「とこちゃんはどこ」という絵本があります。
見るからにワンパクそうなとこちゃんは、買い物中に、動物園で、海で、家族と離れてどこかへ行ってしまいます。
絵本とはいえ、経験のあるお父さんお母さんはヒヤヒヤしてしまうのではないでしょうか。
事故に遭わなければ笑いごとで済むのかもしれませんが、本当に大変なら場合はハーネスリュックがおすすめです。
ハーネスリュックについて
ハーネスリュックについては賛否両論あります。
育児に関わったことのない人や自分の子どもが全く手のかからなかった人は「犬みたいでひどい」「手を繋げばいいのに、手抜きだよね」などと言います。
子どもが一人で走りだしても、お母さんが捕まえるしかないです。周りの人は見ていても助けてはくれません。
子どもが逃げだしたり事故に遭ったりすれば「親は何しているんだ」「ちゃんと子どもを見ていろ」としか言われません。
ハーネスリュックは日本ではそこまで普及していませんが、欧米ではかなり使われています。
子どもの安全のために
手のかからない子は、どういうわけか本当に手がかからないです。その反対に動き回って両親を困らせる子どもは、何歳になっても手がかかることが多いです。
多動の子どもは見た目には分かりません。それでも人を困らせるほど動き回り大変な思いをします。
例えば女の子の場合、1歳前後で会話や意思疎通ができるようになり、外出時は手をつなぐなどの決まりを守ることができる子が多いです。
男の子の場合、まだ会話能力が低かったり、話はできても決まりを守らなかったりする子も多いです。その割には興味のままに歩き回ってしまいます。
ハーネスリュックを使っているのは、男の子の家族に多いようです。
兄弟がいたり妊娠中の場合
兄弟がいるときや、お母さんが妊娠中の時は思うとおりに動けません。そんな時にもハーネスリュックは役に立ちます。
今は犬のリードのような紐ではなく、天使や昆虫、動物など可愛らしいデザインも増えています。
椅子に座っている間もチェアベルトとして使えるものもあります。また、紐が不要になったら普通のリュックとして使えます。
ハーネスリュックの正しい使い方とは
ハーネスリュックの紐は強く引くと子どもの転倒の原因にもなります。
基本は手をつないで、紐は「保険」というスタイルです。子どもを犬みたいに歩かせながらスマホを触っているなんて論外です。
紐は使い方を誤ると事故につながるので、使用中は絶対に子どもから目を離さないようにしましょう。
紐は手首にしておき、子供の手はつなぎましょう。イヤイヤする時期だったとしても少しずつルールを教えていきましょう。
少し大きくなって、慣れてきたらたら紐をベルトやベルトループなどに通して、いざというときに備えるようしてもよいです。
ハーネスリュックで安全対策
ハーネスリュックは「便利グッズ」というより「安全対策」です。子どもの命を守ることが最重要という時に初めて効果を発揮できるものです。
親が楽をするための物ではありません。それを理解した上で使用することで、周囲に何か言われても何とも思わないはずです。
暑い夏に、自転車でヘルメットを使用するのと似ているかもしれません。「暑いのにこんな物被せて」とそれすら文句を言う人は言うのです。それでも安全には代えられません。
まとめ
子どもの命と自分への多少の批判、どちらを重視するか、言うまでもありません。
人生において僅か数ヶ月から数年のことです。耐えるのはそんな短い間で、後はずっと子どもの笑顔が見ていられるのなら、それでいいのではないでしょうか。
動き回るお子さんがいる家庭は、子どもの安全のためにハーネスリュックの導入を検討してみましょう。