夜勤の仕事は昼の仕事に比べて報酬が高いこともあり、稼ぎたい人には嬉しい仕事かもしれません。
ですが夜勤の仕事は心や身体によくない影響があることもわかってきており、長く続けることはおすすめできません。
夜勤の仕事が持つリスクを知って、早めの転職を検討しましょう。
今回は、夜勤を続けることのリスクと転職について考えてみたいと思います。
目次
夜勤を続けることのリスクを知る
夜に起きていて働くことは、心や身体に大きな影響を与えます。
夜勤を続けることで具体的にどのようなリスクがあるのかを、いくつか紹介してみましょう。
身体のリズムを狂わせる
昼に寝て、夜起きて働く。昼夜が逆転しているだけで、規則正しい生活ならば問題がないと考える人もいるでしょう。
ですが実際は違います。
人間の身体はホルモン分泌の関係で、昼間には起きて活動し、夜には眠って休息するようにできています。
規則正しい生活に思えても、夜に寝ないで働くということは、意思の力で身体に無理をさせているにすぎません。
疲労やストレスは知らない間に蓄積されていきます。
眠れているようで本当は眠れていない
昼間に眠ることは、きちんと夜に眠ることに比べて睡眠の質を低下させます。
夜働くため昼間に眠ることは、知らず知らずのうちに心身によくない影響を与えていきます。
実際に夜勤で働く人の中には、消化器系や循環器系などの病気になる人もおり、自律神経の不調を訴える声も少なくありません。
さらに自覚できないストレスがたまることで、抑うつなどの精神疾患を誘発するリスクも高まります。
家族や恋人とコミュニケーションが取れなくなる
生活のサイクルが逆転することで、家族や友人、恋人と交流する時間も少なくなります。
周りに合わせようとすれば、無理をして昼間の時間を使うことになり、十分な休息をとることが難しくなります。
いろいろな事情で、家族のために夜働かなければいけないといった場合があるかもしれませんが、無理をして身体を壊すことにでもなれば、働くこと自体ができなくなる恐れもあり、そうなれば本末転倒です。
できる限り昼間の仕事に戻れるよう考えることをおすすめします。
夜中に活動することは危険を伴う
夜中に働くということは、通勤の時間帯も暗くなってからということになります。
あたりまえかもしれませんが、夜は事件や事故に巻き込まれる確率が高くなります。
看護師などシフトによって夜中に働かなければならない仕事では、職場の側でも細心の注意を払って対策をしています。
夜中に外出するリスクは、女性だけでなく男性にもあてはまり、道で金銭を奪われたり、いわれのない暴力に巻き込まれたといったケースは後をたちません。
また交通量の少なくなる夜には、道路をものすごいスピードで走るような車も出てきますので、十分に注意していたとしても、いつ事故に巻き込まれるかわかりません。
夜勤手当は本当にメリットがあるのか
医師や看護師、警察官など、その職務上どうしても夜勤をしなければならない仕事もあるでしょう。
ですが、夜勤手当があるために昼間の仕事より稼げるからという理由で、自ら進んで夜勤の仕事を選ぶ人もいるでしょう。
ですが本当に夜勤手当がもらえることがメリットになるのでしょうか。
先に挙げたように、無理をして夜勤を続ければ、身体をこわしてしまうことにもなりかねませんし、そうなれば医療費がかかってしまいます。
最悪の場合、働き続けることが困難になってしまいますので、総合的に考えてメリットがあるかどうかは疑問です。
夜勤手当が目的で働いている人は、冷静になってもう一度考えてみることをおすすめします。
夜勤がない職場への転職を考える
このように考えてみると、夜勤を続けることのリスクは、思っているより高いことに気づくでしょう。
健康的に生活して、長く働き続けることを望むのであれば、夜勤のない職場への転職を真剣に検討するべきではないでしょうか。
では夜勤のない職場を探すにはどのようにしたらよいのでしょうか。
夜勤のない専門職の職場もある
看護師などシフトによって夜勤をするのが当たり前だと思いこんでいる人もいるかもしれませんが、よく探してみると夜勤をする必要がない職場を見つけることができます。
大きな病院では、働く人のさまざまな生活スタイルに対応するため、夜勤なしの働き方を選択できるようにしているところもあります。
お給料や待遇に若干の違いはあるかもしれませんが、自分の健康を考えれば夜勤のない形で働くことには大きなメリットがあります。
また看護師資格は病院に限らす、養護施設や保育園、各種クリニックなどでも求められており、それらの職場でも十分に活かすことができます。
このようにあきらめずに探してみると、今の仕事と同じ職種で日勤の仕事というのも見つかるものです。
今の仕事にこだわらなければ仕事はある
大抵の仕事は夜勤がなく、昼間に働く仕事です。
今の夜勤の仕事にこだわらなければ、転職の可能性はかなり広がります。
まずは転職のフェアやイベントに参加してみましょう。
フェアやイベントにはさまざまな会社が集まっているので、今まで興味のなかった職種や業界に目を向けて話を聞いてみると、自分にあった仕事がみつかるかもしれません。
会社の将来性や労働条件に関しても詳しく説明してもらえるので、転職後に後悔するようなことも少なくなります。
転職エージェントに相談してみよう
夜勤の仕事から昼の仕事へと転職を考えるのであれば、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントは非公開求人を含むたくさんの求人情報をもっていますので、希望の条件にあった職場を見つけることができます。
またキャリアコンサルタントからアドバイスや情報提供を受けることができるので、希望の会社に就職できる可能性が高まります。
転職エージェントは無料で利用できますので、積極的に活用してみましょう。
体も心も壊れる前に転職のための一歩を踏み出そう
今回は夜勤を続けることのリスクと転職について考えてみました。
説明したように、夜勤の仕事を続けるのは、心身共にリスクを抱えながら働くということです。
健康で長く続けられる仕事への転職を考えるなら、まずは一歩を踏み出してみてください。