夏場に限らず、普段から汗をかきやすい体質の方はいますよね。
「汗かきでも脱毛できるのか。」「脱毛中に汗をかいたらどうしよう。」など、汗かきゆえの悩みもあるでしょう。
今回は、汗かきな人が脱毛でもつ悩みを元に、汗かきと脱毛の関係性、汗やニオイへの対処法を紹介します。
目次
汗かきほど脱毛した方がいい理由
いくら毛がなくなっても、汗がなくならないなら意味がないと思うでしょうか。
実は汗かきを気にしている人ほど脱毛はおすすめです。
汗かきの方が脱毛するメリットは以下の2つです。
メリット1.ニオイの元となる細菌が繁殖しにくい
汗をかきやすい人ほど、ニオイも気になるものです。
汗のニオイの元となる細菌は毛に付着し、毛穴に入りこむことで増殖します。
脱毛すると細菌が繁殖しにくくなるため、ニオイの元の排除につながるのです。
脱毛してからニオイが気にならなくなった人は多数いますよ。
脱毛直後は開いた毛穴に垢が詰まってニオイを発生することもありますが、清潔に保ち垢を除去ことで毛穴が引き締まり、ニオイも気にならなくなっていきます。
メリット2.ムダ毛を気にしなくなり精神的に安定する
汗は体質や気温によるものだけでなく、緊張やストレスによる「精神性発汗」と呼ばれるものがあります。
太っていない人や食生活に気をつけている人でも、精神的な要因で汗をかくことがあるのです。
脱毛することで、精神性発汗の軽減に期待できます。
精神性発汗が多い方は、ムダ毛を気にしてコンプレックスに感じることで、余計に汗をかいている可能性があるからです。
脱毛して自分の肌に自信をもつことでストレスが減り、精神的に安定することで、汗をかきにくくなると考えられるのです。
汗かきな人が脱毛中に悩むこと
いざ脱毛を始めると、汗かきだからこその悩みや疑問も生まれます。
汗かきな人は脱毛に関してどんなことで不安に感じるのでしょうか。
汗が流れてきて恥ずかしい
脱毛中はサロンやクリニックの方に体や毛を間近で見られるため、服を着ているときのように汗を隠すことができません。
「汗かきだと思われているだろうな。」と不安になり、恥ずかしくなるのです。
汗を気にすることで精神的に負荷がかかり、さらに汗が止まらなくなる悪循環も生まれます。
脱毛中に汗をかいたら脱毛効果が薄れるのでは?
施術時に汗をかいてしまった場合、脱毛効果が薄れてしまうと不安に感じる人もいます。
お金と時間をかけ、汗で恥ずかしい思いをしてまで脱毛したのに、効果が薄くなってはショックですよね。
汗のニオイが気になってしまう
汗が流れるだけでなく、汗のニオイが気になることもあります。
「におったら施術してくれているスタッフに申し訳ない。」「ワキガだと思われたらどうしよう。」など、スタッフとの距離感が近い脱毛だからこそ不安になってしまいます。
脱毛したら汗の量やニオイが増えた気がする
脱毛と汗の悩みで多いのは、脱毛した後に汗が増えた気がすることです。
毛がなくなったのに汗が増えれば別のコンプレックスを抱えてしまうことになるため、不安に感じる人が多数います。
また、汗のニオイがきつくなることが気になる人もいます。
汗の量とニオイはある程度関係してくるため、同時に悩むこともあります。
脱毛するときに汗が流れてきて恥ずかしい人の対処法
女性でも体質的に汗かきの人もいるため、サロンやクリニックのスタッフは利用者の汗をあまり気にしていません。
とはいえ、「気を使わせているのだろう。」と思うだけでも恥ずかしいもの。
できることがあればやっておきたいですよね。
ここからは、脱毛するときに汗が流れてきて恥ずかしい人ができる対処法を紹介します。
早めに行ってクールダウンする
脱毛の予約時間ギリギリに慌てて行こうとすると、気持ちが焦ったり走ったりすることで余計に汗をかきやすくなります。
予約時間より前に訪問し、待機スペースがあればそこで、なければ近くのカフェやコンビニなどで時間を潰してみましょう。
クールダウンする余裕があればかいた汗に対処することもできますし、精神的な汗も減ります。
冷たいタオルや保冷材などで冷やす
汗をかきたくないのにかいてしまうことは多々ありますが、汗を引かせる方法もあります。
それは血管を冷やすこと。
首のまわりやワキの下などを冷やすだけで全身の汗が引いていきます。
血管を冷やすことで上昇した体温を下げる作用があるためで、首のまわりやワキの下などは特に血管が近い場所だからです。
水で濡らしたタオルや、冷やしたペットボトルをあてるだけでも違いますので、脱毛日に持っておくと安心材料になるかもしれません。
秋の終わりに始めて夏には間隔をあけて通う
施術時に汗をかくのが恥ずかしいなら、汗をかきやすい夏場を避けて脱毛の計画を立てるのも、1つの方法です。
通常、脱毛は毛周期にあわせて2~3ヶ月に1回のスパンで通いますが、脱毛期間後半になると毛が薄くなってくるため、間隔を少し広げることができます。
効率よく脱毛するためには、むしろ後半に間隔を広げた方がいいとも言われます。
脱毛を秋の終わり頃に始めれば、夏頃には短いスパンで通う必要がなくなっており、もっとも暑い8~9月を避けることも可能です。
脱毛日に暑さで汗をかかなくなり、汗にまつわるストレスを軽減できます。
ヘルシーな食生活を心がける
空前の肉ブームですが、汗を気にしている方は少し注意も必要です。
エネルギー源となる肉や脂肪、油には、体内で熱となり汗をかきやすくする働きがあり、ニオイの原因ともなります。
適度な量であれば問題ないですが、食べすぎれば太りやすくなり、その分体温もあがります。
さらに汗をかきやすくなるでしょう。
欧米人などは日本人と比べて体格がよく、香水で体臭を消すことが当たり前ですが、肉食中心の食生活も大きく影響しているとされます。
ジャンクフードやファーストフードなども、同じく汗をかきやすくする食べ物です。
大豆製品や野菜などもしっかり摂り、ヘルシーな食生活を心がけましょう。
何か一つのものを食べるのではなくバランスが大切です。
リラックス効果のあるお茶を飲む
精神性発汗をしやすい方は、脱毛時の緊張で汗をかくことがあるため、リラックスすることが大切です。
脱毛前にハーブティーなどリラックス効果のあるお茶を飲むことで、気持ちが落ち着きます。
「自分は今リラックスしているからそれほど汗はかかない。」と思うこともでき、汗を制御できるお守り的な役割も果たします。
ただし、夏場などに体が熱を帯びている状態で冷たいお茶を飲むと、体が一気に体温を調整しようとして、一時的に大量の汗をかくことがあります。
ホットか常温で飲むようにしましょう。
脱毛前の制汗剤使用はやめておこう
ここまでが、汗をかきやすい人が脱毛中にできることです。
「そんなまわりくどいことをしなくても、制汗スプレーやクリームを塗ればいいのでは?」と思うかもしれませんね。
実は脱毛では制汗スプレーなどの使用は原則NGで、特に脱毛後1週間は肌に何も塗らないように指示されることもあります。
脱毛後の肌は敏感で、毛穴も開いた状態なので、制汗スプレー等の成分が毛穴に入りこみ、肌トラブルや肌の黒ずみを引き起こすリスクがあるからです。
脱毛日当日に制汗剤を使用するのも、同様の肌トラブルや脱毛効果を下げる可能性があるため、やめておきましょう。
脱毛中に汗をかいたらどうなるの?
施術時に汗をかいたらどうしようと不安に思っている方は、脱毛効果や汗をかいたときのスタッフの様子などを知っておくだけでも安心できるはずです。
汗をかいても脱毛効果は変わらない
脱毛の効果は毛質や肌質などによって大きく左右されますが、汗の量が関係することはありません。
汗をかいても脱毛効果が薄くなることはありませんし、脱毛を断られることもありません。
多汗症と呼ばれる人でも問題なく脱毛できますよ。
汗が多く流れてきたら拭いてくれる
脱毛箇所に汗をかくと、スタッフの方が気づいて拭いてくれることが多いです。
スタッフによって反応はさまざまで、何も言わずに拭いてくれる人から、さりげなくクーラーの温度を下げてくれる人、「わたしも汗かきですよ!」とあえて触れてくる人までいます。
スタッフに気を使われるのが苦手なら、「汗かきなので汗をかくかもしれません。」と、先に言ってしまった方が楽になり、汗をかきにくくなることもあります。
回数を重ねると汗も気にならなくなる
初回の脱毛時は脱毛に対する不安や、初めての空間やスタッフへの緊張感から汗をかきやすいかもしれません。
しかし、回数を重ねるごとに脱毛に慣れてきて、スタッフと世間話をできるくらいにもなってくるため、汗をかかなくなってくることも多いです。
最初のうちは汗をかいても仕方がないと、気楽に構えておくことも大切です。
脱毛中に汗のニオイが気になる人の対処法
汗のニオイがとにかく気になる場合はどうすればいいのでしょうか。
汗の量が気になる人の対処法に加え、以下のことに気をつけるようにすると違いますよ。
こまめに拭く
汗はかいたらこまめに拭くことで、肌や衣類を清潔に保つことができてニオイを予防します。
肌に成分が入りこむ制汗シートではなく、清潔なハンカチや水で濡らしたタオルなどで拭くようにしましょう。
こまめに拭くことは汗対策の基本ですが、汗の量とニオイともに効果的です。
消臭汗とりインナーを使う
衣類への汗染みを予防するインナーは多くのメーカーから販売されています。
特に消臭加工がされている生地を使ったインナーであれば、ニオイもブロックできます。
脱毛する箇所はインナーを着たままというわけにはいきませんが、サロンやクリニックに行く間だけでも汗とニオイを予防できればかなり違うはずです。
脱毛前にシャワーを浴びる
自宅から脱毛に通う場合は、脱毛前に体だけでもシャワーを浴びておくと効果があります。
体を清潔に保ちニオイが気にならなくなりますし、爽快感から精神的な発汗も予防できます。
汗かきな方は、平日の仕事帰りより、週末に脱毛スケジュールを入れておくといいでしょう。
脱毛したら汗やニオイが増えたと感じる点について
脱毛したら汗の量が増えた、ワキガになったといった声も聞かれますが、実際のところは少し違っています。
汗かきとムダ毛の関係性を解説します。
汗の量は基本的には変わらない
脱毛が汗腺を刺激するなど、何らかの要因で汗が増えるケースもあると言われますが、非常に稀です。
汗の量が増えたとしても、一時的なものであることがほとんどです。
脱毛は肌に刺激を与える行為なので、汗の量が増える可能性はゼロではないものの、基本的には脱毛前と変わらないと思っておきましょう。
汗を感じやすくなる
巷で噂される「脱毛後に汗が増えた」というケースの多くは、汗をキャッチする毛がなくなったことで汗が流れやすくなったり、衣類に染みやすくなったりして汗が増えたと勘違いしているのです。
汗を感じやすくなったことで、必然的にニオイがきつくなったような気がすることもあります。
ただし、脱毛後の肌を清潔にしなかったことで皮脂汚れや垢が毛穴に詰まり、臭うこともあるため、毛穴汚れが気になる方は注意した方がいいでしょう。
気にしすぎによる汗かきもいる
脱毛で汗が増える、ニオイが強くなるといった噂を聞き、とても気になってしまう方は、汗に意識がいきすぎです。
精神的な汗は意識すればするほど出てくることがあるため、気にしすぎによる汗かきの可能性もあります。
汗は対処法も多数ありますので、あまり気にしないことが一番です。
汗をかきやすい人の特徴を知ろう
脱毛したいけど汗かきが気になる方は、そもそもなぜ汗をかきやすいのかを知っておくことも役に立ちます。
汗の原因はさまざまで、自力対処が難しいケースもありますが、生活習慣や心がけを変えるだけで汗の量が減ることもありますよ。
ここでは、汗をかきやすい人に見られる特徴を紹介します。
太っている人
肥満体型の方は、皮下脂肪が熱を体内に閉じ込めやすいため、熱を発散させようと体が汗をかきます。
一般の人より肉食を好んだり、たくさんの量を食べたりすることで、余計に体温が上がり、汗をかくことになります。
見た目は太っていなくても、皮下脂肪が多い「隠れ肥満」タイプの人も汗をかきやすいことがあります。
健康的なダイエットをすることで汗の量も改善される可能性が高いです。
緊張しやすい人
緊張しやすい人や、ストレスを抱え込みやすい方は、精神的に負荷がかかることでワキや手のひらなどに大量の汗をかくことがあります。
脱毛のときも緊張して汗をかくことがありますが、スタッフの方と他愛のない話をする、汗を気にしすぎないといったことが大切です。
自律神経が乱れている人
ストレスや不規則な生活習慣によって自律神経が乱れていると、体はさまざまな不調がでてきます。
その中の1つが汗をかくことで、気温やストレスなどがきっかけになって突然発汗することもあります。
規則正しい生活やヨガ、瞑想などで改善されることはあります。
運動習慣がある人
運動習慣がある人は筋肉量が増えて基礎代謝が上がり、熱を発生するため、汗をかきやすくなります。
汗をかき、汗腺が鍛えられることで汗をかきやすくなることもあります。
運動以外では、半身浴をする方なども汗をかきやすいです。
半身浴を始めた当初は汗をかきにくくても、習慣化すると汗をかきやすい体質になることもあります。
運動や入浴で日常的にでる汗はさらっとして、不快なニオイもしません。
「いい汗」と言えるため、汗かきを気にする必要はないでしょう。
全く運動習慣のない人
運動をしない方が汗をかかなくていいかと言えば、そうでもありません。
全く運動をしない人は体温調整がうまくできず、特定の部位だけ汗をかいたり、べたっとした嫌な汗をかいたりすることがあるのです。
運動をしない人ほどニオイがきつくなることもあります。
適度な運動を習慣にし、体内の老廃物をだしておくという意味でも、汗をかく程度の運動は必要と言えるでしょう。
そのほか汗かきの原因はさまざま
汗をかく原因は、代謝異常やメンタルの不調など、医師に判断してもらった方がいいケースもあります。
更年期や冷え性の人でも季節を問わず汗をかくことがありますし、暑いところで生まれ育った方などは、体温調整のために元々汗腺の数が多いこともあります。
汗かきの原因を特定するのは難しい面もありますので、日常生活に支障をきたすほどの汗の量であれば一度受診してみてもいいでしょう。
汗かきを悩むことで余計に汗をかきやすくなっているなら、診察するだけでも効果があります。
医師の話を聞くことで安心し、汗が気にならなくなるケースもありますよ。
どうしても汗が気になる人はこの方法で脱毛しよう
どの方法を使っても汗やニオイが軽減されず、どうしても気になってしまう場合でも、脱毛を諦める必要はありません。
汗が気になる人は脱毛方法そのものを選ぶことで、ストレスなく脱毛できることもありますよ。
家庭用脱毛器を使って自分で脱毛する
汗やニオイは自分自身の不快感もありますが、主には人からどう思われるのかを気にする方が多いでしょう。
汗かきの人が人目を気にせず脱毛するなら、家庭用脱毛器を使って自分で脱毛する方法があります。
家庭用脱毛器は光脱毛やレーザー脱毛を、自宅で簡単にできるように開発されたもので、使用にあたり免許等は不要です。
ネット通販で購入できるものが多く、5~7万円ほどで繰り返し使用できるタイプが主流です。
これなら汗を気にすることなく、いつでも好きなときに脱毛できます。
クリニックで脱毛する
汗も毛も何とかしたいなら、クリニックで脱毛するのもおすすめです。
汗の困りごとについて医学的観点からアドバイスしてもらえますし、ボトックス注射などで多汗症の治療もできます。
クリニックの脱毛は、1回あたりの効果が高く、少ない回数で済むのも利点です。
脱毛サロンやエステでの脱毛と比較して回数が少ない分、施術時の汗を気にする機会が少ないのです。
汗を気にしている間に脱毛期間が終わっているでしょう。
最後に
いかがでしたか?
汗かきな人にとって、肌や毛をじっくり見られる脱毛は少し勇気のいるものかもしれません。
しかし、汗かきでも脱毛効果を十分得ることは可能ですし、自分で汗に対処する方法も多数存在します。
むしろ脱毛して毛がなくなることで、ニオイの軽減につながり、気持ちも前向きになるなど、脱毛するメリットが多いと言えるでしょう。