30代を迎えても、やりたいことが見つからない…。
焦っていろいろなことに手を出しているうちに、もうこんな年齢になってしまった、という方も少なくないですよね。
やはり30代ともなれば周囲は昇進や結婚、出産といったライフステージをどんどんと登っていき、人生を豊かにしていく年代です。
そんな中で自分は未だやりたいことがわからずに燻っているとなれば、やはり焦るものです。
この記事ではそうした悩みをお持ちの方が少しでも自分らしく生きていけるような情報をまとめています。
ぜひ最後までごらんいただき、参考にしてみてくださいね。
目次
30代になってもまだやりたいことが見つからない
- やりたいことが見つからない
- 何をやりたいのかわからない
- 今の仕事にやりがいを感じられない
- でもどうすればいいのか解決策が見つからない
そして、だんだんと自信を失っていくといった負のスパイラルに陥る危険性があります。
特に、現代の日本では、このような悩みを抱える30代が増えてきています。
なぜこのような悩みを抱える人が増えてきたのか、原因を大きく4つに分けて紹介します。
やりたいことを制限・否定される
人は自分が心からやりたいと思ったことや興味を持った事柄に対して制限を設けられるとやる気を失ってしまいます。
子供の頃から、親をはじめ、周りの大人や教師から教育を受けて育ちます。
その中でやはり叱られた経験もたくさんあるのではないでしょうか。
やりたいと思ったことや興味があることを実行し、結果として叱られてしまった経験もあるでしょう。
そうした記憶があなたの「やりたい」という原動力に歯止めをかけてしまいます。
中には法令やマナーを逸脱しているわけでもないのに「叱る側の独断と偏見」で叱られてしまうこともあります。
「皆がやっているのにどうしてあなたはやらないの?」
という理由だけで叱られて、結局、無理矢理やらされたりした経験がある方も多いのではないでしょうか?
犯罪やマナー違反をしているわけでもないのに叱られてしまうと、叱られた側は何故叱られたのか考えることになります。
犯罪、マナー違反など目に見える理由で叱られたのなら対処法も見つかりますが、そうでない場合、こちらは精神的に不安定にならざるを得ません。
人間はその自分がとった行動を否定されることで「やりたいことをやると叱られる」といった考えが習慣化されてしまうのです。
特に、日本ははみ出さないことを大切にする国民性を持つので、たとえ自分がやりたくないと思っていることでもはみ出さないためにはやらざるを得ません。
このような画一的な教育を受けることで問題になるのは「指示されたことをやればいい」といった思考回路になることです。
つまり、自分の頭で考えて行動することができなくなり、自分が本当にやりたかったことに対して鈍感になってしまうのです。
そうなってしまうと、自分の価値観や考えを持たず、周りに合わせておけば安心できるので、その方向に流れていきます。
ですが、この記事をみてくださっている方は恐らく、そのような考えに対して違和感を感じているのかもしれません。
また、今まで受けてきた教育と本来の自分との葛藤が生じているのかもしれません。
それは、今までの自分より成長している証なのです。
社会の風潮に邪魔される
学校では、様々な科目を学びます。
中学までは義務教育化されているため通うことが必須ですが、高校、大学と進学する人も存在します。
多くの人にとって進学の可否はペーパーテストによって決まります。
スポーツ推薦や内部進学する場合を除いて、学校で学ぶ5教科を中心とした科目を課され、得点を比べられて合否が決まります。
そして、偏差値が高い有名進学校に通い、高学歴を取得し、大手企業に就職することで幸せになれるといった風潮が今でもあります。
たしかに勉強を頑張って、さらに数十倍の選考を勝ち抜いて受験や面接などを突破し、最終的に安定した大手企業に勤めることができたら、そのような競い合いの中では正解、成功でしょう。
しかし、これらは高度経済成長期に造られた社会の風潮に過ぎません。
近年では、大手企業での自殺問題や労働環境問題などが多発してきています。
このような問題は大手企業のなかでも一部であり、中小企業でも同様の出来事はおこるでしょうが、以前のような大企業への信仰は崩れつつあると言って良いでしょう。
また、ブラック企業とよばれる会社も増えてきました。
このような世の中になった以上、自分がやりたいと思う仕事に就き、その会社との価値観がマッチしていればそこに勝ち負けはありません。
自分が本当に満足できるように、自分なりの価値観を取り戻す時代が訪れているのです。
過去の経験に縛られている
皆さんが今まで生活してきた中で、失敗した経験は少なからずありますよね。
その失敗した経験に対して今の自分はどのように考えているでしょうか。
その経験は、今の生活に活きているでしょうか。
その経験を糧として快活に生きている方もいれば、未だにその失敗経験がトラウマになってしまっている方もいるのではないでしょうか。
それが悪化することでうつ病を発症し、最悪の場合、自殺してしまうケースもあります。
人の多くは元々、ネガティブに考えてしまいやすい脳に作られているようです。
しかし、その反対にポジティブに考えることもできるのも人間なのです。
これらの、失敗経験をポジティブに考えることができるようになることでまた新たな自分を作り上げることができます。
周囲との差に焦ってしまう
30代になると、周りの友人で結婚して子育てを始める人たちが増えてきますよね。
平成28年度の日本における結婚平均年齢をみてみると男性は31.1歳、女性は29.4際という結果が出ています。
地方と都心と比較しても地方のほうが結婚平均年齢は低い傾向にあります。
上記でも話しましたが、日本人は周囲の視線を気にする国民性を持っていますから、平均という言葉にとても敏感です。
また、女性は出産の適齢期などで悩むことも少なくありません。
しかし現代では、男女問わず仕事に活きる人も増えてきています。
また、Youtuberやインスタグラマーといった新たな職業が生まれるなど、メディアを通して一人一人が自己主張をし、会社や組織、そして今までの常識に囚われない生き方を選択している人もいます。
このような方法も一つの生き方ですよね。
そんな中で、自分のやりたいことがみつからなかったり、周りの会社員が独立する姿を目にしたりしていると「自分は本当にこのままでいいのか」と焦りが生じてしまいますよね。
焦りは、本来の自分が持っていた自信を失う原因になりますし、良い結果を招きません。
何より自信を失うことで、自分が本当にやりたいことについてもネガティブに受け止めてしまい、踏み出せなくなります。
こうした理由で本来の自分らしさや、本当にやりたいことがわからなくなったときにはどうすればよいのでしょう。
その方法を解説していきます。
やりたいことを見つけるためには
やりたいことをみつけるために、まず初めにやらなければならないことがあります。
それはマインドセットと呼ばれる思考の転換です。
人には、今までの自分を保とうとするホメオスタシス(恒常性の維持)というものが備わっています。
今までのあなたは「やりたいことが見つからない」といった考えを持つ人でした。
しかし、これを変えようとすることで「今までの自分」と「これから変わろうとする自分」との葛藤が生じます。
この葛藤によってどちらの自分が勝つか。
今まで習慣化されてきたものを捨て、新たな習慣を身にることで異なる結果をつかもうと進んでいく。
そのためになりたい自分像を思い浮かべて、今やれることをほんの少しずつでもいいから毎日やる。
こうした地道な継続こそが、やりたいことを見つけるためのカギなのです。
その上で必要な意識、具体的な手法について考えてみましょう。
今は停滞期だと思うこと
ダイエットや筋力トレーニングをしたことはありますか。
経験がある方はご存知かもしれませんが、必ず訪れるものがあります。
それは「停滞期」です。
始めたばかりの時は、すぐに筋肉がついてきたり体重が落ちてきたりと目に見えてわかる結果が多いです。
しかし、人間の体というものは面白いもので、ある一定のところに達すると、おもりが上がらなくなったり、体重が下がらなくなったりするのです。
成長速度が急に遅くなる、ペースダウンしてしまうのですね。
この停滞期というものは、筋トレやダイエットだけではなく、世の中の出来事すべてに共通しておこるものなのです。
例えば、社会においてずっと売り上げが昇り続けている企業はありません、必ず停滞期が訪れて下がる瞬間が来ます。
世の中の人間には逆らえない仕組みでもあるのです。
この停滞期を迎えることでイライラしてストレスが溜まってしまったり、中には挫折してしまう方も少なくありません。
そこで「一定の波がある中で、今はそういう時期なんだなぁ」と意識的に考え続けることで、自然と焦りが落ち着いてきます。
停滞したら更に頑張って成長ペースを維持するのではなく、停滞期が来たのだ、と客観視できるようにしましょう。
そうすることで地道に頑張るためのモチベーションを維持できます。
今まで関わったことのない人と関わってみる
十人十色ということわざの通り、十人いれば十通りの生き方や価値観が存在します。
今あなたが焦っている理由はなんでしたか。
今まで関わってきた友人や周りの人と自分を比較することで焦りを感じていたのではありませんでしたか。
私たちが生きているのは、世界の中でも小さい島国の中の、たった一部です。
世の中は本当に広く、十人どころの話ではありません、千人、万人と交友を持つことができます。
自分と全く違うライフスタイルを送っている人を探してみたり、興味のある人に対してコンタクトをとってみるのはいかがでしょう。
例えば国が違っても、言語は今やインターネットの普及によって変換することができますよね。
様々な価値観を持つ人たちとつながってみたりすることも一つの解決策です。
今までの自分と全く違った価値観を持った人と話をするだけで、新しい発見があり、自分の価値観が変わったり常識が覆されることもあります。
比較対象を広げることで、窮屈な思いをせずに済むでしょうし、焦る必要もなくなります。
私は以前海外の大学について調べたことがありますが、アメリカなどは学費がとても高いため一度就職してから進学する大人がとても多いのだそうです。
日本では大学一年生といえば18歳が普通で、難関大学であれば何浪かして20歳前後で入ってくる人もいますが、あまり25歳以上の大学生というのは見かけません。
しかしアメリカの大学ではザラにいます、そうした自由な国民性も手伝って、いくつになっても夢を追う環境が用意されています。
日本の狭い価値観で考えれば、確かに30代は歴とした大人なのですが、大人が自由であってもよいのです。
比較対象を海の向こうへ向けてみると、本当に新たな発見がありますよ。
まとめ
ここまで30代でやりたいことが見つからない方に向けて記事をまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
向上心のない人は、やりたいことが見つからないといって悩みません。
日々を怠惰に生きても、10年後の未来なんて想像していなくても、今日を楽しく生きられればそれで良いと考える人にとっては、あなたの苦しみは理解できないものでしょう。
ですが、あなたはその苦しみを捨てずに持っている、まずはそれを誇りましょう。
悲観的になることはあっても、自分の人生を向上させようといった気持ちがまだ芽生えているのです。
あとはやりたいことが見つかるまで生きるのみです、ひとまず、自由な自分の気持ちをもう一度取り戻すことから初めましょう。
一歩ずつ、ゆっくりと焦らずに進んでいきましょう!
ご覧頂きありがとうございました。