてみましょう。

自分の時間に没頭!趣味の時間を充実させる

幼稚園教諭として働いている自分を忘れてしまうくらい、趣味の時間を充実させることは、「辞めたい」という感情を追い払ってくれます。

自分の時間に思いきり没頭することで、幼稚園教諭の仕事に関するさまざまな悩み事を忘れることができるでしょう。

これといった趣味がないという人は、この機会に何か興味を持てるものを探してみてください。プライベートを充実させることで、仕事でも充実感を得やすくなります。

大きな声を出す!カラオケでストレスを解消

子供たちは自由奔放ですが、幼稚園教諭は大きな声で子供たちを叱ることは基本時にできません。そのため、知らぬ間にストレスを溜め込んでいることがあります。

そこで、「イライラが溜まってきたかな...」と感じたら、ぜひ大きな声を出すということを実践してみてください。カラオケに行って好きな歌を熱唱しましょう。

大きな声を出すことでストレスが解消されて心も体もスッキリ、爽快な気分を味わえるはずです。

転職も視野に入れて!ストレスに押しつぶされる前に幼稚園教諭を辞めよう

辞めたい人が続出していると言われている幼稚園教諭の離職率が高い理由や幼稚園教諭を続けられる人の特徴、辞めたいと感じた時の対処法などについて解説してきました。

「せっかく幼稚園教諭になったのだから、できる限り続けたい...」と思うのは無理もありませんが、精神的に追い込まれてしまってから決断するのでは遅いのです。

「幼稚園教諭を続けるのはもう限界」「辞めたい...」と、本気で考えるようになった時には、自分の心の声に従って、転職を考えるようにしましょう。

おすすめの記事