システムエンジニアはきつい仕事!SEに向いている人の特徴とは?

システムエンジニアと聞くと、「残業がとても多そう」「納期があって仕事がきつそう」「大変なのに給料が安そう」といったマイナスのイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。

確かにシステムエンジニアはきつい仕事です。経験や技術力も必要になりますし、誰にでもできる仕事というわけではないかもしれません。そのため、早期にシステムエンジニアを辞めてしまう人も少なくありません。

とはいえ、システムエンジニアとして着実にキャリアを積んでいくことができれば、残業時間やノルマに見合った高い報酬を得ることも夢ではありません。

そこで今回は、システムエンジニアのきついところや、システムエンジニアとしてのきつい仕事を乗り越えられる人の特徴、そしてシステムエンジニアを続けていくうえで重要なストレス解消法について考察していきます。

正直きつい!システムエンジニアのつらいところ

システムエンジニアというと、毎日コンピューターの画面に向かい合ってもくもくと仕事をしているイメージが強いという人は多いでしょう。

システムエンジニアはあまり人と接する機会がなく、自分の世界にこもって業務に没頭している変わりものばかりだという偏見を持っている人もいるかもしれません。

しかし、それらのシステムエンジニアに対するイメージはどれも正しいとは言えません。むしろ、想像以上にきつい仕事をしているのがシステムエンジニアです。

では、現役のシステムエンジニアが「正直きつい...」と、思わず口に出してしまうような、システムエンジニアのつらいところについて、見ていくことにしましょう。

技術力だけじゃない!実はコミュニケーションスキルも必要

システムエンジニアとして仕事をしていくためには、ある程度以上のコンピューターにまつわる知識や、技術力は必要です。しかし、それ以上に重要なのがコミュニケーションスキルであることはあまり知られていません。

コンピューターに動作指示を出すためのコードは「プログラマー」と呼ばれる専門家が書きますが、それ以外のシステム開発にかかわわる業務全般については、システムエンジニアが担当することになります。

クライアントから「どのようなものを作りたいのか」システム開発についての詳細なヒアリングをおこない、システムの大まかな構築・設計方法について話し合いをして納期を決めます。

次に設計図をもとにプログラマーが作成したコードにバグがないかどうかテスト・点検を実施して、問題がないことを確認したうえでクライアントに納品するところまでがシステムエンジニアの仕事です。

つまり、システムエンジニアは単に技術力に優れているというだけではダメなのです。クライアントの折衝をスムーズにおこなえるだけの高いコミュニケーション能力が求められるきつい仕事だと言うことができるでしょう。

プレッシャーに押しつぶされそうになる?納期は絶対厳守!

クライアントからシステム開発の依頼を受ける時には必ず、「いつまでにシステムを完成させるか」を明確にした納期が定められます。なお、納期は絶対厳守であることがほとんどです。

この定められた納期に間に合うようにシステムエンジニアはスケジュールを組んでいくわけですが、実際にすべてが順調に進むことはほぼありません。

細かな不具合を発見するたびに原因を解明して改善処置をしなければいけなくなり、その作業だけで何時間もかかることさえあります。

ですから帰宅が深夜になる、帰宅できないということは日常茶飯事であり、システムエンジニアは体力と精神力を極度に消耗する、きつい仕事だと言われるのです。

システムトラブルが発生すれば休日でも呼び出される

システムのテスト段階・納品前の段階では何の不具合もなかったのに、実際にシステムが稼働してみたら思わぬトラブルが発生するということがあります。

そしてシステムの不具合が起きるのは平日だけではありません。土日や祝日、正月や盆休み中など、思わぬ時にシステムエラーが起きることも考えられるのです。

そうした時、システムエンジニアは真っ先に呼び出されます。システムを設計したのはシステムエンジニアですから、当然と言えば当然なのですが、きつい仕事であると言わざるを得ません。

システムエンジニア向き?きつい仕事を乗り切れる人の特徴

システムエンジニアとして活躍していきたいと考えるのであれば、高いコミュニケーションスキルや体力的・精神的な強さも兼ね備えている必要があると述べました。

システムエラーによる休日の急な呼び出しにも応じなければいけませんから、決してラクな仕事ではありません。しかし、そうした「つらい」仕事に向いている人は少なからずいるものです。

では、システムエンジニアとして、きつい仕事を乗り切っていくことができる人の特徴について、多角的に見ていくことにしましょう。

何度失敗しても粘り強く頑張り続けられる

システムエンジニアの仕事は、ゼロからシステムを構築して、そのシステムを問題なく動かすことです。とは言え、ひとつのシステムを完成させるまでには長い時間がかかります。

何度も何度も失敗を繰り返し、ようやくクライアントに納品できる状態にまでシステムを作り上げていくのです。「千里の道も一歩から」という言葉がこれほどピッタリと合う職業もめずらしいでしょう。

常に進化し続ける技術力に対する貪欲さを持ち、新しい技術を積極的に学び・勉強し続けられる向上心を持っているかどうかという点も、システムエンジニアとして向いているかどうかを左右するポイントです。

協調性があり、チーム一丸となって作業できる

システムエンジニアの仕事は、人に頼らず自分ひとりだけで完結できるものではありません。必ずチームで分担を決め、協力し合いながら仕事を進めていきます。

ですから、チームワークを大切にする・協調性のあるタイプの人はシステムエンジニアとしての仕事を楽しんでおこなうことができるでしょう。

逆にコミュニケーションを取りながら仕事を進めることをきついと感じる、作業にのめり込んで周りが見えなくなってしまうタイプの人は、システムエンジニアには適していないと言えるかもしれません。

システムエンジニア=四六時中コンピューターと向き合いながら黙って仕事をするものだと思ってこの業界に飛び込むと、思わぬ現実に驚いてしまうはずです。

体調管理がしっかりできている

きついと言われることの多いシステムエンジニアですが、長く続けていける人、また優秀なシステムエンジニアというのは、体調管理がしっかりできていることが多いです。

システムエンジニアは定められた納期までにシステムを完成させなければいけませんから、途中で体調を崩して仕事ができない期間が発生すると全体の進行に大きな乱れが生じます。

ひとり欠けてしまうと、欠けた穴を誰かが補わなくてはいけなくなりますから、他のメンバーにも不必要な負担をかけてしまうことにもなります。

ですから、システム開発の仕事を請け負っている最中は特に自分の体調に細心の注意を払うことができるという点も、システムエンジニアとして重要な資質のひとつと言えるのです。

システムエンジニアを長く続けるために!ストレスとの上手な付き合い方

システムエンジニアの仕事はスケジュール的にも仕事の内容的にもきついことが多く、短期間で辞めてしまう人も少なくありません。

しかし、経験を積めば積むほど実力がついてより高度な仕事にチャレンジできるようになるのも、システムエンジニアとして働く醍醐味です。

ではここからは、システムエンジニアを長く続けていくためにぜひ覚えておきたい、ストレスとの上手な付き合い方について考えていくことにしましょう。

たくさん笑って自律神経を整える

作成中のシステムに不具合が発生した時などは、エラー箇所が見つかるまで、何時間でも時には夜中まで作業が続くことがあります。

疲れがピークに達してイライラしてくると、気持ちがたかぶり交感神経が優位になります。すると、いざ仕事が片付いても心が休まりません。

だからこそ、たくさん笑って自律神経のバランスを整えることは、毎日コンピューターと向き合いながら、きつい仕事をしているシステムエンジニアにとってとても大切なことなのです。

パソコンから離れて趣味に没頭する

システムエンジニアの仕事はいつだってコンピューターと二人三脚でおこなうものですから、仕事のない日くらいは意識してパソコンから離れてみるようにしましょう。

パソコンを使わない趣味があれば、ぜひ仕事のことを忘れて没頭したいものです。これといって好きなことがないという人は、書店をぶらぶら散歩してみましょう。

きっと何かピンとくるもの、興味を持てるものが見つかるはずです。「新しいことにチャレンジする」というのも、システムエンジニアというきつい仕事を乗り切るための、上手な気分転換の方法と言えるでしょう。

休みの日に体をたくさん動かしてぐっすり眠る

コンピューターの画面ばかり見て仕事をすることが多いシステムエンジニアは、眼精疲労や肩こり・腰痛などに悩まされがちです。

ですから、休日はできるだけ体をたくさん動かすことを考えてみてください。血行が悪いと蓄積された疲れをなかなか取りきることができず、休日明けからまた新たな疲労を溜め込んでしまうことになります。

ですから、休みの日はジムに行ったりスポーツをしたりして汗を流す、またはジョギングやウォーキングでリフレッシュするのも良いでしょう。

そうして夜に心地よい疲労を感じることができれば、ぐっすり眠ることができ、溜まった疲労もスッキリ解消することができるはずです。

システムエンジニアは大変!「向いてない・きつい」と感じたら別の職種に転向するのもアリ

システムエンジニアのきついところや、システムエンジニアとしてのきつい仕事を乗り越えられる人の特徴、そしてシステムエンジニアを続けていくうえで重要なストレス解消法について考察してきました。

システムエンジニアという仕事はきつい部分もたくさんありますが、向いている人にとっては、それすらも「楽しめてしまう」要素に変わることがあります。

その一方で、どうしてもシステムエンジニアに向いていないと感じてしまう人がいることもまた事実です。もしもあなたが今システムエンジニアの業務を「きつい」と感じているのなら、決して無理はしないことです。

あなたの志向に合った職業が必ずあるはずですから、システムエンジニアから別の仕事にチェンジすることを前向きに検討してみてください。

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