共働き夫婦の子育ての悩みとは?ストレスなく両立できるコツと考え方

共働き家庭に一番足りないものはなんだと思いますか?スバリ時間です。朝家を出るまでと夜寝るまでのこの2つの時間はもはや戦争状態といってもいいほど。

夫婦で協力してできれば理想ですが、中にはワンオペ状態の人も多いですよね。

我が家はというと、夫の子育て能力が低すぎるので、ほぼワンオペ状態。それでも今はなんとかなっています。その理由は、私が時短を取っていて時間的余裕があるからというのが一番大きいです。

今の我が家の状態でもし、私がフルタイムだったらと考えたらゾッとします。そもそもですが、共働き家庭と専業主婦家庭が同じ子育てをしようとしていることが無理なんです。

共働き家庭が目指すべきは「手を掛けすぎる子育てをやめる」ことだと私は考えています。これがどういうことかをお話ししていきますね。

働き方改革には無理がある

女性の社会進出や女性の活躍と銘打って、女性がもっと働きやすい社会にしましょうという流れは大変素晴らしいと思うんです。でも、その一方で女性の役割が多様化しすぎている気がするんです。

男性は仕事ですよね。でも女性は仕事と家事そして育児と全部しないといけない世の中になりつつあることが私はとっても解せないところです。

女性が仕事をする世の中になるということは、男性が家事や育児をする世の中になるということなのに、そこを理解していない男性が多すぎるんです。

女性はスーパーマンではない

共働きで、女性が家事育児を100%担当しているのはごく普通ですよね。反対に、男性が家事育児を100%担当していると男性はすごいすごいと褒められますが、女性はヒソヒソ言われることが増えます。

仕事の仕方や家庭のあり方は多様化しているのに、まだまだ世間の認識は変わっていないんだなと実感させられます。

女性の働き方改革で仕事をしている女性が当たり前になりました。でも、家事育児を分担してくれる男性はまだまだ少ないです。

働き方改革の前に意識改革をしてほしいなと思うぐらいに、共働きをしていくなら女性への負担が大きいのです。この女性の負担が大きい状態で、一般的な専業主婦を想定した育児を行おうとすると無理があるんです。

例えばですが、共働きなら子供は保育園にいきます。でも専業主婦家庭なら3歳まではママが育てて3歳から幼稚園にいきます。そして、子供によっては習い事をする子もいますね。

共働きだと、その習い事がまず無理なんです。でも、習い事をしていない子がしている子に比べて劣っているかと言われれば、そんなことは絶対にないです。

私の周りを見ていて思うのが、共働き家庭の子供たちはみんな小さなうちから自立している子が多いんです。

この自立こそが、共働きママが目指す道です。女性はスーパーマンではありませんから、仕事に家事育児と全てを100点でこなすなんて無理です。かといって、どれか一つの手を抜けば非難轟々です。

私がどうしているかというと、仕事は時短で50%程度にして、家事は必要最低限で抑えて子育てをメインにしています。

子供に手が掛かるうちは育児こそ自分がやるべきことだと思っているので、他はいいんです。

これがいいか悪いかはわかりません。ただ、保育園で寂しい思いをしている我が子にストレスからきつく当たってしまうのは絶対に避けたかったので、他は手を抜こうと思いました。

だって、全てを完璧にするなんて無理なんですもん。私が常々思っているのは、なぜ女性ばかりがスーパーマンのように、家事も育児も仕事も完璧にこなすことを求められないといけないのかということです。

共働きが当たり前になるのはいいと思うんです。私もどちらかというと仕事がしたい方ですから、そこに不満はありません。

でも、共働きで女性側の負担が増えるなら、男性も働き方改革をするべきなんじゃないのかなと思っています。

働き方改革が必要なのは男性も同じ

その男性に必要だと思う働き方改革というのは、時短が取れる環境を整えてほしいというものです。

現状男性が時短や育児休業を取ることは不可能に近いです。仮に取れたとしても、多くの企業では出世からは外されてしまいます。

出世から外れると子育てにお金がかかるのに、世帯年収が上がらないという問題が発生しますよね。そのため、多くの女性は男性が家事育児ができないことに対して何も言わないというか言えないんです。

女性が仕事をしやすい世の中にするのなら、男性が家事、育児をしやすい環境にしないと現状を変えることはできないんですよね。もちろん、女性と男性でスキルに差があるのは仕方ないと思います。

そうはいっても、男性に家事育児をやってもらうのが無理かというと、そんなことはありません。でもそれは、女性のやり方にかかっているんです。

可能なら時短を使って!

私の会社は本来18時が定時です。でも子供のお迎えに間に合わないため時短を取っています。最初は1時間の提案をされたのですが、それだと私がいっぱいいっぱいになってしまうことは容易に想像できました。

そのため、会社に無理を言って2時間の時短をお願いしています。保育園から帰ってゆったりとした時間を過ごすためには、これが限界でした。

共働きでしかもフルタイムのママさんは本当にすごいなと思います。

全てのママさんが時短を使えるわけでは無いですが、使えるなら絶対に時短にした方がいいと私は思います。1時間でも早く帰れるとママの負担は本当に軽くなるので、無理をしないことをおすすめします。

怒らない・責めない・感謝する

我が家は幸いにも夫に「頼めば」ある程度なんでも家事を手伝ってくれます。一方で同じ共働きの友人の家は家事も育児も完全ワンオペ状態です。

私は不思議に思って聞いてみたことがあるんです。

「旦那さんなんで何もしないの?」すると友人は「言わないとやらないからもういいかなと思って」というのです。

よほど気が回る男性でなければ、言われる前に家事や育児をやるなんてまず無理です。

メインを担っている人がちゃんと指示をしたらやってくれるなら十分だと思うんですよね。

それも、女性側が「なんでわたしばっかり!ちょっとは手伝ってよ!」なんていうと、喧嘩になってしまいますし男性は面白く無いですよね。

そうではなく「ごめん。ちょっと洗濯物いれてきて。」とお願いして実際に動いてくれたら「ありがとう。助かる!」と感謝しましょう。

大体の男性は頼られることが好きなので、頼めばやってくれます。

育児にしても、私の夫は残業が不定期に入るのでお願いできませんが、定時帰宅が可能な旦那さんなら、週2回は保育園のお迎えをお願いしてみましょう。

保育園のお迎えを週2回でもやってくれたら、ママは助かりますよね。

少し理不尽に感じるかもしれませんが、女性が折れて下手に出ることで、家事育児の分担はうまくいくと思っています。そして、こうやって分担をするなら、夫のやり方を尊重しましょう。

やってもらったのに「あなたはいつもそうだから!」と責め立てるような言い方を一度でもしてしまうと「俺が手を出すと怒るでしょ」と何もやってくれなくなってしまいます。

私が実際に共働きで育児をやってみて感じることは、一人一人が自分のことを自分でやってくれれば、家事も育児もかなり手間が減らせるんです。

家族全員が自分のことは自分でする

例えばですが、ママは自分のことを誰かにやってもらうことってありますか?おそらく無いと思います。

朝起きて夜寝るまで自分のことは自分で全部します。それプラス子供たちのことや、夫のことをしますよね。

ここで、自分のことを自分でやってくれればどんなにありがたいことかわかりません。我が家には、5歳になる長女と3歳になる次女がいます。3歳の次女はまだ自分のことは自分でできません。

でも、7歳の長女は着替えも朝の身支度もやる気のある時は自分でできます。二人分の着替えを準備してご飯を食べさせて・・としていたら、圧倒的に時間が足りません。

そこで、我が家では長女が2歳くらいから「自分でできる人ー!」と長女のやる気を煽りできてもできなくてもやろうとした段階で「えらいねー。」と褒めていました。

その結果、今では自分である程度のことはやってくれるようになりました。

その姿をみている次女も「自分で!」と言うようになりましたし、なにより私が朝家事をしているときに次女のお世話を手伝ってくれるようにもなりました。

専業主婦ママなら1〜10までママがつきっきりでやってくれますが、共働きママにはそれはできません。

できないことで自分を責めるよりもできることを精一杯こなす方がよっぽどストレスなく過ごすことができます。

ママが自分を責める必要はない

共働きママにとって「習い事をさせられない」や専業主婦ママと比べて「自分は全然できてない」と自分を責めてしまうことはあるあるだと思います。

でも、共働きママは仕事も家事も育児もとできていないどころか頑張りすぎているんですよ。

1日何もしない日を作ってのんびりしてもいいぐらいにすでに頑張っているんです。それなのに、何もできていないからと自分を責めるのはやめましょう。子供は親の姿をよくみています。

そして、自分が育った環境が「普通」なので共働きだからかわいそうだということはありませんし、習い事をしていないから子供が出遅れると言うこともありません。

専業主婦ママがずっと一緒にいてなんでも管理してくれる方が向いている子もいれば、自分でやりたい子もいます。

私は子供に対して「やりなさい」と言わないようにしています。流石に3歳の娘はまだむりですが、5歳の娘はもう自分のペースを作りつつあるので、朝の準備も夜寝るまでの手順も私が思う順番でなくても私は何も言いません。

娘がやりたい順番、気の向く順番でやらせるようにしているのです。今はまだありませんが、小学校に入り宿題をこなすようになっても自分で物事の順番を組み立てられる力というのは絶対的にプラスです。

その習慣を幼いことから身につけさせることで、ママが干渉しない楽さを子供自身が実感してくれるので「ママがいなくて寂しい」と言われたことは一度もありません。

私自身、子供に時間をかけて上げれない負い目もあるので「あとにして」も言わないようにしています。

「自分を責める」ということをしたく無いので、仕事で一緒にいる時間が短い上に「後にして!」と言ってしまうと「子供に寂しい思いをさせている」と思ってしまうので、家事は後回しにして子供が話しかけてきたら子供の相手をするようにしているのです。

一緒にいる時間と愛情の大きさはイコールじゃない

私が声を大にして言いたいのは、一緒にいる時間が短いから愛情が薄いと言われるのはものすごく心外だということです。専業主婦でも共働きでも子供のことを100%愛しているのは変わりません。

先ほどお伝えしたように、自分のことを自分でできるようになってもらえれば家事に使う時間が大幅に減るので、家族団欒に時間を使えます。

この自分のことを自分でするという習慣を幼い頃から身につけていると、子供が大きくなってからママのイライラを減らすことに役立つのです。

子供が中学生くらいになると、塾に通う子も増えますよね。そんなとき、いちいち「塾の準備しなさい!」「宿題やったの?!」「テレビ見てないで勉強しなさい!!」と声を荒らげないですみます。

子供が自分のことを自分でできるというのは、自分で時間管理ができるということです。

自分のやりたいタイミングでやるべきことができていれば、ママがガミガミいう必要は無いですよね。

事実、私の母親は私に「勉強しなさい」と言ったことはありません。我が家も共働きだったので、一緒にいる時間は話をしたりテレビを見たりと団欒に使っていました。

特に、反抗期を迎える頃になるとただでさえ会話が減ってきます。そんな中ママが口を開けば文句ばかり言っているのでは、親子の溝は深まるばかりです。

「いつもママはイライラしている」こんな風に子供に思われてしまったら、愛情がいくらあっても伝わりません。

そうならないためにも、小さいうちに自分のことは自分でできるようにしておくとママの負担が減ります。

頼れるものは頼ってください

祖父母が近くにいるなら協力をお願いしてみてください。かわいい孫に会えるならと喜んで手伝ってくれる人が多いです。

「どうせやってくれないし」と諦める前に夫とよく話し合ってください。

我が家も最初は私の完全ワンオペでした。私がご飯の準備をしていて洗濯物がたためていないのに、夫はスマホに夢中。子供が私にまとわりついていてもスマホ。なんど切れそうになったかわかりません。

切れそうになるのをグッとこらえて、何度も話し合いました。

私に負担が集中していること、このままワンオペ状態が続けば夫への愛情がなくなってしまうかもしれないこと、洗いざらい話して「それでもあなたは家でスマホを見続けますか?」と聞きました。

すると帰ってきた答えは「ごめん。そんなつもりじゃなかった。何をしたらいいかわからないから言って欲しい」でした。

それからは、私もやって欲しいことをいうようになりましたし、夫も「なにをしたらいい?」と聞いてくれるようになりました。

できる女性ほど、頼む前に諦めてしまいがちです。そうではなく頼れる人は身近にいますから頼ってみてください。

まとめ

いかがでしたか?共働きで子育てをするというのはとても大変です。小さいうちは時間との戦いです。

ですが、子供が手が離れたとき、多くのお金が必要となります。

そのときに、共働きで良かったと思える日は必ずきます。子供が小さいうちは時間的余裕もなく、夫が協力できないとくればワンオペ育児で辛い思いをすると思います。

でも、もし教育次第で夫がイクメンになる可能性があれば、夫を育てましょう。

もし、今夫のお世話まで奥様がしているのなら、それはよく無いです。夫は立派な大人です。

自分のことは自分でするという当たり前のことを習慣化させましょう。子供に手がかかるうちは、仕事と育児で力を使い果たすぐらいでいいんです。

家事に無駄な労力をかけてしまえば、ママの負担が大きすぎます。我が家はなんとか共働きでも子育てを両立できています。

時短を使い夫に家事を手伝ってもらいなんとかやっている状態なので、二人でうまく分担して乗り切ってくださいね。

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