ピアノ伴奏で左手がスムーズに動く5つの練習方と苦手意識をなくす方法

ピアノを弾くとき、右手は動くけど左手は動かない。

右手と左手がバラバラに動かない。

ピアノを弾くときに左手が上手く動かなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

「左手が動かないのはピアノの才能がないからでは…?」

そう思ってピアノを辞めたくなるかもしれません。

けれど、左手はきちんと練習すれば思うように動くようになるので、左手が動かないという理由でピアノを諦めてしまうのは非常にもったいないです。

そこで今回はピアノを弾くときに左手がスムーズに動くようになる練習方法を紹介します。

左手スがムーズに弾けるようになる5つの練習方法

ピアノを弾くときに左手がスムーズに弾けるようになるためには練習が必要です。

けれど、やみくもに練習するよりも練習方法を意識しながら練習したほうが上達は早くなります。

どのように練習に取り組めば左手がスムーズに動くようになるのでしょうか。

ここではピアノを弾くときに左手がスムーズに動くようになる練習方法を紹介します。

同じ音を左手と右手を交互に弾く教本を使って練習する

ピアノで左手をつかい始めて間もないときは、同じ音を左手と右手を交互に弾く教本を使って練習しましょう。

右手でドを4回弾いたら次は左手でドを4回弾くというような入門レベルの教本がおススメです。

ある程度右手を弾けるようになってから左手を練習すると、右手のように左手が動かないので左手に苦手意識を持ちやすなります。

早い段階で右手と左手を交互に使う練習は、左手の苦手意識ができにくいというメリットがあります。

左手は基本的にヘ音記号なので、ヘ音記号が苦手だと左手も苦手になりやすいです。

このような教本では早い段階でヘ音記号が出てくるので、ヘ音記号にもなれることができます。

左手をスムーズに動かすためにはヘ音記号と左手の苦手意識を作らないことが大切なので、左手と右手をバランスよく使う教本で練習しましょう。

簡単な曲や教本から練習する

ピアノの初心者のうちは簡単な曲や教本から練習しましょう。

簡単な曲や教本は左手がシンプルで弾きやすいからです。

ピアノの曲はレベルが上がるにつれて左手が複雑になります。

大人からピアノを始めるときは、今までピアノを弾いたことがなくても難しい曲を弾きたくなるかもしれません。

けれど、難しい曲は左手だけではなく右手も難しいので余計に左手を弾くことができなくなります。

難しい曲に挑戦したいかもしれませんが、左手がスムーズに動くようになるためにも初心者のうちは簡単な曲や教本から練習しましょう。

左手のパターンを見つける

ピアノ曲の左手は、同じような動きや旋律を繰り返していることがあります。

中級くらいの曲でも左手は同じような動きをしているような曲が多いです。

楽譜を見ながら左手を繰り返し練習してみてください。

なんとなく同じような旋律やリズムを繰り返していませんか?

弾きやすい曲は右手がメロディなのに対して左手は伴奏の役割のことが多いため、左手の動き自体はあまり複雑ではありません。

左手の動きのパターンを見つけることができれば左手がグッと弾きやすくなりますよ。

左手を抜き出し練習する

左手が上手に弾けないと思うときは、左手を抜き出して完璧に弾けるようになるまで練習しましょう。

右手はメロディですが左手は伴奏の役割です。

そのため、左手の旋律は右手に比べて覚えにくい旋律になっています。

左手が右手にくらべて弾きにくいのは旋律が覚えにくいというのも一つの理由です。

左手がスムーズに動かない時は左手の旋律をスムーズに歌えるようになるくらい抜き出して練習しましょう。

曲に取り組むときに左手から練習する

左手がスムーズに動かないことに悩んでいるときは、曲に取り組むときに左手から練習をしましょう。

右手はメロディなので弾きやすいのですが、左手はメロディではないので弾きにくいです。

弾きにくい左手から取り組むと右手よりも早く左手が完成します。

右手は弾きやすいので、左手が完成していると右手から始めるときよりも楽に曲を仕上げることが出来ます。

右手から練習を始めて左手で挫折してしまう人は、あえて左手から練習をはじめてみてはいかがでしょうか。

左手でピアノを弾きにくい理由

ピアノを弾くときに左手が思うように動かなくて悩んでいる人は多いです。

右手に比べて、なぜ左手でピアノは弾きにくいのでしょうか。

ここでは左手でピアノを弾きにくい理由を紹介します。

利き手じゃない人が多い

左手が利き手の人は少ないです。

右手に比べて左手を動かすことに慣れていない人が多いため、左手に苦手意識を持っている人は多いです。

ピアノを弾くときは鍵盤を押すだけで音が鳴るので、ピアノを弾く動き自体は複雑ではありません。

そのため、何度も左手を繰り返して練習すれば慣れてスムーズに動くようになります。

利き手じゃない左手を動かすことが大変に感じるのは初めだけです。

何回も弾けば自然と動くようになりますよ。

小指と薬指が動かしにくい

左手は小指を薬指を多く使います。

高音に上がる音を左手で弾くためには、小指から弾き始めなければならないからです。

けれど、小指と薬指は指の中でも特に動かしにくい指です。

右手は高音に上がるときは親指を使うので動かしやすいのですが、左手は小指や薬指を使います。

左手は動かしにくい指を中心にしてピアノを弾くため、右手に比べて動かしにくいのです。

メロディをほとんど弾かない

左手はメロディをほとんど弾きません。

ピアノを弾くときはメロディを知っている方が鍵盤と音が一致しやすいので、右手の方が弾きやすくなります。

そのため、メロディがわかりにくい左手は右手に比べて弾きにくいのです。

左手をスムーズに弾くためには、丁寧に譜読みをして左手の旋律や動きを把握することが必要です。

初級の曲は左てがそこまで難しくないため、譜読みがしやすいです。

あきらめずに左手にとりくめば、弾けるようになります。

ヘ音記号を読みなれていない

左手はヘ音記号の音符を弾くことがほとんどなので、ヘ音記号が読みなれていないと指が止まりやすくなります。

この場合は、ヘ音記号を読みなれればすぐに弾けるようになります。

ヘ音記号の楽譜を読んでいるときに、スラスラと読めずに音符が分からなくなってしまうときはヘ音記号の読み込みが足りていません。

ヘ音記号はたくさん読めば覚えることができます。

すぐに覚えられなくても焦らず、ヘ音記号を読む練習を続けましょう。

継続は力なりです。

練習量が足りない

左手がスラスラ動かないとき、単純に練習量が足りていない可能性があります。

ピアノを弾くためにはたくさん練習しなければなりません。

ピアノのレッスン日以外はピアノを弾かない、1週間練習しないことがある。

このような場合は練習量が足りていません。

ピアノは練習しないと弾くことが出来ないので、必ず練習をしましょう。

1日10分でもいいので、鍵盤に触る時間を作ってください。

練習がどうしてもできない時は譜読みをするなど、左手を弾けるようになるためにできることをしましょう。

ピアノの左手の苦手意識をなくす方法

ピアノの左手は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば弾けるようになります。

どうしても苦手という方は、左手に対して苦手意識をもっているのかもしれません。

ここでは、ピアノを弾くときに左手への苦手意識をなくす方法を紹介します。

ヘ音記号の楽譜を完璧に読めるようにする

ヘ音記号の楽譜が完璧に読めるようになると、左手の苦手意識は減ります。

ヘ音記号の楽譜をつっかえながら読んでしまうと、左手は弾くことができません。

そのため、まずはヘ音記号の楽譜を完璧に読めるようになることが大切です。

ヘ音記号の楽譜を完璧に読めるようになるために、ヘ音記号のドレミを正確に覚えましょう。

ヘ音記号の音階を完璧に弾けるようにする

左手の苦手意識をなくすために、ヘ音記号の音階を完璧に弾けるようになりましょう。

ヘ音記号の音階を完璧に弾くためには

  • ヘ音記号の楽譜が読めること
  • 正しい指使いで鍵盤を押さえる

以上のことが大切になります。

左手で音階を弾くときは小指から弾くことが多いです。

小指は使い慣れない指のため、初めは上手に弾くことが出来ないかもしれません。

鍵盤に指を置いてから鍵盤を押すという練習を丁寧にすることで、左手でもスムーズに弾くことができるようになります。

ゆっくりとヘ音記号の音符を確認することでヘ音記号に慣れることもできるので、左手がスムーズに動かない時は丁寧に音階を弾いていきましょう。

教本や練習曲に取り組む

左手に苦手意識がある時は、教本や練習曲に取り組みましょう。

ピアノを弾くときに左手の動きはとても大事なので、左手の動きを強化するような教本や練習曲はたくさん売っています。

入門者向けや初心者向けの教本や練習曲では、左手の動きに丁寧に取り組むものが多いです。

早く上達するためには初心者向けの本よりも中級者や上級者向けの本に取り組みたくなるかもしれません。

けれど、基本の動きができている方が中級者や上級者向けの曲が弾きやすくなります。

退屈に感じてしまうかもしれませんが、左手の動きが苦手に感じるときは入門者や初級者むけの教本に積極的に取り組みましょう。

演奏技法のパターンを見つける

初級の曲では左手の動きのパターンが似ているものが多いです。

左手でドミソの和音を崩してドソミソと弾いたり、ドミソのどれかの音で構成される和音を弾くなど、決まったパターンで弾くものが多いのです。

一度楽譜をしっかり見てみてください。

決まったパターンの動きや音になっていませんか?

演奏技法のパターンを見つけることができれば左手は弾きやすくなるので苦手意識が少なくなりますよ。

左手の苦手意識克服におススメの曲

左手と右手を動かすことはどうしても難しいものです。

そこで左手と右手を同時に動かすことが苦手でも弾きやすい曲を紹介します。

弾きやすい曲になれることで、左手を動かすことに苦手意識が少なくなるかもしれません。

バッハ 平均律クラヴィーア1巻 1番プレリュード

バッハの平均律クラヴィーアの1巻1番プレリュードは左手と右手が別々に動くのでとても弾きやすいです。

旋律が綺麗なので、弾いていて気分が良くなる曲でもあります。

鍵盤楽器の練習用に作曲されているので初心者の練習にもおススメです。

音楽教室でも大人の初心者向けに課題になる曲なので、ぜひ取り組みましょう。

ベートーベン ピアノソナタ月光 1楽章

ベートーベンのピアノソナタ月光の1楽章は左手がオクターブ、右手で分散和音のような旋律を弾きます。

左手はオクターブを弾きっぱなしの小節が多いので、左右の手を同時に動かすことが苦手な人でも弾きやすいです。

オクターブを弾かなければならいので練習が必要になりますが、ゆっくりした曲なので落ち着いてオクターブを弾くことができます。

とても有名な曲なので、弾けるようになると自信にもつながりますよ。

ピアノの左手が苦手な人は練習方法を工夫してみよう

いかがでしたか?

ピアノの左手はメロディを弾かない上に利き手ではない人が多いので、苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。

けれど、ヘ音記号に慣れてコツコツ練習さえすれば左手は弾けるようになります。

より弾きやすくするためには練習曲や教本などに取り組んで左手を鍛えることが一番の近道です。

左手の旋律は似たような動きをしていたり、似たような音を奏でていることもあるのでよく楽譜を読んでみましょう。

このようにちょっと工夫をするだけでピアノの左手は弾けるようになるので頑張って練習しましょう。

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