会社にとって経費を節約する考え方は大切です。利益があっても湯水のように経費を使っていては、会社は成長していけません。
ですが、経費の節約とケチなことは違います。
目先のことにとらわれて、人件費や設備費に投資ができない会社は、いずれ衰退します。
必要な投資を怠る会社に、明るい未来はありません。
あなたの会社が人材や設備に投資しないのなら、早めに見切りをつけて、自分の将来について考えるべきでしょう。
将来性の感じられない会社から抜け出し、転職するのは間違いではありません。
そこで今回は、人材や設備に投資をしない会社の特徴と転職について考えてみましょう。
目次
人材や設備に投資をしない会社の特徴とは
まずは人材や設備に投資しない会社の特徴について考えてみます。
投資を怠る会社には、どのような将来が待っているのでしょうか。
いくつか例をあげて検討します。
人材に投資しない会社
人件費を抑えることばかりを考えて、人材への投資をしない会社があります。
会社で働く人こそが会社の基盤であることを理解していません。
とにかく安いお給料で長時間働かせようと、最低賃金までお給料を低くしたり、サービス残業を強いるような会社には要注意です。
低い賃金で忙しい仕事では、働く人にとってメリットが感じられませんので、優秀な人材であればあるほど転職して出ていってしまいます。
残った人たちもモチベーションが上がらずに、だんだんと利益は下がっていくでしょう。
人材に投資しない会社の将来
人材に投資しない会社は、新人教育や研修などの人材育成を行いません。
自社で優秀な人材が育たないため、他から優秀な人を好待遇で採用しようとします。
優秀な人は報酬も高くなりますので、ますます自社の社員にかける経費を抑えようとします。
またいくら優秀な人でも、自分以外の社員がしっかりしていない職場で成果を上げるのは困難です。
結果を出すためには負担も大きくなりますし、そうなればさに高い報酬が得られなければ割りに合いません。
優秀であればあるほど、他の会社での働き口も多くありますので、さっさと転職してしまうでしょう。
また人件費をケチる会社では、社員のモチベーションが上がりません。
いくら会社に貢献してもその見返りがないのでは、やる気をなくしても当然です。
離職率も高まり、商品やサービスが低下することで、会社の業績はますます下がっていきます。
設備に投資しない会社
とにかく目先の利益だけにこだわって、設備への投資をしない会社があります。
会社の将来性を長いスパンで考えられないため、経費のかかる設備投資を嫌がります。
一時的にはお金がかかっても、効率が上がることによって、結果として利益が上がるというロジックが理解できないのです。
とにかく今のお金にしか目が向かず、生産性や仕事の効率に対する意識が低いので、いつまで経っても業績が上がらないのが特徴です。
設備に投資しない会社の将来
設備にかかわる投資は、高額になる場合もありますので、慎重に考える必要があります。
ですが、老朽化のため壊れてしまいそうな機械や、何年も前のシステムを使い続けていては、仕事の効率は上がりません。
設備に投資すれば、今まで時間のかかっていた仕事も短時間でこなせるようになり、結果として経費が抑えられる場合もあります。
職場の環境が楽になれば、社員のモチベーションも上がり、ひとつひとつの仕事に対する集中力も高まりますので、自然と業績も向上するでしょう。
投資を怠っていつまでも古い機械やシステムを使い続けていれば、そのうちトラブルを起こさないとも限りません。
トラブルが起きてから対処するようでは、危機管理ができていない会社と思われてしまいます。
取引先やクライアントからの信用を失う事態にもなりかねません。
投資ができない会社に将来性はない
投資ができない会社に将来性はありません。
業務縮小によるリストラや倒産に巻き込まれないためにも、早めに転職を考えましょう。
転職すべき理由とは
冒頭で述べたように、経費を節約するという考え方は一概に悪いとは言えません。
ですがケチな会社では、投資と無駄遣いの違いが理解できていない傾向があります。
目先にばかりとらわれて、長い目で会社の将来を考えられないため、とにかくお金をかけない方法に腐心します。
そのしわ寄せは、低賃金や長時間労働などの形で労働者に不利益をもたらします。
ストレスの多い職場で無理を続けて働いていては、心や身体を壊してしまうかもしれません。
また会社が衰退していけば、倒産の可能性も高まります。
倒産してからの転職活動では、年齢が上がってしまい、希望の仕事に就けないかもしれません。
労働市場での自分の価値が下がってしまわないうちに、早めに転職することが必要なのです。
まずは転職活動を始めよう
とりあえず今の会社で働けているのなら、在職したままで転職活動を行いましょう。
先に会社を辞めてしまっては収入が途絶えてしまい、転職活動に不利な影響を与えてしまいます。
在職しながらの転職活動には、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、多くの求人を持っており、さまざまな企業の情報を効率よく手に入れることができます。
また不慣れな転職活動でも、履歴書や応募書類の書き方から面接における注意点まで、具体的なアドバイスがもらえる利点もあります。
転職エージェントは、無料で利用できますので、まずは転職エージェントに登録することから、転職活動を始めましょう。
