社員同士の親睦を深めるために、休日を利用してバーベキューやスポーツ大会などの社内イベントを行う会社があります。
業務を円滑に行うためにも、社員同士がコミニュケーションをとるのは大切ですが、「正直、社内行事が苦手」という人も少なくありません。
社内行事に関してはいろいろな考え方がありますが、プライベートの時間を割いてまで、乗り気になれないイベントに参加するのは苦痛です。
年に1~2回程度なら、なんとかやり過ごすことができるかもしれませんが、あまり頻繁に行われるようなら、仕事を辞めたくなってしまうかもしれません。
ですが、それが理由で転職するにしても、転職先の会社が同じように社内イベントの多い会社では意味がありません。
そこで今回は、転職を考える際に、社内行事の少ない会社を見分けるコツを紹介したいと思います。
目次
まずは経営者の考え方をチェック
社内行事にも大きいもから小さいものまで様々な形があります。
ですが、社員全員を対象とした、運動会や旅行などの大きなイベントは、経営者の理解がなければできません。
費用もそれなりにかかりますので、会社が福利厚生の一環としてサポートしている場合がほとんどです。
そのため、経営者が社内行事に関してどのような考え方を持っているかが判断の材料になります。
会社のホームページを見ると、社長の経営理念や業務方針などが載っています。
社内行事に力を入れている会社であれば、「社内のイベントを積極的に行っている」などの情報が得られるかもしれません。
また会社訪問や面接などで、直接確認する方法もあります。
従業員の仲の良さをアピールしている会社
従業員同士の仲の良さをアピールしている会社は、社内行事も多いと考えられます。
これは大手の会社よりも、職場のアットホームな雰囲気を大切している中小の会社に多く見られます。
そこで気を付けなければならないのは、行事の費用負担です。
大企業であれば、会社側が社員の福利厚生として費用を負担をしてくれるため、中身もそれなりに充実しています。
ですが中小で行われる社内行事は、参加費も自腹がほとんどで、小規模のイベントを頻繁に行う傾向があります。
人数も少ないので欠席すれば目立ちますし、善意で交流を深めようとしている人たちから見れば、欠席する人は協力的でないと思われてしまいます。
半ば強制的な雰囲気があるため、参加せざるを得ず、社内行事が苦手な人にとっては苦痛に感じるでしょう。
飲み会が多いのは体育会系の会社
どのような社内行事が行われるかは、その会社の社風に左右されます。
転職先を検討する場合には、募集要項や会社のホームページなどから、相手先がどのような社風かをチェックしましょう。
体育会系の会社では、特に飲み会が多く行われる傾向があるようです。
タイプとしては、マスコミや出版・広告代理店などは体育会系である可能性が高いと思われます。
これらの業種は肉体労働ではありませんが、残業や長時間労働が常態化しており、体力がないと続かない仕事のため、自然と体育会系の雰囲気になるのです。
また、会社や部署を超えたコミニュケーションが重要な仕事なので、上下関係や礼儀に厳しいのも体育会系の特徴です。
飲みニケーションなど呼ばれるように、終業後の飲み会が頻繁に行われ、拒否しづらい雰囲気が職場に蔓延しています。
全ての会社が飲み会を重視しているとは言えませんが、確率としては高いので、お酒の付き合いがどうしても嫌な人は、このような職種は避けるのが無難と思われます。
サービス業は社内行事が少ない可能性も
社内行事は人数が集まらなければできないため、終業時間や休日など、社員の足並みがある程度そろっている必要があります。
サービス業の多くはシフト制がとられており、働く時間や休日はバラバラです。
そのため、社内行事の時間や日にちを合わせるのが難しく、必然的に回数も少なくなる考えられます。
社内行事があったとしても、シフトの都合上参加しない人が他にもいるはずなので、断るのも容易です。
中には全員の業務が終わるのを待って飲み会が行われる場合もありますが、それも頻繁ではないでしょう。
転職先のホームページをチェックする
転職活動において、相手先の企業研究はマストです。
相手先のホームページは必ずチェックするようにしましょう。
先にも述べましたが、ホームページには会社の経営方針や企業理念などが載っています。
職場の雰囲気や福利厚生などが紹介されている場合もありますので、社内行事の有無に関するよい判断材料になるでしょう。
「先日ボーリング大会を開きました」「アットホームな雰囲気で、社員同士の交流も盛んです」などのコメントがあれば、社内行事を大切にしている会社かもしれません。
情報収集のためには、必ずホームページを確認しましょう。
面接で質問してみる
大抵の面接では、ひととおりの質問が終わった後に、応募者から質問する時間が設けられています。
社風や社内行事について知りたいのであれば、面接で質問してみましょう。
コツとしては、「社員同士のコミニュケーションのために工夫されていることはありますか」など、具体的な答えが引きだせる質問をすることです。
具体的なエピソードが分かれば、どの程度社内行事に力を入れているのかが判断できるでしょう。
転職エージェントを利用してみる
職場の雰囲気や社内行事の有無、経営者の考え方などを知りたければ、転職エージェントを利用する方法があります。
転職エージェントは相手先の企業情報に精通しているので、知りたい情報を得ることができます。
また、必要であれば自分に変わって人事担当者へ問い合わせもしてくれます。
転職活動のプロフェッショナルによる判断とアドバイスがあれば、不安も少なく転職してから後悔することもありません。
転職エージェントは無料で利用できますので、上手に活用しましょう。
理想の職場を見つけよう
今回は、転職を考える際に、社内行事の少ない会社を見分けるコツを紹介しました。
社員同士の仲が良いのは決して悪くないのですが、苦手な人にとって社内行事は苦痛でしかありません。
社内行事をどの程度重要視しているかは、経営者の考え方や社風に表れるので、転職先を選ぶ際には必ずチェックして参考にしましょう。
仕事で必要以上のストレスを感じなくて済むように、しっかりと下調べをして理想の職場を見つけてください。