手軽で時短になる、そんなうたい文句から注目度を集めている脱毛方法があります。
それは、ブラジリアンワックス。
男女問わず人気がある方法ですが、本当に効果があるのか、肌への影響はどうなのかなど、いろいろと疑問点もあるでしょう。
そこで今回は、ブラジリアンワックス脱毛について解説します。
概要からメリット、処理後の失敗例まで、ブラジリアンワックスの全体像が見える内容となっています。
ブラジリアンワックスが気になっているけど調べておきたい、そんな方はぜひ参考にしてみてください。
ブラジリアンワックスとは?
ブラジリアンワックスという名前を聞いたことがあるけれど、そもそもどんなものか分からない...。
そんな方のために、まずはブラジリアンワックスの概要を紹介します。
ブラジリアンワックスの成分
ブラジリアンワックスの成分は、製品や施術してくれる店舗によっても異なります。
主には、はちみつと砂糖を主成分としている水性タイプと、アロエやオリーブなどオイルタイプがあります。
その他にも成分がありますが、天然由来の成分から成り立っており、安全性が高いワックスというのが売りとされています。
自分でおこなうブラジリアンワックス
最近はブラジリアンワックスが簡単に手に入るようになり、ドラッグストアや通販でも購入できます。
価格相場はセットで4千円~6千円が目安で、VIOラインだと3~4回できる量が一般的です。
自分でおこなう方法をごく簡単に説明すると、あらかじめ肌の汚れやボディークリームなどパウダーで取り除き、肌の水分が無い状態でおこないます。
1~2ミリ程度の厚さにワックスを塗り、専用シートを貼って一気に引き剥がします。
自分でおこなう場合、痛みが怖くて思い切り引っ張れないこともあり、なかなか上手にできない人も多いようです。
サロンやスタジオでやってもらうブラジリアンワックス
ブラジリアンワックス専用のサロンやスタジオも増えました。
ブラジリアンワックスの注目度が高まり、メディアなどで取り上げられる機会も多くあり、都内だけでも100件以上のブラジリアンワックスのお店があるそうです。
価格相場は店舗や箇所によっても異なりますが、VIOラインで1回5千円~1万円が目安です。
お店でやってもらう利点は、自分では処理しにくい箇所も脱毛可能で、正しい方法で処理してもらえることです。
男性専用、女性専用など、利用者のニーズに沿ったお店も増えています。
ブラジリアンワックスでできる箇所
ブラジリアンワックスはVIOライン専用の脱毛方法だと思っている方もいますが、VIOライン以外も処理が可能です。
腕、脚、ワキなどの定番箇所のほか、男性だと鼻毛、耳毛までやってもらう人もいます。
できない箇所がないと言われるほど、広範囲に対応してもらえる点も人気の理由です。
女性の場合は特にVIOラインの脱毛の人気が高いと言えるでしょう。
ブラジリアンワックスの効果はどれくらい?
ブラジリアンワックスは毛根から引き抜く方法ですが、永久脱毛ではありませんので、しばらくするとまた毛が生えてきます。
効果の持続性は個人差が大きいですが、1週間~10日程で生えてくる人が多いと言われています。
つまり、ブラジリアンワックスは一時的な脱毛であり、繰り返しおこなうことを前提としている方法です。
ブラジリアンワックスを使うことで毛が薄くなったと言う人もいますが、毛根から抜くことで、カミソリなどの処理より毛が見えてくるまでに時間がかかるだけです。
毛が薄くなったような「気がする」ということです。
ブラジリアンワックスはやっぱり痛いの?
ブラジリアンワックスは痛いと言われますが本当でしょうか。
痛みについては、やはり痛いと感じる人が多いようで、中には耐えられないほど痛いと言う人もいます。
ごくたまに「痛くて気持ちいい」と言う強者もいますが、皮膚を引っ張る方法ですから、ある程度の痛みは覚悟しなくてはなりません。
痛みに弱い人はやめましょう。
セルフで処理した場合、やり方を間違えて「痛いのに毛が抜けない」という最悪の結果に終わることもあります。
ブラジリアンワックスに挑戦するのはこんな人
痛いうえに効果が長くは持続しない、それなのになぜブラジリアンワックスは人気があるのでしょうか。
メリットがなければやる人がいないはずですよね。
ここからは、ブラジリアンワックスに挑戦する人の特徴を紹介します。
人に施術してもらうのが恥ずかしい人
VIOラインと呼ばれる箇所の脱毛は、脱毛サロンやクリニックで、プロにやってもらうことができますが、デリケートな部分であるため、人に見られる恥ずかしいと感じる人も多いです。
それなら自分でやった方がいい、そう考える人がブラジリアンワックスに興味を持つことがあります。
ただし、VIOラインは自分では処理しにくく、特にIラインは粘膜に近いこともあってリスクが高い箇所です。
間違った方法で肌を傷つけてしまったり、ワックスが粘膜にあたってしまったりしてトラブルが起きては大変です。
どうしてもブラジリアンワックスをする場合でも、自己処理は避けた方がいい箇所になります。
結局は専用サロンやスタジオで処理してもらい、人に見られることになります。
VIOラインがサロンやクリニックでできないと思っている人
脱毛サロンやクリニックでおこなわれる光脱毛、レーザー脱毛は、粘膜に近い部分であるVIOラインの脱毛ができないと言われていました。
今でも、Vラインは施術してもらえるけど、Iラインはできないというサロンもあります。
しかし、最近はサロンやクリニックにもVIOライン脱毛のコースが増えました。
VIOラインの脱毛を考えたとき、ブラジリアンワックス以外の方法もあると覚えておきたいですね。
一気に抜くことに気分がすっきりする人
鼻パックで毛穴の汚れが一気に剥がれるのを見てすっきりする人がいるように、ムダ毛が一気に抜けて気分がすっきりする人もいます。
ブラジリアンワックスは痛いけれど、痛みすら込みでブラジリアンワックスが好きと感じる人もいるようです。
痛みに強い方の場合、一気に抜けることで爽快感を持てるのがいいと言う人もいます。
「オーガニック」に惹かれる人
肌が弱くてオーガニックの化粧品を使っている人はブラジリアンワックスを使った方がいい...。
こんなことを言われることがあります。
確かに、ブラジリアンワックスの主成分は天然由来のものがほとんどですから、光やレーザーを当てるよりいいと感じる人がいても不思議ではありません。
しかし、そもそも肌が弱い人は、ブラジリアンワックスのような肌への負担が大きい方法をすべきかという疑問も残ります。
オーガニックの化粧品を使うほど肌が敏感な方は、強く引っ張るこの方法は向いていないのではないでしょうか。
永久脱毛ではない点がいいと思う人
脱毛サロンやクリニックでの脱毛は、完全脱毛とまではいかなくても、半永久的に生えてこない点が魅力です。
一方で、Vラインなどを永久脱毛してしまうと、若いうちはいいけれど年齢が上がると恥ずかしいと感じることもあります。
温泉などに行った際、一人だけツルツルなのもおかしいと感じる人もいるようです。
Vラインなどは水着を着るときにはやはり見えない方がいい、何とも難しい部分だと言えます。
このため、ブラジリアンワックスの「永久脱毛ではない点」が、逆にいいと感じる人がいます。
そのときの希望に応じてある程度柔軟に対応できるため、ブラジリアンワックスを利用する人がいるのです。
脱毛は高いからブラジリアンワックスを選ぶ人
脱毛サロンや医療クリニックでの脱毛は、とにかく高いイメージがあります。
希望の箇所以外にも勧誘されそう、お金がさらにかかりそう、といった印象を持たれる方も多いですよね。
ブラジリアンワックスは市販品なら数千円で手に入れることができ、お財布も痛みません。
価格の安さからブラジリアンワックスを選ぶ方も多いです。
「流行っていてかっこいいから」で選ぶ人
ブラジリアンワックスは確かに今流行っています。
都内での店舗数の多さや注目度を考えれば、若い方が飛びつくのは無理もありません。
もともと日本でブラジリアンワックスが注目されたのは、お洒落なアメリカドラマで有名なSex And The City(セックス・アンド・ザ・シティ)でのシーンからだったと言われています。
憧れの女優たちが手にしたものはとりあえずやってみたい、トレンドに敏感な方の中ではそんな意味もあるのでしょう。
ブラジリアンワックス失敗エピソード
ブラジリアンワックスは痛みさえ耐えることができれば、それ以外は問題ないのでしょうか。
施術時のことだけでなく、その後の肌状態も考えておく必要があります。
ここからは、ブラジリアンワックスの失敗エピソードを紹介します。
埋没毛ができてしまった
埋没毛とは、何らかのトラブルによって毛穴がふさがり、皮膚の中で毛が成長して表面にでてこれない状態の毛のことです。
毛がくるんと輪のようになって皮膚から透けて見えることもあります。
埋没毛の原因のほとんどが、間違った脱毛によって肌に負担がかかったことによるものです。
ブラジリアンワックス使用後にも埋没毛ができてしまった例が多くあり、埋没毛ができやすい方法としても知られています。
埋没毛は一度できてしまうと、時間をかけて角質をケアしていくくらいしか自己処理できる方法がありません。
結局は脱毛サロンやクリニックで処理してもらうことになった人もいます。
赤みとかゆみがひどい
ブラジリアンワックスは、一度にある程度の範囲の箇所について、毛を引き抜く方法です。
毛とともに皮膚も強く引っ張るため、皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛みを感じたり、かゆくなったりすることがあります。
その状態で熱いお風呂に入る、きつい下着をつけるなどすると、炎症がさらに悪化することも。
ブラジリアンワックス後は専用の保湿ジェルを塗るのはもちろん、使用後は安静かつ衛生面に気をつける必要があります。
肌が鳥肌状態に
せっかくツルツルのお肌を目指したのに、ブラジリアンワックス後に肌が鳥肌のようにプツプツしてしまうことがあります。
毛穴を引っ張るため、その部分が盛り上がってしまうタイプ、炎症を起こして赤いプツプツができてしまうタイプなどがあります。
鳥肌状態は、なってしまっても大体1週間ほどで治ると言われることがありますが、そもそも1週間経てば脱毛箇所から新しく毛が生えてきている頃です。
何のために脱毛したのか分からなくなる危険性もありますね。
毛穴から血がでてくる
ブラジリアンワックスをやった後に毛穴から出血することがあります。
ブラジリアンワックスは毛根から無理やり引っ張る方法なので、毛根の下にある毛細血管が傷ついてしまうのです。
ブラジリアンワックスのサロンや販売元では「血がでることがありますが、よくあることですし、ドバドバでるわけではありません。」と説明される場合があります。
ごく普通のことのように聞こえるかもしれませんが、通常の脱毛で出血することはほとんどありません。(カミソリなどの自己処理は除きます。)
聞き捨てならない状態だと思っておきましょう。
実は安い?脱毛サロンやクリニックでの本格脱毛
ブラジリアンワックスは格安でできると人気ですが、実は意外とお金がかかります。
理由は、ブラジリアンワックスは繰り返しおこなう必要があり、長年使い続けているとトータルで費用がかさむからです。
ブラジリアンワックスの相場(サロンの場合)で、VIOラインを処理してもらうとして計算してみます。
1回あたり7千円のサロンの場合、1ヶ月に1回通うとしたら7千円×12ヶ月で年間8万4千円かかります。
一方、脱毛サロンの相場はVIOラインの4~6回コースで4万~7万円、クリニックは6万~10万円が1つの目安です。
脱毛サロンやクリニックでの脱毛はコース完了とともに毛がかなり薄くなるため、ブラジリアンワックスのように繰り返し処理する必要がありません。
こう考えると、ブラジリアンワックスより、脱毛サロンやクリニックでの脱毛の方がトータルでは安いと言えるでしょう。
脱毛サロンやクリニックでは、部位別にキャンペーンなども実施されているため、上手に使えばさらに低価格で施術してもらえます。
本格脱毛をしてもらう方が肌トラブルもなく、費用面や今後の処理に時間をかける必要がないという点でおすすめできます。
最後に
いかがでしたか?今回は、注目度の高いブラジリアンワックスについて紹介しました。
ブラジリアンワックスは手軽な方法で好む方もいますが、肌のことを考えるとあまりおすすめできる方法とまでは言えません。
特に、肌が弱い方、敏感な方、痛みが苦手な方は避けた方がいいでしょう。
手軽さを優先し、結局肌トラブルが起きてしまっては元も子もないというものです。
お試しにやってみる前に、肌ダメージやリスクも含めて考えるようにしたいですね。