ムダ毛の処理は女性にとって大切な身だしなみ。
頻繁に処理して毛のない肌を保っている方も多いでしょう。
では、処理頻度は多いほどいいのでしょうか。
答えはノーで、ムダ毛の処理頻度によって美肌になるかどうかが変わってきます。
今回は、女性のムダ毛処理の頻度に着目し、最適な頻度や注意点を解説します。
目次
世の中の女性はどれくらいの頻度で処理しているの?
ムダ毛の処理頻度は女性同士でもなかなか聞きづらいことですよね。
人より頻度が多ければ、自分は毛深いのでは?と不安に感じてしまいます。
ムダ毛の処理頻度は、毎日処理する人もいますが、全体的には1週間に1~2回の頻度で処理する方が多い傾向にあります。
2週間~1ヶ月に1回の方も一定数おり、数ヶ月や年単位で処理する女性はさすがに少ないようです。
ムダ毛の処理頻度は人によって大きく変わる
ムダ毛の処理頻度は個人差が大きいものです。剛毛かどうかだけでなく、
- 職業
- 年齢
- 生活環境
- 好きなファッション
- コンプレックスの度合い
などによっても変わってくるため、どの頻度が普通とは言い難い側面があります。
たとえば、在宅ワークのように人とあまり会わない仕事をしていれば、頻繁に処理する必要はありません。
反対に、営業や接客業など人と接する仕事をしている方は、いつ誰に見られてもいいように、ムダ毛をこまめにチェックするでしょう。
ほかにも、肌見せファッションが好きな方にとってのムダ毛チェックは毎日のことかもしれませんが、露出が苦手な方はさほど気にする必要がないのかもしれません。
ムダ毛処理の頻度が多いパーツ、少ないパーツ
ムダ毛処理の頻度はパーツによる違いも大きいです。
女性のムダ毛は基本的に人からの目を気にすることが多いため、目立つパーツは頻度が多く、人に見られないパーツは頻度が少ない傾向にあります。
具体的には、顔の産毛や脚、腕、手の指の毛などは人目につきやすいため、処理頻度も高まります。
特に顔はマスクでもしない限り隠すことはできませんので、頻度がもっとも多くなりやすいパーツと言えるでしょう。
反対に、背中やビキニラインの毛は見られる機会が少ないと感じる方が多く、処理頻度が下がります。
背中とビキニラインについては、処理自体をしたことがないという方もいるくらいです。
また、ワキや足の指のように、季節によって頻度が大きく変わるパーツも存在します。
多いかどうかの判断は1週間に1回を目安に
ムダ毛の処理頻度には個人差やパーツ別の違いが大きいとはいえ、ご自身がムダ毛を処理する頻度が多いかどうかをある程度知っておくことも、肌のためには必要なことです。
ひとつの目安となるのは1週間に1回。
週に1回程度の頻度であれば、正しい方法でおこなうことを前提に、毛のない状態を保ち、肌への影響も抑えることができます。
週に何回も処理している方は少し多めであること、肌への負荷が大きいことを自覚しておいた方がいいでしょう。
特に毎日処理している方は肌ダメージが深刻になっている恐れがあります。
生理や体調不良のときは処理しないこと
週に1回の処理がいいとは言っても、ひと月で考えると3回くらいが基準となり、毎週処理しないことをおすすめします。
主な理由は女性の生理。
生理のときは肌がいつもより敏感になっており、肌トラブルのリスクが高まりますので、ムダ毛処理は避けるべき時期です。
生理前と生理中をあわせて1週間~10日くらいは処理を避けると考えると、ひと月で3回、多くても4回が目安となります。
生理以外にも体調不良のときは同じく肌が敏感になりやすいので、ムダ毛処理はやめておきましょう。
ムダ毛処理の頻度は少ないほど美肌になる理由
個人差が大きいムダ毛の処理頻度ですが、頻度は少ないほど美肌になるとご存じでしょうか。
なぜムダ毛処理の頻度が少ないほど肌が美しくなるのか、その理由を解説します。
ムダ毛の自己処理は肌への負担が大きい
カミソリ、毛抜き、脱毛ワックスに除毛クリームと、ムダ毛の自己処理アイテムはいろいろ種類があります。
いずれのアイテムも自宅で手軽に処理できる便利なものですが、肌への負担は大きいものがほとんどです。
処理頻度が多くなるほど肌にダメージを与え、肌に傷がついたり、肌の免疫力が下がったりして、肌本来の力が失われていくことになります。
女性がムダ毛を処理するのは、肌を美しく見せたいとの思いがあるはずです。
しかし、頻度を多くして処理することで、美肌から遠ざかっているという、本末転倒なことが起きているのです。
厄介な埋没毛や色素沈着を防ぐ
軽いカミソリ負け程度であれば数日で治ることが多いですが、厄介なのは埋没毛や色素沈着です。
埋没毛とは毛が皮膚の内側に埋もれてしまい、表面にでてこられなくなった毛のこと。
皮膚から毛が透けて見えたり、くるんとカールした状態で埋もれたりして、一箇所でもかなり目立つことがあります。
埋没毛を自分で何とかしようとすると、長い時間をかけて角質を柔らかくし、自然と毛がでてくるのを待つしかありませんので根気がいります。
色素沈着は皮膚が本来の色より黒っぽく、くすんで見える状態のことで、いくら美白化粧水をつけてもそう簡単に消えるものではありません。
自己処理の頻度が多い方は、埋没毛や色素沈着ができてしまうと、元に戻すのに時間も労力もかかると心得ておきましょう。
ムダ毛処理方法別おすすめの頻度
さきほど、ムダ毛処理の頻度は週に1回が目安だとお伝えしましたが、どの方法で処理するかによっても適切な頻度が異なります。
ここではさらに掘り下げ、ムダ毛の処理方法別におすすめの頻度を紹介します。
カミソリで剃るなら1週間に1回まで
女性がムダ毛の自己処理をするにあたり、もっとも人気のアイテムはカミソリです。
ドラッグストアなどでごく簡単に、安価で手に入れられること、思い立ったときにすぐ処理できる点などが人気の理由です。
カミソリでの除毛は毛を根本から処理するわけではないため、剃ってもすぐに生えてきてしまうのが難点です。
そのため、処理頻度がある程度上がってしまうのも無理はありません。
しかし、カミソリは毛のみならず皮膚まで削ってしまうため、それなりに肌ダメージが大きい方法です。
何回も使うことで色素沈着につながるため、週に1回以内に抑えるようにしましょう。
顔の産毛などどうしても気になる箇所については、カミソリより肌への負担が少ない電気シェーバーがおすすめです。
電気シェーバーであれば肌に直接触れない構造になっているため、週に2回程度処理するのも許容範囲です。
女性におすすめの電気シェーバー2選
どうしても処理頻度を落とせない女性のために、おすすめの電気シェーバーを2つ紹介します。
1つめは、顔剃りに適したパナソニックの「フェリエ フェイス用 ES-WF60」です。
顔用電気シェーバーで圧倒的な人気を誇るフェリエは、刃先が丸く肌を傷つけない構造になっているため、処理頻度が多くなりがちな方にも向いています。
眉毛のお手入れもできるカバーとコームつきなので、眉毛を整える際にも使いやすいです。
2つめは、同じくパナソニックの「サラシェ ES2235PP」です。
こちらはワキや腕、ビキニラインまで全身を処理できるタイプなので、顔以外を剃りたいときにおすすめです。
女性の手にフィットしやすいコンパクトな形で、水洗い可能、掃除ブラシつきなので清潔に使うことができます。
除毛クリームは2週間に1回まで
毛を無理やり引っ張ったり、刃物で肌を傷つけたりすることがない除毛クリームは、肌へのダメージが少なそうなイメージもありますよね。
ただ、除毛クリームはタンパク質を溶かす成分によって毛を除去していくため、肌への刺激はかなりあります。
1週間に1回だと頻度が多めなので、2週間に1回までの使用にとどめておくことをおすすめします。
肌が弱い方は避けた方がいいアイテムですが、敏感でない肌質の方でも荒れてしまうこともあるため、必ずパッチテストで安全性を確かめてから使うようにしましょう。
安さだけで選ばずに、できるだけ肌に優しい成分が含まれている商品を選ぶことも大切です。
脱毛ワックスや毛抜きは月1回まで
先にお伝えしておくと、脱毛ワックスや毛抜きは肌への負担が非常に大きいアイテムです。
これらは毛を抜く行為に該当するため、毛穴や肌への影響は計り知れません。
できるだけ使わないのが一番ですが、どうしても使う場合は頻度を少なくする方がいいでしょう。
処理しても月に1回までに抑え、冬場など必要がない時期は避けるようにすべきです。
ムダ毛の処理頻度が多い人が気をつけたい点
ムダ毛の処理頻度がどうしても多くなってしまう方でも、適当に処理するか、よく気をつけながら処理するかによって、肌トラブルのリスクが変わってきます。
以下の点には十分注意して自己処理をおこないましょう。
衛生面に気をつける
肌トラブルは傷や肌への負担だけでなく、不衛生にすることで引き起こしてしまいます。
ムダ毛処理をする際には衛生面にも気を配ることが大切です。
お風呂場のように湿気が多く雑菌が繁殖しやすい場所で処理しないこと、処理アイテムのメンテナンスをおこない、清潔な場所で保管することを意識しましょう。
体調がいいときに処理する
前述したように、生理や体調不良のときは肌が敏感になっているため、ムダ毛処理の時期として不適切です。
そのほか、睡眠不足や疲れているときなども普段と違う肌状態にあります。
体調がいいときに処理するようにすべきです。
明るい場所で安全におこなう
薄暗い場所で処理すると、肌や毛がよく見えず、何回も同じ箇所を剃る、処理残しが起きて処理間隔が短くなるといったことになります。
自己処理する際は明るくよく見える場所でおこなうことで、むやみに処理頻度を増やさないで済みます。
アフターケアを徹底する
ムダ毛の自己処理ではアフターケアが重要です。
赤くなってしまった場合は冷やすことと、処理後に丁寧な保湿をおこなうようにしましょう。
冷やすことで炎症を抑え、保湿によって乾燥の予防と肌の免疫力向上につながります。
ムダ毛処理の頻度を抑えるためにできること
ムダ毛処理の頻度を抑えると、生えてくる毛が気になってしまいますよね。
ムダ毛は工夫次第で頻度を抑え、ムダ毛を目立たせない方法がありますので、使えそうなものから試してみてください。
コーディネートの順番を変える
毎日着る服のコーディネートは、1週間の中で順番を工夫すると、ムダ毛処理頻度を抑えることができます。
たとえば、外出や肌見せファッションが増える土日にムダ毛処理をおこなったら、次の月曜や火曜などの週前半に、スカートやクロップドパンツなどの肌を見せるコーディネートをします。
そろそろ毛が気になってくる水曜日から徐々に肌見せを控えめにし、金曜日は露出を抑えたファッションで乗り切ります。
平日は仕事や学校で忙しくしている方向けの方法です。
マスクをする
顔の産毛処理はどうしても頻度が多くなりがちなので、状況に応じてマスクを使うのもひとつの方法です。
通年マスクだとせっかくのメイクやお洒落も台無しなので、冬場や花粉症の季節など、周囲から浮きにくい時期だけでも、マスクを使って気になる毛をカバーします。
冬場であれば風邪やインフルエンザの防止になりますし、花粉症シーズンであれば症状悪化を予防する実用性もあります。
生理や体調の悪いときにはムダ毛処理は避けた方がいいので、そのときだけマスクを使うのも手です。
特別なイベント前にだけ処理する
ムダ毛処理は毎週必ずやらなくてはいけないものではなく、何かのイベント前にだけおこなえば十分なことがあります。
デートや旅行、結婚式のお呼ばれなどイベントがあるなら、それにあわせて自己処理するようにしましょう。
それ以外の日は人目につきやすいパーツのみ処理すれば、処理頻度を最小限に抑えることができます。
抑毛ローションを使う
即効性はなく効果に個人差はありますが、肌への優しさで考えると抑毛ローションもおすすめです。
女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンなどの有効成分を配合し、毛が薄くなるように働きかけるアイテムです。
顔用化粧水などにも使われる成分なので、アレルギーなどがなければ安全に使うことができます。
毛深さに関係するホルモンバランスを整えることで、肌がきれいになった、毛が薄くなったという口コミも聞かれます。
ムダ処理頻度を抑えたい人におすすめの抑毛ローション
抑毛ローションでおすすめなのは、鈴木ハーブ研究所の「パイナップル豆乳ローション」です。
顔も含めた全身に使える化粧水なので、毎日でも使うことができます。
パイナップルエキスとパパイン酵素、大豆とアイリスエキスのダブルイソフラボンでムダ毛に働きかけます。
脱毛効果に関しての口コミ評価も高く、ムダ毛に効果がなかった人でも、美肌になったから良かったとの意見も多いです。
家庭用脱毛器で脱毛する
自宅でできるムダ毛処理の中で唯一、根本的な処理頻度を減らすことにつながるのが、家庭用脱毛器です。
光やレーザー脱毛を家庭で安全に使えるために開発されたもので、脱毛効果が高いとあって脱毛器が通販で非常に人気となっています。
脱毛サロンやクリニックでの脱毛に比べてパワーが弱いため時間はかかりますが、処理を重ねれば毛が薄くなっていくため、長い目で見ると処理頻度をかなり抑えることができます。
ムダ毛処理頻度を抑えたい人におすすめの家庭用脱毛器
家庭用脱毛器とひとくちに言っても、光やレーザー脱毛以外にも、毛を巻き取るタイプのものやカットするタイプのものなどもあります。
ムダ毛の処理頻度を抑えるには、毛自体をなくしていく脱毛効果がなければ意味がありません。
巻き取り式やカットするタイプのものでは、他の自己処理方法と同様に毛が生え続けてくるため、処理頻度を減らすことはできないからです。
家庭用脱毛器なら、光やレーザーでしっかり脱毛できるものを選びましょう。
光タイプならケノン、レーザータイプならトリアがおすすめです。
どちらも脱毛効果が高くてコスパも優秀、口コミ評価が高くて人気です。
脱毛サロンやクリニックで脱毛する
ムダ毛の処理頻度が多い方は、脱毛サロンやクリニックでの本格脱毛も選択肢のひとつに。
脱毛すると毛がほとんど気にならなくなり、自己処理が不要になるか、ごくたまに処理する程度で済むというメリットがあります。
脱毛により、自己処理による肌トラブルのリスクがほぼなくなり、ずっと触っていたいと思うほどツルスベの状態になります。
脱毛は時間がかかると言って敬遠される方もいますが、実際に通うのは2~3ヶ月に1回のペースでよく、脱毛の種類によっては半年~1年ほどで完了します。
週に何回も自己処理に時間やお金を費やすより、脱毛して今後の処理から解放された方がずっと時短になるでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は女性のムダ毛の処理頻度について、適切な回数や注意点を紹介しました。
自分でムダ毛を処理するのは基本的に肌への負担があるため、美肌とは真逆の行動をしているとも言えます。
できるだけ処理頻度を減らすとともに、ムダ毛処理そのものが不要となる方法も含めて検討してみましょう。