FXの期待値が高い6つの取引方法と気をつけるべきポイント。

FXは取引により増えるだけでなく減る可能性がある以上、無闇な取引は控えなければいけません。

無闇な取引を控えようとして次に考えるのが「どこでどのように取引すればいいか」でしょう。

取引のやり方はトレーダーにより様々ですが、共通してやるべき取引は「期待値が高い取引」になります。

しかし期待値という言葉を出されても、どう取引すればいいか分からないのが普通です。

ではfxにおける期待値の高い取引とはどのようにすればいいでしょうか。

期待値の高い取引はリスクを抑えられる取引のこと

まずは期待値の高い取引についてですが、単純でリスクを抑えられる取引を指します。

しかしリスクを抑えられるというところから「損失を抑えられる」と考える方も多いでしょう。

確かに損失を抑えられる取引は間違っていませんが、それだけでは期待値の高い取引となりません。

期待値の高い取引は損失が抑えられるのに加え、十分な利益も狙える取引を指します。

ようするに「上手くいけば大きな利益、失敗しても損失は少ない」という取引です。

実際に損失をどれだけ抑えられたとしても、FXで取引をする以上は利益を出さなければプラスになりません。

損失が少なくても利益がほとんど得られなければ損失だけで資金が減ってしまい、損切りが理由で資金のなくなる損切り貧乏となってしまいます。

損切りができている方でも勝てないというトレーダーは期待値の高い取引ができていないからでしょう。

期待値の高い取引はどうやればいいか

期待値の高い取引をするには以下のような場面と方法があります。

基本はトレンド相場の順張り

期待値の高い取引で最も基本的なのはやはりトレンド相場における取引でしょう。

トレンド相場は一方に偏って流れるため、流れに乗れれば大きな利益を期待できます。

利益だけでなく相場に乗っかれば損失が出る可能性も低く、出たとしても少なく抑えられるでしょう。

流れに応じて損切りポイントを変更すれば損失自体をなくすことも可能です。

トレンド相場で流れに沿って取引する順張りは期待値の高い取引となるため、FXにおいては基本のやり方として有名になっています。

利益に関しては最大限の金額を狙うとなればトレンドが終わるところまでポジションを保持した方がいいでしょう。

今のトレンドで一番動いた値で決済できればいいのですが、プロと呼ばれるトレーダーですら運が絡む難しい決済です。

そのためトレンド相場で利益を狙う場合はトレンドが転換、終了すると判断できた時で十分になります。

損切りに関してはトレンド相場を支える抵抗線の外側に置くのが基本です。

しかし抵抗線は少しだけであれば突き抜けることも多いため、近くに置くと損切り注文されやすくなってしまいます。

ある程度許容範囲を広げて設定しましょう。

強い抵抗からブレイクアウトした時に取引

抵抗線を突き抜けた時のブレイクアウトも期待値の高い取引として考えられます。

しかし単にブレイクアウトしただけでは予想通りに動かないことも多く、期待値の高い取引になりません。

ブレイクアウトで狙う場合はそれまでの相場から動きやすいと考えられる場面で取引しましょう。

分かりやすいのは相場において値動きが何度も跳ね返るのを経験していることです。

跳ね返りが何度も行われるのはそれだけ強い抵抗線であることを示し、その分突き抜ければ大きく動きやすくなります。

問題は利益と損失であり、トレンドと違い目安となるものがないため決めづらいです。

損失に関してはブレイクアウトすると抵抗線の役割が阻むから支えるになるため、トレンドと同じく抵抗線を目安に設定しましょう。

利益に関しては流れに沿って大きな値動きを狙います。

トレンドが発生していれば流れに乗っていればいいですが、違う場合は損切りで決めた値以上になればトレーダーの判断で決済していいでしょう。

ヒゲの異様に長いローソク足が出た時に取引

ローソク足はチャートに表れる時間帯ごとの値動きを表してくれる情報ですが、FXにおいては取引の目安にもなってくれます。

ローソク足で出されるシグナルは様々ですが、複数で判断するものの場合はトレーダーも判断しづらいことが多いでしょう。

そのためローソク足を利用して期待値の高い取引をする場合は分かりやすいシグナルを見るのがポイントになります。

最も分かりやすく期待値の高い取引ができるのは実体に比べ異様に長いヒゲが出た時です。

ローソク足においてヒゲは反発力を表すものであり、異様に長いということはそれだけ出た方向に反発する力があるといえます。

そのため異様に長いヒゲが出た後は反対側への取引を考えられるようになるのです。

特に抵抗線と合わせて表示されている場合は信頼性も高くなります。

取引は該当するローソク足が確認でき、本当に反対側へ流れた時に入ればいいでしょう。

損失はヒゲ自体が反発の強さを表し、ヒゲを超えれば反発を超えたとみなされるため、ヒゲの外側に設定します。

利益に関してはどこまで流れるかは分からないため、もう一度反転すると考えられる場面で決済していいでしょう。

ボリンジャーバンドのエクスパンションで取引

テクニカル指標は中々出てこないが、出ると相場の流れがその通りになりやすいシグナルがあります。

多くのトレーダーが使っている種類で有名なのがボリンジャーバンドによるシグナルでしょう。

ボリンジャーバンドはバンド幅が値動きの抵抗線として機能しますが、期待値の高い取引は順張りで行います。

バンド幅は相場によって範囲が変わり、あまり相場が動かないとその分幅が狭くなってしまいほとんどバンドとして機能しなくなってしまうでしょう。

しかしバンド幅が狭くなるとその分相場が力を溜めていることになり、動きが出てくると拡大、エクスパンションが発生するのです。

エクスパンションが起こると動いた方向へ流れることが多いため、流れに乗れば大きな利益が期待できます。

そのためバンド幅が狭くほとんど見えない状態になれば、エクスパンションが起こる前触れと考えていいでしょう。

取引に入るタイミングはエクスパンションが起こった時であり、全てのバンド幅が広がるような形を見せた時です。

決済はバンド幅の形を見て判断するものであり、エクスパンションは外側のバンド幅が内側へ戻るような形になると流れが元に戻るシグナルとなります。

そのため外側が内側へ向いたら決済しましょう。

損切りに関してはミドルラインか反対側の1aに該当するバンド幅を目安に設定します。

MACDのクロスで取引

MACDは相場の強さを表してくれるテクニカル指標であり、トレンドが発生しているかの判断にも使えますが、取引で最も使うシグナルがクロスでしょう。

クロスはトレンドの発生と転換を示すシグナルであり上昇はゴールデンクロス、下落はデッドクロスとなります。

他のテクニカル指標でも出てきますが情報の精度はMACDの方が正確なのです。

しかしクロスは単に出ればいいというものではなく、出方が重要になり期待値の高い取引をしたい場合は信頼性のあるクロスが出た時を狙いましょう。

クロスにおいてポイントは出た位置と動きであり、明確に突き抜けるように動いているか、天井か底で発生しているかがポイントになります。

条件を満たしている程信頼性のあるクロスと考えていいでしょう。

クロスによる取引のタイミングはクロスが明確に起こったのを確認できた時なため、起きたとしてもすぐ入らず待つことになります。

決済に関してはMACDで反対側の天井か底に行くか、もう一つのクロスが起きた時です。

損切りに関してはクロスが発生した時の状態からラインを決めて設定するといいでしょう。

ダイバージェンスによる取引

滅多に出ず信頼性の高いシグナルとしてはダイバージェンスがあります。

ダイバージェンスはMACDやRSIといったオシレーター系列のテクニカル指標に出るシグナルです。

テクニカル指標は基本的に相場の値動きに応じて動いていますが、ダイバージェンスが起きると相場とは逆に動いてしまいます。

一見すると不具合の起こったように見えますが、テクニカル指標側で分析した結果このような表示になってしまっているだけです。

ダイバージェンスは相場転換の前触れを知らせてくれるシグナルであり、起こると大抵相場もテクニカル指標が動いた後を追います。

例えば相場は上昇しているがテクニカル指標側が下落している場合、相場の方も近いうちに下落へ転換するということです。

ダイバージェンスを見かけたら相場が反転すると考え、反対側の取引に備えましょう。

ダイバージェンスだけだと取引のタイミングを計り難いためトレンド系列を始めとした他のテクニカル指標も組み合わせるのが一番です。

あくまでダイバージェンス自体は値動きの予兆を知らせるシグナルであり、注文から決済、損切りを決めて取引するものではありません。

期待値の高い取引をするにおいて気をつけたいこと

相場を分析してチャンスを狙っていきますが、取引する場合には他にも気をつけたいことがあります。

資金には余裕を持ち、損失を必要以上に怖がらない

期待値の高い取引をする上で問題になるのが損失に対する恐怖心です。

FXの取引において損失を恐れるのは普通ですが、あまり恐れすぎると取引自体に影響を出してしまいます。

その結果取るべき損切りがかなり少なくなってしまい、利益が多く取れる取引でも損切りが発動しやすくなってしまうのです。

損失に恐怖が出る原因は大抵が運用している資金の金額にあります。

トレーダーにもよりますが余裕のない範囲で取引しているとその分損失が怖くなるものです。

期待値の高い取引をする時は少しの損失で恐怖が出ないように資金は十分に用意しましょう。

心に余裕がある時に取引しよう

資金以外にも支障を出す問題になるのが精神面に関わるものです。

取引する時に落ち着いておらず、焦りやすい心境にあるとタイミングを誤ってしまいます。

更に資金がない時と同じように損失へ敏感となり、損切りの設定を誤る恐れもあるのです。

頭で分かっていても自分で判断できる状況でなければ意味がありません。

落ち着いて期待値の高い取引をできる心理状態の時に取引しましょう。

期待値に囚われないこと

期待値の高い取引は取り上げた物以外にも勝っているトレーダーが自分で考え編み出しているものもあります。

しかし相場は常に変化するものであり、同じ手法がいつまでも通用するとは限りません。

「期待値の高い取引」という言葉に惑わされ固執すると、負けの原因になってしまうでしょう。

FXは単純に言えば勝てるための取引をすれば勝てる投資であり、期待値は勝つための目安に過ぎません。

期待値という言葉に惑わされず、取引を続けて総合して勝てる手法を考えましょう。

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