何のために働くの?働くことに疑問を持った時に考えてほしい3つの事。

ただ疑問に思うだけならよいですが、今の仕事に価値がないのではないかというように自分の仕事を疑い出してしまうと、どんどん気持ちが滅入って行ってしまいます。

そこで、今回はそのようにネガティブ思考に陥らないように「何のために働くのか」と悩んでしまう理由と、人は何のために働くのかについて解説していきます。現在働く意味について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

「何のために働くのか」と悩んでしまう理由

なぜ「何のために働くのか」と悩んでしまうのでしょうか。それには、その人が現在置かれている状況が関係してきます。

仕事に対してイメージがわかない

「仕事がどのようなものか、いまいちイメージがわかない」という悩みは、就職活動をしている学生に多いのではないでしょうか。

アルバイトはしたことがあっても就職をしたことがないため、毎日仕事をするということがどういうことかイメージがわかず不安になっているという状況です。

また、社会人でも本格的に働いたことがなければ、仕事とはどういうものなのかイメージがわきにくいでしょう。イメージがわかないということは経験が不足しているということです。

まだ経験していないことに不安を覚えるのは当然のことだと言えますので、社会経験がないために悩んでいる人ならば多くの人がこのような悩みを抱えていると言えます。

これから様々な経験をすることで、自分が仕事に対してどのような価値観を持つのかがわかってくるはずです。

仕事に慣れて余裕が出てきた

仕事を始めたばかりのときには、与えられた仕事を一心不乱にこなすので精いっぱいでしょう。そのようなときには考え事などする余裕もないはずですが、仕事に慣れてくると仕事中に時間的にも精神的にも余裕が生まれてきます。

余裕が生まれてくるほど仕事に慣れると、改めて自分の仕事について見つめ直す時間ができてきます。そのような中で働く意味について疑問を持つようになるというのは自然の流れではないでしょうか。

ですから、このようなケースの場合には自分が「何のために働くのか」と考えることについて戸惑う必要はありません。むしろ、社会人として次のステップに移ろうとしているという成長の証だと言うこともできます。

仕事が嫌なことの言い訳

仕事中にミスをしてしまった、自分のせいでトラブルが起こってしまったなどがきっかけで、その仕事が嫌になってしまったことがあるという人は多いでしょう。

また、もともと現在の仕事が希望職種でなく不満を持ちながら働いている人も、仕事が嫌でたまらないという気持ちになるかもしれません。

働きたくないという気持ちのまま嫌々働いていると、だんだん「私はここで何をしているのだろう」「ここで働いて何の意味があるのだろう」というように虚しさを感じてきます。

このような心理になるのは仕方がないとも言えますが、「何のために働くのか」と悩むことにより、仕事が嫌だという問題から逃げているだけと言うこともできます。

自分が本当に働くことの意味を考えたいのか、それとも別の問題から逃げているのかについてよく考えてみましょう。

モチベーションが下がっている

自分の働きが評価され、それに見合った報酬を得ることは働いていく上で大切なことです。

しかし「どれほど頑張っても給料があがらない」「出世できる見込みがない」などがすでに確定しており、働いていく上で何の喜びもないことがわかっていたらモチベーションは上がりません。

「いくら頑張って働いても認められることはない」ということがわかればむなしく思ってしまっても仕方がないでしょう。

このような職場環境の問題は自分だけで解決できるものではありません。職場の上司に相談したり評価の方法を提案したりすることはできますが、職場がそれを受け入れるかは別の話になってしまいます。

また、多くの場合は職場に訴えてもすぐに改善するものでもないため、結局は自分が我慢をして働いていくということになってしまいます。それに耐えられない場合は、思い切って転職するのも方法の一つです。

何のために働くのか

何のために働くのかと悩んでしまう理由について解説してきました。次に、人は何のために働くのかについてくわしく見ていきましょう。

お金のため

働くことの一番の理由はお金のためだと考えている人は多いでしょう。働いているにも関わらず、一切お金はいりませんと報酬を拒否する人はまずいないはずです。

お金がないと生きていくことができないのですから、家族が資産家であるとか自分に不労所得があるなどの特殊なケースを除き、働いてお金を得ないといけません。ですから、働いている人全員が、お金のために働いている面があると言ってもいいでしょう。

「お金のために働いている」と言うことは後ろめたいと感じる人もいるかもしれませんが、お金は自分の時間や労力を提供したことへの対価であり、お金のために働く自分を否定することは、自分の価値を低く見てしまうことにも繋がってしまいます。

「お金のために働いている」という自分を否定する必要はないのです。

やりがいを感じるため

働く上でお金と同じくらい大切なことは「やりがい」ではないでしょうか。「誰かに感謝されること」「困っている人を助けられること」「自分の知識を活かせること」など、仕事をしていて感じるやりがいは人によって様々です。

「お金を得られること」というのもやりがいの一つと言うことができます。しかし、多くの人の場合、お金を得られることだけでは満足できないでしょう。

逆に言えば、やりがいが得られる仕事をしていれば働く喜びを感じることができ、ずっとこの仕事を続けたいと思えるのではないでしょうか。

もしあなたが今の仕事をするのが嫌でやる気を出せなくなっているのなら、一度今の仕事にはやりがいを感じるかどうか考えてみましょう。

社会と関わっていたい

結婚して仕事をやめ専業主婦(主夫)になった人の中には、だんだんむなしさを感じるようになる人がいます。家の中でしかやることがなく、社会から取り残されているような感覚になってしまうのだそうです。

もちろん専業主婦(主夫)が合っている人もいますし、専業主婦(主夫)をしていく中で新たな人間関係を作っていく人もいます。

しかし、働いていく中で人と関わることに喜びを感じるタイプの人もおり、そのような人は働くことを通して自分が社会の一員だと感じるようです。

また、定年退職した人で年金のみの収入で暮らしていける人でも、社会と関わっていたいから働いている人がいます。退職前の給料には及ばなくても「社会の中で働いている」「人と関わっている」ということに喜びを感じているようです。

自分と向き合い、自分の価値観を知っていこう

今回は「何のために働くのか」について説明してきました。このような悩みを抱えている人は、現在仕事をする上で壁にぶつかっている人が多いと考えられます。

自分の中で答えが出れば壁を乗り越えることができ、その後の社会人としての人生が大きく変わってくるはずです。

自分は何のために働いているのかわからないという人は、簡単に答えが出なかったとしても、あせらずにゆっくり考えていきましょう。

働いていく中で自分の価値観が変わり、仕事に対する考え方も変わってくることもありますし、すぐに結論を出せばよいというものではないのです。

「何のために働くのか」と考えることで、自分が何を大切にしたいのかがわかってきます。まずは自分とじっくり向き合い、自分がどのような価値観を持っているのか知っていきましょう。

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