音育や英才教育のために、子供にピアノを習わせたいと思っている方は多いと思います。
早い時期からピアノをはじめると、いろいろなメリットがあるのは事実です。
けれど、小さいころからピアノを始めても続かなければ意味がありません。
また、大きくなってからピアノを始めてもコンクールに入賞してしまう人もいます。
ピアノを始める年齢は何歳がいいのでしょうか?
今回はピアノを始める年齢のメリット・デメリットを紹介します.
ピアノを何歳から始めるか参考にしてくださいね。
目次
小さい年齢からピアノを始めたほうがいいといわれる理由
「小さい年齢からピアノを始めたほうがいい」
ピアノを始めることを考えた時によく聞く言葉ではないでしょうか。
ここでは小さい年齢からピアノを始めたほうがいいといわれる理由を紹介します。
絶対音感が身につく
小さい年齢からピアノを習うと、絶対音感が身につきます。
絶対音感があるというのは大きな特技です。
音楽を続けていれば絶対音感があることは役に立ちます。
音楽をやめていても絶対音感があることを就職活動などで特技に書くことが出来るので、話題を作ることができます。
絶対音感が身につくというのは小さい年齢からピアノを始めたほうがいいと言われる理由の一つです。
楽譜を見ながら両手でピアノが弾けるようになる
ピアノを小さい年齢から習っていると、楽譜を見ながらピアノを両手で弾くことが出来るようになります。
大人になってからピアノを始めると、楽譜を見ながら両手でピアノを弾くことが難しくなります。
そのため片手ずつ完璧に弾けるようになってから、ゆっくり両手で弾く練習をしなければなりません。
小さい年齢からピアノを弾いていると楽譜を見ながら両手で弾けるため、より効率のいい練習をすることができるのです。
左右の手で違う動きをするため頭が良くなるといわれている
ピアノを弾くときは左右の手で違う動きをするため、右脳と左脳を同時に使います。
そのため、小さい年齢からピアノを習っていると頭が良くなるといわれています。
偏差値の高い有名大学の生徒には、子供のころピアノを習っていた生徒が多いそうです。
ピアノを弾けると頭が良くなるといわれていることも、小さい年齢でピアノを習うといいと言われる理由の一つです。
小学校入学前(0歳から6歳)までにピアノを始める場合
小学校入学前までにピアノを始める場合は、本人が習いたいという場合もありますが親が習わせる場合も多いのではないでしょうか。
この年齢からピアノをはじめて大人になるまで継続すると、難しい上級の曲をスラスラ弾けるようになる可能性があります。
けれど、練習に集中できないのもこの年齢の特徴です。
小学校入学前にピアノを習うことのメリットとデメリットをご紹介します。
小学校入学前(0歳から6歳)までにピアノを始めるメリット
小学校入学前からピアノを始めるメリットに
- 絶対音感が身につく
- ピアノを真面目に練習すれば同年代の子供より難しいピアノが弾ける
- ピアノを続ければ両手でピアノをスムーズに弾くことが出来る
というものがあります。
ピアノは小さいころから始めるほど両手で弾くことにも慣れるので、楽譜を見ながらピアノを弾くことが出来ます。
楽譜を見ることに慣れることができるため、訓練をすれば楽譜を初見で弾けるようになります。
この年齢のときにピアノを始めれば、絶対音感もが身につくと言われています。
絶対音感が身についていると、ピアノをやめて他の楽器を始める時にも役に立ちます。
音大を目指したりコンクール入賞を目指すときは、この年齢から始めることをおススメします。
小学校入学前(0歳から6歳)までにピアノを始めるデメリット
小学校入学前の年齢でピアノを習うといいことばかり。
そう思うかもしれませんが、小さい年齢でピアノを習うことのデメリットもあります。
小さい年齢でピアノを習うデメリットには
- 親に習わされた場合なぜピアノを弾くのかわからない
- 音符が読めない
- ピアノを弾かずに遊んでしまう
というものがあります。
小学校入学前にピアノを習っている子供の中には、親に言われてピアノを習っている子供もいます。
自分の意志ではないため、ピアノのレッスン中に遊んでしまってレッスンにならないことがあります。
まだ楽譜を読むということにも慣れていないため、ピアノの楽しさが分からずにピアノが嫌いになる子供もいるのです。
小学校入学前の年齢でピアノを始める場合は、親の協力が欠かせません。
ピアノを弾き続けるためには、ピアノを弾くことが楽しいと思ってもらうことが大切です。
相性のいい先生を探してあげたり、楽譜の読み方やピアノの弾き方を見てあげるなどサポートしてあげてください。
小学生低学年(7歳から9歳)からピアノを始める場合
小学生低学年からピアノを始める場合、絶対音感が付く人と付かない人が出てきます。
小学生低学年の子供は学校で授業を受けているので、ピアノの先生のレッスンを真面目に受ける子が多くなってきます。
小学校低学年(7歳から9歳)からピアノを始めるメリット
小学校低学年からピアノを始めるメリットには
- 音楽の授業があるので楽譜を読みやすい
- 課題が早く進む
というものがあります。
小学生になると、授業が始まるのでピアノの先生のレッスンを真面目に受ける子が多くなります。
音楽の授業もあるので、小学校入学前から始める子供よりも楽譜を読むのは早いです。
幼稚園からピアノを習っていても、真面目に練習する子ばかりではありません。
そのため、小学生から始めた子が幼稚園からピアノを始めている子を追い越してしまうことも多いです。
ピアノの先生のレッスンを真面目に受けることが出来る子が多いというのは、小学生低学年の年齢からピアノを始めるメリットです。
小学校低学年(7歳~9歳)からピアノを始めるデメリット
小学校低学年の年齢からピアノを始めるデメリットには
- 人によっては絶対音感が身につかない人がいる
- 幼稚園から真面目にピアノを習っている人に比べて進み方が遅い
というものがあります。
絶対音感が身につくためには7歳までに音感を身につける訓練をしなければならないといわれています。
そのため、小学校低学年からピアノを始めてしまうと絶対音感が身につかない可能性があります。
訓練をすることで身につく人もいますが、身につかない人が多いのも小学校低学年からピアノを始めた時の特徴です。
幼稚園のころから真面目にレッスンに取り組んでいる人に比べると、小学校低学年からピアノを始めた人はレッスンの進み具合が遅くなってしまいます。
小学生高学年(10歳から12歳)からピアノを始める場合
小学校高学年からピアノを始める場合、「ピアノを弾きたい」という意識が強い人が多いです。
小学校高学年の年齢からピアノを始めるメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
小学校高学年(10歳から12歳)からピアノを始めるメリット
小学校高学年の年齢からピアノを始めるメリットには
- レッスンを真面目に受けられる
- 楽譜が読める
というものがあります。
小学校高学年になると、音楽の授業で難しい楽譜を読む機会も増えます。
そのため、幼稚園くらいの年齢からピアノを始める人と比べると楽譜を読む力が身についています。
小学校高学年になるとピアノのレッスンも真面目に受ける人が圧倒的に多いので、ピアノのレッスンがスムーズに進みます。
そのため、ピアノの先生との関係も良好な関係を築ける人が多いです。
小学校高学年(10歳から12歳)からピアノを始めるデメリット
小学校高学年からピアノを始めるデメリットには
- 絶対音感が身につかない
- 両手で弾くことが難しくなる
というものがあります。
小学校高学年の年齢からピアノを始めた場合、絶対音感が身につく可能性はとても厳しいものになります。
更に、楽譜を読むことは出来ても両手でピアノを弾くという事には慣れていません。
そのためピアノを両手で弾くということがとても難しく感じてしまいます。
挫折しないためには、片手ずつ丁寧にひいてゆっくり両手で弾いていく練習をしましょう。
中学生から高校生(13歳から18歳)までにピアノを始める場合
中学生から高校生の年齢からピアノを始めてもピアノが弾けるようになるかわからない。
そんな理由でピアノを始めることを悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは中学生から高校生の年齢でピアノを始めるメリットとデメリットを紹介します。
中学生・高校生(13歳から18歳)からピアノを始めるメリット
中学生・高校生からピアノを始めるメリットには
- レッスンを真面目に受けられる
- 楽譜が読める
- 練習時間が取れる
というものがあります。
中学生から高校生の年齢になると、ピアノの先生の授業を真面目に受ける人ばかりです。
自分の意志でピアノを始めたくてピアノを習う人が多いので、ピアノを弾くことへの意識が高い人が多いです。
中学生から高校生の年齢のころは、楽譜をスムーズに読むことが出来て学校でもピアノに触れる機会があります。
そのため、入門レベルの教本は簡単に終わらせることができます。
学生のため、練習時間がしっかりと確保しやすいのもこの年齢からピアノを始めるメリットです。
中学生・高校生(13歳から18歳)からピアノを始めるデメリット
中学生から高校生の年齢からピアノを始めるデメリットには
- 楽譜は読めても両手でピアノを弾きにくい
- 受験の時にピアノの練習が出来ない可能性がある
- 絶対音感が身につかない
というものがあります。
中学生・高校生からピアノを始めると、楽譜は読めても両手でピアノを弾くことが難しいことがあります。
入門レベルや初心者レベルの曲は両手で弾けてしまうかもしれません。
けれど、それ以上のレベルになると両手でピアノを弾くことは難しく感じることが多いです。
ピアノを両手で弾くためにはある程度の慣れが必要です。
幼いころからピアノを弾いている人に比べて、この年齢からピアノを始めた人は両手でピアノを弾く時間が圧倒的に少ないのです。
また、中学生や高校生は受験を控えています。
受験を理由にピアノを中断してしまう人はとても多いです。
受験勉強の時だけピアノを弾くことが出来なくなる可能性があるのも、この年齢からピアノを始めるデメリットです。
大学生・社会人(19歳以降)からピアノを始めるメリットとデメリット
大学生や社会人など、大人になってからピアノを始めてもピアノは弾けないと思う人は多いのではないでしょうか。
現在は大人向けのピアノ教室はたくさんります。
ピアノサークルなども多く存在し、ピアノを通じて新しい人間関係が出来るのも大人になってからピアノを始めることの魅力です。
19歳以降からピアノを始めるメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
大学生・社会人(19歳以降)からピアノを始めるメリット
大学生・社会人からピアノを始めるメリットには
- 自分で好きなレッスンを受けられる
- 楽譜を理解しやすい
- 社会人からピアノ始める人も多く仲間ができやすい
というものがあります。
大人になってからピアノをはじめると、音楽の授業を経験しているため楽譜が読みやすいです。
音楽の授業を忘れてしまっていても、大人は子供よりも理解力は高いので比較的簡単に楽譜を読むことが出来ます。
子供のころは親がピアノのレッスン代を払うためピアノ教室にも親の意向が強く反映されます。
けれど、大人になると時間とお金を自分で管理することが出来ます。
そのため、自分の好きなピアノのレッスンを受けることができるのです。
社会人からピアノを始める人は多く、サークルなどもたくさんあります。
ピアノを通じて新しい人間関係ができるのもこの年齢からピアノを始める魅力です。
大学生・社会人(19歳以降)からピアノを始めるデメリット
大学生・社会人からピアノを始めるデメリットには
- 楽譜見ながら両手で弾くことが難しい
- 仕事とピアノの練習の両立が難しい
というものがあります。
大人の年齢になってからピアノを始めると、楽譜を見ながらピアノを弾くという動作をほとんどしていません。
そのため、楽譜を見ながら両手で弾くことが難しく感じる人が多いです。
また、急に仕事が入ったりするとレッスンが受けることが出来なくなる可能性もあります。
この年齢からピアノを弾き始めたら、急な予定の変更に対応してくれる教室を探したり、独学でも練習できるような環境を整えるなど工夫が必要になります。
どの年齢からピアノを始めても、メリットとデメリットがある
いかがでしたか?
ピアノは小さいころから習うと、ピアニストになれたりピアノの先生になれる可能性があります。
小さい年齢から始めることで、絶対音感もに身につきます。
けれど、子供は集中力が続かない子が多いのも事実です。
小さい年齢からピアノを始めるときは、楽しみながら継続して練習に取り組むための工夫が必要になります。
大人に近い年齢からピアノを始めると、両手でピアノが弾きにくかったり絶対音感が身につかない可能性があります。
けれど、大人の年齢からからピアノを始める人はピアノを弾きたいという意思が強いため真面目に練習に取り組む人が多いです。
ピアノを通じて新しい人間関係が築いていけるのも大人の年齢からピアノを始めるメリットです。
幼い年齢からピアノを始めるか、ある程度大きい年齢になってからピアノを始めるか。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、紹介したことを参考にしてみてくださいね。