【ピーマン】と【パプリカ】の意味と使い方・由来や例文

「ピーマン」は成熟する前に収穫する植物です。

熟す前から収穫するため、緑色をしており、子供に嫌われるような特有の青臭さや苦みがあります。

「パプリカ」はピーマンに比べ実が大きく、肉厚で厚みがある植物です。

熟している状態のため、黄色や赤などカラフルで、苦みが少なく、素材を活かしたムースなどにも使用されています。

「ピーマン」について

ピーマンはナス科トウガラシ属の植物です。

ポリフェノールの一種であるクエルシトリンという成分が含まれているため、特有の苦みがあります。

アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に渡来。

同じ属であるトウガラシより遅い渡来となりました。

その後、第二次世界大戦後に一般家庭に普及したものとみられています。

ピーマンは和製英語で、フランス語から由来したものと考えられています。

「パプリカ」について

パプリカもピーマン同様、ナス科トウガラシ属の植物です。

実は、ピーマンとパプリカは同じ品種で、同じ植物が熟しているかそうでないかの違いがあります。

ピーマンが熟していないまま市場に出るのは、効率よく収穫するため。

ピーマンの原産地は南アメリカで、パプリカのように熟した状態で販売されたのはハンガリーです。

1990年代にオランダから輸入されるようになってから人気が上昇し、少量ではありますが、国産パプリカも栽培されています。

「ピーマン」と「パプリカ」の共通点

ピーマンとパプリカは前述の通り、同じ植物です。

そのため、栄養素も同じようなものが含まれています。

人の体では合成されず、しかしながら人の体に必要不可欠な、がんの予防、免疫の強化、美白効果、骨粗しょう症予防効果などが期待できる、ビタミンCを豊富に含んでいます。

さらに、目の粘膜を保護する効果のあるビタミンAを合成する、カロテン、そして便通を改善する食物繊維を含んでいます。

「ピーマン」と「パプリカ」の違い

同じ品種ではありますが、熟しているか、熟していないかで栄養素に大きな違いがあります。

パプリカはピーマンに比べビタミンCとカロテンが二倍ほど上昇しています。

また、パプリカは赤い色素であるカプサンチンを含み、この栄養素は強い抗がん作用と抗酸化作用があります。

しかし、パプリカの栄養素は熱に弱いものが多いため、スープなどで処理をするか、加熱をあまりしないままいただくのがおすすめです。

おすすめの記事