【留意】と【注意】と【用心】の意味と使い方・由来や例文

漢字の中には普段何気なく使っていても、いざ使っている漢字の意味の違いを問われると、迷うものが少なくありません。

例えて言えば、「留意」と「注意」と「用心」が該当します。

留意は、心にとめておくことを意味しており、注意は、そのことに意識を集中させることです。

用心は、心の底から気を付けて警戒することを表した言葉です。

用心とは

「用心」だけが「心」の文字が入っており、3つの言葉の中では最も強く気を付けている状態を示しています。

心を配り、万一に備えて警戒していることを意味しています。

心という漢字を使った言葉には、命に関わるような物事について警戒している様子を表現されるものがあります。

なお、用心の「用」の文字には心を働かせる、役立てるという意味があります。

注意とは

「注意」の「意」は意識するということを表しており、「注」には一点にそそぐという意味があることから、一つのことに集中する状態が示されています。

色々なことの中から意識をその一点に集中させるということです。

用心のように、心を向けるまでにはいきませんが、意識を強く持つ言葉であり、気を付けるレベルとして用心の次に当たります。

留意とは

留意の「留」という文字には、心にとどめておくという意味があります。

従って、留意は心にとどめておく程度の意識ということになり、3つの言葉の中では最も気を付ける度合いが小さくなっています。

つまり、多くの物事の中で、気にかけるものの一つというレベルでしかありません。

一般的には、「念のため」のような使われ方をしています。

気を付ける度合いの違い

3つの言葉の気を付ける度合いを比較すると、強いものから用心、注意、留意の順になります。

例えば、歩道橋の前に、「穴あり、要安全確認」の看板が立っていたとします。

用心は、いったん立ち止まり、危険が無いと確認できてから通ります。

注意は、穴の状況をチェックしながら通ります。

留意は、穴のあることを気に留めながら通ります。

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