【体制】と【態勢】と【体勢】と【大勢】の意味と使い方・由来や例文

「体制」は「組織や集団の構造」のような意味。

英語で言えば「システム」。

「態勢」は「物事に対処するための一時的な構え」の意味。

「体勢」は「身体の構え」の意味。

「大勢」は「おおよその形勢。

特に世の中の流れ」のような意味。

「情勢」や「時勢」などと言い換えることができる。

それぞれ、全く同じ文章に対して使い分け可能な場合があるので注意が必要。

「体制」の意味や使い方

「体制」には主に「一定のルールをもとに組織されている集団や社会の様式」、「特定の政治権力によって支配されている社会の様式」という意味があります。

英語で言えば「システム」となります。

例文は「資本主義体制」、「経済不況で国家体制が危機に瀕する」などのようになります。

「組織や団体の構造」のような意味と考えればわかりやすいかもしれません。

「態勢」の意味や使い方

「態勢」は「ある事態や状況に対処するための構え」を意味します。

一時的な対処のための構えや好ましくない事態に対して使えるイメージです。

例文は「災害のため厳戒態勢に入る」、「敵を見つけて臨戦態勢をとる」のようになります。

「タイセイを維持する」という場合、「体制」も「態勢」も使えますが、前者は組織の永続的なシステム、後者は臨時の対応の態度に注目して言う場合に用います。

「体勢」の意味や使い方

「体勢」とは「体全体の構え。

姿勢」を意味します。

「姿勢」という言葉で言い換えられるときに使うと考えるのがいいかもしれません。

例文は「体勢を立て直す」、「着陸体勢に入る」のようになります。

「タイセイを立て直す」という場合、「体勢」と「態勢」の両方が使えます。

前者の場合は不利な状況など抽象的な物事に関する構えを指し、後者は身体の姿勢という物理的な構えを指します。

「大勢」の意味や使い方

「大勢」とは「おおよその形勢。

特に、世の中の形勢。

世のなりゆき」という意味を持ちます。

世の中や物事に関する意見などの流れという意味で取るとよいでしょう。

「情勢」、「時勢」、「旗色」のような言い換えが可能です。

例文は「反対意見が大勢を占める」、「あちらは大勢だから不利だ」のようになります。

また、同じ字で「おおぜい」と読むこともできます。

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