テレビCMや広告で「全身脱毛」の文字を見て、気になっている方も多いのではないでしょうか。
近年利用者が増えている全身脱毛ですが、本当に全身脱毛をすべきなのか、デメリットはないのかなど疑問や不安も多いはずです。
そこで今回は、全身脱毛に着目しました。
全身脱毛のメリット・デメリット、脱毛時の注意点、サロンやクリニック選びのポイントまで徹底的に紹介します。
全身脱毛の利用者が増えている理由
「定番のワキや手足の部分脱毛ならまだしも、さすがに全身までは...。」と考える方も多いでしょう。
確かに全身脱毛は、手軽な部分脱毛に比べると利用率は高くありませんが、近年は最初から全身脱毛を選ぶ女性が増えてきています。
全身脱毛の利用者が急速に増えている理由はどんな点にあるのでしょうか。
全身脱毛料金が昔に比べて格安になった
一昔前の全身脱毛と言えば、100万円を超すものも珍しくありませんでした。
女優やモデルなど美を売りにする職業でない限り、一般女性にとっての全身脱毛は簡単に手が届くものではなかったのです。
しかし、現在は脱毛技術や機械の性能が向上したことにより、格安で脱毛できる時代になっています。
料金相場の詳細は後述しますが、月額料金は1万円以内で済む脱毛プランも多数あり、OLや大学生が気軽に利用できるようになったと言えるでしょう。
痛みの少ない脱毛技術が進んだ
脱毛にもつ不安の1つが「痛み」ではないでしょうか。
痛いと聞けば脱毛を敬遠するのは無理もないことで、全身脱毛ともなれば不安はさらに大きくなるでしょう。
「脱毛=痛い」とのイメージが定着した理由として、以前はニードル脱毛という方法が主流だったことが考えられます。
ニードル脱毛とは、毛穴に専用針を刺し、微弱な電流を流すことで毛根を破壊する伝統的な方法で、痛みが強いことでも知られています。
脱毛効果の高さから現在でも残っている方法ですが、脱毛業界全体で見るとニードル脱毛は主流とは言えません。
今は痛みがほとんどないと言われる光脱毛と、似た原理で出力パワーを上げられるレーザー脱毛を扱うケースが多いのです。
痛みの少ない脱毛技術が進んだことにより、全身脱毛にも通いやすくなりました。
脱毛そのものが身近になった
以前の脱毛は、メイクやファッション、ダイエットなどに比べると女性たちにとっての優先順位が高くはありませんでした。
しかし、最近は大手脱毛サロンが人気タレントを起用したCMを積極的に展開するようになり、破格的な料金のお試しプランを用意するなどし、脱毛そのものが身近な存在に。
特にワキ脱毛は学生のお小遣い程度で試せるケースも多く、ワキを施術して脱毛のよさを実感した女性たちが全身脱毛にも興味を持つようになったのです。
女性たちの美意識が年々高まっている
日本女性の美への探求心はとどまることを知らず、年齢を問わない美しさにもスポットライトが当たるようになりました。
40代、50代になっても美しい女性が多数おり、若い人に負けない肌をキープしている人もいます。
ファッションを楽しむ人も増え、年齢が上がっても肌見せファッションは人気です。
美意識の高い女性にとって脱毛は、もはや普段の身だしなみの1つと言えるくらい、ごく当たり前におこなわれていることなのです。
全身脱毛にまつわる疑問あれこれ
利用者が増えている全身脱毛とはいえ、身近にやった人がいないと様々な疑問も浮かぶでしょう。
ここからは、全身脱毛にまつわる疑問にお答えしていきます。
全身脱毛の価格相場はいくら?
全身脱毛はさまざまな料金プランがあり、「月額制」「回数制」「脱毛し放題」など、どのプランを選ぶかによっても変わってきます。
何回で脱毛が完了するにもよるため一概には言えませんが、全身脱毛1回あたりの相場で比べてみましょう。
まずは脱毛サロンでおこなわれる光脱毛の価格相場ですが、1回あたりは20,000~25,000円が目安となります。
平均的な脱毛回数である6~12回で計算すると、120,000~300,000円となります。
次に、クリニックで主流になっているレーザー脱毛の相場ですが、こちらは60,000~90,000となっており、光脱毛に比べて高いのが特徴です。
ただ、レーザー脱毛の場合は出力パワーが大きいことから回数は少なくて済みます。
4回で計算すると240,000~360,000円となり、必ずしもレーザー脱毛の方が高いとは限りません。
全身脱毛を終えるまでにかかる期間
脱毛効果を実感できるまでは個人差がありますが、光脱毛で6~12回、レーザー脱毛で4~5回程度が目安になります。
ただし、全身脱毛の場合は、どれくらいのスパンで通うかによって脱毛完了までの期間が変わってきます。
たとえば光脱毛の場合。
6回の全身脱毛を終わらせるために2ヶ月に1回のペースで通うと1年かかり、12回の全身脱毛なら2年かかります。
実際には予約が取りにくいケースや、何回かに分けて全身脱毛をおこなうケースもあり、3年以上通うこともあります。
脱毛完了までに長い期間通うことが嫌なら、光脱毛ではなく、1回の効果が高いレーザー脱毛も含めて検討してみるといいでしょう。
全身脱毛はどの方法がおすすめ?
全身脱毛をどの脱毛方法でおこなうかは、その脱毛方法のどこをメリットとするかによって異なります。
以下、現在主流の光脱毛とレーザー脱毛、伝統的なニードル脱毛の3つについて比較します。
- 光脱毛...価格が安く痛みが少ないが何回もおこなう必要がある。
- レーザー脱毛...光脱毛より高価で痛みがややあるが回数は少なめ。医療従事者によるケアも受けられる。
- ニードル脱毛...光やレーザーより高価で痛みが非常に強いが、毛質や肌状態を問わず施術可能。効果が高く唯一の永久脱毛とも言われる。
どんなに安くても忙しくて何回も通えない人なら光脱毛は向いていませんし、痛みが苦手ならレーザー脱毛が辛いと感じる可能性も。
何を優先するかは人それぞれですが、自分ならどの方法が向いているかを考えるようにしましょう。
全身脱毛をするメリット
全身脱毛は広範囲にわたる脱毛ですから、全身までおこなうメリットがあるのか不安に感じる方もいるでしょう。
全身脱毛は多くのメリットがありますので紹介します。
ムダ毛の自己処理から解放される
全身脱毛の大きなメリットはほとんど自己処理が必要なくなる点です。
部分脱毛の場合、その箇所については楽になりますが、他の箇所の自己処理はついてまわるため、完全に開放されたとは言い難いでしょう。
全身脱毛では自己処理が必要なほとんどの部分を網羅していますので、自分でムダ毛を処理すること自体がなくなり、時間を有効活用できるようになります。
間違った自己処理による肌荒れや色素沈着などの肌トラブルも回避できるでしょう。
自己処理できない箇所の脱毛も可能
背中やうなじ、VIOラインなど自己処理が難しい箇所についても脱毛してもらえるのは大きいです。
自分では見えなくても他人からは目に入る可能性があるため、プロの手でやってもらえるに越したことはありません。
また、VIOラインの脱毛が全身に含まれている点も実はメリットです。
VIOライン脱毛はそれだけでも利用できますが、VIOラインだけやってもらうのは恥ずかしいと感じる女心もあります。
全身脱毛の間に「ついでに」やってもらうという大義名分があれば、本当は気になっていたVIOラインも抵抗感が減るのです。
部位別に脱毛するより結局お得
部分脱毛は確かにお手頃な料金で脱毛できるケースが多いですが、パック内の回数で収まらずに回数を増やす、他の箇所も気になって追加で脱毛することもよく見られます。
部分脱毛と全身脱毛を比べれば当然脱毛箇所が多い全身脱毛の方が高く感じますが、部位ごとの価格で見ると全身脱毛の方が安くなります。
コスパという観点からすると、全身脱毛は価格面でのメリットが大きいと言えるでしょう。
肌がきれいになり気持ちも前向きになる
脱毛は単に毛が少なくなるだけでなく、毛穴が引き締まることで肌のキメが整います。
自己処理によるトラブルもなく肌のトーンがぱっと明るくなるのも魅力。
女性にとって肌は宝物ですから、脱毛を終えて全身ツルスベの肌を手に入れると気持ちまで前向きに。
これまで以上にメイクやファッションにも気を使うようになり、毎日が楽しくなったとの声も聞かれますよ。
全身脱毛をするデメリット
多数のメリットがある全身脱毛ですが、デメリットも存在します。
デメリットを許容できなければ通い続けることができず、結局お金や時間を無駄にすることになりますので重要なポイントですよ。
高額になので費用を工面する必要がある
昔に比べて料金が安くなったとはいえ、トータルで支払うのは決して少ないお金ではありません。
月額制の場合は激安にも思えますが、長期にわたって払い続けるという事実を忘れずに、全部でいくらかかるのかを計算しておきましょう。
脱毛サロンやクリニックが数年以内になくなるとは考えにくいため、お金に余裕ができてから通っても遅くはありません。
大事なお金を何に使うかを自分の価値観と照らし合わせて考えるようにしましょう。
1回の施術に時間がかかる
全身脱毛が終わると自己処理の時間が浮くことになりますが、期間中にはそれなりの時間がかかります。
部分脱毛なら30分~1時間ほどで終わることもありますが、全身ともなれば少なくとも1時間、2時間半ほどかかるケースも珍しくありません。
ある程度まとまった時間が取れることが前提となるでしょう。
また、全身脱毛の場合は通う頻度も多くなります。
サロンやクリニックによっては、1回で全身まんべんなく照射するのではなく、上半身と下半身、体の裏と表などに分けて照射します。
本当の意味で全身脱毛をおこなうには2回かかることになります。
低価格の脱毛サロンでは2週間に1回通えることを売りにしている場合もありますが、会社勤めをしているなど忙しい方にとっては必ずしもメリットとならない点に注意も必要です。
余裕をもって通える状況かどうかも重要になるでしょう。
全身なので痛みに弱い人は向かないことも
痛みのない脱毛が増えたとはいえ、痛みの感じ方にも個人差があります。
痛みが少ないとされる光脱毛でさえ痛いと感じる方もいるため、痛みが100%ないとは言えないのも事実。
全身脱毛は施術範囲が広く時間もかかることから、痛みに耐えるかどうかも重要です。
肌タイプにもよるため無料のカウンセリングで聞いてみてもいいでしょう。
心配な方は、部分脱毛のお試しをやってから全身脱毛に切り替えることも方法になります。
全身脱毛をする前に注意点を確認
ここからは、全身脱毛をする前に確認しておきたい注意点を解説します。
「全身」の定義はサロンやクリニックによって異なる
全身脱毛とひとくちに言っても、どこまでが全身の範囲なのかがサロンやクリニックによって異なります。
顔やVIOラインまで含めた全身脱毛が選べるケース、自分で好きな箇所を組み合わせて選ぶケースなどいろいろです。
絶対に脱毛したい箇所を網羅している全身脱毛なのかを確認しておきましょう。
長く通うことを見越して慎重に選ぶこと
脱毛の中でも全身脱毛は長く時間をかけて通うことになります。
その分サロンやクリニック選びは慎重さが求められますので、下調べは念入りにおこないましょう。
口コミだけを鵜呑みにするのではなく、かけられる予算や自分が重視したい点を書きだしてみて、自分にあったサロンやクリニックを選びましょう。
月額料金の「内容」に注意
全身脱毛は高額になることから、毎月一定料金を支払う月額制が人気です。
月々数千円程度の支払なら無理なく続けられるでしょう。
ただし、月額料金制は内容をしっかり把握したうえで契約しましょう。
毎月一定額を払い好きなタイミングでやめられるタイプの月額制ならいいのですが、あらかじめ契約回数が決まっており、分割払いをしているだけのタイプの月額制もあります。
急なキャンセルによって同月内の再予約ができなかった場合でも、契約期間中は月額料金を引き落としされる可能性も。
他のプランも含め、料金だけを見て判断せず、どのような契約内容になっているのかを隅々まで確認してください。
全身脱毛期間中は日焼け厳禁と心得て
脱毛に日焼けは厳禁ですから、脱毛期間中は日常生活やレジャーにも気をつける必要があります。
帽子や日傘、手袋などを常備し通年紫外線対策をします。
日焼けした肌では脱毛してもらえず、回数消化や月額料金が無駄になるリスクもあるでしょう。
2~3年ほどは屋外レジャーをできるだけ避け、通勤や車の運転時にうっかり日焼けしないようにしましょう。
永久脱毛ではない
光脱毛やレーザー脱毛は回数を重ねることで、ほとんど毛が気にならない状態にもっていくことができます。
自己処理を忘れても見えないくらいの毛が少し生える程度で、多くの方が満足しています。
ただし、どちらも永久脱毛ではない点に注意です。
AEA(米国電気脱毛協会)では、「最後の脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下の脱毛のこと」を永久脱毛と定義しています。
毛が1本も、永久に生えてこないわけではありません。
全身脱毛をするサロンやクリニックの選び方
全身脱毛を実施しているサロンやクリニックは多くありますが、何を基準に選べばいいかも気になるでしょう。
ここからは、全身脱毛選びのポイントを紹介します。
通いやすい場所にあるか
2~3年は定期的に通うことを考えると立地は重要です。
最寄り駅から近い、自宅や職場から通いやすいなど、通うこと自体にストレスをもたないようにしましょう。
ただし、駅近のサロンは人気で予約が取りにくいこともあります。
予約の取りやすさも含め、通い続けられるかを判断しましょう。
倒産リスクの低い大手を中心に選ぶ
脱毛サロンやクリニックは多数あり、脱毛業界はにぎわっていますが、どこも経営が順調とはいきません。
特に個人サロンは開業から数年以内でなくなってしまうケースもありますので、全身脱毛のような長期契約には向かないと言えます。
倒産リスクの低い大手を中心に選ぶといいでしょう。
無料カウンセリングで対応がいいかを確認
何度も通うことを考えると、スタッフの対応や説明の丁寧さなども選ぶポイントになります。
不満を持ちながら通い続けることは現実的ではありませんので、契約前に確かめておきましょう。
無料カウンセリングや1回のお試しなどを使ってみるのも1つです。
脱毛以外にかかる料金はあるか
脱毛サロンやクリニックのCMや広告では、とにかく料金の安さを前面に押し出してきますが、実際にその料金で済むとは限りません。
HPなどを見ても、料金表の欄外に脱毛以外にかかる料金について小さく書かれているケースもありますよ。
脱毛以外にお金がかかる可能性があるものとしては、以下のようなものが考えられます。
- シェービング代
- 遅刻のペナルティ
- キャンセルをした際のペナルティ
- 分割払いの金利手数料
これらの料金が一切かからない方が安心ですし、中には分割手数料を負担してくれる、脱毛効果がなかった場合の補償制度があるといったサロンやクリニックもあります。
料金を確認する際は脱毛以外まで含めて考えるようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?今回は全身脱毛について紹介しました。
全身脱毛はメリットが大きいですが、必ずしも全員がおこなうべきとは限りませんし、サロンやクリニックを慎重に選ぶ必要もあります。
ご自身の優先順位を洗い出し、納得したうえで全身脱毛するようにしましょう。