赤ちゃんを授かると「おめでとう」と言われると思います。
でも、妊娠中の十月十日はおめでたいことばかりでもありません。体や環境の変化でストレスがたまってしまうこともあります。
「妊娠中は赤ちゃんのためにも心を落ち着けて」といいますが、今回はストレスの原因と解決方法をまとめてみました。
妊娠や出産への不安そのものがストレス
妊娠をすると、これまでの生活が全く変わります。
妊娠を予定・準備していたとしても、家のことや仕事のことなど出産前にしておかなければならないことはむしろ増えてしまいます。
それなのに、限られた時間の中で処理していかなければなりません。疲れやすくなっているうえに無理は禁物です。
不安を感じたら
母親として、ちゃんとやっていけるのか、赤ちゃんは無事に生まれてくるだろうか、など妊娠中や今後の生活についても不安は尽きません。
漠然とした不安で悩むのは多かれ少なかれ妊娠中に共通することです。不安があるのなら、検診の際に先生に質問してみましょう。その段階で解決できることが多いです。
産むと決めたからには出産の日はやってきます。その時までリラックスして過ごした方が赤ちゃんのためにもなります。
妊娠中のストレスの影響
ストレスは血行が悪くなり、子宮に血液が届きにくくなれば赤ちゃんの成長の妨げになります。
コルチコステロンやコルチゾールなど、ストレスによって分泌されるホルモンは赤ちゃんにも届き、アレルギーや精神障害、発達障害の原因になると言われています。
妊娠中に災害や親族の他界など、大きなストレスを抱えていたことのある妊婦さんの多くは、お腹の赤ちゃんに語りかけることによって克服したそうです。
喜びや幸せの感情もまたドーパミンやβ-エンドロフィンなどのホルモンが分泌され、これもまた赤ちゃんに届きます。
不安などのネガティブな感情を赤ちゃんに届けてしまうより「守ってあげるから安心して」と話しかけてあげる方がいいでしょう。
既に子どもがいる場合
家の中でのことも、これまではできていたのに妊娠してから上手くいかないこともあります。夫や上の子ども、他の家族との関係も頭を悩ませるかもしれません。
既に上の子どもがいる場合には、「赤ちゃんがもうすぐ来るのよ」「これまで通りにできないこともあるけど、許してね」など、話して伝えましょう。
小さい子どもでもお話しすると何となく分かるようになります。お兄さん、お姉さんになる絵本を読んであげるのも分かりやすいです。
「さすがもうすぐお兄さん(お姉さん)だね」「ありがとう」「えらいね」など、たくさんほめたり、座ったまま抱っこやなでたりすることも、以前より多めを心がけた方がいいでしょう。
不安だらけのお母さんより純粋に赤ちゃんを心待ちにしてくれ、出産後はお手伝いを頑張ってくれるようになるかもしれません。
夫との接し方
夫に対しての接し方は、マニュアルのない職場での新人をイメージして接するのがいい、といわれます。
妊娠後の妻は、自身の体の中で育っていく赤ちゃんと、今後の生活を具体的にイメージしたり情報収集したりするのですが、夫は様々な変化に戸惑い、現状維持だけで精一杯の状態です。
「状況を察して判断して行動」と、ベテランの仕事を求めるべきではありません。
よくある話で「つわりで具合が悪くて食事が作れない」と伝えると「じゃあ、食べてから帰ってくるね」という解決方法になってしまうのです。
この場合は「帰りにコンビニでレトルトのお粥買ってきて」「みんな食事がまだだから、お弁当買ってきてちょうだい。一緒に食べよう」など、具体的にしてほしいことを伝えた方がいいです。
感覚の違いからトラブルの原因にもなります。好意のつもりがお節介になってしまったりすることも多いです。
耐えきれない時は友人に話して発散しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
妊娠中は様々なストレスがありますが、少しの辛抱です。楽しいことの前のことだと考えてストレスを貯めないように過ごしましょう。