悩み事のことを考え続けていると、どうしても気持ちが晴れません。悩み事が解決されるまで、モヤモヤした気分で過ごすことになります。
しかし、悩み事の種はどこにでも散らばっていて、ひとつの悩みが解消したと思ったら、また次の悩みが出てきた...と、その繰り返しです。
そこで、「悩み事がなくなればいいのに...」そんなふうに感じている人に向けて、悩み事の解消法にまつわるあれこれについて紹介していきます。
目次
解消法を探す前に、悩み事を抱えている「自分」を理解する
悩み事というのは、最初から「悩み」としてあなたの目の前に存在していたわけではありません。その出来事を「どうしても解決しなければいけない問題」と捉えた時点で、それは「悩み事」に変化します。
つまり、悩み事を作り出しているのは「自分自身」であるということができるでしょう。悩み事の解消法を探る前に、まずは悩みを抱えてしまう「自分」について理解を深めていきましょう。
物事をネガティブに捉える傾向はないか？
つねに「悩み事が尽きない...」と感じている人の多くは、物事をネガティブに捉える傾向があります。それほど悲観的に考える必要のないことでも、アラを探し出して「やっぱりダメだ...」という結論に達します。
物事を最初からネガティブに捉えていれば、万が一最悪の状況になった時でもガッカリせずに済むという自己防衛意識が働いているのかもしれません。
しかし、物事をネガティブに捉え続けていく限り、悩みの種はどんどん増えていきます。
どうにかして悩み事の解消法を見つけたいと思うのであれば、まずはネガティブ思考をやめて悩み事そのものを作り出さない努力が必要であると言えるでしょう。
すべて「完璧にこなそう」と思っていないか？
「これでは不十分だ」「もっと良い方法があるはずなのに...」そんなふうにすべてを完璧にこなしたいと考えている人も、悩み事を抱えやすい場合が多いです。
自分が納得いくように物事を進められないと、それは悩み事に姿を変え、解消法を求めてさらに悩みを深めていきます。悩み事を解消するためにさらなる悩みを作り出すというのは、あまり建設的とは言えません。
「完璧にできなくても大丈夫」「頑張りすぎなくてOK」と、もっと自分に寛容になることを学ぶと良いでしょう。自分で自分を認められるようになると、悩み事の解消法など必要ないほど、人生が生きやすくなります。
ひとりで解決しようとしていないか？
悩み事の解消法を探してひとりで奮闘してしまうタイプの人も、悩みと隣り合わせに生きている場合が多いです。「悩みながら生きる」ということがごく自然に染みついてしまっているのかもしれません。
誰かに頼ることを「恥ずかしいこと」であると考え、何でも自分ひとりで解決しようとするのですが、解消法が見つからないまま時間だけを浪費していきます。
ひとりでは解消できない悩みだと感じたら、「他人を頼るという選択をするのもアリなのだ」ということを、ひとりで戦い続ける自分自身に言い聞かせましょう。
実践あるのみ！ぜひトライしてほしい悩み事の解消法
悩み事を解消する以前に、自分自身を見つめ直すことが大切であると述べました。
では次に、具体的に悩み事を解決するにはどうすれば良いのか、悩み事の解消法について見ていくことにしましょう。
努力で解決できる悩み事かどうか見極める
悩み事にはさまざまなものがあります。その中には、自分の努力次第でどうにか解消法が見つかりそうなものや、いくら頑張ってもどうにもならない問題もあります。
頑張れば解決できるの悩み事なのか、努力しても解決することが難しい悩み事なのか、という点をきちんと見極めることは、解消法にたどりつけるかどうかの分岐点です。
頑張ることで光が見出せそうな悩み事については、自分の持てるすべての力を投入して全力で解決方法を探していきます。きっと良い解消法が見つかるでしょう。
ただ、自分がいくら頑張ったところで事態は一向に変わらないとわかってしまったら、「すべて成り行きにまかせる」というのもひとつの方法と言えます。
感情を思いきり表に出す
悩み事の解消法ばかり考えていて頭がパンクしそうになってしまったら、モヤモヤした気持ちを思い切り発散させることが大切です。
モヤモヤを引きずったままではストレスが邪魔をして頭が思うように働きませんし、悩み事の良い解消法も見つかりません。
そんなときはぜひ、感動できる映画を見て涙を流したり、カラオケで熱唱したりと、あなたが好きな方法で感情を爆発させてみてください。
「悩み事」という、心の内に抱えたマイナスの感情をすべて洗い流してしまうことで頭がクリアになり、今まで思いつかなかったような解消法がひらめくかもしれません。
悩み事を「解消しない」選択をする
人は悩み事を目の前にすると無条件に「解消法を見つけなれば！」という気持ちに駆り立てられます。しかし、悩み事は必ず解決しなければいけないものなのでしょうか。
いいえ、違います。悩み事は解決しても解決しなくても、どちらでも良いのです。というのも、悩み事があってもなくても、同じように時間は過ぎていくからです。
ということは、悩み事の解消法を考えるのではなく、あえて悩み事を「放置する」という選択をしてもまったく問題ないのです。
むしろ、ムリに解消法を探そうとしないことで、いつかふとした瞬間に解決の糸口が見えてくる場合もあります。
悩み事の解消法を考えるのは時間のムダ遣い？
悩み事の解消法を考えることに時間を費やすのは、ある意味で「時間のムダ遣い」と言うことができます。悩み事には、「必ず解決できる」という保証がどこにもないからです。
本当な考えなければいけないことがたくさんあるのに、悩み事のせいで邪魔されてしまうとすれば、時間を効率よく使えていないということになります。
「悩み事の解消法を探す時間はムダである」という意識を自分の中に根づかせることで、時間をさらに有効に、有意義に使うことができるようになるでしょう。
悩み事の解消法を見つけたいなら行動あるのみ
悩むこと自体は悪いことではありません。起きた出来事について振り返ったり、行動を反省したりするのはとても大切なことです。
しかし、悩み事としていつまでも解消法を探し続ける時間があるのであれば、ただ「悩む」のではなく、どんどん行動していきましょう。
頭の中だけで考えていても、結局は堂々巡りで悩み事の最終的な解決には結びつきません。悩み事の解消法は「動きながら見つける」といった気持ちを持つくらいがちょうど良いのです。
実際に行動すれば必ず「結果」が出ます。その結果から、いちばん適切と思われる悩み事の解消法を見つけ出していきましょう。
悩み事が解決しなくても命まで取られることはない
どれだけ行動しても悩み事の解消法が見つからないこともあります。そんなときは思い切って「悩み事の解消法を探すのをあきらめる」という決断をしましょう。
悩み事が解決しなくても、命まで取られることはありません。あなたの中に悩み事は残りますが、考えても行動してもどうしようもない事というのは世の中にいくらでもあります。
ですから、「できるだけのことをしてみたけれど解消法が見つからない」という場合には、悩み事のことをいさぎよく忘れるのもひとつの方法であると覚えておいてください。
悩み事の解消法を探る前に自分自身と向き合おう！
「悩み事がなくなればいいのに...」そんなふうに感じている人に向けて、悩み事の解消法にまつわるあれこれについて紹介してきました。
悩み事は必ず解決しなければいけないという性質のものではありません。解消法が見つかっても、見つからなくても、同じように時間は過ぎていきます。
悩み事の解消法を熱心に探す前に、「本当にこの問題を解決しないと先に進めないのか？」と自問自答し、自分自身とよく向き合ってみてください。
