不登校生は普段何してるの?意外な家での過ごし方と家族にできる事。

ほかの不登校生は家で何してるの?と考えたことはありませんか?

一日の大半を家で過ごす不登校生の生活はさまざまです。

どの方法が正しい、おすすめというわけではありませんが、他の子が何してるのかを知ることで、自分にぴったりの過ごし方が見つかるといいと思います。

そこで今回は「不登校生は何してる?」ということについて考えていこうと思います。

不登校生はみんな暗いわけじゃない


不登校というととても暗いイメージを持っていませんか?

自宅にひきこもり部屋のベッドの脇で三角座りしながら一点を見つめている。

不登校といえばそんな子どもの姿を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

しかし実際の不登校生はそんな暗い子ばかりではありません。

学校へ行くことにはネガティブな反応をしますが、家に居られるとなると途端に明るくなったり普段通りの態度で生活できる子もたくさんいます。

親はそんな明るい子どもの様子を見ると「本当は学校に行けるんじゃないの?」「仮病?」などと訝しげに思ってしまいます。

しかし、子どもたちは笑顔の裏にとても深い不安やつらさを抱えています。

今はそういうもの、と理解し見守ってあげましょう。

何して過ごしてるの?


では実際に不登校生はどんなことをして一日を過ごしているのでしょうか?

テレビをみる

圧倒的に多かったのがテレビを観るです。

CS放送やネット動画など現在ではたくさんの番組を観ることができる家庭も多いので不登校生たちは退屈しません。

この番組、この映画を観よう!と決めることなく、なんとなくリモコンを手にとり流し観る子も多いでしょう。

テレビゲーム

勉強が中心の学校生活ではどうしても後回しにすることを余儀なくされるテレビゲームの時間。

不登校の時はここぞとばかりに夢中になる子も多いようです。

本を読む

マンガや雑誌、単行本など読書の時間に充てる子もいます。中には新聞を読んでいる子もいました。

ごろごろする

不登校というと意欲が低下している時期でもあります。

そんな中では目的を持って何かをするということは難しく、ただごろごろして過ごすという子もたくさんいました。

絵やマンガを描く

不登校になってしまう子には内向的なタイプも多いため、自分で絵やマンガを描くことで楽しく過ごしています。

外に出る

家に何日も居ては次第に飽きてしまいます。

ショッピングやゲームセンター、散歩、映画、スポーツ、図書館、アルバイト、カラオケ、コンサート、博物館、つりなど外に出て過ごす子は自分の趣味や好きなことを探して外に出ています。

その他

そのほかにも旅行、生き物の世話、ラジオを聞く、電話する、習い事など不登校生の過ごし方はさまざまです。

生活リズムはどうなってる?

では続いて、不登校生の生活リズムについてみていきましょう。

起床時間

起床時間は他の家族と同じ時間に起こされるという子から、自分の好きな時間まで寝ているという子までさまざまです。

7時、8時という子が多いですが、午後からの時間を上げる子も少なくありません。

就寝時間

就寝時間も起床時間と同じく、家庭により異なります。

21時、23時ごろ眠りにつく子もいれば、夜が明けてから布団に入るという子も少なくありません。

昼夜逆転している子は多い

不登校生の中で昼夜逆転してしまう子が多い理由には、朝はやはり学校に行くことのプレッシャーがつきまとう為です。

朝起きる→学校に行かなければいけない→怖い→行けない

このような気持ちが心の中でかけ巡りストレスを膨らませています。

しかし夜は学校はやっていませんから、学校に行く必要はありません。

そのため安心できる夜に活動し、朝方眠りにつくという生活リズムができあがっていくのです。

過ごし方について気をつけたいこととは


不登校生の家での過ごし方はたくさんあります。

しかし前述のように昼夜逆転し生活リズムが乱れる状況になると回復へも時間がかかってしまいます。

そうならないために家庭で気をつけるべきことについてまとめました。

ゲームやネットは利用時間やルールを決める

ゲームやネットはルールを決めないと何時間でもやり続けてしまいますよね。

ルールとは、一日何時間まで、やる時間は朝の9時から午後6時までの間の時間、食事中はやらないなど最低限のものです。

そして破った場合は一週間没収などペナルティも提示しましょう。

ルールは早めに作って守らせる必要があります。

口頭での約束だけでなく文書化して貼り出す方が効果的です。

ある程度子どもに任せる

また子どもへの接し方では、構い過ぎないことが大切です。

なんでもやってしまう、心配だから一日付き添って過ごすなどべったりと子どもに接する必要はありません。

そして同時に気を遣いすぎる必要もありません。

腫れ物に触るように接するのではなく、普段通りに接してあげましょう。

子どもと長い間一緒にいると、不登校のことを考えすぎて気が滅入ってしまいます。

そんなときは親だけでも外に出て、子どもと離れ気分転換する時間も必要でしょう。

家での役割を与える

不登校生には積極的に家庭での役割を与えましょう。

お風呂掃除、拭き掃除、買い物に付き合わせる、なんでもかまいません。

時間があるのですから家事などを積極的に手伝ってもらいましょう。

その役割も無理にやらせるのではなく、家族の一員としてお願いするといいでしょう。

そして子どもがしてくれたことに対しては「ありがとう」「たすかったよ」など感謝の気持ちを伝えましょう。

家族の中で役にたっていると思うことは子どもにとってとても嬉しいことです。

そんな機会をたくさん増やしてあげましょう。

そして掃除などで適度に体を動かしたり、何かがきれいになる課程をみると気持ちもスッキリします。

そんな体験を子どもにさせてあげるといいでしょう。

選択肢を与える

子どもには構いすぎないとお伝えしましたが、親がしてほしいのは子どもに選択肢を与えるということです。

美術展や映画、食事など外に出る機会をつくったり、目につくところに本を置いておくなど、子どもが視野を広げるきっかけを作ってあげてください。

あくまでさりげなく行うことが大切です。

無理のない程度に行いましょう。

そのすべてに子どもが反応してくれるとは限りません。

興味を持ってくれたらラッキーくらいの軽い気持ちで行いましょう。

勉強のサポートも

不登校が長く続く場合は勉強のサポートも必要です。

学校の勉強が遅れることで余計に行きづらくなってしまわないようにすることも必要になります。

学校と連携を取りながら授業の進み具合を確認し、勉強を一緒に取り組みましょう。

また高学年の場合は親が勉強を見るのも大変な場合もありますので家庭教師や塾、通信教育などを有効に使ってみるのもいいでしょう。

子どもが一人で取り組めると親の負担も少なくおすすめです。

子どもに合った方法を探してあげてください。

子どもがやりたいことをやらせるのがいい

不登校生が家で何をしているのか?について考えてきましたが、いかがでしたでしょうか。

子どもの不登校は様々な要因や状況があります。

その中で子どもが何をして過ごすのかは、子どもの意思を尊重しましょう。

自分でやりたいことや興味のあることをやってみる。

そんなことを繰り返すうちに、子ども自身も自分の考えが見えてきたり、癒やされ安心することで回復へと向かうのではないでしょうか。

そのためには、親が適切な距離を持って子どもと接し、子どもの気持ちを大切に育ててあげることが大切です。

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