仕事が忙しかったり、出会いのチャンスがなかったりと、思うように婚活が進まない人に注目されている結婚相談所。
理想の相手が見つけられたお客様の、喜びの笑顔が見れる素敵な仕事です。
そんな幸せのお手伝いができるという理由で、結婚相談所で働いてみたけれど、思ったより大変な仕事内容にギャップを感じて、転職を考える人も少なくありません。
そこで今回は結婚相談所の婚活アドバイザーとして働く大変さと、婚活アドバイザーから転職をする場合のポイントについて解説します。
目次
結婚相談所の仕事の大変さとは
では結婚相談所の仕事は、具体的にどのように大変なのでしょうか。
いい人ばかりではない会員
結婚相談所には、結婚しようと努力している人が集まるため、会員のほとんどは常識的で協力的です。
ですが中には色々な人がいますので、少々厄介な性格をもった会員の相談も受けなければならないことがあります。
お金を払っているのだから自分はなにもしなくていいと思っている人。
人づきあいが苦手でコミュニケーションをとるのが難しい人。
自分を磨く努力はしないのに理想が高く、相手に求めるものばかり多い人。
結婚相談所ではそのような会員たちの要望にも応えるのが仕事です。
しかし実際に相手をするのは大変なストレスとなります。
うまくいかないことをすべて婚活アドバイザーのせいにされて、クレームや心ない言葉を浴びせられることも覚悟していなければなりません。
プライベートに触れることは精神的な負担となる
理想の相手を見つけるお手伝いをするためには、家庭環境や性格、生い立ちなど、会員のプライベートに触れることは避けられません。
中には非常に複雑な問題を抱えており、それが婚活の障害となっている場合もあります。
人の悩みや人生に触れるのは、婚活アドバイザーにとって大きな精神的負担となります。
意識の低い会員もいる
結婚相談所はあくまでも婚活のお手伝いをする場所。実際に結婚できるかどうかは、多分に会員本人の力に左右されます。
相手を不快にさせない身だしなみや言葉使いなどの最低限のマナーはもちろん、自分を魅力的にみせるための努力をすることが、よい相手と巡り合える確率を高めます。
ですがすべての会員がそのような意識で取り組んでいるとは限りません。
とくにある程度の年齢を重ねた会員の場合、自分の考えや態度をなかなか変えることができず、相手を見つけるのに苦労することがあります。
意外と大変な顔合わせ
一方の会員が乗り気であっても、もう一方が相手を気に入るとは限りません。
学歴や職業、年収などを気にする人もいますし、容姿に強いこだわりがある人もいます。
程度の差はさまざまですが、相手をどうしても生理的に受け付けないといったことも十分あり得ます。
だからといって顔合わせを行わないわけにはいきません。
両者をとりもって引き合わせるのが仕事ですので、場合によっては大変な労力や精神力が必要となります。
信頼を得るためには人生経験も必要
この人なら大丈夫、この人の紹介してくれた人ならいい人なのではないかという期待を持ってもらうためには、婚活アドバイザー自身が魅力的でなければなりません。
婚活アドバイザーが経験不足であったり、人間的に魅力の欠ける人柄では、会員の信頼を得ることは難しでしょう。
人から信頼を得るというのはなかなか難しく、行き詰まりを感じてしまうことも少なくありません。
会員を増やすための努力が必要
会員が支払う会費は相談所によってさまざまですが、人と人との間を取り持つ仕事ですから、かかる費用も少なくありません。
基本料金が数十万円といったところもあり、そこからさらに仲介料などの料金が発生するため、会員の金銭的負担は重くなります。
最近注目されているとはいえ、高い費用がかかる結婚相談所はハードルが高く、会員を獲得するのは楽ではありません。
あたりまえのことですが、結婚相談所は会員による会費が収入です。
また会員の豊富さが成功率のアップにもつながるので、常に努力や新しいアイデアで会員を増やすことが求められるのです。
思わぬトラブルにも要注意
見知らぬ人同士を引き合わせる仕事ですから、会員にあやしい人物がいてはなりません。
結婚相談所では問題のない人物であるかどうかを事前に審査しますので、トラブルが起きることはまずないと思われます。
ですが経歴の詐称やプロフィールを偽るなど、悪質な手を使う人が会員にまぎれ込んでしまう危険があります。
悪くすると犯罪に巻き込まれるなど、相談所の信用のみならず他の会員に迷惑をかけてしまうトラブルが起きないとも限りません。
自分に向いていないと思ったら転職を
人の幸せを手伝う結婚相談所の婚活アドバイザーは、やりがいのある素晴らしい仕事であると同時に、人と人をつなぐデリケートな面もあるため、精神的には大きな負担がかかります。
ストレスに押しつぶされて病気になってしまうこともあるため、辛いと感じたら無理をせずに転職を考えるのも必要です。
婚活アドバイザーのベストな転職先を考える
では結婚相談所の婚活アドバイザーが転職を考えるとしたら、あらたな場所にはどのようなものを選ぶのがベストなのでしょうか。
同じ職種で環境を変える
結婚相談所の婚活アドバイザーとしての職種はそのままに、職場のみを変えるという方法です。
仕事自体には不満はないので続けたいという場合には、職場を変えるだけでも精神的な負担が減り、ぐっと働きやすくなることがあります。
同じ仕事であればこれまでの経験も活かせるので、再就職の可能性も各段に高くなります。
業界はそのままに職種を変える
結婚相談所という業界はそのままに、婚活アドバイザーという職種を変えるというのもひとつの方法です。
婚活アドバイザーだけが結婚相談所の仕事ではありません。
さまざまなイベントの企画や運営をするスタッフ、総務や事務なども結婚相談所を支える大切な職種です。
同じ業界内であれば、いままで培ってきた知識や経験が役に立つという面も利点です。
思い切って別の業界に転職する
結婚相談所の業界にこだわる必要はもちろんありません。
むしろ思い切って別の業界に転職するチャンスでもあります。
結婚相談所の婚活アドバイザーとして働くことで得た経験や知識は、優れた対人関係スキルなので、別の業界でも高く評価される可能性があります。
自分の得意なことをアピールすることで、よりよい条件の職場に採用される道も開けます。
