子育てをしていると、よく聞く言葉があります。
「子どもに考える力を持てるようになってほしい。」もちろんこう思わない親はいないと思います。では、なぜ考える力を持ってほしいと思うのでしょうか?
そして、その考える力と言うのはどのようなことを指すのでしょう?漠然と頭のいい子と言ってもその意味は多岐に渡ります。
なので、今回は考える力の育て方について考えてにみたいと思います。
目次
考える力とは?
一口に考える力と言ってもその理由は様々だと思います。
- きちんと勉強ができるようになってほしい
- いい大学に行ってほしい
- 将来苦労しないようにいい会社に就職してほしい
理由は様々でもその根底にあるのは「子どもに苦労して欲しくない」という親心です。
そこで多くの親御さんがおもうのは、習い事についてですよね。もちろん習い事にはたくさんのメリットがあります。
一番は、習い事で色々な体験をすることによって、本当に突き詰めたいことに出会える可能性です。
例えば、幼い頃からやっていた体操が大好きで競技としてやるようになったとか習字を習ったことで、コンテストを狙ってみただとか色々なきっかけになりますよね。
でも、考える力の育成=習い事と考えるのはちょっと待ってください。
習い事と言うのは文字通り「先生に習う」ものです。自分で何かを考えて行動するのとはちょっと違うんですよね。
では、自分で考えて行動する力を養うためにはどうしたらいいのでしょうか?
考える力を育てる方法
考える力を育てるには、子どもに自分で考えて何かをやると言うことを体験させてあげないといけません。
大人は「やりたくないこと」でもそれが「やらなければいけないこと」なのであれば、行動ができますよね。
でも子どもはそう言うわけには行きません。
「好きなことしかやらない」のが子どもなのです。もう答えは見えてきましたよね?子どもに好きなことを目一杯させてあげればいいんです。
厳しい親御さんであれば「うちの子遊んでばっかり…」と不安になるかもしれませんが、子どもの遊びは学びなのです。
好きなことを思いっきりたくさんすることで、子どもは大人が想像しないようなたくさんのことを学んでいます。
たくさんの体験をさせてあげる
子どもが好きなことに出会うためには、たくさんの体験が必要です。体験したことがなければなにが好きで何が嫌いかがわからないですよね。
自然の中で遊ぶことが好きな子も、生まれながらにしてそれが好きだったわけではなく、パパやママと一緒に遊んだ体験があって好きになるのです。
室内でおもちゃで遊ぶのが大好きな子なら、種類の違うおもちゃをたくさん集めてあげましょう。
そのおもちゃで遊ぶことから新しい好きなことを発掘していくのが子どもの柔軟性なんです。
勉強だけが学びではない
自分の体験を活かした子育てをする人もいれば、自分のようになって欲しくないと子育てをする人もいます。
親御さんがお勉強をしてこなかった人に限って、子どもに早期教育として勉強をさせたがります。
でも、それは間違いなんです。子ども1人にドリルをやりなさい!と言ってもやるわけないんです。
どうしてもお勉強をさせたいのであれば、パパやママと一緒に遊びながら、色やひらがなを覚えるという方法をとってください。
まさか自分はスマホやテレビをみていて、子ども1人にお勉強を!と思っているのであればそれは無理なだけでなく、子どもの考える力を育てる可能性を潰すことにもなりかねないので今すぐやめたほうがいいです。
時期が来れば勉強はしなければならない。
時期が来れば、勉強はいやでもするんです。その時に、教えられたことしかできないとなりやすいのは、早期教育で勉強をしてきた子達です。
反対に自分で考えてわからないことは調べるといったことができるのは、子どもの頃好きなことをして遊んでいた子が多いと言われています。
なぜなんでしょうか?それは、好きなことをして遊ぶ中で、自然と考えることをしているからです。
例えば虫が好きな子だったとします。外で知らない虫を発見して、パパやママに「これなんて虫?」と聞きますよね。
その時に、「知らないわよ!」と無下にしてしまうと、子どもは知らないことを知ると言うことをやめてしまいます。
そうではなく、パパやママが「なんだろうねー?」と一緒に図鑑やスマホで調べてあげると、知らないことを知ることは楽しいと認識されます。
こう言った体験をたくさんしてきた子というのは、知らないことを調べることを自然とできるようになっているのです。
子どものなんで?を無視しない
イヤイヤ期が終わったぐらいになると、子どもはなんでなんでと聞いてきます。忙しいとイライラしてしまう気持ちはとてもよくわかります。でも、このなんで?が子どもの考える力を伸ばすポイントなんです。
大人ならわかって当たり前のことでも、子どもはわからなくて当たり前なんです。そのわからないことをなんで?と聞くことで覚えていくのです。
パパやママを困らせたくてなんで?と聞いているのではなく、単純にわからないから聞いるのに、なんで?と聞くとパパやママに怒られたらどうでしょうか?わからなくても聞いたら怒られるので聞くのをやめてしまいますよね。
そうなってしまうと、子どもの考える力は育たなくなってしまいます。
絵本やおもちゃはよくてスマホがダメな理由ってなに?
遊びが学びになって、子どもの考える力を育てるのならスマホでいいじゃんと思うかもしれませんが、それはNGなんです。
おもちゃは自分で考えて使わなければ、何もしてくれません。ただ置いてあるだけでは楽しくないのです。
絵本も、パパやママが読んでくれる声のトーンだったり絵を見てどんなシーンなんだろう?と想像することで考える力が育つのです。
でも、スマホはどうでしょうか?スマホで動画を見ていると何も考えなくても面白いものが見れるので、頭を使わなくてもいいんですよね。
その頭を使わない生活を子どもの頃から続けていると、どんどん考える力がなくなってしまいます。
幼い頃に考える力を身につけれなかった子は、大きくなっても考える力が育ちにくいと言われています。
会社にもいませんか?指示待ちや言ったことしかしない人。
そういう大人になって欲しくないのであれば、子どもの考える力を育てるようにしたいですね。
親は楽だけど、時間を考えて。
スマホを一切見せるなとは言いません。でも子どもが静かにしててくれるからと何時間でも見せ続けるのは絶対にやめたほうがいいです。
子どもとおもちゃで遊んだり絵本を読んであげたりするのは、親の時間を奪いますよね。
それが苦痛だという気持ちはとてもよくわかります。
でも基本的に子どもはパパやママと遊ぶのが大好きなんです。なので、お家で一緒に遊ぶだけでワクワクして好奇心が育ちます。
例えばママの自分のリラックスタイムを確保するために、30分だけスマホで静かにしててもらうとかであればOKだと思います。でも子どもというのは我慢ができません。
一度スマホを覚えさせてしまうと、どんどん見せて見せて!と言ってくるのです。
なので私は娘にスマホを見せていません。際限なく見せろと言われるのが目に見えてるので、怖くて渡していないのが現実です。
なにか作業していても、娘が絵本を持ってきたら読むようにしてますが、とってもストレスがたまるのも事実です。
でも、子どもの将来を考えたら、それはサボってはいけない時間なんだろうなと思うので、唯一育児で頑張っている時間かもしれません。
子どもの好きは無限大
子どもは好きな事な無限に楽しめますし、没頭できます。
もっと勉強してほしいと思っても、子どもが何かに夢中になっているのであればそっとしておいてください。
どんなに好きなことでも、飽きればやめますしその「何かに夢中になる」という体験が大事なんです。
何かに夢中になることをたくさんしてきた子というのは、楽しむということを知っています。
自分で考えどうすれば楽しくなるのかということを常に探求することができるのです。
そう言った子ども時代にしかできない、考える力の育て方をしてあげてほしいです。
私たち親ができるのは、その楽しみに触れさせてあげることです。
たくさんの体験をさせてあげて、子どもの好きを広げてあげることこそが親のできることなのかなと私は思っています。
親のやってほしいことと子どものやりたいことはイコールにはならないですよね。
なので、まずは子どもの好きを最大限にたのしませてあげて、考えて遊ぶことは楽しいんだと子どもに学習してもらうことが大事です。
そう言った体験をたくさんした子というのは、自然と考える力を身につけていると思います。
結論。考える力を育てるには?
私たち親が望んでいるのは、しっかり勉強をして考える力を育ててほしいということかもしれません。
ですが、考える力というのはその勉強する以前の年齢で育つものなんです。
しっかりと遊び、わからないことはなんで?とパパやママに聞く。たったこれだけのことにしっかりと付き合ってあげるだけで、考える力を持った子に育つと言われています。
年齢と共に、なんで?の内容も変わってきますよね。聞かれたほうがわからなければ、一緒に調べればいいんです。
パパやママと一緒に調べてわからないことをそのままにしないということがもっとも大事なポイントなんです。
わからないことは、調べる。これが考える力を育てる基礎となります。パパやママが「わからないって言ってるでしょ」とわからないことはそのままでいいとしてしまうと、子どもも調べるという習慣が身につきません。
大人になってから、調べればわかることを聞くようになると怒られることが増えるので社会人になってから困ることになります。
そうならないためにも、しっかりと私たち親が子どものなんで?に付き合ってわからないことをそのままにしないという習慣を身につけさせてあげたいですよね。