人間が本気で集中していられる時間はごくわずかであり、1時間も2時間も、同じスピードを保ってタスクをこなすことは困難です。
ただ、集中力アップのメカニズムを解析することによって、劇的な集中力アップを望むことは可能と言えます。
そこで今回は、わたしたちの集中力をさまたげるものは何なのか、そして集中力アップを狙うための方法、さらに集中力アップをサポートしてくれるアイテムなどについて紹介していきます。
目次
仕事も勉強もはかどらない!集中力アップをさまたげるもの
仕事の締め切りが迫っている、試験日が近い、そんな時こそ集中力を発揮して仕事や勉強に打ち込みたいところですが、なぜか「集中できない...」ということがよくあります。
気がつくと部屋の掃除をはじめていたり、漫画を読みふけっていたりしていて、ハッと気がついたときにはもう朝だった...という経験をしたことがある人もいるでしょう。
それではまず、集中力アップに大きく影響を与えることになる、わたしたちの集中力をさまたげるものについて見ていくことにします。
睡眠不足で思うように集中力アップできない
人の脳は寝ている間に、日中起きた出来事の整理や情報の取捨選択をしています。そのため、寝て起きたあとには頭の中が整理されて「スッキリした!」という感覚を味わうことができます。
しかし睡眠不足が続くと、脳はいつものように頭の中を整理することができず、結果として朝になっても「頭がよく働かない」「頭がボーっとする」という事態をまねき、集中力アップの大きな障害になります。
十分な睡眠時間を確保しているのに、なぜか集中力アップできないという人は、睡眠の「質」に問題があるのかもしれません。
寝具や寝室の温度は快適な状態に保たれているかチェックしてみましょう。
寝る前に考えごとをしたり、胃に大量の食べ物を入れるのも、快眠のさまたげになるので注意が必要です。
スマートフォンが集中力を低下させる
現代社会の必需品のひとつといっても過言ではないのがスマートフォンです。
朝から晩まで、肌身離さず持ち歩くことが一般的になってきています。
しかし、スマートフォンは集中力アップを阻害する大きな要因になります。
画面を数タップするだけで何でも調べられますし、音楽を聴くことも、動画を楽しむこともできます。
そんな楽しい道具が身近にあるのですから、ふと緊張が途切れた瞬間にスマートフォンに手が伸びてしまうのも無理はありません。
気がつけば「仕事や勉強をしている時間よりスマートフォンに触っている時間の方が長かった!」ということもあるでしょう。
集中力アップを目指すのであれば、スマートフォンは手の届かないところ、見えない場所に置いておくのが得策と言えます。
不要なものが視界に入ると集中力が下がる
仕事にも勉強にも関係のないものが目に入ることで集中が途切れ、その後はダラダラと時間を過ごしてしまった...というのはよくあることです。
ですから、仕事や勉強に全力をそそぎたい場合、「仕事と勉強に関係するもの以外は視界に入れない」という環境を事前に作ってしまうのも、集中力アップのために有効な方法です。
机の上には仕事と勉強の道具以外は置かない、机の周囲も綺麗に片づけるということを徹底します。
ただ、収納スペースの関係で物があふれてしまうという人は、自宅以外で作業をするのも良いでしょう。
「自宅では集中力アップが見込めない、仕事も勉強もはかどらない」という人は、有料の自習室を利用してみてはいかがでしょうか。
タスクを効率化!集中力アップを狙う方法
「やるべきことが山積みで、何から手を付けて良いかわからない!」という時、人の心にはどうしても「焦り」が出ますから、集中力は大幅に下がります。
そんな時にぜひ試してほしい、集中力アップを狙う方法について紹介していきましょう。
脳の栄養「ブドウ糖」を摂取する
わたしたちは、さまざまな食物をからだに摂り入れてエネルギーを作り出しながら日々活動しています。
一方、脳の栄養源になるのは唯一「ブドウ糖」だけです。
つまり、いちばん効率よく集中力アップを狙うのであれば、適量のブドウ糖を摂取するのが最も効率的な方法と言えるでしょう。
キャンディーと同じように個包装された「ブドウ糖」が市販されていますし、駄菓子の「ラムネ」はほぼブドウ糖でできていますから、手軽に補給することができます。
「これ以上はムリだ」と感じたら即座に休憩する
集中力は永遠には続かないものです。ある一定の時間を過ぎると、「もうこれ以上は集中できない...」という瞬間がおとずれます。
そんな時はムリに「もっと集中力アップしなければ!」と頑張らず、すぐに休憩するクセをつけましょう。
休憩時間にはブドウ糖の補給や、10~15分ほどの軽い睡眠をとることをおすすめします。
このように、集中力アップを目指し、できるだけ集中力を切らさずに作業するためには、メリハリをつけて作業することがとても重要なのです。
「ポモドーロテクニック」をとり入れる
ポモドーロテクニックは時間管理術のひとつであり、仕事や勉強の効率アップに大きな貢献をしてくれるテクニックと言えます。
その中身は、「25分間集中したら5分休憩」このサイクルを4回ほど繰り返し、4回目が終了したら25分~30分の長い休憩を取るというものです。
「時間を細かく区切る」という点が大きなポイントで、集中力が続く最小単位と休憩をうまく組み合わせることによって、高いパフォーマンスを叩き出すことが可能になります。
時間を測るためのタイマー(キッチンタイマーやスマートフォンのタイマーでOK)を手元に用意して、さっそくトライしてみてください。
集中力アップをサポートしてくれるアイテム
自分の力だけで集中力アップを目指すのには限界があります。どうしても注意が散漫になってしまう時がやって来るのです。
ということで、ここからは集中力アップをサポートしてくれるお役立ちアイテムを紹介していきます。
アナログだけど効果大!「耳栓」
周囲の音を手軽に遮断してくれるお役立ちアイテムが「耳栓」です。耳にスポッと入れるだけで、ほとんど音が聞こえない状態を作り出すことができます。
耳栓をすると車が通る音、風の音、細かな生活音など、あらゆる音が聞こえなくなり、自然に集中力アップできる環境が整います。
とてもアナログな方法ですが、意外と効果があるのでぜひ試してみてください。
今は不要な雑音だけをシャットアウトしてくれるデジタル仕様の耳栓も販売されているので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
交感神経を刺激してくれる「アロマ」
交感神経を心地よく刺激してくれる「アロマ」も、集中力アップに貢献してくれるアイテムのひとつです。
純度100%の精油を使えば、心とからだをリラックスさせ、集中しやすい状態に導いてくれます。
どのアロマオイルを選べば良いかわからないという人は、まずは以下のようなオイルから始めてみてください。
■ペパーミント
【効能】
- スーッとした香りが脳を活性化
- 眠気を吹き飛ばし集中力アップ
■グレープフルーツ
【効能】
- 交感神経を刺激して頭がシャキッとする
- やる気を引き出してくれる
■ユーカリ
【効能】
- 心を穏やかにして集中しやすい状態に導く
- 頭がクリアになり集中力が高まる
目を温めるグッズ
仕事や勉強でパソコンを使っているという人はとても多いでしょう。パソコンは目を酷使しますから、首や肩が凝りやすくなり、作業時間が長くなればなるほど、集中力は落ちて行きます。
そこで、目を温めて目の疲れを癒し、首肩のコリをほぐすことで集中力アップを図りましょう。
個包装でシートタイプの目を温めるグッズを活用してみてはいかがでしょうか。水で濡らしたハンドタオルをレンジで温める(ホットタオルを作る)という方法もあります。
目や目の周辺をじんわり温めると、心までほどけていくようなリラックスした感覚を味わえるから不思議です。
集中力アップのコツを知って仕事や勉強を効率化しよう!
わたしたちの集中力をさまたげるものは何なのか、そして集中力アップを狙うための方法、さらに集中力アップをサポートしてくれるアイテムなどについて紹介してきました。
集中力アップの方法は仕事や勉強面だけでなく、他のいろいろな場面でも活用することができます。ぜひ自分に合った集中力アップの方法を見つけて、毎日の生活に役立ててみてください。