ムダ毛はなぜ生えてくるの?体毛が生える理由と脱毛することのメリット

体毛は、一般的にほとんどのところが「ムダ毛」と呼ばれます。

読んで字のごとく、別にそれが生えていることによって何かの役に立っているという実感はありませんし、生えていることによって弊害すら生じてきますよね。

たとえば汚らしく見えたり、そう見えることを恐れてあまり肌を露出できなくなったり、ケアするための多大な時間を無駄にしたり。

だからムダ毛と呼ばれるのも仕方ありませんし、ムダ毛なのだから脱毛したいと考える人も多いです。

でも本当に体毛は脱毛してもいいものなのでしょうか?

ここでは、そもそもムダ毛はなぜ生えるのかということから、ムダ毛を脱毛しても本当に問題ないかということを検証していきます。

ムダ毛はなぜ生えるのか

そもそもムダ毛はなぜ生えてくるのか、まずはそれについてみていきましょう。

ムダ毛が生える理由には諸説あります。

そして実際以下の諸説の中の、たくさんの理由が絡み合って、ムダ毛を生やしているのでしょう。

部位の保護のため

ムダ毛が生える箇所を考えると、ワキの下、陰部、腕や足、胸や背中など、急所と言えるような場所や、皮膚が薄くて肌が弱めなところが多いです。

それらの部位に毛を生やすことによって、そこを守ろうとしているという説があります。

髪の毛がそのわかりやすい例でしょう。

髪の毛がないと、頭は太陽の紫外線をダイレクトに浴びてしまいます。紫外線が与える肌への影響は、決して良いものではありません。

日焼けをしたり、ひどい場合にはそれが火傷につながったりもします。日焼け自体、軽度の火傷のようなものだと言えますし。

もし髪の毛が生えていれば、それが紫外線を防ぐクッションとなり、そうそう頭が酷い日焼け状態、火傷状態になることはありません。

逆に髪型が坊主の人には、夏場に頭の皮がボロボロと捲れている人もいますよね。

このように身体の保護のために生えている毛もあるのです。

保温のために生える

体毛は、保温のために生えるという説もあります。

背中や胸、そして何よりワキは、その役割のために生えていると考えやすいですよね。

ワキには比較的に太い血管が通っています。ということは、そこを冷やしてしまうと、それによって体温が下がってしまうということになりますよね。

体温を無駄に下げないようにするためには、ワキを保温することが効果的なのです。

ワキに毛が生えていれば、そこは自然と蒸れて保温されていきます。

少なくとも何もないよりは温度は保たれやすくなるでしょう。

そうして体調をキープするために、ワキに毛が生えているという説があるのです。

摩擦軽減のためという説も

また体毛には、摩擦軽減のために生えているという話もあります。

特に摩擦が起こりやすい陰部あたりの毛では、この説の信ぴょう性を感じられるでしょう。

陰部のあたりは、歩いているだけでも、肌と肌がこすれる箇所があるものです。

そのままそこを放っておいたら、こすれすぎて荒れてしまう可能性もあります。

しかしそこに毛が生えていたら、その毛がクッション代わりになって、摩擦を軽減してくれると考えられるのです。

感知のために生えている

もう一つ、体毛は、肌に触れるものを感知するために生えているという説もあります。

たとえば人間がまだサルで、体中に体毛が生えているというシーンを想像してみてください。

その頃は、たとえば蚊に刺されることが致命的な病気を引き起こす原因になったりもしました。

だからもし蚊などの虫が近づいてきたら、いち早くそれを察知しないといけません。

身体に毛が生えていれば、毛に虫が触れることで、いち早く虫の接近を感知できますよね。

身体の毛はこうして役立っていたという話もあるのです。

ムダ毛をなくすことによってデメリットはある?

ムダ毛は、上記のような理由や、あるいは上記のような理由で生えていた毛が、そのまま昔の名残りで今も生えているということになります。

では、もし今ムダ毛をなくしてしまったら、それによってどんな弊害が起こるでしょうか?

特に弊害はないのでしょうか?

次はそれを検証していきます。

保護や保温に関しては問題ない

まず保護のために生えているという理由や、保温のために生えているという毛がなくなることを考えてみましょう。

保護や保温のために生えていた毛は、今ではもう特にその役割を果たす必要はなくなっています。

保護であっても保温であっても、今やもう別の方法でいくらでもカバーすることが出来るのです。

たとえば保温でも保護でも、服を着ればそれで問題なく解決しますよね。

保温力が高くかつ通気性にも優れているという服も現代ではたくさん出ていますし、保護力に関しては、体毛よりもよっぽど服の方が効果は高いでしょう。

だから、この理由でムダ毛が生えてくるというのであれば、完全になくしてしまっても全く問題ないということになります。

摩擦軽減も服でカバーできる

同じく、摩擦軽減でムダ毛が生えているということも、服を着れば解決できます。

たとえば男性の陰部の擦れ。これだって、ボクサーパンツをはけばそれで解決しますよね。

陰部を完全にカバーするピッタリめの下着になりますから、肌と肌が擦れることはまずなくなります。

ワキだって、服を着ていれば擦れる箇所はかなり少なくなるんです。ピッタリめのインナーを着れば、さらにそのカバー度合いは高くなるでしょう。

また摩擦軽減でいえば、服だけではなく、化粧品でもカバーすることは可能。

オイル系やクリーム系のアイテムで肌の滑りを良くしておけば、肌と肌が擦れたとしても、そこで起こる摩擦をぐっと少なくすることが可能になります。

この理由でムダ毛が生えるとしても、ムダ毛はなくしてしまってよいということになりますね。

服でカバー出来れば感知も関係ない

もし感知のための毛が生えているとしても、服を着てしまえば関係ありません。

今でも、虫刺されが何かの病気を引き起こすという可能性はあります。

日本では、蚊に刺されたくらいでは何も起こらないことが多いですが、これがアフリカ等海外の場合には、大きな問題になることもあるんです。

でも、服を着ていれば肌をカバーできるわけですから、そもそも虫刺され自体起こりづらくなります。

実際今の人間は、体毛が生えるとはいっても、それで虫を感知できるくらいしっかりと生えるかと言われたらそういうわけでもありません。中途半端な生え方をするだけです。

だったらそれに頼るよりも服に頼ってしまった方が早いでしょう。

ムダ毛をなくしても弊害はない

このように、基本的にムダ毛が生える理由は、現代ではあまり意味のないものになっています。

まさに文字通りの「ムダ毛」になっているのが現代なのです。

だから、ムダ毛をなくしてしまっても特に困ることはないと言えます。

弊害を気にして脱毛をすることを控える必要性は全くありません。

ムダ毛をなくすことによるメリット

ムダ毛を脱毛してしまっても全く問題ないと言えるのが現代ですが、実際脱毛をするのであれば、脱毛するメリットも明確に把握しておきたいところでしょう。

次は、そんなムダ毛をなくすメリットについてみていきます。

肌が綺麗になる

ムダ毛をなくすことによっては、肌は綺麗になります。

ムダ毛をなくせばまず、ムダ毛のケアをすることがなくなりますよね。

シェービングするにせよ、毛抜きで抜くにせよ、ムダ毛のケアをするには肌に負担がかかります。そのせいで肌が荒れてしまうことも珍しくはないのです。

脱毛すればそのダメージを与える作業から解放されるわけですから、その分肌は綺麗になるのです。

また、うっすらと生えている毛や、これから生えている毛が消えて毛穴が目立たなくなるので、そういう意味で肌が綺麗になるということもあるのです。

肌は、綺麗に見えて越したことはないでしょう。

触り心地が良くなる

毛がうっすらと生えている、あるいはしっかりと毛が生えていると、肌の触り心地は悪くなります。

毛の感触を感じてしまうので、つるつるの触り心地ではなくなるんです。

でも毛がなければ、当然そこはつるつるの触り心地に。

つるつるの触り心地になることによって、人に触ってもらえやすくなります。

毛が生えていると、そもそも人に触ってもらう際にちょっと抵抗感を感じるものです。どうせ良いように思ってもらえないわけですから、避けたくなるのも当然。

でも脱毛をしてしまえば、いちいちそういうシーンで避けなくても良くなり、堂々と触ってもらえるようになります。

衛生的になる

蒸れることで保温性を高めるのがムダ毛です。

保温性を高めるのはいいことですが、蒸れるということは、湿度を高めることでもあり、不衛生になることにもつながるんです。

不衛生になると、そこに肌トラブルが起こることも考えられます。

もし毛がなければ、少なくとも毛のせいで蒸れて不衛生になるということはありません。

印象が良くなる

ムダ毛には、確かになぜ生えるのかという生える理由はありました。

でもそんな理由の有無等関係なく、現代ではムダ毛というのはすごく印象が悪いものになっています。

それには男女を問いません。

女性でムダ毛が目立つようだと、ほとんどの男性は引いてしまいますし、男性であってもムダ毛を生やしっぱなしにしている引かれてしまうことが多いです。

男性の場合は、別にムダ毛が生えていてもそこまでイメージは悪くないのではないか?と甘えていた方も多いでしょう。

でも今の時代、男性が美容に気を使うのも普通になり、脱毛する男性もすごく増えてきました。その分ムダ毛が濃い男性が目立ち、すごく印象が悪くなるようになっているんです。

逆にムダ毛を脱毛してしまえば、男女ともに印象はすごく良くなります。

ムダ毛は少しも残さなくても良い?

ムダ毛をいざ脱毛しようと思った時、どの程度脱毛するべきかというのも一つの問題になりますよね。

完全に脱毛してもいいのか、それとも少しくらいは残しておいた方が良いのか。

実はそれは、部位によっても違うのです。

陰部以外はなくても完全に問題ない

ムダ毛は、男性でも女性でも、完全にないことで引かれてしまうという部位はかなり少ないです。

というよりも、一か所を除いて、すべての部位を完全に脱毛してしまっても問題ないと言えます。

脇でも足でも腕でも背中でも胸でも、どんどん脱毛したほうが印象は良くなることの方が多いです。

ただ一部、陰部に関しては少し話が違います。

陰部は、ないと引いてしまうという異性もまずまずいるんです。

陰部もないと遊んでいるように見えることが多い

もちろん陰部の毛がない人物イコール不特定多数と性的に遊んでいる人物だということは全くありません。

ただ、そこの毛がないとそういう人物に見えてしまうことが多いのです。

「よく見られる部位だからこそ念入りに手入れしたいと思う」、「陰部をよくみられるということは遊んでいる」という連想ゲームのようにして、遊んでいるように見られてしまうのです。

男性であっても、女性であっても、誰かの本命として考えられるようになるためには、遊んでいるように見られては困ります。

もちろん陰部の毛が完全にないと100パーセント遊んでいるように思われるというわけではないですが、遊んでいるように見られるかもしれないというリスクをあえて負う必要はないでしょう。

だから陰部だけは、完全に脱毛するのは避けることをおすすめします。

陰部は薄くするくらいが吉

完全に脱毛するのはおすすめできない陰部のムダ毛ですが、そのままにしておくのもおすすめできません。

不衛生ですし、見た目も良くありませんから。

なので一番おすすめなのは、毛の生える範囲を狭めつつ、少し薄くするように脱毛すること。

自然な感じに仕上げつつ、かつはみ出さないようにしたり、もじゃもじゃ感を薄くするというのが正解なのです。

それであれば引かれることはまずありませんし、それでいて脱毛のメリットも多少享受できます。

今ではムダ毛を生やす意味もないからどんどん脱毛しよう

ここまで、なぜムダ毛が生えるのかということから、脱毛をしても別に問題がないのかということを見てきました。

「陰部の毛に対しての印象的な問題以外では、脱毛をすることにはまったく問題ないのが現代だ」というのがここでの結論です。

もし脱毛できる経済的な余裕があるのであれば、どんどん脱毛して、綺麗な肌や美しい見た目を手にいれて良いでしょう。

ムダ毛が生える意味を想起して恐れる必要は、全くないんです。

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