派遣コールセンターは離職率の高い仕事!向いていない人の特徴とは?

「もう辞めたい...」向いていない人の特徴を教えて

派遣でコールセンターの仕事というと、時給が高めに設定されていることから「ぜひトライしてみたい!」という人が多い職種のひとつです。

しかし、実際に派遣でコールセンターの仕事をしてみると、想像を絶する苦労をすることになり、仕事を始めてそれほど間もないのに「辞めたい」と感じる人ばかりという事実もあります。

派遣でコールセンターのオペレーターとして働く人の中には、「慣れてしまえばこんなにラクに稼げる仕事はない!」という人もいますが、少数派と言っても良いでしょう。

そこで今回は、離職率の高さが目立つ派遣コールセンターの裏側や、派遣コールセンターでの仕事に向いていない人の特徴、そして派遣でコールセンターの仕事を続けるメリットなどについて紹介していきます。

「辞めたい...」離職率の高さはダントツ!派遣コールセンターの裏側

世の中にはたくさんの派遣の仕事がありますが、その中でも特に離職率の高さで目立っているのがコールセンターです。通年で求人を出していることからも、辞めていく人が多いことがうかがえます。

時給も高めで座り仕事であることから、「短時間で効率よく稼げる!」と考えて派遣でコールセンターの仕事を受けてみたけれど、もうコールセンターはこりごりだと、早々にリタイアする人ばかりです。

では、派遣でコールセンターの仕事をしてみたけれど、すぐに辞めたいと思った・もう続けられないと感じさせてしまう、派遣コールセンターの裏側に迫っていくことにしましょう。

覚えることは山ほどある!研修期間に脱落する人が続出

派遣でコールセンターの仕事を始める時には、必ず「導入研修」というものがおこなわれます。これは、コールセンターでオペレーターとして仕事をする際に最低限必要な知識を身につけるために実施されるものです。

メーカーのコールセンターであれば、商品知識や使い方、不具合が出た際の注意点などを学びますし、保険会社のコールセンターでは保険商品や保険請求に関するあらゆる知識を身につける必要があります。

このように、派遣でコールセンターの仕事をするということは、まず最初に「詰め込み型の勉強」をすることがセットになってくるのです。

研修期間は約2週間から1か月ほど設けられていることが多く、覚えることは山ほどあります。そのため、研修期間中に「辞めたい」と言い出す人も多くいます。

顔が見えないのがネック!クレーム対応が本当にきつい

派遣でコールセンターの仕事をするということはつまり、お客様と顔の見えないコミュニケーションを取るということです。相手の目を見たり身振り手振りで説明できない分、ハードルは高くなります。

そして運悪くクレームの電話を受けてしまった時などは特に、「顔が見えない」コミュニケーションの難しさを思い知ることになるのです。

コールセンターに入電したクレームの一時対応をするのは、電話に出たオペレーターの仕事です。第一声から怒りを爆発させている場合もあれば、次第にヒートアップしていくお客様など、さまざまです。

いずれの場合も、お客様に心ゆくまで話をしてもらい、最後の最後にお詫びや提案事項などを伝えるというのがクレームに対する正攻法なのですが、オペレーターとして未熟なうちはそれがうまくできません。

頭が真っ白になってどうしたら良いか分からなくなり、精神的につらくなって辞めたいと思うようになる…というケースがほとんどです。

女性ばかりの職場!人間関係に悩まされる

派遣コールセンターの職場というのは、男性のオペレーターよりも女性のオペレーターの方が圧倒的に数が多いというのが現実です。

もちろん男性もちらほら見受けられますが、お客様からの電話を受けるという仕事の内容上、女性のやわらかい声のトーンのほうが好まれるのでしょう。

そして女性ばかりの職場ということで人間関係が複雑になりやすい傾向にあることも、派遣されてまもなく「辞めたい」と感じさせる要素のひとつです。

SV(スーパーバイザー)と呼ばれる派遣スタッフの束ね役・リーダーからきちんと指導を受けられなかったり、長年コールセンターで働いている人からいわれのない嫌がらせを受けたりすることもあります。

ですから、派遣でコールセンターの仕事をスタートしてみたは良いけれど、人間関係がつらすぎて続けられないという場合も多いのです。

「派遣でコールセンターの仕事だけはやめるべき!」向いていない人の特徴

派遣会社からコールセンターの仕事を紹介されたけれど、受けて良いものかどうか迷っているという人もいるでしょう。何事も経験だから一度くらいトライしてみようという人もいるかもしれません。

しかし、派遣のコールセンターの仕事ほど、向き不向きがハッキリ現れる職業はありません。それでは、コールセンターの仕事に向いていないと思われる人の特徴について見ていくことにしましょう。

マイナス思考で落ち込みやすい人

マイナス思考で、いちど落ち込んだら立ち直るのに時間がかかるという人は、派遣でコールセンターの仕事を受けるのはやめておいた方が良いでしょう。

というのも、派遣でコールセンターの仕事をするということは、楽しいことよりもつらいことの方が断然多いからです。ミスをしてSVに怒られる、お客様からのクレームを受けるなど、特に最初は落ち込むことの連続です。

自分はマイナス思考であるという自覚がある人は真面目で仕事に対して一生懸命に向き合おうとする分、間違いなく自分を追い込んでしまうでしょう。

仕事の失敗をいつまでも引きずってしまう人

派遣でコールセンターの仕事を実際に受けてみると分かりますが、研修が終わり実際に電話を受けるようになると、マニュアル通りに進まないことがほとんどであるということに気がつきます。

お客様から思わぬ質問を受けたりすることもあれば、話がうまくお客様に伝わらなかったリすることもあります。間違ったことを伝えてお詫びの電話をすることもあるでしょう。

コールセンターでは皆そうした失敗を乗り越えて一人前のオペレーターに成長していくのですが、誰でもそのように強い気持ちを持って前進できるわけではありません。

ですから、仕事の失敗をいつまでも引きずってしまう・気持ちの切り替えがうまくできないタイプの人は、派遣でコールセンターの仕事をするのは避けた方が良いでしょう。

仕事とプライベートをきっちり分けられない人

仕事は仕事、仕事が終わったらサッサと嫌なことを忘れてプライベートを満喫できるという人は、派遣コールセンターの仕事が長続きするタイプの人です。

反対に、仕事が終わってからもずっとその日に失敗したことを頭の中で考え続けてしまう人というのは、派遣コールセンターの仕事を「辞めたい」という気持ちに傾きやすいタイプと言えるでしょう。

コールセンターで長く勤めたいという思いがあるのであれば、「会社から一歩外に出たらもう仕事のことは全部忘れる!」くらいの気持ちをもつことが大切です。

派遣でコールセンターの仕事を続けることのメリット

派遣でコールセンターの仕事を続けられる人、続けられない人には明確な差があると述べました。そしてコールセンターは仕事の特性上、「辞めたい」と感じる人が多くても仕方がないと思われる職種のひとつです。

とはいえ、コールセンターの仕事には、実は数々のメリットも存在しています。ではここからは、コールセンターの仕事の「良い点」にスポットを当てて見ていくことにしましょう。

残業ほぼゼロ!定時で帰れることが多い

コールセンターというのは基本的に営業時間が決まっていることがほとんどです。ですから、決まった時間になると自動的に回線が切断され、以降はお客様からの電話がつながらなくなります。

そのため、電話が長引くようなことがなければ、ほぼ定時に仕事を終えて帰宅することができるのです。終話後に対応記録を残すために少し残業が発生したとしても、せいぜい10分から15分ほどです。

ですから、プライベートの時間はしっかり確保したいという人にとっては、派遣でコールセンターの仕事をすることは大きなプラスになると言えるでしょう。

ただ、「少しでも多く残業をしてたくさん稼ぎたい!」という人には、コールセンターという職場は少し物足りなく感じられるかもしれません。

さまざまなお客様と接して精神的に鍛えられる

コールセンターには毎日、さまざまなお客様から相談やクレームの電話が寄せられます。そしてお客様には、派遣か社員かという違いは分かりません。

お客様にとっては、電話に出た人=会社の代表ということになるのです。ですから、派遣とはいえコールセンターのオペレーターの責任は重大です。

常に高い意識を持ってお客様対応をする必要があります。そのように毎日を過ごしていると、最初は「つらい・辞めたい...」と感じていたのに、いつの間にかできることが増えている自分に気がつくでしょう。

その頃には精神的にもかなり鍛えられ、派遣でコールセンターの仕事をすることが苦にならなくなっている可能性も高いかもしれません。

快適な環境で仕事をすることができる

派遣でコールセンターの仕事をすることは、厳しい修行をするようなものだと、最初は感じるかもしれません。しかし、慣れてしまえばこれほど快適な環境はないということもできます。

夏はクーラーで冷やされ、冬は暖房で暖められた室内に座って仕事ができるのです。また、服装や髪形などの規定がない場合が多いことも、コールセンターで働くメリットのひとつです。

ただ、「派遣社員」という身分ですから、たとえ自分は辞めたいと思っていなくても、会社の都合で派遣期間満了で退職を余儀なくされることもあるということを覚えておく必要があるでしょう。

辞めたいと感じたら即離脱しよう!派遣コールセンターの仕事は決して楽ではない

離職率の高さが目立つ派遣コールセンターの裏側や、派遣コールセンターでの仕事に向いていない人の特徴、そして派遣でコールセンターの仕事を続けるメリットなどについて紹介してきました。

派遣でコールセンターの仕事をするということは、自分を大きく成長させられる可能性があるという点ではメリットが大きいと言えます。

しかし、コールセンターの仕事ほど人を選ぶ仕事はありません。コールセンターの仕事は自分には合わない・辞めたいと直感で思うような時は、迷わず派遣期間満了時で転職することを考えてください。

派遣会社にその旨を伝えれば、コールセンター以外の仕事を紹介してくれるでしょう。近い将来、あなたが「長く勤めたい!」と思える会社に出会えると良いですね。

おすすめの記事