ピアノの才能がある人の見分け方。才能がある人の3つの特徴とは?

子供がピアノを習い始めたり、大人になってからピアノを始めるとピアノの才能があるか気になりますよね。

動画サイトやテレビなどで低年齢の子供が難しい曲を弾いているのを見ると

「この子は才能がある!」

と思う人は多いのではないでしょうか。

けれど、難しい曲を低年齢で弾くことだけがピアノの才能ではありません。

ピアノの才能とはどのようなものなのでしょうか。

今回は、ピアノの才能の見分け方を紹介します。

「難しい曲が弾ける=ピアノの才能がある」ではない理由

難しい曲をスラスラ弾いている子供や超絶技巧と呼ばれるような曲を弾いている大人を見たことはありませんか?

そういう人たちを見るとピアノの才能がある人だと思いますよね。

けれど、難しい曲が弾ける人=ピアノの才能がある人ではありません。

ここでは「難しい曲が弾ける=ピアノの才能がある」ではない理由を紹介します。

難しい曲は練習すれば弾ける

難しい曲を聴いたり難しい曲の楽譜を見た時、こんな曲は弾けないと思ったことはありませんか?

ですが難しい曲は練習をすれば弾けるようになります。

「何度も練習をしたけれど弾くことができなかった」

そんな人もいるかもしれません。

結論を言ってしまえばそれは練習が不足しているから弾けないのです。

試しに難しい曲の一小節を何回も練習してみてください。

しばらく弾くとその一小節が弾けるようになりませんか?

難しい曲を弾けないと思うのは難しいフレーズが続くので挫折したくなるからです。

難しい曲は諦めずに練習すれば弾けるようになりますよ。

親と先生が無理やり弾かせている

低年齢で難しい曲を弾いている場合、親や先生が無理やり弾かせていることがあります。

大人の言うとおりに難しい曲が弾けるからと言ってピアノ才能があるわけではありません。

ピアノの才能があるから難しい曲が弾けるのではなく、大人が無理に弾かせるから頑張って難しい曲を弾いているのです。

中には怒られて泣きながらピアノを弾いている子供もいます。

そんな状況を見た時に「この子は才能がある」と思えるでしょうか。

本当に才能のある子供は自発的にピアノを練習しています。

たとえ難しい曲が弾けても、それが大人から無理やりやらされているなら才能があるとは言えません。

大人になると難しい曲を弾ける人は多くなる

「子供なのに難しい曲を弾いていてすごい」

そう思ってもらえるのは子供の時だけです。

大人になってしまえば周囲に難しい曲を弾く人はたくさんいます。

音大生にもなると難しい曲が弾けて当然という世界です。

大人になると必要になるのは音楽の解釈や表現力です。

「20歳過ぎればただの人」

と言われますが、ピアノも例外ではありません。

難しい曲は大人になれば弾ける人はたくさんいるため、難しい曲が弾けるだけではピアノの才能があるとは言えません。

ピアノの才能がある人とは?

難しい曲が弾けるからピアノの才能があるというわけではありません。

それではピアノの才能がある人とはどのような人なのでしょうか。

ここではピアノの才能がある人の特徴を紹介します。

ピアノの表現力が豊か

ピアノの才能がある人の特徴の一つにピアノの表現力が豊かというものがあります。

「それじゃあ、簡単な曲でも表現力豊かならピアノの才能があることになるの?」

と思うかもしれません。

ピアノの表現力が豊かな人は、簡単な曲でも人を感動させるくらいの演奏をしてしまうのです。

例えばショパンの前奏曲7番はとても簡単な曲で、指を楽譜通りに動かすだけならピアノの初心者でも簡単です。

そのため、表現力が無い人がこの曲を弾くとどこか聞きごたえのない演奏になります。

けれどピアノの表現力が豊かな人は、この曲で人を感動させる演奏をします。

ピアノは鍵盤を押せば音が鳴る楽器ですが

  • どのように鍵盤を押して音を響かせるか
  • どこでペダルを踏むか

を考えて弾くのは人によって違うため、演奏者によって音の音色が異なります。

表現力が豊かな人は、その曲に合った音色を奏でることがとても上手なのです。

ピアノは聴衆に聞いてもらう楽器です。

表現力が豊かな演奏家は聴衆を感動させる演奏が出来るので、ピアノの才能があるといえるでしょう。

メカニックなテクニックを持っている

ピアノの才能がある人はメカニックなテクニックを持っています。

メカニックなテクニックとは高速で指を動かしたり音の粒をそろえて演奏することです。

ピアノを演奏するためにはメカニックなテクニックは必要非可決です。

メカニックなテクニックの習得のためには膨大な練習量が必要ですが、それ以外にも大きな手や長い指など持って生まれた要素も大切です。

リストの曲やラフマニノフの曲は表現力だけでなくメカニックな技術も必要とされます。

メカニックな技術を持っていると、弾ける曲の幅が大きく広がります。

そのため、ピアノの才能がある人はメカニックなテクニックを持っている人がほとんどです。

長時間ピアノを弾くことが出来る

ピアノの才能がある人は、少ししか練習をしないと思っている人はいませんか?

確かに毎日30分しか練習しないのにピアノが弾ける人はすごいかもしれません。

けれど、ピアノの才能がある人は長時間ピアノを弾くことができる人なのです。

ピアノのコンクールやリサイタルでは長時間ピアノを弾いていなければならない上に、上達のためには長時間の練習が欠かせないからです。

長時間ピアノを弾くことが出来なければ、才能の開花が難しいともいえます。

難しいピアノの曲では演奏時間が30分を超えるような大曲は数え切れません。

そのため、ピアノを弾く才能には長時間ピアノを弾くことが出来るというのは大切な要素なのです。

もしかしたら才能があるかも?ピアノの才能の見分け方

難しい曲を弾いたり、コンクールで優勝したりする人はピアノの才能があると思いますよね。

「ピアノの演奏は普通だからきっと才能はないな…」

と思うのはまだ早いです。

ピアノの演奏が普通でも実はピアノの才能の種が眠っているかもしれません。

ピアノの演奏が普通な場合、才能があるかどうかはどこで見分ければいいのでしょうか。

楽譜を読むことが好き

楽譜を読むことが好きというのはピアノを弾く才能の一つです。

ピアノを弾くときには譜読みが必要になってきます。

ピアノを弾く前に徹底的に譜読みをするべきだというピアニストもいるくらいです。

楽譜の中には作曲家の表現したいことが詰め込まれています。

曲を表現するためには、楽譜を読んで作曲家の意志を知ることが必要不可欠です。

ピアノを弾く才能には楽譜を読むのが好きということが大切です。

人前で臆せず演奏ができる

ピアノを人前で臆せずに弾くことが出来るのはピアノを弾く才能の一つです。

どんなに練習で上手にピアノを弾くことが出来ても、本番で成功しなければ意味がありません。

逆に練習では間違えるのに本番では完璧に弾いてしまう人もいます。

人前でピアノを弾くことはとても緊張することです。

そのため、緊張をコントロールして人前でも上手にピアノを弾くことができるというのは大きな才能なのです。

ピアノの練習が好き

ピアノの練習をたくさんしているのになかなか上手くならないという人はいるのではないでしょうか。

それでも、ピアノの練習が好きでずっとピアノをひいてしまうという人はピアノの才能があります。

「たくさん練習しても弾けないのは才能がないのでは?」

と思うかもしれませんが、ピアノの練習が好きというのがピアノの才能なのです。

ピアノのコンクールで優勝しても、その後の練習を怠って失墜した人は少なからずいます。

どんなに才能があっても、練習が嫌いでは意味がないのです。

今は才能が開いていなくても、ピアノの練習が大好きというのは大切な才能です。

手が大きく指が長い

手が大きくて指が長いというのはとても大切な要素です。

表現力や演奏技術は練習である程度身につきますが、手の大きさや指の長さは練習で変えることが出来ないからです。

手が大きい人や指が長い人は、リストやラフマニノフの曲などを弾くのに有利です。

作曲家が近代に近づくにつれて9度や10度まで手を開かないといけない曲が増えていきます。

もし今現在ピアノを弾くことが上手じゃなくても、手や指が大きい人は諦めずにピアノを弾き続けてほしいです。

能力ではありませんが、手が大きくて指が長いというのは生まれ持ったピアノを弾くための才能ですよ。

一番のピアノの才能は続けること

いかがでしたか?

ピアノの才能とは難しい曲を弾けたりコンクールで優勝することだと思っている人は多かったのではないでしょうか。

ところが難しい曲を弾けるというのは練習を重ねれば多くの人が出来てしまう事なので、難しい曲を弾くことが才能ではありません。

コンクールで優勝しても、練習を怠ってしまえば人を感動させる演奏は出来なくなってしまいます。

そして人を感動させる演奏をするためには才能だけではなくて努力が必要です。

ピアノ才能は実はシンプルで「ピアノの練習が好きなこと」そして「ピアノを弾き続けること」なのかもしれませんね。

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