「空いた時間にお小遣い稼ぎができればいいな」といった軽い気持ちで始めた短期バイトだったのに、勤務開始から間もなく「辞めたい...」と、感じてしまったことはありませんか?
何か月も何年も働くわけではないし、少しの間だけ我慢して働いてみようと思い直したにもかかわらず、バイトに行こうとすると体調が悪くなるといった経験をしたことがある人もいるかもしれません。
真面目で何事も一生懸命に取り組む人ほど、「短期バイトとはいえ、途中で投げ出すわけにはいけない」と、つらいのを我慢して自分を追い込んでしまうこともあります。
そこで今回は、短期バイトを円満・スムーズに退職するコツや短期バイトをすることの意外なメリット、短期バイトを辞める際に絶対に取るべきでないNG行動などについて紹介していきます。
目次
できれば円満に辞めたい!短期バイトをスムーズに退職するコツ
「短期バイト終了まであともう少しの辛抱!」「だけど最終日までこのバイトを続けられる自信がない...今すぐ辞めたい」と思ってしまうこともあるでしょう。
だからといって、唐突に「辞めたいので辞めます」といって職場を去ってしまうのはあまりにも無責任ですし、辞めることを認めてもらえないこともあります。
では、できるだけ円満に辞めるために気をつけたいこと、短期バイトをスムーズに退職するコツについて考えていくことにしましょう。
感謝の気持ちを最初に伝える
短期バイトに限ったことではありませんが、何かを「辞める」と申し出るためには大変な勇気が必要です。また、相手にネガティブな印象を与えてしまうことはもちろん、引き留めに合う可能性もあります。
ですから、まず相手へのダメージを最小限に抑えるために「感謝の気持ち」を最初に伝えるようにしましょう。そうすることで、少しでも相手の態度を軟化させることができるはずです。
「この現場で短期バイトをすることができて、とても勉強になりました」「本当は最終日まで勤めたかったのですが、個人的な事情で続けられなくなり、本当に悲しいです」といった言い方をすると良いでしょう。
「短期バイトだし適当に辞められる」という気持ちで安易に退職を願い出ているわけではないということを、相手に分かってもらえるようにします。
次のシフトが発表される前に「辞めたい」と申し出る
次のシフトが発表される前に「短期バイトを辞めたい」と申し出ることも、スムーズに退職するコツのひとつです。シフト担当者は、その日ごとに必要な人数を割り出してシフトを決定しています。
ですから、シフトが確定したあとに「辞めたい」と申し出てしまうと人手が足りなくなってしまい、バイト先に迷惑をかけてしまうことになりますし、引き留められる原因にもなりますので注意が必要です。
ただ、シフト確定後でも、自分の代わりにシフトに入ってくれる人を見つけておくことができれば、そのまま辞めさせてもらえる可能性もゼロではないかもしれません。
いずれにしても、短期バイトを辞めたいと思ったタイミングがシフトが発表された後の場合には、もう少し待ってから退職したい意向を伝えるようする方が良いでしょう。
どうしても辞めなければいけない事情があることを分かってもらう
「どうしても辞めなければいけない」事情を説明して相手の理解を得るというのも、短期バイトを円満かつスムーズに退職するためのテクニックのひとつです。
介護や転勤予定などの家庭の事情、学業や就職活動に専念したいといった事情、または本当にやりたいことをするために時間を捻出したいなど、納得してもらいやすい理由を考えましょう。
間違っても、「人間関係がひどすぎるので早く辞めたい」「仕事が内容が自分には合わなかった」というような、職場をおとしめるような理由を述べてはいけません。
あくまでも「自分の都合で」「本当に申し訳ないけれど」辞めさせてほしいという気持ちをアピールすることが重要です。
辞めるのはもったいない?短期バイトをする意外なメリットとは?
短期バイトを「期間途中で辞めたい」と思ってしまうのは仕方のないことですが、短い期間の勤務だからこその特典・メリットもたくさんあります。
辞めたい!と思ってすぐに辞めてしまう前に、短期バイトの良いところ・特筆すべきメリットについて知っておくのも悪くないでしょう。
短期バイトのメリットを知ったうえで「やっぱり辞めたい」と、感じるのであれば、気持ちを切り替えるのは難しいと考えて辞める方向で話を進めていきましょう。
そもそも「短期」なので特別なスキルが不要
働く期間が区切られていて、終了日があらかじめ決まっているのが短期バイトの特徴です。ですから、特別なスキルがなくても勤めることができます。
むしろ、教えられたことを素直に実践できる力さえあればOKなのが短期バイトです。ですから、バイト経験が浅い人も積極的にチャレンジしやすいと言えるでしょう。
これといって高い能力を求められるわけではないことがほとんどですから、「辞めたい」という気持ちが起きづらく、肩の力を抜いて仕事に取り組むことができるというのも、短期バイトの良さです。
初めてバイトをするという人や、同じところで長く働くよりはいろいろな会社でさまざまな経験をしてみたいという人にも短期バイトがおすすめです。
短期間にサクッと稼ぐことができる
空いた時間、何の予定もない期間にサクッと稼ぐことができるというのも、短期バイトの大きな魅力です。長期のアルバイトよりも身軽に動けるところがポイントでしょう。
夏休みや冬休みなどの長期の休みを活用するなど、持て余している時間を有効に活用する手段として、短期バイトを選択する人も多いようです。
また、短期バイトは繁忙期などで人手不足の解消のため、一時的に投入される場合が多いことから、給与が通常よりも高めに設定されていることもあります。
そのため、「そろそろ辞めたいな」と思い始めたところで、ちょうどバイト期間が終了したということも良くあるようです。
人間関係に悩まされることが少ない
短期バイトは働く期間が区切られているため、わずらわしい人間関係に悩まされることが少ないというのも大きなメリットです。
バイトを始めるということは、すでにバイト先で働いている人たちに仕事を教えてもらう必要がありますから、その現場の雰囲気に溶け込む努力が必要です。
しかし、短期バイトの場合は覚えることは必要最小限ですから、そもそも多くを学ぶ必要がありません。苦手だなと感じる人がいて「辞めたい」と思うことがあっても、あと少しの辛抱だと自分を納得させることができます。
ですから、これまで人間関係のトラブルで苦労してきたという人や、仕事だけに集中したいという人には、短期バイトが向いているかもしれません。
今すぐ短期バイトを辞めたい!と思っても!絶対に取るべきではないNG行動
どうしても耐えられないことがあって、衝動的に「今すぐ短期バイトを辞めたい!」と思ってしまうことも時にはあるかもしれません。
しかし、短期バイトとはいえ、退職する時に守るべき最低限のルールは存在します。それでは、短期バイトを辞めたいと思った時にとってはいけないNG行動について見ていくことにしましょう。
ネガティブな理由を並べて「辞めたい」と言う
短期バイトを辞めたい理由がどんなものであっても、職場のことを悪く言ったり、ネガティブな理由をたくさん並べたうえで「辞めたい」と伝えるのは良くありません。
もし仮にあなたがバイト先の社員で、短期バイトの従業員から「職場の雰囲気が良くない・もうこれ以上ここで働きたくないから辞めたい」と、言われたらどんな気持ちになるでしょうか。
とても不快な気分になりますし、「簡単に辞めさせるものか」という気持ちになってしまうかもしれません。短期バイトなのだから最後まで続けるべきだという言葉が飛び出る可能性もあります。
期限つきの短期バイトを途中で辞めたいというのですから、できるだけ相手に納得してもらいやすいポジティブな理由で辞めさせてほしいと願い出るようにしましょう。
LINEやメールで「辞めたい」と伝える
「短期バイトを辞めたい」と言いづらいからといって、LINEやメールで「辞めさせてほしい」と伝えるのは絶対にいけません。電話で退職の意志を伝えるのはギリギリOKかもしれませんが、やはりおすすめはできません。
「自分は会社と契約を結び、会社に短期バイト要員として雇ってもらっている立場である」ということを忘れてはいけません。
社会人としての最低限の礼儀として、正式に短期バイトを辞めたいと申し出る際には面と向かってその旨を伝えるのがマナーです。
それがどうしてもできない、直接「辞めたい」ということができないのであれば、「歯を食いしばってバイト最終日まで短期バイトを勤め上げる」くらいの強い気持ちを持つことが必要でしょう。
「次からもう来ません」と了解を得ず勝手に辞める
どうしても短期バイトが自分に合わない・もうこれ以上は無理だと思っても、「次からもう来ません。辞めます」と、一方的に退職の意志を伝えて音信不通になるのもNGです。
会社に辞めたいという意志を伝え、会社から辞めてよいというOKサインをもらう前に雇用契約を破棄したということになりますから、最悪の場合は賃金を支払ってもらえない可能性も考えられます。
どんなに我慢できない事情があったとしても、会社の了解を得ずに勝手に辞めるという行為をすることで得をする人は誰もいませんから、絶対に控えるようにしましょう。
自分に合う短期バイトは必ず見つかる!辞めたいと感じたら無理しないことも大切
短期バイトを円満・スムーズに退職するコツや短期バイトをすることの意外なメリット、短期バイトを辞める際に絶対に取るべきでないNG行動などについて紹介してきました。
仕事内容に対して時給が良いからと短期バイトを始めてみたけれど、思っていた内容と違っていた・辞めたい...と感じることもあるでしょう。
そんな時は無理をしない・時間を有効に使うためにも別のバイトを探し始めるのもひとつの方法です。今の職場を円満に退職して、次こそは自分に合う短期バイトが見つかると良いですね。