顔の中でも気になる方が多い鼻毛。
正直処理が面倒、生えてこなければいいのに...と思ったことはないでしょうか。
鼻毛の処理をしなくて済むように鼻毛脱毛を考える方もいますが、果たして正しい方法なのかも気になります。
そこで今回は、鼻毛脱毛にスポットライトを当て、鼻毛脱毛は可能なのか、正しい鼻毛処理方法は何なのかを紹介します。
目次
百年の恋も冷める女性の鼻毛
どんなに美しい顔立ちをしていても、メイクや髪形が完璧でも、鼻毛が生えていたらどうでしょうか。
憧れの女性の鼻毛を見てしまい、すっかり恋心が冷めてしまったという男性の話も聞かれます。
彼氏や配偶者をがっかりさせたり、「鼻毛でてるよ」と遠慮気味に言わせたりするのも、女性としてはあってはならないでしょう。
元サッカー女子日本代表監督の佐々木則夫さんは、妻の淳子さんから「どんなに仕事ができる人でも鼻毛ひとつ出ているだけで女性社員の信頼と尊敬は減ってしまう」と言われたそうです。
相手が男女関係なく、鼻毛を人様に見られることは避けたいですよね。
サロンやクリニックで鼻毛脱毛はできるのか?
人に見られると恥ずかしい鼻毛ですから、脱毛サロンやクリニックで本格脱毛してもらいたいと考えるかもしれませんね。
しかし、脱毛サロンの多くで使われている光脱毛の機械は、鼻に入る大きさではありませんので、鼻の中を照射することができません。
クリニックのレーザー脱毛はサロンの機械に比べると照射ヘッドが小さいものの、大半のクリニックでは鼻毛脱毛を実施していません。
鼻の中にある粘膜部分に照射するとやけどしてしまう恐れがあるからです。
他の部位に比べても高いリスクがある鼻毛脱毛を積極的におこなわないクリニックがほとんどです。
ただし、全国の一部のクリニックでは鼻毛専用の小さなヘッドの機械を持っており、鼻毛脱毛をおこなっています。
鼻毛は大事!その役割を理解しよう
そもそも鼻毛は人間の身体の中でも特に大切な毛の1つで、鼻毛がなくなると感染症のリスクが高くなると言われています。
鼻毛は空気中の異物や微生物を体内に入れないフィルターと、呼気の湿度を保つ機能をもっています。
鼻毛を抜くことで風邪を引きやすくなったり、くしゃみが止まらなくなったり、花粉症が悪化したりといった例があります。
最悪の場合は呼吸器系や脳に影響があるとの指摘もあります。
見えると厄介な鼻毛ですが、身体にとってはなくてはならない毛。
むやみに抜かないようにしましょう。
クリニックでの鼻毛脱毛の相場は?
どうしても鼻毛脱毛をしたい場合は、医師がいるクリニックでの脱毛が唯一の方法になります。
鼻毛脱毛の相場は、クリニックごとに大きく異なります。
大手のクリニックでは実施していない場合も多く、かなり低価格なケースからそれなりに高額なクリニックまであります。
5回の脱毛だとすると、2万~5万円が1つの目安となります。
クリニックの場合は医師がいるため安全に気をつけて施術してくれるはずですが、他の部位に比べてリスクが高いという点は覚えておいた方がいいでしょう。
ブラジリアンワックスで鼻毛脱毛をする人が多いが危険
若い人を中心に人気が高いブラジリアンワックスは、全身どこでも脱毛できる点もメリットとされています。
男女問わず、鼻毛の脱毛をブラジリアンワックスで行う人も増えていますが、本当に大丈夫なのでしょうか。
ブラジリアンワックスは、専用のワックスを脱毛したい箇所に塗って一気に引き抜く方法ですが、肌への負担が非常に大きいです。
鼻の中以外の箇所でもさまざまな肌トラブルが起きやすい方法ですから、粘膜があるデリケートな鼻の中はもってのほか。
鼻毛脱毛に使うと、鼻の粘膜も同時に引き剥がしてしまうことになり非常に危険です。
ブラジリアンワックス専用サロンでは粘膜部分を避けて処理されると言われていますが、あれだけ小さい鼻の中ですから、サロンスタッフでも失敗する可能性は拭いきれません。
痛みに爽快感を覚える人が急増中?
ブラジリアンワックスは痛いことでも知られていますが、なぜ鼻の中というさらに痛そうな場所に手をだしてしまうのでしょうか。
一部の人の間では、痛いことや「ごそっ」と抜けることに爽快感を持たれているようです。
鼻毛をワックスで抜いた後の様子をメディアやSNSを通して見せる人もいるため、爽快感を得るために後先考えずにやってしまう人も。
刺激を求めるなら、鼻毛脱毛ではなく、ぜひ安全な他の方法を選ぶようにしたいものです。
最適な鼻毛脱毛の方法は?
ブラジリアンワックスでの脱毛はもちろん、クリニックでの脱毛もあまりおすすめできない鼻毛ですが、鼻毛はどうやって処理するのが正しいのでしょうか。
ここからは、鼻毛処理の正しい方法を紹介します。
自分で抜くのもNG
ブラジリアンワックスのように一気に抜く方法でなければ、粘膜を傷つけないからいいと思うかもしれませんね。
しかし、1本ずつ抜く方法でも、鼻の中を傷つけて炎症を起こすリスクがあります。
抜いてしまうと、前述したようなフィルター機能が作用せず体調不良を引き起こす可能性もありますのでやめましょう。
女性で鼻毛を抜く方は少ないかもしれませんが、家族が抜いていたら止めてあげてください。
カミソリは難しいし傷つけやすい
鼻の中の構造上、カミソリで処理するのは難しいですが、鼻下から鼻の穴の入り口にかけて剃る人はいるようです。
ただ、カミソリは肌を傷つけやすく、鼻の中はデリケートなので避けた方がいいでしょう。
肌に直接刃が当たらないタイプのカミソリなら傷つける恐れが少ないですが、保湿をしっかりおこなってからでないと乾燥や肌トラブルの原因になります。
鼻毛専用のハサミでカットする
鼻毛には鼻毛専用のハサミがあります。
鼻の中を傷つけないように、刃先が丸くなっているタイプがいいですね。
これがもっとも安全な鼻毛処理の方法です。
脱毛ではないためこまめな処理が必要ですが、健康を害するよりはずっといいでしょう。
ただ、刃先が丸くなっている鼻毛専用のハサミでも、皮膚に強く押し付けるようにすると肌を傷つけることがあります。
短くし過ぎないように優しく処理しましょう。
見えない奥の方まで無理にカットしようとするのもやめましょう。
鼻毛専用カッターで処理する
鼻毛専用のカッターも鼻毛処理の方法としてはおすすめです。
鼻毛専用のハサミが上手に使いこなせない人も、電動カッターなら楽に処理できます。
化粧ポーチに入る小さなサイズで、刃を取り外して水洗いができる衛生的なタイプが人気となっています。
電池式の鼻毛カッターなら、1つあれば電池や刃を交換しながら長く使えます。
価格も1,000円~3,000円ほどで購入できるものが多いので、1つ持っておくといいでしょう。
彼氏や旦那さんと共有で持たれる方もいますが、女性は男性に比べて鼻の穴が小さいですし、衛生面からもあまりおすすめしません。
男性が使う鼻毛カッターはヘッドが大きくパワーも強いため、女性の鼻の中を傷つけてしまう恐れもあります。
女性は自分用に、女性をターゲットに作られたスリムタイプを持ちましょう。
「女性用」と書かれているものを選べば間違いありません。
エチケットカッターでもOK
鼻毛専用でなくても、顔全体に使えるエチケットカッターで処理するのも方法です。
顔用のカッターは肌に直接刃が触れない構造になっており、ヘッドが小さく小回りが利くタイプが多く販売されています。
眉毛や口周辺の産毛などと処理と同時に鼻毛処理もできるので、手早くムダ毛をケアしたい方にはおすすめです。
ただ、顔全体に使えるタイプだと、サイズ感がやや大きいことを気にする人もいます。
好みに合わせて使い分けてみましょう。
鼻毛処理の頻度はどれくらい?
鼻毛処理の頻度は体質などによっても異なりますが、1~2週間に1回程度の頻度でおこなう人が多いようです。
女性の場合は朝メイクをするときにマメにチェックするようにし、気になってきたらカットするようにしましょう。
鼻の奥まではカットせず、中間ぐらいまでにとどめておくことで、鼻毛の保護機能を生かしたまま、身だしなみを整えることができます。
また、タバコを吸う人や、花粉が多い季節には鼻毛が伸びやすいとも言われることもあります。
タバコに含まれる有害粒子や花粉を追い出すために、鼻毛が刺激されるのだとか。
医学的根拠はありませんが、敢えて信じてこの際タバコをやめてみる、こまめにマスクをするのもいい方法かもしれません。
最後に
いかがでしたか?今回は、鼻毛脱毛について紹介しました。
鼻毛は数ある毛の中でも、脱毛に向いていない毛の1つです。
鼻から出ていると恥ずかしいですが、決してムダな毛ではないことをよく理解し、リスクの高い脱毛は避ける方がいいでしょう。
鼻毛ハサミや専用カッターで丁寧に優しく処理するようにし、エチケットと身体を同時に守りましょう。