脱毛中にも自己処理が必要なのはなぜ?脱毛日前に処理するときの注意点

「脱毛に通い始めたからもう自己処理の必要はない。」

こんなふうに思っていないでしょうか。

確かに脱毛は何回も通うことで毛が薄くなっていき、自己処理が楽になっていきます。

しかし、脱毛に通っている間は定期的に自己処理が必要になります。

脱毛中にはなぜ自己処理が必要なのか、どのように自己処理をすればいいのかなど、脱毛中の自己処理について徹底的に解説します。

脱毛期間中にも自己処理が必要

脱毛と自己処理の関係については、「脱毛期間中継続する自己処理」と「脱毛日前の準備としての自己処理」とを分けて考えてみます。

まずは、「脱毛期間中継続する自己処理」についてですが、これは主に身だしなみの問題です。

人に毛を見られて恥ずかしくないのであれば、脱毛期間中に積極的に自己処理する必要はありません。

脱毛は1回では完了しない

脱毛は基本的に1回やっただけではあまり意味がありません。

今確認できる毛については効果が見えても、これから新しく生えてくる毛にまで対処できないため、毛のサイクルにあわせて複数回施術する必要があるのです。

そのため、脱毛に通い始めてすぐ自己処理が不要になるわけではなく、何回か通ううちに自己処理をしなくていいような状態になっていくことになります。

脱毛と脱毛の間隔は2~3ヶ月ほどある

一般的な光脱毛やレーザー脱毛では、脱毛と脱毛の間隔を2~3ヶ月あけることを推奨されます。

これは、毛の毛周期にあわせて効率的に脱毛するためで、成長期と呼ばれる、脱毛効果のある毛が生えてくるのを待っている期間と捉えることもできます。

しかし、2~3ヶ月の間に毛が成長してくるのを放っておくことは難しいもの。

脱毛中だからと言って人から見られて恥ずかしい思いはしたくないですよね。

脱毛中でも適度に自己処理をして身だしなみを整える必要があるでしょう。

脱毛を重ねるごとに自己処理の手間が減ってくる

脱毛した後はすぐに自己処理をしなくても、1~3週間ほどして毛が抜け落ちるのを実感できます。

抜け落ちた毛は脱毛できていますので、少しの間その効果が続きますが、その後別の毛が生えてきます。

このサイクルを何回か繰り返していくうちに、「最近自己処理するほどでもないかも?」と感じるときがやってきます。

最終的には自己処理がほとんど不要な状態になりますので、回数を重ねていくうちに楽になると思っておきましょう。

脱毛中に自己処理の手間を減らすには早めに始めるのがいい

脱毛中は、脱毛日前の自己処理を除けば、基本的には自己処理を避けた方がいいと言えます。

自己処理にともなう肌トラブルを回避でき、脱毛効果を高く保ち、安全におこなうことができるからです。

とはいえ、脱毛中に全く自己処理しないのは恥ずかしいという方も多いですよね。

そのときは、秋冬に脱毛を開始することをおすすめします。

脱毛開始直後は脱毛の効果がでにくいため、どうしても頻繁に自己処理がなります。

秋冬は春夏に比べて肌の露出機会が少ないため、自己処理をしなくても乗り切れることが多いでしょう。

春までに脱毛回数を重ねているため、その頃には自己処理が格段に楽になっているはずです。

脱毛前に自己処理しないといけないのはなぜ?

続いては、「脱毛前の準備としての自己処理」について。

こちらは脱毛をおこなうための「必要な」自己処理になります。

自己処理をするのが面倒だからやらないという選択肢は基本的にはありません。

脱毛サロンやクリニックでは大抵、脱毛日の前日までには自己処理をしてくるように指示されます。

しかし、どうせ脱毛に行くのになぜ自己処理が必要かよく分からないと感じる方もいますよね。

理由は大きくわけて3つあります。

1.やけどなどのリスクを避けるため

自己処理をしておくことで、施術時には毛穴から少しだけ毛がでている状態になります。

一般的な光脱毛やレーザー脱毛は毛のメラニン色素に反応しますが、毛穴から少しだけでた毛と、その毛穴のみに熱を当てることで、肌ダメージを最小限に抑えることができます。

しかし、毛が伸び切っている状態だと必要のないところにまで熱が加わってしまう恐れがあります。

やけどなどのトラブルが考えられるため、脱毛前には処理が必要なのです。

2.脱毛効果を高めるため

自己処理をしないで毛が伸びているところに光を当てると、毛根のみにうまく作用せず、
毛全体に光が当たってしまうことになります。

せっかくの照射パワーが分散され、本当に脱毛したい毛への効果を低くしてしまうことがあります。

3.低価格サービスによる事情

近年の脱毛は低価格化が進んでいることで単価が低いため、健全な経営のためには効率よく顧客を消化していくことが重要です。

サロンやクリニックにとっては、1人あたりの施術にかける時間は少ない方が好ましく、その方が1日のうちに何人もの施術をおこなうことができるでしょう。

シェービングに関しては顧客自身に担当してもらうことで、少しでも効率をアップさせなければならないのです。

高額な脱毛であればシェービングから丁寧におこなうことが可能ですが、安い脱毛サービスを利用できている分、そこは仕方がないことなのかもしれません。

どうしても自己処理が面倒ならシェービング込みの脱毛を選ぶ

脱毛のたびに自己処理するのが面倒だと感じる方は、最初からシェービングサービスが含まれている脱毛を選ぶのも1つです。

サロンやクリニック自体を選ぶほか、パックプランはシェービングサービス込みというケースもあります。

ただし、シェービングをしてくれる時間が予約時間に含まれているのかは、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

これはNG!脱毛中にやってはいけない自己処理は?

脱毛中の自己処理は、継続的におこなうものにしろ、脱毛前の準備としておこなうものにしろ、やってはいけない処理方法があります。

ここからは、脱毛中にNGとされる自己処理方法と理由を紹介します。

ピンセット、ブラジリアンワックスなど

ピンセット(毛抜き)やブラジリアンワックスを使った自己処理は、毛を根本からしっかり抜くことができ、手軽におこなえることができるため好む方が多いですが、絶対にNGです。

毛を無理やり引き抜くことで肌トラブルのリスクも大きい方法です。

「抜く」のはもっともやってはいけない自己処理方法だと思っておきましょう。

毛には毛周期というものがあり、体にある毛ごとに周期が異なります。

毛を毛根から抜き取ることで、せっかく待っていた毛周期がずれてしまうことになります。

結果的にいつになっても脱毛効果を感じられない可能性も。

そもそも抜く行為は肌への負担が大きいため、脱毛中でなくてもおすすめできるものではありません。

カミソリで剃る

サロンによってはカミソリで剃るように指示されることもありますが、基本的には避けた方がいい自己処理方法です。

カミソリは毛だけでなく皮膚までも削ってしまうため、肌への負担が大きく、肌荒れや毛嚢炎などの肌トラブルが起こりやすい方法だからです。

カミソリで剃って肌が荒れてしまった場合、その箇所は脱毛できなくなってしまいます。

除毛クリームを使う

除毛クリームも脱毛期間中はやめておきましょう。

除毛クリームはたんぱく質を溶かす成分が含まれており、それだけ肌への刺激が強いとも言えます。

脱毛中はいつもより肌が敏感になりやすいため、普段は除毛クリームを問題なく使えた人でも、肌の赤みやヒリヒリとした痛みを感じることが。

サロンやクリニックによっては、除毛クリームを使用後数週間の脱毛を断っていることもありますよ。

脱毛中の自己処理方法のポイント

脱毛中にやってはいけない自己処理方法は分かりましたが、具体的にどの方法ならやっても大丈夫なのでしょうか。

脱毛中の自己処理方法や注意点を確認していきましょう。

脱毛中の自己処理は電気シェーバーを使う

サロンやクリニックでは、電気シェーバーを使った自己処理を推奨していることが多いです。

カミソリのように深剃りはできませんが、その分肌あたりがソフトで、肌へのダメージを極力抑えることができるからです。

電気シェーバーは2,000~3,000円で十分優秀なものが購入できますので、脱毛を開始したタイミングで購入しておくといいでしょう。

サロンやクリニックで販売していることもあるので、それを使ってもいいですね。

肌を清潔にしてからシェービング

安全性が高い電気シェーバーでも、使い方を間違えると肌トラブルの可能性がでてきてしまいます。

まずは肌を清潔にしてからシェービングすることが大切です。

皮脂や汚れた肌のままシェービングすると、雑菌が繁殖して肌荒れを起こしてしまいます。

シャワーを浴びる、ボディシートで拭き取るなどしてからシェービングしましょう。

シェービング後は保湿をしっかりおこなう

シェービングの後は保湿をしっかりおこなうことが大切です。

脱毛中に乾燥すると脱毛時に痛みを感じやすくなったり、ひどい場合は脱毛できなくなったりします。

刺激の少ない保湿液を使ってしっかり保湿しておきましょう。

また、シェービングをして赤くなってしまうことがあれば、保湿の前に一旦冷やすようにしてください。

赤みがでた場合はまず炎症を抑えることが大切です。

電気シェーバーの刃はこまめに替えて衛生的に

電気シェーバーには刃がついていますので、1~2年を目安に交換しましょう。

脱毛開始前から持っているものを使う方は、特に替刃の時期に気をつけてください。

錆びた刃や欠けた刃でシェービングすると肌を傷つけてしまいます。

電気シェーバーの替刃は本体の半分くらいの価格で購入できるものもありますが、本体ごと買い替えた方がコスパの点で優れていることもあります。

使用頻度や本体価格なども含めてトータルで考えてみましょう。

脱毛日前の自己処理にまつわる疑問と注意点

脱毛日前の準備として自己処理する場合、タイミングや自分でできない箇所はどうするのかなど疑問が生じますよね。

ここからは、脱毛日前の自己処理にまつわる疑問と注意点を解説します。

いつ自己処理すればいいの?

自己処理のタイミングについては、サロンやクリニックの指示があればそれに従いますが、特にない場合は2~3日前を目安におこなうといいでしょう。

それより前にシェービングすると、脱毛日には毛が長くなりすぎてしまい、自己処理忘れとみなされてしまいます。

脱毛日前日や当日では、自己処理による肌の炎症がおさまっていないため、脱毛を断られてしまうリスクもあります。

反対に、毛をしっかりツルツルに剃ってあると光やレーザーが反応しにくくなってしまうため、2~3日前で毛が少しだけ生えているくらいがいいのです。

自己処理を忘れてしまうとどうなるの?

自己処理するように指示されたにもかかわらず、自己処理を忘れてしまったらどうなるのでしょうか。

脱毛業界では自己処理忘れに関しておおむね厳しい対応となっています。

サロンやクリニックごとに対応が異なりますが、たとえば以下のようなパターンが多いです。

  • 脱毛を断られる
  • 有料のシェービングをしたうえで脱毛
  • 少ない剃り残しのみ無料でシェービング
  • 剃り残し部分を避けて脱毛
  • 背中やうなじなど手が届かない範囲のみ無料シェービング
  • 電気シェーバーを持ち込みした場合のみシェービング可能

無料でシェービングをしてくれるケースであっても、その時間は予約内に含まれてしまうことになります。

つまり、実際に脱毛する時間が短くなってしまうため、照射できる範囲が少なくなり、同じ料金を支払っても損をしてしまうということです。

自己処理が必要な脱毛については必ず忘れないように処理しておきたいですね。

適当に自己処理してあれば大丈夫?

「自己処理忘れのペナルティが怖いからとりあえずやっておこう...。」と考える方もいますが、適当に処理すればいいというものでもありません。

自己処理忘れだけでなく、剃り残しについてもペナルティが実施されるサロンやクリニックもあるのです。

剃り残しが多いと自己処理忘れとみなされて脱毛できないケースもありますので、店舗ごとの対応を事前に確認しておきましょう。

剃り残しをしないためには?

自己処理ではどうしても剃り残してしまうことがありますが、可能なかぎり、残さないようにすることが大切です。

剃り残しは、明るい場所で丁寧に処理する、確認までしっかりおこなうといったことで極力防ぐことができます。

家族や友人に確認してもらえるなら見てもらうのも1つ。

量が少ないなど悪気のない剃り残しであれば大目に見てくれる店舗もありますし、スタッフの方が気を使ってくれることもあります。

また、自己処理が上手にできずに剃り残しが想定される方は、剃り残し箇所を無料でシェービングしてくれるサロンやクリニックを選ぶことをおすすめします。

脱毛時間が多少減ってしまいますが、剃り残しのたびに脱毛を断られたり、料金が発生したりするよりずっといいです。

自己処理が難しい箇所はどうすればいい?

背中や腰、うなじのように見えにくく手が届きにくい部分は自己処理が難しいですよね。

サロンやクリニックでも、自己処理が大変な場所に関してはシェービングサービスを実施しています。

無料で実施してくれる場合もありますが、サロンやクリニックによっては有料の場合も。

箇所や剃り残しの多さによって変わることもありますし、電気シェーバーを持参するなど条件を設けていることもあります。

自己処理が難しい箇所を脱毛される方は事前に相談しておくといいでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は脱毛中の自己処理についてのお話でした。

脱毛を始めても基本的には自己処理が必要になりますが、回数を重ねるうちに楽になっていき、終盤ではほとんど自己処理が不要になるのは嬉しいものです。

脱毛中の自己処理は肌を痛めたりしないように、処理方法にはよく気をつけて安全におこなうようにしてください。

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