共働きで家事や育児に疲れた人への処方箋。疲れを緩和する秘策とは?

こどもがいるいないに関わらず、共働きというのはしんどいものです。子供がいなくて、夫が自分のことを自分でできる人であれば、独身とそう何もかわらないでしょう。でも、そうでなかったり、まだ小さい子がいるとなれば共働きのしんどさというのは計り知れません。

私自身も共働きなのですが、幸い家にいるより仕事をしている方が好きなタイプなのに加えて、夫が家事をできる人なのでそこまでの負担は感じていません。

共働きがしんどくなるかどうかというのは「頑張りすぎているかどうか」だと私は感じています。真面目な人ほどしんどくなってしまう傾向にあるんです。

今回は、共働きで疲れてしまう原因と疲れてしまった時にできる対処法をお話ししていきます。

共働きに疲れてしまう原因

結婚前も仕事と家事をしていたにも関わらず、結婚して共働きが極端に疲れたなと感じてしまう理由じゃなんなのでしょうか?私が感じているのは、仕事、家事、育児全てにおいて100%の力でやろうとしているということです。

手を抜くのは、サボってるみたいでいやだという声も本当によく聞きます。でも、一つイメージしてください。ピン!と張り詰めたゴムってどうなりますか?

限界まで張り詰めたゴムってプチ!っと切れてしまいますよね。反対にゆったりとしているゴムが切れることはありませんよね。人の気持ちも同じなんです。常に100%の力で全力疾走していると、気持ちはずっと張り詰めたままです。

張り詰めたままの気持ちがプチン!と切れた時、育児ノイローゼや鬱など心の病となって現れてしまうことも少なくないんです。

私は、そうならないためにというよりも、一つのことにしか注力できない人なので仕事、家事、育児全てを頑張るなんてことはできません。そのため「共働き・・もう疲れた・・。」という気持ちになったことはありません。

そして、頑張り屋さんほど夫との協力ができていなかったり夫と協力することを諦めてしまっていたりするんです。

夫と協力ができていない

共働きで家計負担がどうなっているかが見えないと一概にはどうとは言えません。でも、現状共働きに疲れたと感じているなら、今は家計負担の話はさて置き夫との協力体制を取っていかなければなりません。

まず、あなたの夫は家事負担ができる人ですか?平日フルタイムでの共働きなら、平日に発生する家事というのは毎日の洗濯と料理そしてお風呂掃除ですよね。男性で料理が苦手という人は本当に多いので、せめてあなたが料理をしている間に夫に洗濯物を片付けてもらうとかお風呂掃除をしてもらうとかそういった協力をお願いしてみてください。
共働きで疲れたなと感じている家庭でよくあるのは、妻の方が帰りが遅いのに夫はソファでくつろぎながらスマホをみている。そして妻が帰ってきたら「お腹減ったよーご飯何ー?」というのです。

  • せめて掃除や洗濯だけでも終わっていてほしい
  • 妻の帰りが遅いなら夫に買い物をしてほしい
  • 仕事が早く終わるならその報告をして家事をしてほしい

共働きの女性なら誰もが思うことですよね。収入の差はあれど、先に帰っているなら「何かやることはある?」と聞いてあげるのも優しさです。とはいえ、女性が思っているこれらの不満は男性に伝わっていないことがほとんどなのです。

「言ってくれればやるのに」こう言った声は本当に多いです。私の夫も私が何も言わずに忙しさからちょっとイライラしていると「言ってくれたらやるから、何も言わずにイライラするのはなしだよ」と言ってくれます。

女性が思っているほど、男性に察する能力というのはないので、言わなくてもやってもらえると思うのはやめた方がいいです。今夫との協力体制が取れていないのであれば、一度話し合いを持ってみましょう。

共働きを疲れたと思わずにこなすには、夫婦間で家事分担をしっかりとするのは必須事項です。そして、次に考えられるのは、仕事を頑張りすぎているパターンです。

時短のはずが残業している

育児中の女性の多くは時短勤務をしていますよね。私も時短勤務をしているのですが、同僚にも数名時短勤務をしている人がいます。でも、その中で時短の時間にぴったり帰るのは私だけなのです。

せっかくの時短なのに、なんで?と一度聞いてみたら「なかなか割り切れなくて・・仕事が残っているのに時短で帰るのはなんだか申し訳ないわ。」と言っていました。その気持ちもすごくよくわかります。

でも、フルタイムで仕事をした上に家事、育児はかなり大変です。保育園のお迎えにも走っていき、夕飯の買い物〜子供の寝かしつけまで一瞬たりとも気が抜けない生活を週5日送っていたら、疲れないわけがないです。

育児中は、育児が最優先です。そのための時短勤務なのですから言葉だけ「すみませんが、お先に失礼します。」と言って割り切って帰りましょう。あなたが疲れて子供との時間を大切にできなくても、誰も何もしてくれません。

時短は時短と割り切ることも大切なのです。

職場の人の目を気にしている

先ほどの話しと繋がりますが、職場の人の目なんて気にする必要ないんです。今もう子育てが終わった世代のママさんの時は、専業主婦が当たり前でした。そして、会社にいる独身女性には、育児中のママさんのしんどさなんて理解できるわけがありません。

職場の人たちも自分のことしか考えていないので「熱出たからまた帰るの?」とか「まだ仕事残ってるのに時短で帰るんだ?」とか好き勝手いうのです。チームワークという名の下に色々なことを言われると思いますが、気にしないことが一番です。

そうやって色々言ってくる人も「育児中のあなたのこと」なんてこれっぽっちも考えていません。それなのに、なぜ育児中のあなただけ、周りのことを考えないといけないんですか?それっておかしいですよね。

私も最初こそ、申し訳ないな・・。と思っていました。でも、2ヶ月くらい経った時私に対しての文句の中心が「自分だけ帰れてずるい」や「子供って言えば帰れていいよね。独身は帰れる理由なんてないのに。」といった理不尽なものだと気づいたのです。

あなたと会社は時短で契約を結んでいます。そして、子供の熱が出れば帰るのは当たり前のことです。「会社はそれで納得してくれてるし、自分の子供優先で何が悪いの?仕事の代わりなんていくらでもある」そんな風に割り切った時、スッと心の疲れが取れました。

今でも変わらず私の悪口を言っている人はいます。でも自分と家族が幸せならそんなことどうでもいいです。時短なのでたった5時間いるだけの空間での人間関係なんてどうだっていいんですよ。

もちろん、そんな風に悪口を言っている人はごく一部です。大半の人は「仕事と子育て大変ね」と労ってくれますし、時短の時間が近づいてくれば「そろそろ時間だよ!」と教えてくれます。

どうしても、悪い方ばかりが目につきますが、肩の力を抜いて冷静に周りを見れば、敵よりも理解者が多いものなんです。自分で自分を追い詰めることで、冷静に周りを見ることができなくなってしまいます。

「こうしなければならない」という思い込みを捨てるだけで、意外と楽になるものなんです。さて、ここまで原因をみてきましたが、頑張りすぎて疲れてしまった時の対処法についてみていきますね。

共働きに疲れてしまった時の対処法

共働きに疲れてしまわないように、原因を潰すことが先決です。でも、すでに心が疲れてしまったなら、頑張りすぎている自分を解放してあげましょう。私が常に心がけているのは、ため息が出てきたら休むということです。

詳しくお話ししますと、ため息が出るということは自分自身が疲れてしまっているという証拠です。このままのレベルの頑張りを続けてしまえば心に負担がかかり取り返すまでに時間がかかってしまいます。

そうならないために、やるべきことは「負担を軽くしてあげる」ことです。どの負担をどのくらい軽くするかは人それぞれ違います。そして、どうすれば自分が軽くなるかも人それぞれなので、何パターンかに分けてご紹介します。

ワンオペ育児をやめる

ワンオペ育児とは、仕事、家事、育児をたった一人でこなしている人のことを言います。状況的に仕方のない人ももちろんいますが、ワンオペ育児はしないほうが絶対にいいのです。一昔前は、地域みんなで子育てをしていました。

私も親の帰宅が遅い時は、近所のおばちゃんの家で待たせてもらっていました。でも今それをできる環境にはありませんよね。そもそも育児というのは母親が一人で担えるものではないのです。

でも、やらないといけないなら仕方がないです。仕事だって簡単にやめるわけにはいきません。では、何を止めるかと言えば家事です。家庭によってやっている家事は違いますが、私の場合でいうと家に帰ってからの夕飯作りとお風呂です。

でも、夕飯作りといってもお惣菜に頼りまくりですし、お風呂も一緒に入ります。子供のためというよりは、自分のことをやるついでに子供のことも一緒にやってしまう感じなので、あまり負担は感じていません。

そして、一番捨てて欲しいのは平日の掃除や洗濯です。別に部屋に埃が溜まっていようrと死にません。そして、あなたが家事の全てをやる必要はないんです。

共働きで勤務時間もさして変わらないなら、家事、育児の分担は必須事項です。もちろん得意不得意はあるでしょうから、二人で話し合い得意な方を担当するようにしましょう。

我が家がそうなのですが、特に決めなくても手が空いてるほうができることをやるという風に決めています。些細なことかもしれませんが、ゴミが落ちていたら拾うとかお風呂掃除がまだならやるとかですね。

「今日は自分の担当じゃないからいいや」と思ってしまうと、偏りができてしまうのである程度の担当を決めて、あとは手が空いている方がまだできていない家事を担当するようにした方が無駄がありません。

これは好き好きですが、週末が家事で潰れてしまうのは私が嫌なので、我が家では毎日少しづつやっています。週末にまとめてやる方がいいタイプの人なら、いっそ平日の家事は全て捨ててしまいましょう。

そうすれば、家に帰ってお惣菜などでご飯を済ましあとは寝るだけです。子供がいれば寝かしつけがしんどいという声も聞きますね。でも、寝かしつけってしなくてもいいんですよ。

寝かしつけをやめる!

私も寝かしつけが必要な子育てをしていますが、寝かしつけをやったことがありません。どうしているのかというと、少し寝るのは遅くなってしまいますが、パッとやることを済ませて一緒に寝てしまえばいいんです。

そういっても眠れない日もありますよね。私も毎日子供と一緒に21時すぎにねれるかと言われたら、そんなわけないです。でも、リビングでスマホをみているのも子供と一緒に布団に入りゴロゴロしながらスマホをみているのもあまり変わらないので、眠れない時はそうしてます。

逆に疲れている時は子供と一緒に寝てしまうので、子供を寝かしつけたあと「あれをしなきゃ!」や「これをしなきゃ!」という気持ちを捨てたらかなり楽になりました。何度か子供が寝てから、そっと抜け出してやろうかとチャレンジしたこともあったのですが、気づかれて泣かれてしまうんですよね。

そうなると、それはそれでストレスです。でも、子供もママがずっと横にいてくれるとわかっていればぐっすり寝てくれることが増えたので、色々頑張ってやろうとする気持ちを捨てたら本当に楽になったので、おすすめです。

ファミサポも頼ろう

ファミサポとは、サポートを受けたい人とサポートしたい人が会員登録を行い、助け合うシステムです。自治体の窓口で会員登録を行なってくれるので、共働きならぜひ登録したいところですね。

サポート内容は、保育園へのお迎えだったりママの習い事の間子供をみてもらったりなど育児に関することで多岐に渡りサポートしてくれます。利用時間や料金などは自治体によって変わってきますので、窓口に問い合わせてみてください。

料金は高くても1時間1000円ほどなので、とてもリーズナブルにサポートをしてくれるので、とってもおすすめのサービスです。対象年齢も様々ですが、上限は小学生未満の子供までとなっています。

分担が無理なら家事は外注化しよう

夫が激務で家事分担が不可能といった場合や、そもそも家事負担をするつもりがない夫なら、あなたの負担は減りませんよね。でもそのままの状態を続けていても疲れるばかりでよくないです。

そんな時は、タスカジなどのカジ外注サービスを利用しましょう。料理や掃除などその人によって得意分野があります。例えばですが、料理が得意な方に冷凍してもおいしいおかずをたくさん作り置きしておいてもらえば、平日の料理をしなくてすみますよね。

掃除だって週末に家のお掃除をお願いすれば、自分でやらなくてもすみます。共働きだと専業主婦家庭よりも年収が多いと思いますので、自分自身が疲れたな・・と感じた時だけでも家事を外注化してしまいましょう。

仕事と育児だけになるだけでも、あなたの負担はかなり軽減されます。手を離せるところから手を離すことが先決ですよ。

仕事をパートにする

最後に、家のことは自分でやりたい人は、いっそ仕事をパートにしてしまいましょう。正社員とパートなら負担は段違いです。その分収入は減ってしまいますが、収入が減っても子供と笑顔で向き合えるようになるなら、全然いいと思います。

でも、その辺りはしっかりと夫と相談してくださいね。私の友人の話ですが、共働きのワンオペ状態があまりに辛く、ある日「仕事やめる!」と家で切れてしまったそうです。

すると、旦那さんは「そんな辛いならいってくれればいいのに・・」と労ってくれたそうです。いつも笑顔でテキパキこなしている友人をみて、そんなに辛いとは思っていなかったそうです。

仕事をやめてしまうのは勿体無いから、家事分担に協力するということで話は落ち着きました。旦那さんによっては、家事ができないからパートになっていいよという人もいるでしょう。

どっちが正解というわけではありませんので、夫婦でしっかり話し合い結論を出してくださいね。私がもしどこかを軽減させるなら、家事を外注化します。やはり子供との時間は減らしたくないです。

仕事にしても新しくパートの仕事を覚える方が面倒なので、疲れた時のみ家事外注化してリフレッシュに時間を使います。

まとめ

いかがでしたか?共働きはしんどいのは間違い無いです。専業主婦家庭に比べて共働きの方が離婚率も高くなっていることも、そのハードさを証明していますよね。

無理をするのが一番よくないので、まずは一番の理解者である夫に疲れたなら疲れたと正直に打ち明けましょう。そして、どこの負担を軽減させるのかで対処方法も変わってきます。

  • 家事負担を減らすなら、家事の外注化
  • 育児負担を減らすなら、ファミサポ利用
  • 仕事の負担を減らすなら、パートになる

家庭によって求める形というのは違うので、しっかり話し合っていい結論がでることを祈っています。

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