子どもの不登校で以外と対応が難しいのが担任の先生が家に来ることではないでしょうか。
先生との関わり方、案外難しいですよね。
色々なタイプの先生がいますが、その関わりが子どもの心を溶かすこともあれば反対に余計に心を閉ざすことにもなりかねません。
そこでこの記事では、子どもが不登校で「学校の先生が家に来る」際の対応策についてまとめてみました。
目次
先生の家庭訪問は大きなストレスになる
学校の先生が家に来る、すなわち家庭訪問は親だけでなく子どもも大きなストレスとなります。
親身になって家庭訪問を繰り返してくれるのは良いことなのですが、はっきり言ってプレッシャーですよね。
不登校生は学校に行くべきである、と心の中では思っています。
そんな時に学校の先生が訪問して来るのです。
不登校の子どもに向かって「明日は来れるよね?待ってるよ。明日はぜったい来てね。来ると約束してくれるまで先生帰らないよ」という半ば強引な方法で子どもを来させようとします。
そんな方法では子どもは「この先生にはきっと分かってもらえない」という思いが強くなり、心を閉ざしてしまうでしょう。
家に来る先生のタイプ
では、家庭訪問に来る先生の中でどのような先生が最も困ったタイプの先生でしょうか。
正直困ってしまうと思う先生のタイプは次の2種類です。
不登校=問題児という見方をする先生
不登校は問題児という見方をする先生はどうにかして子どもを学校に来させよう(更生させよう)と必死になります。
そして不登校の問題は家庭にあるのではないかと決めつけているのです。
そういう態度は言葉の端々から感じられますので、子どもにも伝わります。
そして親もあまり良い気持ちはせず、会いたくないというのが本音です。
熱すぎる先生
不登校生を学校に来させるのは自分の使命と思いこんでしまっている先生です。
子どものことを思っているのは伝わってくるのでありがたいのですが、なんせ熱くしつこいです。
結果を出すまで帰らないというタイプであることが多いです。
その他子どものストレスになること
家庭訪問の他にも意外に子どものストレスとなっているものもあります。
友達が迎えにくる
仲の良い子に迎えに来てもらうことです。
仲の良い友達に誘われたら来るのではないかという考え方からですが、あまりおすすめできません。
不登校の要因は子どもの奥深くに潜んでいるものが多いです。
そんなに単純な話ではないのです。
逆に、迎えに来た友人との仲を悪化させてしまう可能性もあります。
クラスメイトからの寄せ書き
クラスのみんなが励ましや「はやく来てね」などという言葉を書いて届けてくれることもあります。
これも子ども不登校の子どもにはものすごいプレッシャーです。
寄せ書きの言葉は「学校に行かないと!」という子どもの焦りをさらに大きくさせるものなのです。
追い詰めてしまうことになりかねません。
学校の先生との関わり方
では次にそんな先生や学校とどのように関わっていけばいいのか考えてみましょう。
親が学校に出向くようにする
先生に家に来てもらうことは子どものストレスになるのだと伝え、親が学校に行くようにしましょう。
学校を訪問して今の子どもの状態や、これからどのようにサポートしていけばいいのか、サポートしていくつもりなのかを話し合いましょう。
そして可能ならばお母さんだけでなく、お父さんも一緒に学校に出向くようにしましょう。
悲しいことですが母親だけで相談するよりも両親で相談するほうが、学校の対応も丁寧になります。
電話してもらう
先生が家い来てくれても会うのを嫌がる不登校生は少なくありません。
なんで来たんだろう?と恐怖を抱いてしまいます。
しかし担任の家庭訪問には安否確認も含まれているようです。
このような場合は電話で子どもと話をする機会を作ってもいいでしょう。
顔を見て話すのは嫌だけど、電話ならという子どももいます。
そんな場合は電話で先生と話しをさせましょう。
訪問の仕方を相談する
それでも数日に一回は訪問をしたいと言ってくるかもしれません。
どうしても家庭訪問して子どもと話したいと言ってくださるのであれば、ありがたく受け入れましょう。
忙しい時間の合間にわざわざ家まで訪問してくださるのです。
しかし訪問頻度や子どもへの声かけについてははっきりと希望を伝えましょう。
訪問してもらう前には事前に連絡をもらうなどとしておくと心の準備ができるでしょう。
中には不登校であることを母親は知っているが父親には言っていない、という場合もあります。
そんな際は父親の帰宅後に訪問されては色々な意味で困ってしまいます。
反対に「連絡はいらないのでいつでも来ていただいても結構ですが、不在の場合もあるのでご了承ください」と伝えておくのもいいでしょう。
どうしても会いたくないときは居留守を使うこともできます。
頻度が多い場合や、前述のような無理矢理学校に来させるような発言は控えてもらうように相談するのが無難です。
本人も学校に来ないと行けないことは分かっているので、焦らせる言動や、励ましているつもりが追い詰めているような言動は避けてもらうようにしましょう。
これらの先生は自分はよかれと思ってしているのではっきりと伝えないと分かってもらえません。
お世話になっている担任の先生なので言いにくいかもしれませんが、勇気を持って伝えましょう。
まとめ
ここまで不登校生の担任の先生が家に来ることや子どもがストレスに感じることについて考えてきましたが、いかがでしたが?
子どもの不登校の対応に悩みながら学校の先生にも気を遣うのは大変ですよね。
経験豊富な先生の場合はただ子どもを来させようと働きかけるのではなく、子どもに寄り添った対応をしてくれます。
しかしそうでない場合、保護者の方も苦労することも多いでしょう。
子どもの状況を一番分かってあげられるのはお母さん、お父さんです。
子どもにストレスを与えないよう、学校の先生との適切な距離を見つけながらお子さんを見守っていってあげてください。