背中のムダ毛は、「自分では見えないけど人から見られやすい。」「背中のあいたデザインの服やドレスが映えない。」などの理由で気にする方が多いです。
しかし、背中のムダ毛は他の箇所と違って自分で処理するのが大変なのが難点。
間違った自己処理で肌を傷つけてしまうことだけは避けたいですよね。
では、毛のないツルスベ背中を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。
そこで今回は、背中のムダ毛に着目し、自宅で処理する場合とプロにやってもらう場合のそれぞれについて、効果的な方法や注意点を紹介します。
目次
背中のムダ毛はこんなときに恥ずかしい
背中のムダ毛なんて気にしたことがないという方でも、実はまわりから見られています。
気をつけないと、背中の毛にドン引きされているかもしれませんよ。
どんなときに見られているのでしょうか。
背中があいたデザインの服を着るとき
背中が大きくあいたデザインの服を着るときは、遠目から見たお洒落さより、近くで確認できる背中の毛が際立ってしまうことがあります。
日常的に着る服のほか、結婚式のゲストとして呼ばれたときや、習い事の発表会などで衣装を着るときも考えられます。
また、背中があいたデザインの服を着る機会がないと感じる方でも、首回りがゆったりとしたTシャツやカットソーを着ることはあるのではないでしょうか。
うなじから背中の部分が見えてしまうこともあるため、実は注意が必要です。
海やプールで水着になるとき
海やプールで水着になるときはVIOラインやワキのムダ毛が気になる方は多いでしょう。
背中の毛は産毛が多いことから後回しにされがちですが、実は背中はとても目が行きやすい部分です。
スタイル抜群で水着がよく似合っていても、背中には濃いムダ毛がフサフサなんて女性は恥ずかしいですよね。
温泉で裸になるとき
友人や彼氏と温泉に行き、「背中の毛が濃いね。」と指摘されて恥ずかしかったという声も聞かれます。
温泉は裸になりますし、人の肌はそれなりに気になってしまうもの。
せっかくの温泉も背中の毛が気になって楽しめなければ残念です。
ウエディングドレスを着るとき
女性の背中のムダ毛でとても多いのが、ウエディングドレスを着るときに気になったというケースです。
「衣装合わせのときにスタッフに見られて恥ずかしかった。」「彼氏に背中の毛を指摘されてしまった。」などは決して珍しくないエピソードです。
一生に一度の晴れ姿ですから、全身どこを見られても恥ずかしくないように準備しておきたいですね。
彼氏に背中を触られたとき
背中の毛をカミソリで剃っている人は、触ったときのチクチクも幻滅対象になります。
特に男性は女性のムダ毛に厳しい目を持っていますので、剃ったことが分かるチクチクとした手触りにはがっかりするでしょう。
彼氏が背中を触ったときにぎょっとしないように、スベスベの背中にしたいものです。
背中のムダ毛を自分で処理するのは難しい
背中のムダ毛は濃いと恥ずかしい思いをする場所なので、自己処理しようとする方もいるでしょう。
しかし、背中は
- 手がうまく届かない
- 目視しにくい
- 鏡を使ってもコツをつかむまで大変
- うなじと背中の境界線が判断しにくい
- 骨でゴツゴツしていて剃りにくい
などが理由で、体の他の箇所と比べても自分で処理するのが難しいです。
難しい背中の毛を自己処理続けると、剃り残しができ、ムダ毛は余計に目立ってしまうことに。
無理な自己処理で肌が荒れてしまう、肌トラブルが起きたときに手が届かないため対処しにくい、といったリスクも考えられます。
背中を自分で処理するならどんな方法がある?
背中の自己処理は難しいため、本当はプロにやってもらうのが一番です。
しかし、経済的な事情や脱毛に通う時間がない方などからは、背中の処理ができる便利アイテムが人気となっています。
どうしても脱毛に行けない方はアイテムを駆使して処理するのもアリ。
それぞれのアイテムの特徴や使う際の注意点を紹介します。
除毛タオル
その名の通り、除毛に効果があるとされるタオルです。
タオルの繊維が産毛に絡み、動かした摩擦によって毛が抜けたり切れたりする仕組みになっています。
お風呂で背中を洗うタオルと同じような要領で、ボディソープをつけたタオルを動かしながら背中を洗います。
1,000~2,000円ほどが相場で、ドラッグストアやネットで手軽に購入できることから、背中の処理アイテムとしては人気が高いです。
除毛タオルの効果や注意点
除毛タオルは産毛には一定の効果が期待できますが、それでも使用後にごっそりきれいになることは少ないです。
除毛効果を感じられる人、全く感じられない人といて、毛が濃い方には特に効き目が少ないようです。
ボディタオルのように肌をしっかり洗うことができるので、肌がツルツルになったと感じる方が多いですが、毛については「除毛できればラッキー」くらいに思っておいた方がいいでしょう。
無理に除毛しようとしてゴシゴシ強くこすると、肌が赤くなったり、痛みを感じたりすることがあります。
背中の肌トラブルは手が届きにくいことからケアも難しいので、放置ぎみになって色素沈着が起きてしまうことも。
除毛効果に過度な期待はせず、肌のために優しく使うことが大切です。
背中用のカミソリや電気シェーバー
ハンドル部分が長くなった、背中専用のカミソリもあります。
普通のカミソリでは手が届きにくい部分まで楽に届くことがメリットで、ドラッグストアやネットなどで、400~500円ほどで購入できます。
電気シェーバーにも背中に適したタイプのものがあり、持ち手の部分が長くてシェービング範囲が広いのが特徴です。
背中用の電気シェーバーは4,000~5,000円ほどで購入できるものも多いです。
背中用のカミソリや電気シェーバーの効果と注意点
シェービングした箇所については除毛効果が期待できるのですが、背中が骨ばっていることから肌にしっかりそわせることが難しく、使用にはかなりコツがいります。
背中が見えない分、繰り返し同じ箇所を剃ってしまいやすくなるため、肌を痛めてしまう可能性も。
また、うなじ近くを剃るときはどこまで処理するかが分かりにくいので、完全にきれいにするのは難しいと言えます。
除毛クリーム
ゴツゴツとした背中の毛にも難なく対処できるのが除毛クリームです。
除毛クリームを塗ることさえできれば、10分程度放置して洗い流すだけなので、カミソリや電気シェーバーに比べると比較的簡単に処理できます。
相場は1,000~3,000円ほど。
抜いたり剃ったりする処理方法のように肌を傷つける心配はありません。
除毛クリームを背中に塗るのが難しい方は、除毛クリームを背中に塗るための専用アイテムも販売されています。
除毛クリームの効果と注意点
除毛クリームは正しく使えば一定の効果が期待できますが、抜ける毛と途中で切れた毛がまばらになってしまうこともあります。
また、肌を傷つけることはなくても、除毛クリームにはたんぱく質を溶かす強い成分が含まれていますので、肌への刺激があります。
肌質によっても違いますが、肌がヒリヒリする、赤くかゆくなるといったこともよく見られる症状。
肌が弱い方には向いていませんので、パッチテストでしっかり確かめてから使う必要があります。
背中を自己処理するときの注意事項
ここまで紹介した便利アイテムは、難しい背中の毛を処理するために一定の効果を発揮します。
ただし、自分で処理する場合は特に注意が必要になりますので覚えておきましょう。
ムラができてしまう
便利アイテムを使うことで目の届きにくい背中の処理がしやすくなるとはいえ、見えていないことに変わりはありません。
鏡を使っても完全に確認することは難しいので、どうしてもムラができてしまいます。
ある程度きれいになればいいという方は問題ないのですが、背中の毛をしっかり除去したい方には仕上がりに不満が残ることになるでしょう。
人に頼むと嫌がられる
背中の処理は自分では難しいため家族や友人にお願いする人も多いようです。
何かのイベントの際に1回だけ頼むならいいのですが、相手の手間を考えると頻繁に頼めるものでもありません。
恋人に剃ってもらう方法もありますが、男性からすると女性のムダ毛はあまり気持ちのいいものではないようです。
優しさで剃ってくれていても、内心はうんざりしている可能性もありますので、できるだけ控えた方がいいでしょう。
人に処理してもらうと同じ箇所を何度も剃ることになる
自分以外の人に処理してもらうと、丁寧になり過ぎるというデメリットもあります。
頼まれた以上はしっかり処理しようとしてくれ、同じ箇所を何度も処理してしまうのです。
処理してもらっているのに「同じ箇所を剃らないように、きれいに剃ってね。」なんて要望を伝えるのも気が引けますよね。
相手は厚意でやってくれているのでわがままも言えません。
肌が強いことが大前提
どのアイテムも、肌が強い人が使うことが大前提です。
もともと肌が弱い方は肌トラブルの可能性がありますので、自己処理方法としておすすめできるものではありません。
背中は、入浴時の洗い残しや汗などが原因でニキビができやすい場所でもありますので、背中にニキビが多い方もやめておいた方がいいでしょう。
ニキビが悪化するリスクがあります。
頻繁に処理しなくてはいけないため一時的な対処に過ぎない
どの方法もあくまでも除毛であり、脱毛ではありません。
除去できた毛もいずれ生えてくることになるため、一時的な対処に過ぎないのです。
ずっとムダ毛のない背中をキープしたいのであれば、頻繁に処理する必要がでてくるため、肌トラブルのリスクが上がります。
費用もかさむため、1回あたりのコストが安い自己処理でも結局高くつくこともあります。
背中のムダ毛を自宅で剃る際の手順と注意点
背中のムダ毛を自分で処理するのは難しいと理解したうえで、どうしても自己処理の必要がでてくることもあるでしょう。
その場合、肌トラブルのリスクを最小限に抑えるために、正しい方法でおこなうことが大切です。
ここでは、手軽な「剃る」という方法で処理する場合の手順と注意点を紹介します。
1.背中を清潔にする
まずは背中を清潔にした状態で剃ることが大切です。
背中が汚れていると剃った部分から雑菌が入りこみ、肌トラブルを引き起こしやすくなるからです。
シャワーを浴びる、ボディシートでふき取るなどして清潔にしてからスタートしましょう。
2.シェービングクリームをしっかり塗る
絶対にやってはいけないのが素の状態の肌に直接カミソリをあてることです。
シェービングクリームをしっかり塗って、肌ダメージを極力減らすようにしましょう。
3.毛の流れにそって剃る
逆剃りは肌を痛めますので、毛は流れにそって剃ることが大切です。
このとき、背中を4分割して剃ると、どこを剃ったか確認しやすいため、剃り残しをなくすことができます。
4.剃った部分を冷やしてから洗い流す
剃った部分は肌が炎症しやすい状態なので、そのつど冷やしながらおこないましょう。
冷たいタオルや保冷材を布でくるんだものを用意しておき、剃った部分にあてるといいです。
5.保湿をしっかりおこなう
洗い流した後は保湿をしっかりおこない、乾燥しないように気をつけましょう。
保湿をおこなうことで肌トラブルのリスクを下げることができます。
そのほか、用具は清潔に保つ、鏡を磨き明るい場所で剃るなどして安全と衛生面に気をつけながら処理しましょう。
自分で剃るのは難しいから人に頼むしかない
ここまでの手順を自分一人で完璧にこなすのは難しいでしょう。
ある程度剃ることはできますが、どうしても剃り残しやムラができてしまうからです。
自宅で背中のムダ毛を処理したいなら、やはり人に頼むのがベスト。
ただし、前述したように嫌がられることもあるため、タダでやってもらおうとせず、数百円程度でもお金を渡してみてはいかがでしょうか。
その方がお互いの気が楽になることもあります。
お金を渡すことが無理でも、相手にとって何かしらのメリットを与えることを考えてみるといいでしょう。
たとえば、
- 相手の背中も処理してあげる
- 終わったらマッサージしてあげる
- ご飯をごちそうする
- ちょっとしたお菓子をプレゼントする
などがあります。
自己処理以外に背中のムダ毛をなくす方法は?
ここからは、自己処理以外に背中のムダ毛を処理する方法を紹介します。
選択肢としては、シェービングサロンや脱毛サロン、医療クリニックが考えられます。
シェービングサロンに行く
何かのイベントにあわせて一時的に処理する場合は、自己処理ではなくシェービングサロンに行く方が、安全かつきれいに処理してもらえます。
シェービングサロンとは、国家資格をもったプロの理容師がいるサロンのことで、顔やデコルテのほか、背中や二の腕などの上半身のシェービングを主におこなってくれます。
単に剃るというだけでなく、カウンセリングで肌質などを見極めながら、トリートメントやパックまで丁寧にしてくれることで、自分で剃るのとは全く異なる仕上がりになります。
結婚式の前に利用できるブライダルコースは定番ですが、それ以外の用途で使えるコースもあります。
シェービングサロンの料金相場は?
シェービングサロンサロンの料金はコースによってさまざまですが、背中だけであれば5,000~10,000円ほどが相場です。
フェイシャルエステなどが含まれているコースだと、さらに高くなることもあります。
安いとは言えない方もいるでしょうが、結婚式や発表会などの特別な日の前に自己処理に失敗して後悔するよりはずっといいです。
シェービングサロンの検索サイトもありますし、サロンによっては体験を実施していますので、上手に活用しながら探してみましょう。
脱毛サロンやクリニックで脱毛する
脱毛サロンやクリニックでおこなわれる光脱毛は、毛のメラニン色素に光をあてることで毛根にダメージを加えていき、複数回通うことで、徐々に毛がだんだん気にならなくなっていきます。
除毛が難しい背中の毛は特に面倒に感じやすいため、自己処理から解放されるのは脱毛の大きなメリットでしょう。
背中のみの部分脱毛を選べるサロンやクリニックもありますし、全身脱毛コースの中に含まれていることもあります。
脱毛サロンやクリニックの料金相場は?
脱毛サロンの場合、5~6回の施術で50,000~70,000円ほどが相場になります。
ただし、背中の毛は薄くて効果を実感しにくいため、5~6回で満足できる人は少なく、12回ほど通うこともあります。
そうなると、料金も倍近くかかる計算になります。
クリニックは5回で50,000~80,000円ほどが相場で、脱毛サロンより相場が高めです。
背中を上と下にわけて費用がかかるクリニックもあるため、その場合は背中全体の脱毛ではさらに高額になります。
ただ、クリニックのレーザー脱毛は1回での効果が高いため、脱毛サロンよりも回数が少なく済むことがほとんどです。
脱毛サロンやクリニック選びの注意点
背中の脱毛をサロンやクリニックでおこなう際は、気をつけたい点が2つあります。
1つは、一般的な光脱毛やレーザー脱毛では、毛のメラニン色素に光を反応させることで脱毛するという点です。
つまり、色素が薄い背中の毛では脱毛効果が低くなり、何回通っても効果が実感できないことがあるということ。
脱毛サロンやクリニックではカウンセリングがありますので、脱毛効果がでる毛質かどうかを必ず確認してから契約しましょう。
2つめは硬毛化のリスクです。
硬毛化とは脱毛することによって毛が太く長くなってしまうことを指しますが、主には産毛や細い毛などで起こる症状です。
硬毛化は頻繁に起こるものではありませんし、脱毛を続けることで除去できますが、追加の費用がかかることは避けたいもの。
硬毛化が心配な方は、万が一硬毛化が起きた場合に無料で再施術をしてもらえるといった補償がついている脱毛サロンやクリニックを選びましょう。
背中の産毛に効果がある脱毛方法は?
最近では毛のメラニン色素が薄い毛でも関係なく脱毛できる方法もあります。
産毛にも効果がでる仕組みなので、背中の脱毛にも効果が期待できるでしょう。
ここからは、脱毛方法の中で背中の産毛にも効果があると言われている脱毛方法を紹介します。
「SHR方式」
「SHR方式」と呼ばれる脱毛方法は、毛のメラニン色素ではなく、新しい毛を作りだす部分である「バルジ」と呼ばれる領域に働きかけます。
そこに熱を蓄積させることで、発毛因子がダメージを受け、毛の活動を抑制する仕組み。
毛周期や毛質に関係なく脱毛できる方法として知られています。
「SSC方式」
「SSC方式」と呼ばれる脱毛は、特殊なジェルとライトを使った新しい方法です。
ジェルに含まれる「フィリニーブ」という成分が溶けだして毛穴に浸透し、制毛作用が働くと言われています。
メラニン色素ではなく毛の制毛作用を促すことで脱毛しますので、産毛にも効果が期待できます。
「ハイパースキン脱毛」
一般的な脱毛では成長期の毛に対して毛根を破壊していきますが、「ハイパースキン脱毛」では、休止期と呼ばれる、まだ生えていない毛の種にアプローチします。
これによって毛質は関係なく脱毛できるため、色素の薄い背中の毛も対応できます。
クリニックならレーザーの種類に注目
クリニックでおこなわれるレーザー脱毛は、脱毛サロンの光脱毛と比べて照射パワーが高いため効果がでやすいですが、毛のメラニン色素に反応する仕組みは同じです。
そのため、背中の毛に関してはクリニックでも効果を実感しにくいことがあります。
一般的なレーザー脱毛では「アレキサンドライトレーザー」というレーザーを使用しますが、産毛には効き目が低いと言われています。
その場合、レーザーの波長が長くて産毛にも効果があるとされる「ダイオードレーザー」や「YAGレーザー」を導入したクリニックを利用するのが1つです。
「ニードル脱毛」
毛質に関係なく脱毛できる伝統的な方法として「ニードル脱毛」があります。
毛穴に専用針を刺して1本ずつ脱毛していきますので、背中産毛にも効果が期待できます。
ただし、ニードル脱毛は痛みが非常に強く、高価であるという大きなデメリットがありますので、全員におすすめできる方法ではありません。
他の脱毛方法を試しても効果がなかった場合の、最終手段ととらえておく方がいいでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は背中のムダ毛に着目し、自己処理とプロにやってもらう方法のそれぞれについて、効果的な方法や注意点を紹介しました。
自分では見えない背中ですが、人からは見られやすく、自己処理が難しいためしっかり脱毛することがおすすめです。
ただし、脱毛方法によっては効果を実感しにくいことがある箇所なので、背中の産毛にも効果がある脱毛を選ぶようにしましょう。