共働きでずっと忙しく働いていると、どうしても子供と一緒にいる時間は少なくなります。そうした時に、寂しいと思うかどうかはその子供の性格次第です。でも、寂しいと思っていてもそれを伝えられる子とそうでない子がいます。
言わないだけで実はすごく寂しさを感じていることは多々あります。今回は、共働きで親が家にいない子供の気持ちや親の気持ちそしてそのケアの方法をお伝えできればと思っています。
目次
共働きの子供はやっぱり寂しいの?
こればっかりは、その子に寄るところが大きいですが、祖父母がそばにいる子は比較的寂しがらない傾向にあります。でも、寂しがっているから、ママの愛情不足だということは絶対にありません。
同じ子育てをしていても、どのように感じるかはその子それぞれなのですから。
寂しいという声が多い
やはり、寂しいという声が多いですね。私自身両親は共働きで祖母に育ててもらいました。そのおかげか母は年の離れた姉のような感じで今でもとても仲がいいです。
小さい頃に寂しかったかと言われれば、全くそんなことはなかったと思います。一昔前ですから、ご近所さんみんなで子育てをしていた時代です。なので、祖母が用事があるときは近所の人に預けられていました。
でも、同じ共働き家庭の友達は「寂しいから家に帰りたくない」と小学校でも言っていたのを覚えています。〇〇ちゃん家のママはお家にいて「おかえりなさい」を言ってくれるのに、私のママはなんで家にいないの?そんな話をよく聞きました。
私は比較的言いたいことをいう方なので、寂しいなら寂しいと言うタイプなのですが、友人は言えない人でした。なので、共働きママに気をつけて欲しいのは、子供からなにもサインが出ていないから寂しがっていないと思わないで欲しいと言うことです。
はっきり言えない子は爪を噛んだり、髪の毛を抜いたり自傷行為に走りがちです。もっと赤ちゃんの頃なら、指をずっと吸っている子がいますよね。
あれも寂しさの現れだと言われています。このように寂しさを感じているサインを見逃さないようにしていきたいですね。
友達に専業主婦のママがいると余計に寂しく感じる
子供の友達に専業主婦のママがいると寂しさを感じやすいと言います。小さい頃なら共働きで幼稚園に通っている子は、環境によって自分だけママのお迎えが遅いと言うことがありますよね。
そう言った時に、仲のいいお友達はみんな早くママが迎えに来るのに、自分だけ夜遅い時間まで1人で待っていなければいけない。この状況がかなり辛いと言います。
ママが遅い寂しさと、仲良しのお友達が帰ってしまった寂しさが同時に襲ってきます。でもその寂しさをママに言うとママが悲しむと我慢してしまう子も少なくないんです。
仕事で疲れてなかなか気持ちの余裕もなく難しいかもしれませんが、出来るだけ子供と過ごす時間を確保してあげてください。
離れていてもママはあなたのことが大好きなんだよと伝えてあげてください。溜めるほうが怖いので、寂しいときは寂しいと言える環境を作っていきたいですね。
寂しくない子は祖父母がそばにいるパターンが多い
私もそうでしたが、祖父母と一緒に暮らしていると母親がそばにいなくてもあまり寂しくはなかったです。家に変えれば明かりがついていて、ご飯やおやつが用意されているのは変わらないですから。
母に甘えたいと思ったことも少しはありますが、たまに一緒に入れる時に買い物に出かけたりご飯を食べに行ったりで十分楽しかったんです。祖父母は第二の親ではないですが、親と同等かそれ以上に愛情を注いでくれます。
そして、親以上に甘やかしてくれるので、子供にとっては祖父母はありがたい存在でもあります。同居だと厳しく接することも多いですが、それでも親が叱った時に「まあまあもうそのぐらいでいいじゃないの」と窘めてくれることが多かったのも事実です。
なので、祖父母と一緒にいる子は寂しくないと言うのはよくわかります。参観日などのイベントごとには母が顔を出してくれたのも大きかったと思っています。「ちゃんと自分のことに興味を持ってくれている」と子供が実感できれば寂しくないんだと思います。
共働きママの本音は?
さて、実際に働いているママの本音はどうなのでしょうか?私自身は育児休業から復帰しますが、その復帰が嫌でしょうがないのが本音です。やはり子供と離れたくないですし、今ものすごいママっ子な娘が、無事に保育園に通えるかどうかも不安です。
親の不安をよそに子供はうまく環境に馴染むものなので、心配はいらないのはわかっているのですが、それでもずっと一緒にいていきなり離れるのは不安ですよね。
育児休暇から復帰する時に悩むママは多い
私と同じように、育児休業から復帰する際に色々不安からか悩むママは多いです。産む前はさっさと復帰したいと思っていましたが、いざ産んで見ると離れたくなくなるものです。
復帰前提の制度ですから、復帰しないといけないのはわかっていますし復帰はします。でもやっぱり保育園に通う子が大丈夫かなと不安には思いますよね。そして、昨今の待機児童問題で希望園に入れる人は一部です。
入れるだけでもよしとしないといけない世の中なので、いわゆる外れ園と言われるところに通わせるママはより一層不安ですよね。
復帰してみないと何も始まらないのはわかっているのですが、やっぱり1〜2年休むと働きたくなくなるのも事実です。その辺りの葛藤を抱えながらママも仕事をしていくなかで、課題となるのは、子供との向き合い方ですよね。
子供にイライラを押し付ける事だけはしないようにやっていきたいですね。
疲れから辞めたいと思うことも多い
仕事に復帰すると、休暇中の生活リズムは崩壊します。朝の慌ただしさが戻ってくるので、ママも子供も大変です。そんな大変な生活を止めたいと退職を考えるママも少なくないです。
私のご近所さんも「子供を産んで続けられる環境じゃない」と復帰一年しないうちにやめてしまいました。やってみないとわからない事だらけなので、この辺りは仕方のない事だと思います。
私は無理をしすぎないことをお勧めします。
将来のことを考えたら、仕事は続けるべきだと思う。
そうはいっても、やっぱり先々の教育費を考えたら仕事をしていないと不安ですよね。今は教育にお金がかかる時代です。自分たちの時代とは少しわけが違うので、やれるだけのことはやってあげたいと思うのも親心です。
小さい間に側にいることを選択してしまえば、元の正社員にはなかなか戻れません。その復職の難しさから、みんな仕事を続けているのだと思います。
この辺りのせめぎ合いは難しいところですが、私の見解でいくと仕事のやりがいや収入よりも心のしんどさが勝つのであれば、仕事は辞めるかおやすみするべきかなと思います。
ママの余裕のなさは子供を追い詰めることもあるといいます。しんどさから子供に愛情を感じなくなってしまっては一大事です。収入も大切ですが、ママ自身の余裕も大事なのでその辺りのバランスを崩さないようにしていきたいですね。
どうやったらうまく子育てできるの?
これは、私にとっても大きな課題です。子供は間違いなく可愛いですが、イライラすることもありますし、ちょっときつくしかりすぎることも多々あります。
今休暇中でもそう言うことがあるのに、仕事が始まって余裕がなくなってしまえばどうなってしまうのだろうと私自身とても怖さがあります。「今日は子供にキツくいいすぎたな・・」そんな風に思うことは日常茶飯事です。
私が思ううまく子供と付き合っていく方法をご紹介します。
子供の寂しいサインは見逃さないで!
先ほども触れましたが、子供の寂しいサインは絶対に見逃さないようにしたいです。子供は気なんか使わないと思いがちですが、意外と大人に気を使っているんです。
- ママやパパは忙しいから邪魔しちゃダメ
- ママやパパはお仕事なんだから寂しいって言っちゃダメ
- もっと遊びたいけど、我慢しなきゃ・・
こんな風に子供ながらに気を使うものなのです。もちろん親がそう言うことを言ったことがなくてもです。子供なりに周りをみて空気を読んでいるのです。
そのように自分を押し殺すことが当たり前になってしまうと、本当になにかSOSを出したい時に出せなくなってしまいます。そうならないためにも、本当に些細な変化でも見逃さずにお風呂で2人きりになる時に抱きしめてあげてください。
なかなか言いづらいと思いますが、「寂しくない?仕事忙しくてごめんね」と言ってみましょう。この些細な一言で子供の心を解き放てるかもしれませんよ。
周囲の手助けをうまく使って!
仕事も家事も育児も全部自分で!というのは正直無理です。人それぞれキャパシティーは違いますが、すべてできるスーパーウーマンもたしかにいます。でも、できなくて当たり前なんだと私は思います。
祖父母やファミサポなどの公的サービスそして家事の外注サービスなど、使える手は使っていきましょう。ママ自身がヘルプを求めないと、外からはわかりづらいんです。みんなが大丈夫だと思っていても、限界まで頑張っているパターンも多々あります。
〇〇さんはできているんだから・・と周囲と比べるのはやめましょう。あなたがしんどい・きついと思うのであれば、それがあなたのキャパシティーの限界点なのです。無理をしないことが一番なので、使える手は使っていきましょう。
子育ては時間ではなく、内容の濃さ
私の友人たちをみていても、専業主婦でずっと一緒にいるから子育てがちゃんとできていて、共働きで一緒にいる時間が短いから子育てがおろそかかと言われたらそんなことはないです。
一緒にいる時間が短いからこそ、濃度の濃い時間を過ごしている友人の子はとても素直ないいい子に育っています。友人曰く、離れているからこそ愛おしく思えるし喧嘩も減ったと言っていました。
もちろんそんな風に思える人ばかりではないことはわかっています。けれど、ずっと一緒にいてストレスが溜まって子供と喧嘩が増えるのであれば、共働きで離れて過ごすことも大事なのではないかと思います。
子育てを放棄しそうなら仕事を休んでみて。
仕事よりも家事よりも何より大事なのは子育てです。共働きだといわゆる「放置子」状態になってご近所さんに迷惑をかけていると言う話は本当によく聞きます。
仕事で責任のあるポストについていて、辞められないというお気持ちはとてもよくわかります。ですが、そのポジションの代わりはいても子供の母親の代わりはいないのです。
「仕事だからしかたないでしょ」こんなことを子供に言ってしまうのであれば、辞めるか一度お休みして子供との時間をとってください。仕事や収入も大切だとは思いますが、なにより大事なのは子供なのだと言うことを感がてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?共働きだとどうしても子供との時間が取れなくなってしまいます。疲れているから休日は自分が休みたいのもとてもよくわかります。でも、子供はママやパパと一緒にいたいんです。
可能な範囲で子供との時間を作って、無理のない共働き生活を送りたいものですね。