株とFXの違いを詳しく解説!それぞれの特徴を知って自分に合った投資を。

投資の種類として最も有名なのが株式投資です。

しかし今ではネット環境があれば他の投資も簡単に始められる時代になっており、その中でもFXが有名といえます。

投資として有名どころである株式投資とFX、これから投資を始めようと考える方でどちらを選べばいいか悩んでいる方もいるでしょう。

では株式投資とFX、それぞれどのような違いがあり、どちらを選ぶのがよいのでしょうか。

株式投資とFX、それぞれの違い

株式投資とFX、お互いの特徴を考えての違いは以下の通りとなります。

選択は株式投資の方が圧倒的に多い

最も分かりやすい違いは投資先となる取引対象です。

株式投資は株式会社が提供している株が対象となります。

そのため株式会社の数だけ選択肢があり、正確な数字を把握するのは不可能ですが数千以上の投資対象があるのです。

更に株式会社という括りなため、将来的にも会社が建設されれば増えます。

一方でFXは外国為替となり円、ドルといった通貨が対象です。

日本では円、アメリカではドルが使われるように通貨は一つの国で一種類だけ使われています。

実際の取引では通貨ペアとして2つの通貨同士が合わさったのを取引しますが、通貨の種類がそこまで多くないためペアの数も多くなりません。

業者によって取り扱っている通貨ペアの違いもありますが50は行かないでしょう。

会社と国、見るべき情報

投資対象が違えば、取引をするのに見るべき情報も大きく違ってきます。

株式投資は株式会社の株で取引するため見るべきは投資した株式会社の情報です。

しかし会社は経済や他の会社からによる影響も受けるため、投資先だけでなく業界の景気や問題も考える必要があります。

FXは通貨が対象になるため国ごとの経済や政治の情報がポイントです。

こちらも別の国から影響を受けますが、どの国から影響を受けるかは対象となる通貨次第なためそこを調べておかなければいけません。

必要な情報が違えば、取引するのに必要な知識も違ってきます。

株式投資は会社が信用できるかに左右されるため、企業から経営といった会社関係の知識が必要となるでしょう。

FXは国のお金が何をすればどう動くかといった、国ごとの経済や政治の知識が必要です。

必要な資金はFXの方が少ない

投資をするには自分の資金が必要となり、多ければその分利益が増えるのはどちらも変わりません。

しかし取引するのに必要な資金に関しては違ってきます。

株式投資で取引する株は企業により異なりますが、1株ではなく100株とまとめて購入するのが基本です。

かかる資金も違いますが、どの企業でも最低は数万円用意しなければならず、数十万程度必要なのが普通となります。

もし株式投資で儲けたい場合は数百万は必要になるでしょう。

FXの方は利用する業者によって異なりますが、株式と違いまとめ買いをする必要はありません。

1万通貨ではなく1000通貨から取引することもでき、最低取引量であれば1万以下でも取引は可能です。

FXは24時間取引できる

株式投資は会社の株を購入するためか取引する時間帯が決まっています。

取引するのに使う証券取引所が9時から15時までしか空いていないからです。

更にその時間内でも11時30分から12時30分まで休憩時間があり取引できません。

国内で証券取引所は幾つかありますが、細かな違いはあっても取引可能の時間帯はあまり変わらないのです。

現在ではネットを活用することで証券取引所の時間外でも取引ができるようになっています。

しかし時間外で注文した場合、反映は次に証券取引所が運営されている時間帯となるためすぐに取引は成立しません。

それ以外にも土日、祝日といった休みの日は取引所が休みなため取引できないようになっています。

一方FXの方は取引先が為替相場であり、国内ではなく世界中で取引されている環境なため24時間いつでも取引が可能です。

実際国内では午前でも他の国では夜で寝ている時間帯になっているため、常に動いていないと世界中のトレーダーが取引できる機会はないでしょう。

土日は為替相場も閉まっているため取引ができないのは変わりませんが、国内の祝日は海外では関係ないため取引できます。

しかしFXは取引環境を提供している業者を利用して取引できる投資です。

業者が何かしらの理由でメンテナンスを行ったり、サーバーが落ちている場合は取引できません。

値動きは株価の方が大きい

投資対象となる相場の動きも大きく違ってきます。

株式投資の対象となる株価は大きく動く頻度が多く、1年前と比較すると比べ物にならないレートになっているケースも珍しくありません。

現に何かしらの理由で成功した株式会社の株はチャートを見れば右肩上がりで何十倍、何百倍にもなっているでしょう。

逆に不祥事といった経営に支障が出るようなことが起きた場合、倍になるどころか半分、4分の1になるのもあり得るのです。

どれくらい動くかは投資先によっても変わるため、対象によっては1年で見比べてもほとんど動かない場合があります。

どの投資先を選ぶかで稼げるか、逆に大きな損失を出すか変わってくるでしょう。

一方でFXも株式投資と同じく、通貨ペアによって変動の大きさは変わります。

しかし株式投資の株と比べれば、全体的に変動は大きくありません。

1年の動きを見れば相応に動きますが、それでも一方に大きく動くのは何かしら大きな影響が出るニュースが出てこない限りはないでしょう。

使える取引の種類

一言で取引と称してもやり方には幾つか種類があり、株式投資とFXでは使える取引が違ってきます。

株式投資の方は基本的に現物取引という方法がメジャーです。

現物取引は自分の資金を用いて取引する手法であり資金以上の取引はできません。

現物の他には信用取引という方法があり、こちらは資金に倍率をかけて資金以上の取引ができます。

現物と違い空売りとして売りから入ることもでき、株価が下がる状態でも利益を得られるのです。

その代わりに株を保持するのに期限が決められており、基本的には6ヶ月、半年程度と定められています。

また金利を借りて取引しているため、現物取引以上に手数料がかかる取引です。

一方でFXはレバレッジ取引という種類になっており、レバレッジというシステムを利用できます。

レバレッジは倍率をかけることで資金以上の取引ができるようになるものです。

資金以上の取引ができるのは信用取引も同じですが、あちらが3倍程度までしか利用できないのに比べレバレッジは10倍、20倍といった倍率が利用できます。

ちなみに国内では上限が決められていますが、海外業者を利用すればより高い倍率の取引ができるのです。

信用取引と同様に空売りで売りからも入れます。

差額以外で生じる利益

株式投資は会社の株を所持するため、それにより様々な特典が発生します。

まずは株の多さに限らず株主となることができ、株主総会で会社に対して意見を出せるのです。

この際に持っている株が多ければより発言力、影響力は強まるため自分の意見で会社を動かせるようになります。

他にも株主優待というシステムがあり、一般の方よりお得に株式会社が出している商品やサービスの利用をお得にできるのです。

更に決まった日になると会社の経営状況に応じた配当金がもらえます。

しかし経営状況に応じて増減するため、会社の経営があまりよくないと無配当になる場合もあるため気をつけましょう。

一方でFXはポジションを持つことでスワップポイントを毎日もらうことができます。

株式投資の配当金に比べればもらえる金額は少ないですが、ポジションを持っていれば無条件でもらえるのです。

しかし持っているポジションによってはもらうのではなく支払う状況になってしまいます。

株式投資とFX、どちらがいいのか

投資としてその特徴が大きく変わってくる株式投資とFXですが、選ぶのであればどちらがいいでしょうか。

投資初心者であればFX

これから投資を始めるのであればFXから始めた方がいいです。

株式投資は株を購入するのに相応の資金を用意しなければいけなくなり、資金が多くなればその分損失のリスクも大きくなります。

FXも損失によるリスクはありますが、少ない資金から始められるためその分抑えられるのです。

他にも投資先の選択肢としては株式投資が圧勝していますが、選択肢は多ければいいというものではありません。

投資をしたことがない方が数千の選択肢を提示されても、どれを選べばいいか迷ってしまうでしょう。

FXであれば選択肢はそこまで多くなく、鉄板とされている通貨ペアも決まっているため初心者でも選ぶのは難しくありません。

他にも投資をする際には知識、情報が必要となりますが株式投資の方は会社に関わる知識を必要とします。

本業で仕事をしている場合には別ですが、一般の方ではそれを理解するのにハードルは高いです。

海外の政治、経済による情報も一筋縄ではありませんが、それでも株式投資と比べハードルは高くありません。

値動きも大きい方が多額の利益を期待できるものの、逆に大きな損失の出るリスクがあります。

FXも動きによって大きなリスクの出る可能性はありますが、普段の動きはそこまででもないため自分で気をつければ損失を抑えられるのです。

利益を出したい場合はFX

投資で利益を出したいと考える場合でもFXを選ぶのがいいです。

値動きを考えれば株式投資は大きなチャンスはありますが、FXの方はレバレッジで自分の資金以上の取引ができます。

多額の資金を運用し短時間で多額の利益を出すこともできるのです。

他にも株式投資と違い、FXは基本的に1回の取引ごとに手数料が出ません。

取引回数を多くし利益を積み上げて稼げるのです。

取引時間も重要でFXは24時間取引できるため、本人の生活を問わずいつでも取引できる機会が生まれます。

取引できる機会が多くなればその分利益を増やすことも期待できるでしょう。

生活する上でメリットを出したいなら株式投資

株式投資で株を所有すれば株主総会に出席したり、株主優待を受けることができます。

直接利益が入ってくる要素ではありませんが、普段生活をしている上で何かしらお得な気分を味わえるのです。

FXでは出るのはあくまで金銭による利益なため、それ以外の面で生活を豊かにしたい場合は株式投資を選ぶといいでしょう。

投資の目的によって判断する

投資初心者であればFXを選ぶのが基本ですが、会社に関する知識があれば株で大きく利益を出せるチャンスもあります。

配当金や株主優待の存在を考えれば、多額の資金を持っている場合に株式投資を選んだ方がお得になる場合もあるのです。

どちらを選んでも間違いではないため、本人が投資で何をしたいかという目的によって適切な選び方は変わってくるでしょう。

投資をする前に自分が何故投資をしたいか考え、決まったら目的に近づける投資の種類を選んでください

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