筋肉痛とはなぜ起こるの?筋肉痛の原因と上手なつきあい方

筋トレをすると起こる筋肉痛。痛みは誰でも嫌なももで、筋肉痛を考えると筋トレに二の足を踏む方もいると思います。

しかし、一度筋トレの世界にはまり出すとこれが不思議や不思議、筋肉痛最高!となることが大いにあるのです。

実際、SNSサイトのコミュニティなど検索してみると、筋肉痛好き集まれ♪なんていうコミュニティもあったりします。ですから今回はこの不思議な望まれる痛み?筋肉痛を知って筋トレの奥深さを味わってみてはどうでしょうか。

筋肉痛とは?

まず、そもそも筋肉痛って何なのでしょうか。

激しい負荷が筋肉にかかった際に筋肉内に乳酸が発生し、これが徐々に筋肉を硬直化させる。さらには神経を刺激し炎症を引き起こす。昔はこの説が有力でした。

ただこの説の場合、筋トレをしている最中から少しずつ筋肉痛が発生し、筋トレ直後が痛みのピークとなり、その後は徐々に緩和していくはずです。

しかし、みなさん経験からご存知のように実際の筋肉痛の症状は異なるものです。

筋肉痛の原因は不明

実のところ筋肉痛のはっきりとした原因は今でもわかっていません。

最近有力な説は、筋肉の損傷を回復させる際に発生する痛み物質によるものです。筋肉は筋繊維とそれを覆う筋膜から出来ています。鶏肉のかたまりをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。

ただこの筋繊維の中には神経は通っておらず、筋肉自体が痛みを感じることはありません。

そこでこの説では筋トレなど過度な負担で傷ついた筋繊維内に回復の過程で痛み物質が発生し、それが筋膜からその外部へ通う神経を刺激し筋肉痛を引き起こしているとしています。

これですと、みなさんが経験する筋肉痛の症状、運動後しばらくしてから徐々に発生するという点とも合致しやすいと思います。

筋肉痛はすぐに起こらない

筋肉痛の症状で不思議なのは、トレーニング後しばらくしてから徐々に現れることです。

俗に年を取ると筋肉痛の症状が出るのが遅くなるとも言われます。これについもすべてが解明されているわけではありませんが、痛み物質を伝達する血管の発達に起因するとされています。

加齢や普段使わないことでその筋肉周辺の血管の発達レベルは低くなります。そのせいで痛み物質の伝達が遅くなり、症状が現れるのが遅れると言われています。

筋トレをする人は筋肉痛が大好き

筋トレをする人は筋肉痛を望んでいる人が多いです。これには筋肉の特性である「超回復」が理由であるといえます。

「超回復」とは、筋肉がトレーニングなどで損傷するとその損傷の原因となった負荷に対応できるように従前以上に増強して回復が促されるというものです。

そのため、筋肉痛の原因を前にあげた回復の過程で発生する痛み物質説と考えると、筋肉痛が発生しているということは、そこで筋肉が増強されているということになります。

トレーニングを行っている人からすると、こないだのトレーニングが効いている!ということで歓迎されるわけです。

筋肉痛との上手な付き合い方

筋肉痛の仕組みを知ったうえで、筋トレをするうえでの筋肉痛との上手な付き合い方につて考えてみましょう。

筋肉痛の時はトレーニングを控える

筋肉痛の症状が出ているときのトレーニングは控えた方がいいです。特に痛みが絶頂期のときはおすすめできません。

痛みがあるということは、筋肉は修復、増強されているわけで、その時に更に負荷をかけることはそのはたらきを妨げてしまうからです。

適度な休息日をつるく

筋トレは毎日やると筋肉にとって逆効果になることがあるので注意が必要です。

きちんと筋肉に負荷を掛けたトレーニングができて筋肉痛の症状が出ているのであれば、2-3日休息日をおいて行った方が効果は出やすいです。

筋トレの症状を緩和する方法

筋トレの症状を緩和するには、緩やかなストレッチ、水風呂と温風呂の交代入浴が効果的です。

これらはトレーニング直後や症状が現れた段階で積極的に行ってみて下さい。これらは筋肉周辺の血行を促進するため、筋肉の修復・増強の速度を早めてくれます。

まとめ

筋肉痛を意識してトレーニングをすれば、筋トレにもボディケアにもプラスになりますので、是非この痛みのサインを効果的に利用してみてください。

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