ニードル脱毛とは?痛くて高い?針脱毛のメリットデメリットを解説

古くからある脱毛方法の1つとして知られるニードル脱毛。

「ニードル=針」と聞くと、とにかく痛そうで、本当に効果があるのか、費用はいくらなのかなど、さまざまな疑問が沸くでしょう。

そこで今回は、ニードル脱毛について紹介します。

ニードル脱毛の概要と、他の脱毛方法と比較したメリット、デメリットを知っておきましょう。

ニードル脱毛はどんな脱毛方法?

ニードル脱毛は、針を毛穴に刺し、微弱な電気を流すことで毛根を破壊する脱毛方法です。

近年主流となっている光脱毛やレーザー脱毛と比べても歴史があり、140年以上前からある方法として知られています。

医療機関でのレーザー脱毛も50年以上の歴史がありませんので、かなり昔からある脱毛方法だと分かりますね。

医療針脱毛

針を使ったニードル脱毛にも2つの種類があり、それぞれ医療針脱毛と美容電気脱毛と言います。

医療機関でのみ扱っている医療針脱毛は、「絶縁針脱毛」とも呼ばれるもので、毛穴に絶縁針を刺して電気を流し、皮膚の下にある毛乳頭や毛母細胞を破壊します。

絶縁針を使うため、針を刺した皮膚に熱ダメージが加わらず、皮膚を傷めずに毛根のみを破壊することができます。

医療機関でおこなうため、痛みに対処するために麻酔を使ってもらえるのもメリット。

医師や看護師などの医療従事者がいるため、肌トラブルなどが起きた際にすぐに対応してもらえる点も安心です。

美容電気脱毛

美容サロンやエステで扱っている美容電気脱毛も針脱毛の一種ですが、医療針脱毛とは機械が異なります。

医療針脱毛に比べて費用面や施術時間でのメリットは大きいですが、効果や安全面では劣ると言われています。

また、使用する針が絶縁針ではないため、針が皮膚に触れたときの痛みややけどなどの問題点も指摘されています。

痛みが強いと言われるニードル脱毛では麻酔を希望する方もいますが、美容サロンやエステは医療機関ではありませんので麻酔を使うことができません。

ニードル脱毛を実施しているサロンやクリニックはどのくらい?

ニードル脱毛を実施しているサロンやクリニックはありますが、全国的に見るとニードルを扱える技術者が少なく、実施店舗はレーザー脱毛や光脱毛と比較しても少ないです。

ただ、都内なら優良クリニックも比較的探しやすく、美容針脱毛なら全国展開しているサロンやエステもあります。

有名なのは、全国150店以上あるエステティックTBCで、高い知名度と実績を誇ります。

初めてのニードル脱毛を美容針脱毛で検討している方なら候補の1つになるでしょう。

ニードル脱毛は何回で脱毛が完了するの?

ニードル脱毛を何回すれば脱毛が完了するのかは個人差があります。

5~6回でほとんど気にならなくなる人もいれば、10回以上かかる人もいます。

ニードル脱毛をする前に一度も脱毛経験がないほど、毛量が多いため完了までの回数も増えることになります。

光脱毛やレーザー脱毛で抜けきれなかった分をニードル脱毛で抜くのであれば、回数はかなり抑えることができます。

ニードル脱毛を実施しているサロンやクリニックの多くは、光脱毛やレーザー脱毛のような回数契約ではなく、その都度料金を支払う方法を採用しています。

気になった分だけをニードル脱毛で抜くこともできるということです。

ニードル脱毛のメリット

近年は実施機関が少なくなってきたニードル脱毛ですが、利用者からは根強い人気があります。

それは、ニードル脱毛ならではのメリットがあるから。

ニードル脱毛のメリットはどんな点なのでしょうか。

ニードル脱毛は唯一の永久脱毛?

ニードル脱毛は、永久脱毛を名乗れる唯一の方法だと言われています。

現在ある脱毛方法の中では、効果が一番高いとされており、本格脱毛の最終形と言う人もいます。

ちなみに、永久脱毛と聞くと、毛が1本残らず永遠に生えてこないイメージを持つ方もいるでしょう。

AEA(米国電気脱毛協会)では「最後の脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下の脱毛のこと」を永久脱毛と定義されています。

永久脱毛とはいえ、完全にツルツルになるわけではないという点は覚えておきましょう。

とはいえ、永久脱毛に近い状態にもっていける脱毛方法ですから、本気で脱毛したい人にとっては選択肢の1つに入れておいてもいいでしょう。

日焼けをしている肌でも脱毛できる

ニードル脱毛は、毛穴に直接針を入れて脱毛する方法です。

光脱毛やレーザー脱毛のように、毛のメラニン色素に反応する方法ではありませんので、日焼けしていても脱毛してもらえます。

同じ理由で、シミや大きなホクロがある方でも脱毛が可能になります。

光脱毛やレーザー脱毛の場合、シミやホクロ部分は施術できず避けられるか、範囲が広い場合は脱毛自体を断られることがありますので、その点は大きなメリットと言えるでしょう。

色素が薄い毛でも脱毛できる

光脱毛やレーザー脱毛の場合、メラニン色素が薄い毛だと反応が悪く、うまく脱毛できないことがあります。

しかし、ニードル脱毛の場合は色素は関係ありませんので、色素が薄い毛や、産毛、白髪などにも対応できます。

毛の色素がもともと薄い人、白髪が多い人、細かい毛まで除去したい方などには向いている方法になります。

形にこだわる部分には適している

脱毛は、ワキや手足のように、全部を脱毛してほしい箇所ばかりではありません。

眉毛やVライン、男性のヒゲのように、脱毛部分のデザインが重視されるポイントもあります。

光脱毛やレーザー脱毛の場合は特定の「範囲」に向かって照射する方法で、一度に何本もの毛を脱毛することになります。

形にこだわる部分にする場合は、それなりの技術が必要となります。

ニードル脱毛の場合は、1本1本脱毛するため、細かい確認がしやすくなります。

形にこだわる部分に適していると言えるでしょう。

施術後にはムダ毛がなくツルツル

光脱毛やレーザー脱毛の場合、施術してしばらくすると毛が抜け落ちてきます。

ニードル脱毛の場合はその場で毛を除去しますので、施術後はムダ毛がなくツルツルの状態になります。

皮膚の赤みが残る数日間は考えておく必要があるものの、施術のたびに脱毛を実感したい方にはメリットがあるでしょう。

ニードル脱毛のデメリット

メリットも大きいニードル脱毛ですが、やはりデメリットも存在しています。

ニードル脱毛をおこなう前によく考える材料にしておきましょう。

とにかく痛い

人気の脱毛方法には光脱毛とレーザー脱毛がありますが、光脱毛よりレーザー脱毛が痛いと言われています。

そして、そのレーザー脱毛以上に痛いのがニードル脱毛です。

痛みの感じ方は個人差が大きいものの、痛くて通い続けることが困難になり、結局は痛みの少ない光脱毛に切り替えたという人もいるくらいです。

針を刺すときの痛みより、電気を通したときの痛みの方が強いと言われ、その熱さが辛い人もいます。

痛みと熱さが強い脱毛方法ですが、麻酔を使うことで乗り越えた方もいるため、万人に耐えられないわけではありません。

費用が高い

ニードル脱毛の費用は非常に高額です。

数ある脱毛の中でもかなり高い部類に入ると言っていいでしょう。

効果が高い分、費用もかかります。

以下、現在主流のレーザー脱毛と光脱毛との相場比較を紹介します。

(医療針脱毛の相場)

  • ワキ...10~20万円
  • 腕...15~25万円
  • 脚(膝下)...20~30万円

※美容サロンやエステの美容針脱毛は上記より2~3割安く済む場合が多くあります。

(医療レーザー脱毛の相場)

  • ワキ...3~10万円
  • 腕...8~15万円
  • 脚(膝下)...10~20万円

(光脱毛の相場)

  • ワキ...数百円~2万円
  • 腕...3千~4万円
  • 脚(膝下)...3千~4万円

このように、ニードル脱毛は他の脱毛方法と比べて高額ですが、最近は費用を抑える工夫もされています。

1本いくらという基本料金ではなく、時間単位で手軽に試せるニードル脱毛もあり、上手に利用すれば低価格も可能になってきました。

毛を伸ばした状態で施術する必要がある

ニードル脱毛は毛を1本ずつ挟み脱毛する方法なので、脱毛当日までに毛を伸ばしておかなくてはなりません。

最低でも2mm程度は伸ばしておく必要があります。

薄着の季節には隠すように工夫する必要もありますし、スタッフの方に毛を見せるのも恥ずかしいと感じることもあります。

光脱毛や医療脱毛の場合も施術前には毛抜き厳禁ですが、電気シェーバーで剃っておくためニードル脱毛のような心配は少なくなります。

施術直後に赤みが気になる

ニードル脱毛は毛穴に針を刺して電気を流す脱毛方法ですから、施術後に毛穴が赤くなったり腫れてしまったりすることがあります。

トラブルというより、ニードル脱毛ならではの症状なので、数日すれば治まることがほとんどです。

カウンセリング時にこうした症状について説明があるはずですが、脱毛後に肌を露出する予定がある方は注意が必要ですね。

ニードル脱毛はしない方がいいの?

ニードル脱毛にはさまざまなデメリットがあります。

では、ニードル脱毛はやめた方がいいのかというと、そうとは言いきれません。

前述したようにもっとも脱毛効果が高い方法で、毛や肌状態を選ばないメリットがあるからです。

ただ、現在の光脱毛やレーザー脱毛は精度が高く、通うスパンや注意点を守っていれば、多くの方が脱毛効果を感じられる方法です。

光脱毛やレーザー脱毛は、痛みや価格の点でも優れていますので、まずは光脱毛やレーザー脱毛をやってみて、どうしてもその方法が向かない場合にニードル脱毛を選ぶといいでしょう。

光脱毛やレーザー脱毛で効果がなかった場合、脱毛を断られた場合にニードル脱毛を考えてみる、という順番がおすすめです。

最後に

いかがでしたか?今回は、ニードル脱毛にスポットライトをあてて紹介しました。

ニードル脱毛は効果が高く、光脱毛やレーザー脱毛の弱点を補うことができる方法です。

ただ、人によって全く合わないこともありますので、メリットとデメリットをよく理解してから選ぶようにしましょう。

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