「人とコミュニケーションがうまく取れない」「なぜか相手を怒らせてしまう」と、感じている人は少なくありません。人間関係を良くするために何をすれば良いか分からないと悩んでいる人もいるでしょう。
人間関係は「相手」との関係性が大きくかかわってくる問題ですから、一筋縄ではいかないように感じてしまうのも無理はありません。
そこで今回は、なかなか人間関係を良くすることができない人の心理や人間関係を良くする方法、人間関係を悪化させる可能性があるNG行動について、くわしく解説していきます。
目次
なかなか人間関係を良くすることができない人の心理
もっとスマートに人づきあいがしたいと思っているのに、気がつくといつも人間関係がこじれている...という場合、自分の中に何らかの問題が隠れている可能性が考えられます。
では、なかなか人間関係を良くすることができない人の心理・特徴について見ていくことにしましょう。
周囲の目を気にしすぎている
人間関係に悩む人の多くは、「人から嫌われること」を極度に恐れる傾向があるようです。仲間はずれにされないように、できるだけ目立たないように、わざと自分を小さくしているところがあります。
周囲の目を気にしすぎて自分よりも他人を優先しようとしていつも損ばかりしているでしょう。さらに、人と対立することを避けるため、「自分とは意見が違うな」と感じても反論せず、他人の意見を受け入れます。
そのため、いつでもうわべだけの人づきあいに終始することになり、なかなか人間関係を良くすることができないと嘆くことになるのです。
他人に心を開くのが苦手・打ち解けられない
他人になかなか心を開けない、他人と打ち解けるのが苦手という人も、人間関係を良くすることができずに悩んでしまうタイプと言えるでしょう。
人間関係を良くするためには、相手と信頼しあえる間柄になることが大切です。しかし、人に心を開けない・打ち解けられないのでは、そもそも信頼関係を築く段階に進むことができません。
人間関係を良くすることを本気で考えるのであれば、思い切って自分をさらけ出す勇気を持つことが大切です。いちど自分の殻を破ってしまうと、思いのほか心が軽くなったことに気がついてビックリするでしょう。
クヨクヨ悩む・悩みを引きずることが多い
ショックな出来事をクヨクヨ悩んでしまう、悩みを長く引きずってしまうことが多いタイプの人も、人間関係の悩みを抱えてしまうことがあります。
一般的に「クヨクヨ悩む人=ネガティブなオーラを発している人」というイメージがありますから、人間関係を良くする以前に相手が離れていってしまうことが考えられるのです。
長期間にわたり悩みを引きずってしまうのは、それだけ物事を真剣に考えている証拠と言うこともできますが、人間関係を良くしようと思うのであれば、そうしたクセは改善したほうが無難です。
ポジティブ全開!という自分をムリに作り上げる必要はありませんが、できるだけ明るくやわらかい印象を人に与えられるようになると良いでしょう。
意外と簡単に改善できる?人間関係を良くする方法
人間関係を良好なものにするためには、ちょっとしたコツがあります。とても簡単に実践できることばかりなので、心配はいりません。
それでは、他人とかかわるのが苦手、人づきあいが上手にできないという人が人間関係を良くする方法について紹介していきます。
感謝の気持ちを言葉で伝える
人間関係を良くしたいと思っているのに「できない...」という人はまず、「ありがとう」「助かりました」といった、感謝の気持ちを言葉で伝えることから始めてみましょう。
とても簡単なことですが、「感謝の言葉を述べることは」相手に良い印象を与え、人間関係をスムーズにする潤滑油のような役割を果たしてくれます。
また、「ありがとう」と言う時は仏頂面ではなく、笑顔で伝えるようにするとさらに好感度がアップします。ぜひ、にこやかな表情で感謝の気持ちを伝えていきましょう。
相手を上手に褒める技術を磨く
対面している相手を上手に褒める技術を磨くことも、人間関係を良くするために覚えておきたいことのひとつです。
- 髪型、とても良く似合ってますね
- ○○さん、いつも元気でいいですね
- 自分も○○さんのような考え方ができるようになりたいです
このように、相手のどこに感銘を受けたのか、どんなところが優れていると思ったのか、具体的に伝えるようにすると良いでしょう。
ただ、「気に入られようとしてお世辞を言っている」と、相手に思われないように、褒め方が不自然にならないようにすることが大切です。
失敗した・間違えた時は素直に謝る
人は失敗をした時、何らかのミスをしてしまった時、とっさにそれを隠そうとしてしまうことがあります。しかし、それは間違った行動です。人間関係に大きくヒビを入れることにもなりかねません。
ですから、「失敗してしまった」と気づいた時には、言い訳をせず素直に謝ることを習慣づけましょう。自分の非をきちんと認められるということは、人間関係を良くするうえでとても大きなポイントになります。
「自分のミスを潔く認められる人」という印象を持ってもらうことができれば、その後の人間関係もより良いものへと変わっていくでしょう。
これでは人間関係を良くすることができない!NG行動
人間関係を良くするための方法について見てきましたが、今度は逆に人間関係を悪化させる可能性があるNG行動について確認していきます。
「自分は大丈夫」と思っていても、無意識のうちに他人から距離を置かれてしまうような行動を取っていることが「絶対にない」とは言い切れないのです。
人を見下したような態度をとる
「人間関係を良くする」ことを考えるうえで、相手と自分の立場はつねに対等であるべきです。対等であるという意識があるからこそ、友好的な関係を続けることができます。
しかし、どちらか一方が相手を見下したような話し方、態度を取るようになると、とたんに人間関係は悪化していきます。
時には「自分の方が相手よりすぐれているな」と感じることもあるかもしれませんが、それを大きくアピールするような言動は慎みましょう。
人の話をさえぎる・相手の話を否定する
人は自分が話をしている時に割り込まれると不快な気持ちになります。また、相手の話をよく聞かずに否定することも、良好な人間関係を壊すきっかけになります。
「自分にも意見があるから聞いてほしい」と、はやる気持ちも分かります。しかし、相手が話をしているときは、最後までその主張を聞いたうえで発言しましょう。
また、相手の話を頭ごなしに否定するのは避け、「この点は賛成だけどこの点には同意しかねる。なぜなら...」といったように、具体的に相手が納得しやすい話し方を心がけましょう。
感情に流されるままLINEやメールを送る
感情的になりすぎることも、「人間関係を良くする」という目標をさまたげます。「感情的になる=ありのままの感情を相手にぶつける」ということですから、時として人間関係を壊す原因になることもあるのです。
特に感情が高ぶったままの状態でLINEやメールを送るのは良くありません。必要以上に攻撃的になっていたり、相手を責めたりするような言葉をつぶけてしまいがちだからです。
人間関係を良くするという目標があるのであれば、ふだんよく使用しているコミュニケーションツールの使い方も見直したほうが良いかもしれません。
人間関係を良くする方法を学んでストレスを軽減しよう!
なかなか人間関係を良くすることができない人の心理や人間関係を良くする方法、人間関係を悪化させる可能性があるNG行動について、くわしく解説してきました。
人間関係が悪化すると、知らないうちにどんどんストレスが溜まっていきます。ぜひ人間関係を良くする方法を学び、ストレスフリーの人付きあいができるようになると良いですね。