脱毛と痛みの関係。脱毛の痛みを回避するための工夫や脱毛方法とは?

脱毛する前に不安に感じやすい点と言えば「痛み」ではないでしょうか。

きれいになるために多少の我慢は必要と分かっていても、痛いのだけは耐えられないと思うものです。

そこで今回は、脱毛と痛みの関係についてお話します。

脱毛は本当に痛いのか、脱毛で痛みを感じないためにはどうすればいいのか、脱毛と痛みにまつわる疑問を解消していきます。

まずは覚えておきたい脱毛と痛みの関係性

脱毛と痛みにはどんな関係があるのでしょうか。

まずは脱毛と痛みにまつわる基本的な内容として、両者の関係性をお話します。

なぜ脱毛は痛い場合があるの?

脱毛方法や個人の体質によって痛みの感じ方は大きく異なりますが、そもそもなぜ脱毛は痛い場合があるのでしょうか。

脱毛方法によって、毛根の細胞を破壊する、毛を引き抜く、皮膚に熱が当たるなどで、毛穴や皮膚に多少なりとも刺激や負担がかかります。

この負担が人によって痛みと変わることになり、残念ながら痛みを完全にゼロにして脱毛することは難しいと言えます。

痛みの少ない脱毛が増えている

一昔前の脱毛は「脱毛=痛い」とのイメージが広くありました。

それは、強い痛みをともなう脱毛方法が主流だったからです。

現在は脱毛技術や機械が非常に進化しており、痛みの少ない脱毛方法が増えています。

脱毛が身近になり、年齢関係なく脱毛する方が増えたのも、痛みの軽減にフォーカスした脱毛方法が多くでてきたからなのです。

痛みを極力抑えた脱毛方法を選択できる時代になっていると覚えておきましょう。

脱毛回数が進むごとに痛みが減っていく

脱毛が1回では完了しないとご存じの方は多いでしょうが、痛みは回数を重ねるごとに軽減されていきます。

脱毛は何度か施術することで毛が薄くなってくるため、その分施術時間が短くなり、光やレーザーの負担も受けにくくなるからです。

最初の施術で多少痛みを感じても、徐々に痛みが減ってくることはあるため、耐えられない痛みでないなら続ける価値はあると言えます。

痛みと効果の相関関係

痛みが少なく効果が高い脱毛が一番ですが、やはり痛みが強い脱毛方法ほど効果は高い傾向にあります。

同じ仕組みである光脱毛とレーザー脱毛を比べても、出力パワーが高いレーザー脱毛の方が、効果が高く短期間で終わると言われています。

もっとも効果が高いとされるニードル脱毛は、毛を1本ずつ確実に処理していく方法で肌や毛質にかかわらず脱毛できる点もメリットです。

その分痛みは非常に強く、他の脱毛方法と比べても断トツで痛いとされています。

痛みと効果はある程度比例するものだと思っておきましょう。

どこが1番痛い?脱毛箇所別痛みの感じ方

脱毛とひとくちに言っても、どの箇所を脱毛するかによって痛みの感じ方は異なります。

どの箇所が1番痛いのかが気になりますね。

ここからは、主な脱毛箇所別に痛みの感じ方を紹介します。

VIOラインは痛い箇所の筆頭

全身の中でも特に痛みを感じやすいと言われるのはVIOラインです。

VIOラインには痛みを感じやすい要素が複数あり、まずは、毛質が硬くて太い、毛が密集しやすい部分であることです。

そして、デリケートな粘膜部分が近くにあり、皮膚自体が薄いこと、下着が擦れて色素沈着などが起こりやすい箇所であることも、痛みが増す要因になります。

また、Vラインより、IOラインの方が痛みを感じやすい傾向にあり、Vラインのみであれば痛くない人もいます。

IOラインの方が粘膜に近く敏感であることが理由として考えられます。

人気のワキも痛いことがある

脱毛箇所としてもっとも人気があるワキですが、実はワキも毛が密集しがちで痛みを感じる人がいる箇所です。

ただ、ワキに関しては全く痛くないと言う人もいて個人差はあります。

VIOラインに比べると痛みの程度は低めで、痛い人と痛くない人が分かれるとも言えるでしょう。

ワキは脱毛範囲がそこまで広くないため、ある程度の痛みを感じても耐えられることも多いです。

地味に痛いヒザ、ヒザ下

意外と痛いと言われるのがヒザです。

ヒザは関節部分で脂肪が少なく、皮膚も薄いため痛みを感じやすくなります。

ヒザ下は人によって痛みを感じない人もいますが、骨が近くにあって脂肪が少ない、毛が濃い人の場合は痛いと感じることがあります。

痛くない人が多い箇所

反対に、あまり痛くないと言われるのがお腹やお尻、背中、ヒジ上などです。

お腹やお尻などは皮下脂肪が多いこと、背中やヒジ上なども毛質が柔らかく薄いことが多いため、ほとんど痛みを感じない人が多い箇所です。

どの脱毛方法が痛い?

脱毛方法別の痛みについてはさきほど少し触れましたが、脱毛方法によって痛みの感じ方には大きな差があります。

「光脱毛」「医療レーザー脱毛」「ニードル脱毛」の3つの方法の痛みについて、脱毛経験者の感想を交えて紹介します。

光脱毛を経験した人の感想

光脱毛は現在主流の脱毛方法で、脱毛サロンやエステサロンで受けられます。

よく「輪ゴムをパチンと弾いた感じの痛み。」と表現されますが、「全く痛くない。」「少し刺激がある程度。」といった感想を持つ方が多いです。

本格脱毛の中ではもっとも痛みが少ない方法になり、痛みの少なさも人気の理由と言えるでしょう。

医療レーザー脱毛を経験した人の感想

光脱毛と人気を二分するのが医療レーザー脱毛です。

仕組みは光脱毛と同じですが、違いは出力パワーにあります。

医療レーザー脱毛は医師がいる医療機関でしか扱えない分、出力パワーを大きくして脱毛することが可能です。

その分痛みがあり、経験者からは「細い針でチクチクっと刺した感じ。」「痛みで冷や汗がでてきた。」などの感想が聞かれます。

人によってはかなり痛いと感じる人がでてくるレベルになります。

ニードル脱毛を経験した人の感想

毛穴に専用針を刺して微量の電流を与えることで毛を抜くニードル脱毛は、昔からある伝統的な脱毛方法で、今でも一部のエステやクリニックで実施されています。

脱毛の痛いイメージは、ニードル脱毛の痛さからきていると言ってもよく、確かに非常に痛い脱毛方法です。

「激痛。」「歯を食いしばって耐える痛み。」と表現する人や、痛みに耐えられずに結局別の脱毛方法に変えていった人もいます。

脱毛効果は高いですが、痛みへの耐性がどのくらいあるかが利用可否を決定する大きな要素となります。

脱毛で痛みを感じやすい人の特徴

同じ方法で脱毛しても、痛みの感じやすさには個人差があります。

友達が「痛くなかったよ。」と言って紹介してくれた脱毛方法でも、必ずしも自分が痛くないとは限らないということです。

あくまでも傾向ですが、「痛みを感じやすい人」がいますので、その特徴を紹介していきます。

毛量が多い、毛が太い人

光脱毛やレーザー脱毛は、毛のメラニン色素に反応させることで毛根の細胞を破壊する方法です。

毛量が多くて太い方は光やレーザーが反応しやすいため、痛みも感じやすい傾向にあります。

その分効果は高く、毛が少なくて薄い人より効果を実感しやすいメリットはあります。

脱毛経験が初めての人

すでに脱毛経験がある方と脱毛が初めての方とでは、残っている毛の量が違いますので痛みの感じ方にも差が生まれます。

これは、脱毛が回数を重ねるごとに痛みが軽減していくこと、毛量が多い人の方が痛みを感じやすいこととつながっています。

敏感肌の人、乾燥肌の人

もともと肌が敏感な方も痛みを感じやすくなります。

脱毛によって肌に刺激が与えられ、脱毛後にも肌トラブルが起きやすいため、余計に痛いと感じることがあるでしょう。

乾燥肌の方も同様に痛みを感じやすいです。

敏感肌や乾燥肌の場合は事前のカウンセリングで相談する必要があります。

肌状態がよくないと脱毛自体を断られることもあるでしょう。

色黒の人、日焼けしている人

光やレーザーがメラニン色素に反応することから、色黒の方は光やレーザーの刺激を広範囲にわたって受けやすくなります。

痛いうえに毛以外の部分に光やレーザーが分散してしまい、脱毛効果を実感しにくくもなってしまいます。

程度にもよりますが、色黒の方は光やレーザー脱毛ができない可能性もでてくるでしょう。

日焼けしている場合は肌が炎症を起こしている状態なので、痛みを感じやすいです。

脱毛期間中は日焼け厳禁と指示されることがほとんどで、紫外線対策が重要となります。

生理中の人

VIOラインを除いては生理中でも脱毛可能なケースが多いですが、サロンやクリニックによっては断られます。

生理中はいつもより肌が敏感になっており、痛みも感じやすいからです。

痛みが不安な方はVIOライン以外の脱毛であっても、生理を理由にキャンセルした方がいいでしょう。

体調が悪い人

体調が悪い方も、いつも以上に痛みを感じやすくなっています。

脱毛はそもそも健康状態のいときにおこなうものなので、体調が悪いならお休みしなくてはなりません。

体の免疫力が低下しており、予期せぬ肌トラブルを感じないとも限らないからです。

睡眠不足の方も同様に、痛みや肌トラブルを引き起こしやすいです。

痛みへの恐怖心が強い人

「痛かったらどうしよう。」と不安に思い過ぎると痛みを感じやすくなります。

痛みは脳で感じるとされており、強い不安や怒りなどのストレスで脳が受け取る信号が変化し、痛みを増強させると言われています。

痛くない脱毛が増えていることを認識し、あまり気にし過ぎないことも大切です。

脱毛で痛みを感じないためにできること

ここからは、脱毛の痛みを回避するためにできることを紹介します。

前述したように、痛みを完全にゼロにすることはできませんが、工夫次第でかなり軽減することはできます。

痛みが心配な方は事前にできることが多数ありますので覚えておきましょう。

痛みが少ないとされる脱毛方法を選ぶこと

最初から痛みが少ないとされる脱毛方法を選ぶことが1つです。

痛みに弱く不安が大きいのに、わざわざ痛い方法を選ぶ必要はありません。

痛い脱毛方法しかなかった時代と違い、今は多数の選択肢があります。

痛みに弱い旨をカウンセリングで伝えておくこと

脱毛サロンやクリニックでは事前にカウンセリングを実施します。

1時間~1時間半ほどかけてじっくり説明や問診を受けますので、このときに痛みについて聞いておきましょう。

光脱毛をおこなうサロンでは、痛みは少ないと説明されるでしょうし、レーザー脱毛をおこなうクリニックでははっきりと「痛いと思います。」と言ってくれることが多いです。

痛みに弱い旨をあらかじめ伝えておくと、サロンやクリニックでできる痛みの対処法を提示してくれるはずです。

パッチテストを受けて確認しておくこと

本当に痛いかどうかは実際に受けてみるのが1番ですが、長期契約後に痛くて通えないことだけは避けたいですよね。

脱毛契約前にパッチテストが受けられるサロンやクリニックもありますので、可能な限り受けておくようにしましょう。

予約が必要なケースがほとんどなので、事前にHPなどで確認し、予約してから受けることになります。

乾燥と日焼け対策を完璧におこなうこと

普段から念入りに保湿ケアをおこなうこと、日焼け対策をしっかりおこなうこと。

この2点が痛みの軽減にも貢献します。

肌状態をよくすることで痛みを感じにくくなり、脱毛後の肌トラブルも回避しやすくなります。

脱毛期間中には必ず守るように言われる点ですが、脱毛を始める前から意識しておくようにすると、初めての脱毛でも痛みを感じにくくなるでしょう。

体調が万全な状態で施術を受ける

体調管理をしっかりおこない、体調がすぐれないときは無理に脱毛するのをやめましょう。

キャンセル料がかかる、再予約日が先になるなどのデメリットはありますが、体調不良で脱毛して悪化することの方が大きなリスクです。

当日キャンセルでなければ予約変更を受けつけてくれることが多いので、日ごろから自分の体と向き合うようにし、早めに連絡を入れるようにすることも大切です。

麻酔クリームを塗ってもらう

麻酔クリームで痛みを感じにくくする方法もあります。

痛みが強くて続けられない方は担当の方に相談しましょう。

ただし、麻酔は医療機関でしか扱えませんので、医療機関で脱毛する場合に限られます。

脱毛サロンやエステでおこなわれる光脱毛は麻酔を使うことができませんが、もともと痛みが少ない方法になります。

また、麻酔は1回あたり2,000円~3,000円ほどの費用がかかることが一般的です。

毎回麻酔を使うことで余計な費用がかかる点も覚えておきましょう。

痛みの少ない方法から痛みの多い方法へシフトする

痛みが少ない脱毛方法は脱毛完了までの時間もかかりますし、1回あたりの効果を実感しにくい傾向にあります。

痛みはあってもいいから、効果の高い脱毛方法を選びたい人もいますよね。

この場合、痛みの少ない方法から痛みの多い方法へシフトする方法もあります。

最初は痛みの少ない光脱毛である程度毛量を減らし、途中から医療レーザー脱毛に切り替えるといった方法です。

最初から切り替えを見越し、回数パックではなく、いつでもやめられる月額料金制のサロンを選ぶといいでしょう。

担当スタッフに伝える

脱毛中の痛みをさほど心配していなかったけれど、実際に脱毛を開始してから痛みが気になるケースもありますよね。

脱毛中に痛みを感じたら、まずは担当スタッフに伝えましょう。

出力を下げる、患部を冷やすなど適切な対応をしてくれます。

体調や精神状態などその日の状況によって痛みの感じ方が異なりますので、その都度対応してもらうようにしましょう。

痛くないと言われる脱毛方法を紹介

痛みが少ない脱毛方法を希望される方は、まずは光脱毛を検討することになるでしょうが、光脱毛の中でも特に痛みが少ない方法を選ぶのも手です。

ここからは、特に痛みが少ないと言われる脱毛方法を紹介します。

SSC脱毛

一般的な光脱毛は、毛のメラニン色素にアプローチして毛根を破壊する方法ですが、最近は全く原理の異なるSSC方式と呼ばれる脱毛方法があります。

SSC脱毛は特殊なジェルを脱毛箇所に塗ってライトをあて、ジェル内部にある制毛成分が溶けだすことで、毛の再生能力を低下させる方法です。

毛根に直接光をあてる従来の方法と異なり、ジェルに反応させることで肌ダメージがほとんどなく、その分痛みも少ないと言われています。

ミュゼプラチナムや脱毛ラボなどの大手脱毛サロンで導入しています。

ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛も痛みが少ない脱毛方法として注目を集めています。

従来の光脱毛では、成長期と呼ばれる毛の毛根細胞を破壊するために、高温の光をあてる必要がありました。

ハイパースキン脱毛は、休止期と呼ばれる毛の種にアプローチする方法で、高温の光をあてる必要がなく、低温の特殊な光で発毛を抑えます。

子どもの敏感な肌にも照射できるとされており、肌へのダメージや痛みが少ないと言われています。

ディオーネやカレンなど一部のサロンで受けられます。

SHR脱毛

最新の痛くない脱毛方法として話題なのがSHR脱毛です。

光を蓄積させながら発毛因子にダメージを与えていく方法なので、従来の光脱毛のように強い光をあてる必要がありません。

メラニン色素や毛周期も関係なくどんな毛も脱毛しやすいメリットもありますので、他の光脱毛で効果がでなかった方も効果が期待できる方法です。

ストラッシュやラココなど一部のサロンで導入されています。

最後に

いかがでしたか?今回は、脱毛と痛みの関係性について紹介しました。

脱毛は、その方法や個人の性質によって痛みの感じ方に差がありますが、痛みを抑えるための工夫は多数あります。

痛みが不安な方や痛みに弱い方は、痛みの仕組みや脱毛方法を押さえておき、痛みをできるだけ回避する手段を選ぶようにしましょう。

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