日々の暮らしの中で、ふとしたことがきっかけで暗い気持ちになってしまうことがあります。
例えば仕事でミスをしてしまったり恋愛でうまくいかなったりなど、何かに失敗したときにはどうしても暗い気持ちになってしまいます。
そして、一度暗い気持ちになってしまうとどんどん落ち込んでしまう人も多いでしょう。
そうならないために気分を切り替え、明るい気持ちになるにはどうすればよいのでしょうか。今回は明るい気持ちになる方法についてご紹介します。
目次
なぜ暗い気持ちになってしまうのか
そもそもなぜ、私たちは暗い気持ちになってしまうのでしょうか。それにはいくつかの理由があるのです。
毎日が単調
毎日同じ時間に起き、同じ道を通って学校や仕事に行き、帰宅すればあとは寝るだけといった判で押したような生活を送っていれば気分が滅入ってきてもおかしくはないでしょう。
また、目標がなくただ淡々と日々を送っているだけなら「自分は何のために生きているのだろう」とむなしさを感じてしまいます。
単調な生活を好む人もいますが、そのような生活が苦手な人はどんどん憂鬱になっていってしまうため、生活に変化を持たせることが重要になってきます。
今の自分に満足していない
ネガティブ思考の人が今の自分に満足できないと「理想の自分になれるように頑張ろう」と思うのではなく「今の自分は劣っている」と感じてしまいます。
そのため、どのようにすれば理想の自分に近づけるかといった前向きなことを考えるのではなく、ひたすら「劣っている自分」への自己嫌悪で頭がいっぱいになってしまうのです。
自己嫌悪で頭がいっぱいになるとなかなか前向きな考えに方向転換することが難しいため、気が付けばずっと落ち込んだままになってしまうということも珍しいことではないでしょう。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、失敗すると失敗したことを悔やむだけではなく「こんな失敗をしてしまう私は駄目な人間だ」というように自分自身の人格を責めてしまいます。
本来は失敗をしたことだけを反省すればよいのですが、このように自分の人格を責めだすときりがありません。何かあるたびに自分を否定し続けていけば、どんどん自信をなくし暗い性格になっていってしまうのです。
そして「自分は駄目な人間なのだから、何をしても成功しない」という考えにとらわれてしまい、無気力になっていきます。
失敗を悪いことだと思っている
失敗して落ち込んでしまうというのは自然なことです。しかし、失敗したことに対して必要以上に自分を責めてしまう人がいます。それは失敗を悪いことだと思っているからです。
ポジティブ思考の人は「失敗は成功のもと」と考えているため、失敗をするとすぐに失敗をした原因を探り、次に同じことを繰り返さないように方法を考えます。
しかし、ネガティブ思考の人は失敗をしたという事実にとらわれ、先に進むことができません。そのため失敗をするとなかなか立ち直れず、いつまでもふさぎ込んでしまうのです。
明るい気持ちになるための具体的な方法とは?
暗い気持ちになってしまう理由についてご説明してきました。では、暗い気持ちから明るい気持ちに変えていくためにはどのような方法があるのでしょうか。
生活にメリハリをつける
忙しい毎日の中で劇的に何かを変えることは難しいですが、ささいなことであっても今までと違うことをしてみれば単調な生活を変えることができます。
例えば通学路や通勤路をその日によって少し変えるといった小さいことでも気持ちは違ってくるはずです。
いつもとは違う道を通ったときに今まで知らなかったお店を見かければ、次の休みの日に行ってみようかなと楽しい気分になるのではないでしょうか。
そして休日にそのお店を訪れれば、充実した休日を過ごすことができます。
また、月曜日はドラマを観る日、火曜日は読書をする日、水曜日は料理をする日というように、夜の過ごし方に変化を付けてみるのも効果的です。
このように生活の中のちょっとしたことに変化を持たせてみることをおすすめします。
成功体験を増やしていく
自分に自信がない人におすすめなのが、小さい成功体験を増やしていくということです。
自分は何もできない人間だと考えてしまいがちです。ですから、簡単な目標を設定しそれを成功させることで、自分にもできることがあるということを自覚することが大切なのです。
「私はこんなにもたくさんの目標をクリアしている」と気づくことができれば、それが自信となり少しずつ気持ちが明るくなっていきます。
例えば「朝30分早く起きる」「毎日短い日記をつける」というようなことだけでも大丈夫です。確実にできそうなことを目標にしてください。簡単なことをこなしていくことが大事なのです。
簡単なことでもたくさんこなしていく中で「私はこんなにもたくさんの目標をクリアしている」と気づくことができれば、それが自信となり少しずつ気持ちが明るくなっていきます。
セロトニンを増やす
セロトニンとは脳から分泌される物質の一つで「幸せホルモン」とも呼ばれていますが、このセロトニンが不足すると、落ち込みがちになったり不眠になったりと心身に影響が出てしまいます。
ですから、このセロトニンを増やすジョギング、縄跳びなどの一定のリズムを保ちながら行う運動はセロトニンを分泌させるのに効果的なことがわかっています。
また、毎日決まった時間に太陽の光をあびることもセロトニンの分泌を促します。毎朝部屋のカーテンを開け、日の光を取り入れるだけでも良いですので、ぜひ試してみてください。
普段から自分を大事にしていこう
今回は明るい気持ちになる方法についてご紹介してきました。まとめると、明るい気持ちになるには自分を卑下しないことが一番大切だということになります。
何があっても自分を大切にし、いたわっていけば自然に気持ちは前向きになっていくのです。
また、普段から客観的に物事を考える習慣をつけておくことが大事です。
そうしておくと、悲しいことやショックな出来事があっても、その出来事と自分の人格は切り離して考えることができるようになり、自己嫌悪に陥ることも少なくなっていきます。
明るい気持ちになるためには日々の積み重ねが大切なのです。毎日の生活の中で取り入れられそうなものをぜひ試してみてください。