脂肪が落ちる仕組み。体重が減る原理・メカニズムを徹底解説

 

皆さんは、ダイエットで体重を減らすためにどのようなことを行いますか?例としては、野菜中心の食事にするといった食事制限を行ったり、適度な運動を行ったりなどが挙げられます。

ダイエットの最大の天敵は脂肪なので、体についてしまった脂肪を燃焼することで体重の減少につなげますが、そもそも脂肪を燃焼するとは具体的にどういうことなのでしょうか?

今回は、体重が減る際に体の中で起こっていることについて解説していきます。体重が減るメカニズムを知っておくことで、効率よくダイエットを行うことができます。

脂肪が減る仕組みとは

体重を減らすためには、体についてしまった脂肪を燃焼する必要があります。脂肪は、一言で言えば体に貯め込んだ固形燃料のようなものなので、これを消費してなくすことによって体重の減少につながります。では、脂肪はどのようにして燃焼されているのでしょうか?

脂肪は燃焼する前に必ず分解する

体に貯め込んだ脂肪は、そのままの状態だと消費することができません。脂肪を消費できるようにするためには、遊離脂肪酸という形に分解する必要があります。

脂肪を遊離脂肪酸に分解するためには、リパーゼと呼ばれる酵素が必要です。人間は、運動をしてエネルギーが必要になったり、寒さなどの刺激を受けたりすると、交換神経の活動が活発になります。リパーゼは、交換神経の活動が活発になることによって活性化されます。

リパーゼが活性化されることで、脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解することができます。脂肪が分解されれば燃焼することができるので、体重の減少につながります。

脂肪が分解できたらいざ消費へ

分解された脂肪を消費するのに最も適した方法は、運動です。体重を減らすためには、最低20分以上の運動が必要とされています。一度で20分間の運動を行っても良いですし、10分間の運動を2回行っても構いません。最終的に20分間運動することができていればOKです。

脂肪を効率よく燃焼するためには、運動時間だけでなく運動強度も重要になります。また、短期的に行うのではなく長期的に行うことも重要です。友達と会話しながらでもできる程度が理想の運動強度となっているので、参考にしてみてください。

また、脂肪を消費するのにおすすめの運動としては、ウォーキングや自転車、ジョギング、水泳などといった有酸素運動が挙げられます。運動する前にしっかり準備体操を行って、その時の体調に合わせて無理なく行うようにしてください。ここまでの流れを行うことによって、脂肪が燃焼され体重が減少します。

脂肪には2つの種類がある

ダイエットの最大の天敵である脂肪ですが、そもそも脂肪が一体どういうものなのか、その正体についてよく知らないという人は多いのではないでしょうか?

脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。では、それぞれにどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、一般的に脂肪として認識されているものです。白色脂肪細胞には、体内で使い切ることができなかったエネルギーを、中性脂肪として体内に蓄える働きがあります。内臓や皮下の周辺に多く存在しており、脂肪太りの原因となっています。

白色脂肪細胞は、一度作られてしまうとその数はなかなか減少しにくいので、落としにくい脂肪としてダイエットしている人達の多くを悩ませています。

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞とは逆で、脂肪を燃やしてエネルギーを消費する働きが期待されている脂肪細胞です。鉄を含むミトコンドリアが多く存在しており、このミトコンドリアに存在している熱産生たんぱく質(UCP)が、白色脂肪細胞から分離された脂肪酸を取り込んでエネルギーへと変換してくれます。

褐色脂肪細胞は、幼児期に多く存在しており、成人を過ぎると減少していきます。その理由は、骨格筋にあります。幼児期は骨格筋が少ないため、褐色脂肪細胞が多く存在することによって脂肪を燃焼し熱を発生させ、体温維持を行っています。

しかし、成人になると骨格筋ができあがり熱源が骨格筋に移動するため、褐色脂肪細胞は一部を残して減少していきます。ただ、体内で作ることができる褐色脂肪細胞が減少するだけなので、サプリメントを服用するなどして体外から取り入れることは可能です。

体重をうまく減らすためのコツ

ここまで体重が減るメカニズムを見てきましたが、最後に体重をうまく減らすためのコツを紹介します。体重をうまく減らすためのコツは、短期間での減量を目指さないこと、そして体脂肪率を落とすことです。

短期間で減量すると、脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまいます。筋肉が落ちると、脂肪を燃焼するために行う運動に支障をきたすことになります。ダイエットを行う際は、短期間ではなく長期間で行うことを意識してください。

また、体脂肪率を落とすことを意識してダイエットを行うことによって、健康的なダイエットになります。ただ、家庭用の体脂肪計は正確な数値が出ることが保証されているわけではありませんし、そもそも体脂肪計を持っていないという人も少なくありません。

そこでおすすめなのが、鏡に映る自分の姿に注目してダイエットを行うことです。体重の減少はもちろん重要ですが、体重が減っても見た目にあまり変化がなければ意味がありません。見た目に何かしらの変化が起こったのを実感することができれば、体脂肪は確実に減っていきます。なお、どうしても具体的な数値が知りたいという人は、ウエストサイズを測ると良いです。

体重が減るメカニズムを知ることがダイエット成功への近道

体重が減るメカニズムについて解説してきました。体重が減るメカニズムを知っておくことが、ダイエット成功への近道になるといえます。また、自分に合ったダイエットを行うことも重要なので、自分に合ったダイエット法を見つけてダイエットを成功させてください。

ストレスが溜まる、なかなか体重が減らないなど困難なこともありますが、それらを乗り越えることができれば理想の体をゲットすることができます。これを読んでいる皆さんのダイエットが成功することを願っています。

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