趣味でピアノをひいていてどんどん上手になってくると、自分のレベルがどれくらいなのか気になりますよね。
音大に通っていなくてコンクールに出ない場合は自分のレベルを知る機会はほとんどありません。
コンクールに出ていなくても、自分のピアノのレベルは気になるものですよね。
そこで今回は、自分のピアノのレベルを知ることができる検定試験やレベル別のピアノ曲を紹介します。
自分のレベルはどれくらいなのか参考にしてくださいね。
目次
趣味のピアノのレベルを知る方法
趣味でピアノを弾いているけど自分のレベルが分からない。
そんな人は多いのではないのでしょうか。
せっかくピアノを練習するのですから、自分がどれくらいのレベルまで上達しているのか知りたいですよね。
趣味のピアノがどれくらいのレベルなのか知る方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは趣味のピアノのレベルを知る方法を紹介します。
レベル別の楽譜に取り組む
楽譜売り場にいくとレベル別に分かれた楽譜がたくさん売っています。
それぞれのレベルの楽譜にとりくむことで自分のレベルを知ることができます。
初級レベルであれば中級レベルの楽譜は難しく感じるでしょうし、上級レベルの人であれば中級レベルの曲は簡単に感じるでしょう。
楽譜の後ろ側のページにはレベル別に教材や曲集を紹介してるものもあります。
自分が取り組んでいる課題などを比べて参考にしてみてください。
ヤマハのコンサートグレードを受ける
趣味でピアノを弾いているけれど自分のレベルが分からない。
そんなときは、ヤマハが主催しているコンサートグレードを受けてみてはいかがでしょうか。
コンサートグレードとは、コンサート形式で行われるピアノの検定試験です。
その内容には
- 大人も子供も受験できる
- 課題曲と自由曲を弾く
- レベルに分かれた検定試験
- 舞台で演奏するコンサート形式
- 審査している人からコメントがもらえる
というものになります。
お稽古ごとの検定試験と言えば子供が受けるイメージがあるかもしれませんが、コンサートグレードは大人も子供も受験できます。
聴音や初見演奏が無く、課題曲と自由曲を弾くだけなので趣味でピアノを弾いている人にも受験しやすい内容です。
レベルも段階が細かく分かれているので、自分のレベルに合わせて受験ができます。
余裕のあるレベルを受験してもいいですし、チャレンジして少し上のレベルを受験してもいいでしょう。
舞台で演奏する検定試験なので、発表会に出ている気分が味わえます。
専門家からもコメントがもらえるので、ピアノが上達するための練習方法を考えることもできます。
趣味でピアノを弾いているとモチベーションを保つことが難しいことがあります。
そんなときに、コンサートグレードのような検定試験を利用することで目標ができてモチベーションが上がりやすいです。
自分が弾いているピアノのレベルの確認やレベルアップのために、コンサートグレードのような検定試験を利用してみてくださいね。
趣味でもレベルが高いと感じる演奏とは?
プロのピアニストや音大生が弾くピアノは聞いていてレベルが高いものが多いです。
けれど、趣味でピアノを弾いている人の中にもレベルが高い演奏をする人がいます。
趣味でもレベルが高い演奏とはどのようなものなのでしょうか。
表現力が豊か
表現力が豊かな演奏は趣味のピアノでもレベルが高い演奏になります。
ピアノで曲を豊かに表現するためには、楽譜を読み込んでそれを表現できるだけのテクニックが必要だからです。
テクニックと聞くと、速弾きや難しい和音の連打を想像するかもしれません。
弱い音の旋律を美しく響かせたり滑らかでうっとりするような演奏は簡単そうに見えるかもしれませんが、実はとても難しいのです。
ピアノは鍵盤を押して鍵盤内のハンマーが弦を叩いて音がでます。
弱い音を出すためには、優しく鍵盤を押して優しい力でハンマーが弦を叩かなければなりません。
このときに弱く押しすぎたら音が鳴りませんし、強い力で押してしまうと音が飛び出てしまいます。
弱い音や美しい音を出すためには、鍵盤を押す速さや力加減を調節しなければなりません。
そのため、弱い音や美しい音を出すテクニックを習得するためには、多くの練習がひつようです。
表現力が豊かな演奏は弱い音や美しい音、強い音や激しい音を使い分けています。
それだけ様々な音を使い分けるためには、レベルが高い技術で演奏ができないと不可能なのです。
音の粒がそろっている
レベルが高い演奏は、音の粒がそろっています。
音の粒がそろっていると、フレーズの途中やフレーズの終わりに音が飛び出したりしません。
音の粒をそろえるためには、教本や練習曲に積極的に取り組むことが必要です。
教本や練習曲は弾いていて楽しいものではありません。
そのため、趣味でピアノを弾いている人は教本や練習曲を敬遠しがちです。
基礎練習を怠ると、音の粒がそろわない汚い演奏になってしまいます。
音の粒がそろっている人は、教本や練習曲に積極的に取り組んでいる人が多いです。
音の粒をそろえるためには基礎練習に真剣に取り組まなければならないため、音の粒がそろっている演奏はレベルが高い演奏に聴こえるのです。
難しい曲を弾いている
難しい曲を弾くことができるとピアノのレベルは高いです。
レベルが高いピアノの演奏は表現力があることが大事ですが、難しい曲が弾けるということはそれだけ技術があるということです。
大曲や難しい曲は弾くだけでもとても大変です。
多少表現力が追い付いていなくても、難しい曲を正しく弾くことができれば十分にピアノのレベルは高いです。
難しい曲を弾くときは速度や指示記号を守り、弾けないところをごまかさずに弾きましょう。
どんなに難しい曲が弾けても、ミスタッチやごまかしが多いとレベルが低い演奏になってしまいます。
難しい曲に挑戦するときは必ず正確に弾くことを心がけましょう。
初級レベルの曲
初級レベルの曲は比較的簡単で弾きやすいですが、名曲もたくさんあります。
ここでは初級レベルの曲を紹介します。
自分が弾いている曲と比べて参考にしてくださいね。
ベートーベン エリーゼのために
ベートーベンのエリーゼのためには名曲ですが難易度は初級の部類に入ります。
とても弾きやすい曲なので子供から大人まで人気があります。
ピアノを始めたばかりの人が挑戦するのにもおススメですし、ピアノ上級者がしっとりと表現するのもおススメです。
クレメンティ ソナチネop36-1
クレメンティのソナチネop36-1はバイエルやブルグミュラーを終えた人が取り組むのにピッタリの曲です。
弾きやすい曲ですが、旋律がとてもかわいらしく演奏会にも向いている曲です。
ピアノをレベルアップさせるために取り組まれることが多い曲なので、ぜひ練習しましょう。
ショパン ワルツ遺作
ショパンのワルツ遺作は初級レベルのテクニックでも弾きやすい曲です。
ショパンの曲と言えば難しいイメージがあるかもしれませんが、初級者レベルでも弾きやすい曲もショパンは作曲しています。
和音がシンプルで弾きやすいく、イ短調なので譜読みもしやすいのが特徴です。
中級レベルの曲
中級レベルの曲は初級に比べると難しい曲が多いです。
けれど名曲も多く、弾いていて楽しいのも中級レベルの特徴です。
「ピアノが弾けるってどれくらいのレベルなの?」という質問を聞くことがありますが、中級レベルの曲が弾ければ自信をもってピアノが弾けるといえるでしょう。
ショパン 子犬のワルツ
ショパンの子犬のワルツはとても有名です。
テクニックもそこまで難しくはないですが、軽やかな序盤としっとりした中盤を切り替えて表現することが難しいです。
どれだけ早く弾けるかに焦点が当たりやすい曲ですが、速さだけではなく表現することにも注目しましょう。
序盤と中盤の表現を変えるだけで「この人の演奏は他の人とは違う」と思ってもらえますよ。
モーツァルト トルコ行進曲
モーツァルトのトルコ行進曲は誰もが聞いたことがある曲ではないでしょうか。
序盤は弾きやすいのですが、中盤と終盤に出てくるオクターブが難しいです。
中盤のオクターブが終わった後の右手の旋律も練習をしないと指が絡まって間違えやすいです。
中級レベルに入ったばかりの人が練習すると難しく感じるかもしれません。
けれど、技術が必要なこの曲が弾けるようになるころにはピアノのレベルがアップしているはずです。
初級レベルの曲に慣れたくらいのときにレベルアップのために取り組んでみてください。
ベートーベン 悲愴 2楽章
ベートーベンのソナタ悲愴の2楽章は綺麗な旋律のため大人からとても人気があります。
ゆったりしているので簡単に聞こえるかもしれませんが、簡単には弾けない曲です。
楽譜も簡単そうに見えますが、左右の手が違う動きをする個所が多く小指で音を抑えながら和音を弾くなど初級では出てこないテクニックがたくさん出てきます。
難しい曲ですが、1楽章と3楽章に比べたら技術的には弾きやすいです。
多くの人から人気が高い曲なので、取り組んで損はないでしょう。
上級レベルの曲
ここでは上級レベルの曲を紹介します。
上級レベルの曲は表現を追求する以前に譜読み自体が難しく、楽譜通りに指が動くようになるまでに時間がかかります。
趣味でピアノを弾いていて、上級レベルの曲が弾ければピアノのレベルは十分高いでしょう。
ショパン 英雄ポロネーズ
ショパンの英雄ポロネーズは上級レベルの曲です。
序盤の軽やかな旋律はとても有名ですが、和音の連打が続くなど高い技術が必要です。
中盤の左手のオクターブもかなり弾くことが大変な個所です。
序盤を何とか弾けても、この中盤で挫折する人はとても多いです。
楽譜に書かれた速度で完璧に弾けるだけでも十分に聴きごたえがある曲に仕上がります。
必要以上に速くことにとらわれず、丁寧に仕上げることを目標にしましょう。
ベートーベン 熱情
ベートーベンのソナタ熱情はプロのピアニストがリサイタルでよく弾いています。
当然、とても難しくて高度な技術が必要な曲です。
序盤の和音の連打を音が割れずに大きな音で響かせることはとても難しいです。
さらに曲が長いので暗譜も大変です。
ベートーベンのソナタの中でも特に人気があるきょくなので、ピアノに自信がある人はぜひとりくんでみてください。
リスト メフィストワルツ
リストのメフィストワルツは一般的にはあまり知られていないかもしれません。
けれど、そのメロディは軽やかな楽しさを含んでいて一度聴けば好きになる人は多いのではないでしょうか。
超絶技巧を得意とするリストが作曲しているだけあって、とても難しです。
ピアノのレベルが高いだけではなく、手の大きさや指の長さもこの曲を弾くための需要な要素になります。
ピアノの技術と手の大きさや指の長さに自信がある人に取り組んでほしい曲です。
この曲がサラッとひけるととてもカッコいいですよ。
趣味のピアノのレベルを知りたいときはレベル一覧表や検定試験を利用しよう
いかがでしたか?
楽譜売り場にいけばレベル別に分かれた曲集が発売されています。
自分が趣味で取り組んでいる課題と照らし合わせれば自分のレベルがどれくらいなのかを知ることが出来るでしょう。
さらに詳しくレベルを知りたいときは、コンサートグレードなどの検定試験を利用して客観的な評価をもらうのも1つの方法です。
趣味でピアノを続けていくためにはモチベーションが必要です。
ピアノのレベルをアップさせていくという目標ができれば、ピアノを弾くことがもっと楽しくなるのではないでしょうか。
趣味のピアノのレベルが分かったらステップアップしてどんどんピアノを上達させましょう。