歯科助手のバイトは想像以上にきつい!必要なスキルや向いている人の特徴

街を歩いていると、そこかしこに「歯科医院」の看板を見かけるでしょう。そのため、歯科医院は増え続けているのに歯科助手が足りないという状況が発生しています。

歯科助手の仕事は、患者さんに直接治療をする歯科医や歯科衛生士の補助をすることです。あくまでも「助手」ですから、実際の治療行為をすることはありません。

ただ、歯科助手の仕事は受付や症状の確認、会計にカルテの整理整頓、清掃など多岐にわたり、意外ときついと言われていることも確かです。

そこで今回は、歯科助手のバイトがきついと感じる瞬間や歯科助手のバイトをしていて身につけられる技術、歯科助手としてバイトをする際に必要なスキルなどについて解説していきます。

歯科助手のバイトがきついと感じるのはどんな時?

歯に違和感を感じて歯科医院に行こうと思った時、まずは歯科医院に電話をして診察の予約を取ります。その時に電話口で受け答えをしてくれるのが歯科助手です。

歯科医院を訪れた時に受付や会計などの対応をするのも歯科助手の仕事です。座って仕事をしているし、それほど忙しそうに見えないため、「ラクな仕事なのかな」と、感じる人も多いでしょう。

しかし実際には歯科助手のバイトにまかされる仕事量は多く、業務をするうえで覚えなければいけないことも少なくありません。では、歯科助手のバイトがきついと感じるのはどんな時なのか、くわしく見ていくことにしましょう。

歯科助手の人数が少ないため人間関係がきつい

歯科医院の多くは個人経営であるため、バイトとして雇われる歯科助手はほんの数人です。そのため、人間関係がきついと言われることがよくあります。

一般的に歯科医院は小規模で、歯科助手のバイトが仕事をするスペースもごく限られていますから、気の合わない歯科助手のバイト仲間と同じ日にシフトに入ってしまった場合などは、逃げる場所がありません。

また、歯科医師が気分屋であったり指示が分かりにくかったりするなど、相性が悪い場合と感じられる場合にも、歯科助手のバイトはきついものになります。

このように、職場で良い人間関係が築けるかどうかが、歯科医院でのバイトをきついと思うか、楽しいと思えるかの大きな分かれ道になります。

未経験OK!でも自分なりに勉強が必要

歯科助手のバイトは患者さんの治療に直接かかわらないため、基本的に資格を必要とせず、歯科医院での仕事が未経験でも採用されるケースがほとんどです。

ただ、いくら未経験OKと言っても歯科助手のバイトは覚えなければいけないことが山ほどあります。歯科助手としての仕事の流れを覚えることはもちろん、治療器具の名称も暗記しなくてはいけません。

きちんと器具の名称などを把握していないと、歯科医師から指示された通りに行動することができず怒られてしまうなど、精神的にもきついと感じることが多くなっていきます。

とはいえ、歯科助手の人数は多くありませんから、業務について先輩がつきっきりで指導してくれるとは限りません。自分から積極的に仕事を覚える努力ができなければ、早々にバイトを辞めることになってしまうでしょう。

土日祝も出勤のことが多く給与は高くない

最近の歯科医院は、土日や祝日も営業していることが多く、それに伴い歯科助手の出勤日も平日のみとは限らなくなりました。そうは言っても休日手当がつくことはほぼありませんから、給与はそれほど高くありません。

フルタイムで歯科助手のバイトをした場合でも、毎月の給与額は手取り10万円~15万円前後のことが多いようです。歯科助手の仕事内容や出勤日数を考えると、「割に合わない・きつい」と感じても無理はありません。

また、歯科助手のバイトの人数は常に余裕がある状態とは言えず、ギリギリの状態で仕事をしていることもあるため、時間帯によっては目が回るような忙しさになることもあります。

さらに残業が頻繁に発生すること、人の少なさから有給休暇が取りづらいことなども、歯科助手のバイトがきついと感じられる理由のひとつになっているようです。

歯科助手のバイトはきつい?歯科助手として働くメリットが知りたい!

人間関係に苦労したり、覚えることがたくさんあったりするなど、歯科助手のバイトはきつい部分が多く、短期間で歯科助手のバイトを辞めてしまう人も多いというのが現実です。

そんなきついと評判の歯科助手のバイトですが、実際にバイトをしている人の中からは、「慣れてくると意外と楽しい」「やりがいがある」という声をちらほら聞くことがあります。

それでは、歯科助手のバイトをしていて良かった!と思う瞬間、歯科助手として働くメリットについて探っていくことにしましょう。

年齢に関係なく仕事ができる・全国どこでも働ける

事務や経理などのオフィスワークは一般的に年齢が上になるほど仕事を探すのが困難になっていきますが、歯科助手のバイトは違います。

年齢に関係なく雇ってもらえる可能性が高く、結婚や出産といったライフスタイルの変化にも柔軟に対応しているため、いったん辞めてもまた戻れるという安心感があります。

また、歯科助手のバイトをする際に覚えた専門知識は、どこの歯科医院でも通用するものです。ですから、歯科助手としての勤続年数・経験値が上がれば上がるほど、仕事がしやすくなるというメリットもあります。

歯科助手のバイトの給与はそれほど高くありませんが、全国どこでも働ける、一生もののスキルを身につけることができると考えれば、悪くないバイトであると言えるのかもしれません。

「接客マナー」を学ぶことができる

接客マナーが学べるという点も、歯科助手のバイトを続けることのメリットと言えるでしょう。特に電話での受け付け時や最後に患者さんと接するのが歯科助手です。

最初は慣れないことばかりで戸惑うことも多いかもしれませんが、次第に患者さんへの気配りや丁寧な受け答えが自然にできるようになっていきます。

笑顔で患者さんと向き合うことも歯科助手のバイトをするうえで欠かせません。それは電話対応をする際も同様です。顔が見えないからこそ、患者さんに寄り添った対応が求められます。

とはいえ、最初からすべてを完璧にできる人はいませんから、歯科助手としての役割を意識して日々患者さんに接していくようにすると良いでしょう。

コミュニケーションスキルが格段にアップする

あまり人と接する仕事をしたことがないという人も、歯科助手として働いていくうちに無理なくコミュニケーションスキルを磨いていけるといういう点も、歯科助手という仕事の魅力のひとつです。

患者さんとの会話や歯科医師とのやり取りは、慣れないうちは「きつい...」と思うことも多いでしょう。しかし、何度も対応をくり返していくうちに自分なりのやり方が身についていきます。

そして歯科助手のバイトをしながら身につけたコミュニケーションスキルは、この先さまざまな人と接したり仕事をしたりしていくうえで必ず役に立つでしょう。

ですから、「対人スキルにあまり自信がない...」という人は、あえて歯科助手のバイトにチャレンジしてみるというのも良いかもしれません。

歯科助手に向いているのはどんな人?必要なスキルはある?

歯科助手のバイトはきつい面もたくさんあるけれど、真面目に取り組んでいけば得られるメリットも多いということをお伝えしてきました。

それでは、ここからは歯科助手のバイトに向いている人のタイプや、歯科助手として仕事をしていくうえで必要なスキルなどについて解説していきましょう。

患者さんへの「思いやりの気持ち」がある

歯科医院のなかで一番はじめに患者さんと接するのが歯科助手です。ですから、不安を抱えて歯科医院を訪れる患者さんたちの気持ちに寄り添った対応ができる人は、歯科助手のバイトに向いていると言えるでしょう。

歯科医院には子供から年配者まで、いろいろな年代の人が訪れます。そわそわと落ち着かない表情をした子供に声をかける、年配者の介助をするなど、実にさまざまな配慮が必要です。

周囲の状況を見ながら行動できることが大切であり、間違っても、自分の仕事で手一杯で患者さんを放置してしまうようなことがあってはいけないのです。

知らないことを積極的に学ぼうとする姿勢がある

歯科助手のバイトは前述したとおり、仕事をスムーズにこなしていくためには、はじめての人には「きつい」と感じられるくらい、たくさんのことを覚えなければいけません。

そして歯科医院という場所は十分な研修体制が整っているとは言い難い現場ですから、自分から積極的に知らないことを学びに行く姿勢を持っていることが重要です。

常に受け身で、教えてくれるのを待っているだけでは、いつまでたっても歯科助手のバイトは「きつい」まま、仕事に慣れていくくことはできないでしょう。

クリーンな雰囲気・清潔感があることが大切

歯科医院とは、歯の治療をするところであり、歯を綺麗に保つためにいろいろな口腔内メンテナンスをする場所でもあります。ですから、クリーンな雰囲気・清潔感があることは大切です。

これから歯科助手のバイトをしてみようと考えている人は、まず鏡の前に立って自分の身だしなみをチェックしてみることから始めましょう。

歯科助手のバイトをするために特別な能力は必要ありませんが、患者さんと接するのにふさわしい言葉遣いや立ち振る舞いができるようにしておくと安心です。

歯科助手のバイトは意外ときつい!「自分には向かない」と思ったら別のバイトを探そう

歯科助手のバイトがきついと感じる瞬間や歯科助手のバイトをしていて身につけられる技術、歯科助手としてバイトをする際に必要なスキルなどについて解説してきました。

歯科助手としてバイトを始めて間もない頃は覚えることも多く、人間関係に苦労することもあるかもしれません。しかし、それ以上に歯科助手として働くメリットも多いのです。

ただ、一人前の歯科助手になるまでには乗り越えなければいけない壁もたくさんあります。意外と仕事がきついなと感じることも少なくないでしょう。

ですから、歯科助手のバイトが「自分には向かない」と思ったら決して無理をせず、自分の性格に合ったバイトを新たに探してみるようにしましょう。

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