【エイ】と【マンタ】の意味と違い、使い分けや使い方

「エイ」と「マンタ」、どちらがどちらか分からなくなったり、間違えてしまうことはありませんか?

「エイ」と「マンタ」が似ているのもそのはず、実は「マンタ」と呼ばれる生き物は、約530種類いると言われる「エイ」の一種なんです。

では改めて、「エイ」と「マンタ」がそれぞれどの様な生き物なのか、紹介していきます。

エイ

エイは、板鰓亜綱に属する軟骨魚類のうち、エラが体の下面にある生き物の総称で、エイの種類は、現在で約530種類確認されています。

広く、大きな楕円形の胸ビレが、頭部と一体になった姿と、長い尻尾はエイの仲間に共通する特徴です。

平べったい形をしていて、左右の胸ビレを羽ばたくようにして、海中を泳ぎ、移動します

エイは、海底で生活をする生き物を主食としています。

そのため、捕食するための口が腹部にあります。

長い尻尾には、毒針がついている種類が多く、海水浴場などの浅瀬にも生息しているため、海水浴を楽しむ際には注意が必要です。

マンタ

マンタは学名から来た俗称で、和名では「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」という名前の2種類が、「マンタ」と呼ばれている生き物です。

なぜ2種類を区別しないかというと、目視や写真だけでは判別しづらいほどそっくりな為、まとめて「マンタ」としているそうです。

マンタはプランクトンを主食としています。

そのため、一般的なエイとは異なり、頭部の前方にある口で、海中を泳ぎ回りながら食事をします。

左右の胸ビレを羽ばたくように動かして、海中を自由に泳ぐその姿は、ダイバー達にとって、一度は目にしたい憧れの存在とも言われるそうです。

見分け方

海底を寝そべるように泳いで生活をする「エイ」と、海中を羽ばたくように泳ぎ回って生活をする「マンタ」は、その生態の違いから、形態にも様々な違いがあります。

多くの「エイ」が楕円形の胸ビレを持つのに対して、遊泳性の「マンタ」の胸ビレは、やや細長い形をしています。

「マンタ」の眼は、頭部の先端にありますが、底生性の「エイ」は背中側にあります。

「マンタ」のエラのあなは、プランクトンを捕食するため、「エイ」に比べて、非常に幅広い形をしています。

「エイ」の口は、底生動物を捕食するため腹部に、「マンタ」の口は、海中のプランクトンを捕食するために頭部の前方にあります。

他にも、「マンタ」の特有な気管として、頭鰭があります。

通常はだらんとした形をしていますが、泳ぐスピードを上げる際には棒状に巻き上げたり、プランクトンを捕食する際には、大きく開いた口に添って広げるなど、形を変えます。

まとめ

どちらにも似たイメージを持ち、間違えやすい、「エイ」と「マンタ」の違いについて紹介しました。

そもそも「マンタ」が「エイ」の仲間であることや、海底を寝そべるように泳いで生活する「エイ」と、海中を泳ぎ回って生活をする「マンタ」、生態と、それにともなった形態など、「エイ」と「マンタ」それぞれの違いを知ることができました。

水族館などで、実際に「エイ」と「マンタ」を目にして、見比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

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