宅配ドライバーはきつくて離職率の高い職業。過重労働の実態とは。

贈答品から生活費需品まで、テレビの通販番組やインターネットのショッピングサイトが普及したことで、通信販売業界は活気づいています。

通信販売に欠かせないのが、商品を配達する宅配ドライバー。

そのため通信販売の増加にともなって、宅配ドライバーの仕事も急増しています。

一方で宅配ドライバーは大変過酷と言われ、離職率の高い仕事という面もあります。

では宅配ドライバーの仕事は、実際にどういった点で過酷なのでしょうか。

きつくて辞める人が多いと言われる宅配ドライバーの仕事について考えてみたいと思います。

離職率の高い宅配ドライバーという仕事

宅配ドライバーはきつい仕事のため、離職率が高いと言われています。

通信販売によって物流量が増える一方で、宅配ドライバー業界は慢性的な人手不足に悩まされており、求人の募集は引きも切りません。

離職率の割合やその理由は会社によってさまざまですが、人手不足のおりから応募のハードルを下げざるを得ず、優秀な人材が集まりにくいといったことや、新人でもいきなり多くの仕事をこなさなければならないといった面が指摘されています。

よく考えずに宅配ドライバーの仕事についたけれど、大量の仕事を任されてついていけずに、すぐ辞めてしまう人が多いのではないかと思われます。

その結果また人手が不足し、いそいで募集をかけなければならないといった悪循環になっているのです。

宅配ドライバーを辞めたい理由

それでは宅配ドライバーを辞めたい理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

実際の声をいくつか紹介してみたいと思います。

体力的に過酷である

宅配ドライバーの仕事がきつい理由としてもっとも聞かれるのは、体力的に過酷だという声です。

宅配ドライバーが扱う荷物には重いものも含まれます。

その重い荷物を車に積み下ろしたり、配達のために階段を上ったりしなければなりません。

大切な商品ですので大事に扱わなければならないので神経も使います。

また最近では配達時間が指定できるサービスも普及したことにより、決められた時間内に荷物を届けるように会社側から厳しく指導されています。

どれだけ数が多くても時間内に仕事をしなければならないため、宅配ドライバーは常にかけ足です。

体力に自信があるという人でも、毎日の仕事は肉体的にかなりの負担がかかるのです。

拘束時間が長い

少し前まで大手の宅配会社は、肉体的には厳しいけれどもっとも稼げる仕事として知られていました。

体力に自信のある若者が一所懸命働いて、一気にお金を貯めたという話も聞きます。

ですが宅配ドライバーの拘束時間は意外に長く、時給として換算すると過酷な労働に見合う額とは言い切れません。

もちろん勤務形態は会社にもよりますので一概には言えませんが、場合によってはそれほど割りのいい仕事ではない可能性もあります。

仕事を始めたときはそれなりの収入に満足するかもしれませんが、働いているうちに身体の負担も積み重なり、不満の声が出てくることが多くあります。

休みが少ない

仕事の内容にもよりますが、一般家庭への配達では土日祝日に配達を希望される場合が多く、土日勤務が避けられません。

また慢性的な人手不足なので、平日でも休みを取るのも難しく、プライベートな時間は自由に取れないと考えたほうがいいでしょう。

一定期間に頑張って稼ぎたいという人にはいいかもしれませんが、どちらにしても長く続けることが難しいため、辞める人が多くなるのです。

体育会系の雰囲気に馴染めない

体力勝負の宅配ドライバーの仕事には、運動部に所属していた体力自慢が集まります。

自然と職場は体育会系の雰囲気となることが多く、上下関係や礼儀に厳しい場合が多いです。

先輩後輩の間柄が絶対的であったり、無茶な命令でも従わなければならないといったケースもあります。

体育会系のノリが気にならない人には良いかもしれませんが、経験のない人や水の合わない人には厳しい環境です。

腰痛は職業病

宅配ドライバーにとって腰痛は職業病です。

車を運転するには長時間座った姿勢でいなければなりませんし、重たい荷物を上げ下ろしするため足腰には相当な負担がかかります。

負担が腰に集中するため、スポーツをしていたり運動部にいた経験があっても、身体を痛めてしまうのです。

身体を壊してしまえば仕事自体を続けることができません。

運よく内勤に異動できる場合もあるかもしれませんが、当然収入は変わってきますし、悪くすれば異動できずに会社を辞めなければならなくなるのもめずらしくしくはありません。

宅配ドライバーからの転職を考える

宅配ドライバーのきつい仕事の内容をいくつか紹介しましたが、やはり厳しい仕事であることをお分かりいただけたと思います。

長く働いて管理職に昇進できれば問題ないかもしれませんが、齢をとれば体力も落ちてきますので、現場で働き続けることはますます難しくなってきます。

年齢を重ねてから無理がたたって身体を壊してしまい、仕事が続けられなくなったいうケースもありますので、宅配ドライバーを長く続けるのはやはりリスクがあると考えたほうがよいでしょう。

長い目で見て将来のことを考えれば、早いうちに転職を検討するべきだと思われます。

仕事を辞めてから次の仕事を探すのでは、無職の期間ができてしまうので、今の仕事を続けながら早いうちに転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントを活用してみよう

転職へ向けての準備を始めるなら、転職エージェントを活用してみましょう。

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転職へ向けて動き出そう

今回はきつくて辞める人が多いと言われる宅配ドライバーの仕事について考えてみました。

宅配ドライバーは体力的にかなり厳しく、長く続けることが難しい仕事ですので、無理を感じたら早めに転職に向けて動き出しましょう。

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