100万通貨の取引で得られる利益は?必要な証拠金やリスクについて。

FXは取引量を増やせば増やすほど1回で得られる利益が増える投資です。

一方で損失も比例して増えるため、無闇に取引量を増やすのはリスクを高くするだけの危険な取引といえます。

FXで取引を続けて資金を順調に増やしていけば、1、10万ではなく100万通貨といった大きな数字で取引する時が来るのもおかしくありません。

リスクも高くなる分慎重に取引しなければいけませんが、100万通貨で取引する場合はどのように考えればいいでしょうか。

100万通貨で得られる利益はどれくらい

FXで表示される基本の通貨は1万であり、1万の場合は1pips、銭動けば100円の増減となります。

1万を100倍にすればいいため、100万通貨で取引する場合は1動けば1万動く計算となるでしょう。

少し動くだけで1万もの金額になるため10動けば10万、20動けば20万です。

時期や相場にもよりますが動く通貨ペアであれば20から30程度取るのは可能です。

毎日20取るとすれば1日20万となり、月収で考えれば400万と人によっては年収にもなる金額となります。

1年続けていけば1000万程度の年収を期待できると、仕事をしなくてもFXの収入だけで生活していけるレベルです。

100万通貨で取引できるようになれば、専業トレーダーとして生活していけるレベルになると考えられるでしょう。

100万通貨で取引するのに必要な資金

取引するのに必要となる証拠金は通貨ペアによって違いがあり、レートによっても数値は変わります。

今後変わる可能性もありますが最もメジャーな通貨であるドル円の場合は、現在4万程度の推移が多いです。

1万通貨で4万程度となるため、100万通貨で取引するとなれば400万程度の資金が必要になるでしょう。

ユーロドルが含まれている通貨ペアは1万通貨で5万程度になっているため、500万程度が必要になる計算です。

豪ドルやニュージーランドドルは3万程度が多いため、300万程度となるでしょう。

しかし100万通貨となれば1動けば1万動くため、ギリギリで用意するとすぐ強制決済してしまいます。

損失が続いたり、しばらくポジションの保持を考えれば20万以上の損失は考えておかなければいけません。

FXの取引では余裕を持って取引をしたいため、100万通貨で取引する場合は最低でも1000万前後の資金は用意しましょう。

ちなみに通貨ペアによっては1万通貨が1万円以下のものもあり、ランド円辺りは3000円程度となっています。

100万通貨であれば30万程度必要となるため、大金を用意しなくても100万通貨の取引はできるでしょう。

しかし証拠金の少ない通貨ペアは相場がほとんど動かない、動きが不安定といった問題があるため安定して利益を稼ぐ取引先としてはおすすめできません。

レバレッジを使わず取引する場合は億単位で必要となる

上記に挙げた必要な証拠金は全て国内業者における上限であるレバレッジ25倍で取引した時の話です。

レバレッジを使わず取引する場合はより多くの証拠金が必要となり、ドル円の場合は1万通貨でも100万程度になるため1億程度必要になるでしょう。

他も同じになるためレバレッジを使わない場合は10、100億といった資金が必要になってしまいます。

レバレッジをかけなければ大きな損失が出るリスクを減らせ、借金の問題も出ないメリットはあるでしょう。

しかし膨大な資金を用意するのは一般のトレーダーにとって至難の業なため、100万通貨で取引する場合はレバレッジを活用した方がいいです。

100万通貨で取引をするのなら

得られる利益は大きなものになりますが、その分必要な資金も膨大なものとなります。

100万通貨で取引していく場合は以下のポイントを考えましょう。

業者選びはスプレッドではなく約定力のあるところを

基本的にFXの業者では国内、海外共に100万通貨での取引は当たり前のようにできます。

100万通貨で取引できる業者を探す必要はないでしょう。

取引量で選ぶ必要はないため、業者選びをする場合は別の項目で比較して選びます。

100万通貨で取引する場合、選ぶポイントとしては何より約定力を重視しましょう。

100万通貨となれば少し動くだけで大きな金額が動く世界なため、想定しているレートよりもズレたレートで約定されるスリッページが致命的になります。

国内業者では大きな違いはないといえど、少しでも約定力があるとされるところを選びましょう。

よりスリッページなしの安定した取引を求めたい場合は海外業者を考えてみるといいです。

海外業者はNDDという業者が仲介役に入らない形式になっているため、DD形式の国内と比べ約定力の高いところが多くなっています。

スプレッドは広くなってしまいますが、100万通貨の取引となれば重要なのはスプレッドではなく約定力なため許容しなければいけません。

もちろん海外業者は問題のあるところも存在するため、トレーダーから信用のある業者を選びましょう。

100万通貨の運用となれば資金も多く入れるため、騙された時の損失は大きなものとなってしまいますから。

必要な資金があっても、いきなり100万通貨で取引しない

トレーダーによってはいきなり100万通貨で取引可能な資金を用意できるでしょう。

しかし100万通貨で取引できる資金があった場合でも、いきなり取引せず少ない取引量から始めた方がいいです。

100万通貨となれば多額のお金が動く領域となり、その分トレーダーにとってもプレッシャーがかかってきます。

少ない取引量では的確な取引ができていた方でも、100万通貨となれば負担が大きく鈍ってしまう可能性があるのです。

いきなり100万通貨で取引できる方は大半がまだFXを始めて間もない頃でしょう。

まだFXの経験がほとんどない状態で大金を動かすの無謀そのものであり、地獄を見る可能性が高いです。

専業トレーダーになれるレベルの金額を動かすため、取引するトレーダー側もFXに関する相応の知識と経験が求められます。

動かしても問題ないレベルになるまで100万通貨の取引は控えましょう。

少しずつ取引量を増やし、100万通貨へ近づけさせていくのが確実かつ一番の近道です。

100万通貨でどう取引していくべきか

取引のやり方自体は他のFXでしていく方法と変わりません。

しかし100万通貨となれば、それに加え取引する時に考えるべきところが出てくるでしょう。

資金が十分ない場合、常に100万通貨で取引しない

100万通貨の取引は大きな利益を狙える一方、損失も大きくなるとリスクの高い取引です。

FXで重要なのはリスク管理であり、100万通貨の取引を続けて損失が大きくなってしまっては意味がありません。

数回程度の損失が大丈夫であれば常に100万通貨でもいいでしょう。

しかし損失が積み重なって致命傷になる場合は、常に100万通貨で取引していくべきではありません。

普段は100万よりも少ない資金で取引をし、勝率の高い取引ができる時に100万通貨で取引するといいです。

勝率の高い取引ができる場面として分かりやすいのはトレンド相場になっている時でしょう。

分かりやすいトレンドであれば相場の動きに乗っかれるため、大きなpipsを取るチャンスでもあります。

100万通貨で取引をすれば動きの度合いと相場の状況によっては1回の取引で100万近い利益を得られる可能性もあるのです。

1回の取引で多額の利益を得られれば100万通貨での取引が少なくても、月の合計は無闇に取引するより大きくできる場合が多いでしょう。

取引スタイルは人によって違うため、トレーダーによってもやりやすい相場は変わってきます。

自分が予測しやすく分かりやすい相場の時に100万通貨でするのも間違ってはいません。

「勝てる相場を選んで取引する」のは100万通貨で取引をする時も変わらないFXの鉄則といえます。

スワップポイントを狙うのも一つの方法

100万通貨のポジションを保持しておけば差額だけでなくスワップポイントで得られる利益も期待できます。

例えば豪ドルが含まれる通貨ペアの場合、スワップポイントは大抵が30円程度になっているため100万通貨の場合は3000円程度になるのです。

一ヶ月保持しておけば月収として9万程度期待できるため、持っておくだけでこの金額は決して無視できるものではありません。

最近では豪ドル以上にスワップポイントの高い通貨もあり、その代表がトルコリラです。

時期によって変わりますが100円近いスワップポイントになっていることも多く、100万通貨であれば1万程度が期待できます。

一ヶ月保持すれば30万程度と、保持するだけで相応の収入が得られるのです。

更にトルコリラは必要な証拠金も少なく1万程度となるため、100万通貨で100万程度と所持するハードルも低くなっています。

差額で得られる利益と比べれば金額は下がりますが、持っているだけでもらえるため専用のポジションを持っておくのもいいでしょう。

しかしトルコリラを始めとしたスワップポイントの高い通貨は相場が不安定になっています。

突然暴落をして大きな損失の出る危険性があるため、ポジションを保持する時は逆指値で損切りポイントを決めておきましょう。

スワップポイントはプラスがマイナスになる可能性もあるため、放置しておくと気づかないうちにマイナスが大きくなるケースもあります。

自分の保持している通貨ペアで何かニュースがあった場合、スワップポイントに影響がないか確認して決済するか考えましょう。

長く保持することになるため少しの損失でロスカットしないようにしなければいけません。

一定のマイナスにも耐えられるように資金は差額の利益を狙う時よりも余裕を持って用意しましょう。

それに関連して適当にポジションを持つと損失が膨らんでしまうため、スワップポイント目的で持つ場合は相場を見てタイミングを計らった方がいいです。

スワップポイントの多くは買いで持つとプラスになるため、相場が上がるところを見計らって持つのが適切でしょう。

100万通貨を目標にしてみる

100万通貨は専業トレーダーになれるレベルであり、簡単に取引できる取引量ではありません。

見方を変えれば資金を溜めて取引できるようになればトレーダーとして熟練した証拠になります。

これからFXを始めて稼ぎたい、将来的に専業として生活していきたいと考える方は100万通貨で取引できるようになるのを目標にしてもいいでしょう。

おすすめの記事