筋肉をつけるにはプロテインを絶対に飲まなければいけないのか?

筋トレに励んでいる方たちは、プロテインなるものを摂取していることが多いです。

あまり運動することが少なく筋トレにもなじみのない人にとっては、このプロテインというサプリメントを筋肉増強のための薬と思っていませんか?

そこまでではなくとも飲めば筋肉モリモリになると勘違いしている人もいるのではないでしょうか。

そもそも「プロテイン」とは「たんぱく質」を英語で表した言葉です。何も特別なサプリメントではないのです。ではなぜ筋トレする人はプロテインを積極的に摂取するのでしょうか?

それは筋肉の材料となるからです。

筋トレに励んでいる人たちの目的は筋肉をつけることにほかなりません。筋肉をつけるたまには、簡単に言うと筋肉を傷めつけては回復させて、痛めつけては回復させてを繰り返さなくてはなりません。

この回復させる段階で筋肉の主原料であるたんぱく質、つまりプロテインですね、これが十分にある状態でなければならないのです。

ですので筋トレとプロテインの摂取はセットで行われることが多いのです。それでは果たしてプロテインの摂取は必須なのかどうか。これは筋トレの程度にもよります。

ボディビルダーや運動強度の高いアスリート、身体づくり段階の成長期アスリートなどにとってプロテインは必須と言えるでしょう。たんぱく質の必要量が明らかに一般人より多いからです。

では一般人でちょっとした体作りや運動不足解消のためにトレーニングしている人はどうでしょう?

厚生労働省の推奨する成人一日のたんぱく質量は体重1kgあたり約0.9gとなっております。普通に生活するうえでこれくらいは取ってほしいということですね。トレーニングをして少し筋肉をつけたいな、という人であれば1.5gくらいは摂っても問題ないと思います。体重60kgで63gです。

すき家の牛丼並盛一杯でたんぱく質は20.9g(すき家HPより)ですので、牛丼だけで賄うなら一日3杯くらいですね。

たんぱく質量で考えれば問題なさそうですが、実際には牛丼だけ食べて生活しているわけではないですので、その人の食生活によっては足りなくなるかもしれません。

あと気を付けたいのが、筋トレをして体作りを意識している方はたいてい体脂肪を落としたいと考えているはずです。先ほどの牛丼でいくと、3杯で食べればカロリーは1968kcalとなります。これ以外にみそ汁を飲んだりバランスを考えて副菜をとったりするとさらにプラスされます。

カロリーを抑えて質の良いたんぱく質を十分量摂取したい、という方であればプロテインは有効だと思います。

つまり、摂取すべきたんぱく質量とカロリーを考慮して、通常の食事で足りなければプロテインを摂取すればよいですよ、ということです。

乱暴に言ってしまうと、筋肉をつけたいのであれば四の五の言わずにガンガン筋トレをやって、食事のカロリー抑え目でプロテインを摂取する、というのが簡単でいいです。

まあこれはかなりざっくりした個人的な考えですが、この辺りをより厳密に管理できればトレーニング効果をより上げることができるでしょう。

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