共働きなのに夫が単身赴任?!子育てはできるの?
共働きで忙しく子育てをしている最中に夫が単身赴任・・。この想定外すぎる辞令に最初は言葉が出ませんでした。
今2人で協力してやっていてもギリギリなのに、これを1人でこなすなんて無理すぎるとしか思えませんでした。
辞令を拒否することも、私が仕事をやめてついていくことも不可能です。それでも頑張ってなんとか生活をやりくりしている私のお話をしたいと思います。
目次
夫が単身赴任で共働きの子育てって可能なの?
私が最初にその話を聞いた時は、「今もほぼワンオペだしできるでしょ」と軽く考えていました。
仕事を辞めてついていくという選択肢はなかったです。なぜかというと、私も夫も「そんな長くはならない」と踏んでいたからです。
専業主婦ならついていくことも考えますが、短期の単身赴任に仕事を辞めてまでついていくなんてできないなと考えたからです。もう一つできると思った理由が、単身赴任前もほぼワンオペだったからです。
単身赴任前も夫は仕事の帰りが遅く、子供の寝かしつけが終わってからしか帰ってこなかったんです。
そのため、やることはあまり変わらないかな?なんて思っていました。
でも、その考えはとてつもなく甘いものだったことに、開始早々気付かされることになるんです。
限りなく不可能に近い
単身赴任時の私の1日をみてみましょう。私の仕事は9時〜17時という恵まれた時間帯なので、特に時短も取らずやっていける職場です。
そのため、単身赴任前も保育園の送り迎えは私が担当していたんです。
なので、何も変わらないかと思いきや夫が単身赴任になってから、かなりハードになりました。その理由が私の精神的な部分が大半なのですが、遅くても家に帰ってきて簡単な会話をするというのは、すごく大事なことだったんです。
そして、休みの日には一緒に出かけて、平日なかなか行けない分買い物もまとめて行なっていました。
それができなくなるということは、精神的な部分はもちろんですが、休日に夫が子供をみてくれていたのがなくなるので私の負担が激増したんです。
最初に軽く考えていた自分を殴りたくなるほどに、後悔しました。元々気力も体力もある方だと思っていましたが、そんな私でも「これ大丈夫?」と不安になるほどのハードさだったのです。
やりきるには会社の理解かサポートサービスが必要
最初は、簡単に考えていたので会社には言っていませんでした。でも、最初に気づいてくれたのは同僚だったのです。
「最近疲れ果ててるけど大丈夫?なんかあった?」と優しく聞いてくれたんです。
そこで、仲のいい同僚だったこともあり、「実は夫が期間限定の単身赴任でワンオペ育児が本当にきついんだよね・・」と言ったのです。
すると同僚が「なんで言わないの?課長に相談してみたら?」と言ってくれました。
ここで初めて私は会社に相談するということに気付かされたのです。元々私の部署はそこまで忙しくないので、残業もほぼありません。
仕事のピークタイムも営業さんが戻ってくる3時頃なので、1時間早く帰るのもありなんじゃない?という課長からのありがたい言葉に甘えることにしたのです。
たった1時間と思うかもしれませんが、この1時間早く帰るだけで体の負担は全然違います。
そして、会社から保育園までは1時間ほどかかるので、毎日延長保育になるかならないかギリギリだったお迎えが1時間早くなったことで子供も大喜びです。
子供のご飯が遅くなるので、休日にまとめるしかなかった買い物も平日にいくことができるようになったんです。
私の場合は、ものすごい恵まれた環境で会社の理解があり1時間の時短というのが可能になりましたが、そういう会社ばかりではないですよね。
仕事が激務でフルタイムを崩すわけには行かない人も多いと思います。
そんな人は、ぜひシッターさんを使ってください。保育園のお迎えやママが帰ってくるまでの子供の相手をしてくれるので、仕事が忙しいママさんには必須のサポートとなります。
祖父母が協力してくれればいいですが、毎日というわけにもいきませんよね。
なので、子供が熱を出した時なども対応してくれるシッターさんもいるので、契約しておくことをおすすめします。
シングルマザー状態なので、かなりハード
私のように恵まれた環境にいても、シングルマザー状態なのでかなりハードです。今まで夫に預けて美容室などの予定をいれれていたのも、シッターさんや両親に頼まないと不可能になりました。
休日に遊んでくれるパパがいないので、子供の寂しさのケアもしないといけません。走り回る保育園児を1人で連れてお出かけするのはとってもハードです。
当初、平日のことしか考えていなかったんですが、夫がいないということは毎日ずっとワンオペということです。今日あったことを相談する相手もいないし、軽口を言い合える相手もいないんです。
そのことを全く考えていなかったので、「楽勝でしょ」って思っていたことを猛反省しました・・。
そのうち子供も「次パパはいつ帰ってくるの?」というようになり、そんなこと私だって知りたいよ!とストレスが溜まっていくのです。
心が折れそうになったらどうすればいい?
夫が単身赴任になってから3ヶ月くらいは、気持ちを張り詰めていたこともあり疲労感はさほど感じていませんでした。でも3ヶ月を過ぎた頃に急に疲れが押し寄せてきたんです。
「このワンオペいつまで続くの・・?」と心の叫びが聞こえてきました。その時、私がとった行動は空元気で頑張ることをせずに、素直に夫に打ち明けるということでした。
夫に今感じていることを素直にいうことで、お互いに励ましあうことができたんです。寂しいのは夫も同じです。
早く帰りたいと思っているのも同じ。それならビデオ通話などを使って、寂しさをまぎらわせればいいんじゃないかと思ったのです。
そうやってビデオ通話ができる時間を確保すると、子供もおやすみ前に「パパにおやすみするー」とニコニコして言ってくれるようになりましたし、1日の終わりに顔をみて通話をすることで、私のストレスもかなり軽減されました。
できていることを探してみて!
そして、ワンオペでやっていると「できていないこと」に注目しがちです。子供に寂しい思いをさせているかもや家事だってこんなにできてない・・。なんて自分を責めがちです。
でも単身赴任の共働きは、ママが1人でパパの役目をしているのと同じです。無理に完璧にやろうとせず、できることだけやればいいんです。そして、そのできたことを探してみてください。
そうすることで「私ちゃんとできてる」と認識することができます。この認識がとても大事で、自分でできていると思うかできていないと思うかで感じるストレスは随分違います。
ストレスを少なくすることが、単身赴任の共働きを乗り切る秘訣なのです。
子供に我慢させている分家事は最低限に!
一生懸命頑張っているのは、ママだけじゃなく子供もなんです。パパがいない寂しさとママが忙しく走り回っていてあまりかまってもらえない寂しさ。子供なりに頑張っているので、家事は最低限にしましょう。
実際私も子供が寝たら家事を行なっていたのですが、ある時子供が泣きながら起きてきて「起きたらママいないのやだ」と言ったのです。その時、気づいたんですよね。
寂しいのはみんな一緒なんだと。そして子供はママが一緒に寝てくれたと思っていたのに、気がつけばいないものだからものすごい不安になったと訴えられた時に、家事はやめようと思いました。
夫が単身赴任なので、家の中には子供と私だけですよね。だったら今までより多少散らかっていようが、迷惑をかける相手はいません。平日に子供との時間を削ってまで、家事しなくていいかなと思えたんです。
家計と相談して外注する
家計と相談してになってしまいますが、週末に子供とお出かけしている間に外注さんにきてもらって家事をやってもらいます。料理に関しては、子供がその日食べたいものを作ってあげたいので、私は外注しませんでした。
毎日冷凍したストックをチンするだけだと味気ないかなとも思ったのです。どの家事を自分でやってどの家事を外注するかは、人それぞれです。料理が好きな人もいれば掃除が好きな人もいますよね。
自分にとって負担のない方法を選んでくださいね。
単身赴任の期間は?
ここが一番重要なのかなと思っています。個人的な話になってしまいますが、あまりに長期間だと私は頑張れなかったと思います。夫のいない間というのは、本当にしんどくて辛かったです。
あのきつい期間を年単位で頑張れと言われたら、できますとはいえません。
1年以内だったから頑張れた
我が家の場合は、期間限定の単身赴任でした。期間としては10ヶ月程度だったので、私のメンタルもなんとか持ちこたえることができたのです。これを年単位の長期でやっている奥様はすごいと思います。
シッターさんや家事外注を使っていても、完全ワンオペの期間が終わりが見えないとなれば、きっと私は仕事を辞めて夫の元に行っていたと思います。それぐらい、今までいた人がいなくなるという寂しさは大きなものでした。
長期間になるなら、人生設計をがんがえてみて
この提案は、私自身が夫と通話をする中でよくいっていた言葉です。当初は6ヶ月と聞いていたのが最終的に10ヶ月になったので、その最後4ヶ月間のしんどさはとてつもないものでした。
夫とビデオ通話するたびに「いつまでそっちなの?」「いつ帰ってこれるの?」と聞いていました。帰りたいと思っているのは夫も同じなので「俺だって帰りたいよ!」と喧嘩になることも多かったです。
この10ヶ月間で夫が会いにこられたのは片手で数えられるぐらいなので、子供に会えない寂しさは計り知れないものだったと思います。今思えば、そんな状態の夫によく「いつ帰ってくるの?」なんていえたなとおもいます。
でも、当時は私も結構限界だったので、夫の立場や心境なんて考慮する余裕はなかったんです。「このまま夫が戻ってこなかったらどうしよう」と不安で泣いた日もありました。
なので、夫から「戻れる目処がついた」と連絡をもらった時は飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。
転勤族の共働きは辛すぎる
夫は別に転勤族というわけではなく、2人にとって完全に想定外のものでした。新規の事業所ができるので、それのフォローに入って欲しいという期間限定なので耐えられました。
私は元々仕事がしたいタイプなので、もし夫が転勤族だったなら結婚はしていなかったと思います。今回、単身赴任を経験してみて、夫がいない生活で子育てをしていくことが、いかにしんどいかを思い知らされました。
なので、今夫の単身赴任がいつ終わるかわからず辛いという方は、ついていくことも検討してみてはいかがですか?もちろん仕事の都合で簡単にはできません。
会社をやめるというのは、人生の方向を変えてしまうことなので簡単には決断できないですよね。特に今の仕事を気に入っているならなおさらです。
仕事はやめない方がいい?
今の仕事にやりがいを感じているなら、辞めない方がいいです。夫がいない辛さはとてもよくわかりますが、単身赴任先で同じような仕事が見つかる保証はどこにもないからです。
そして、苦労して仕事を見つけた矢先に夫が戻れるとなったらあなたはどう思いますか?もし、自分の人生振り回されてると今一瞬でも頭によぎったなら絶対に仕事をやめるべきではありません。
「大好きな仕事を辞めてまで行ったのに、もう帰るの・・?」なんて思ってしまったら、それこそ夫と大げんかになる可能性もゼロではありませんよね。夫とよく相談して向こう5年以上の長期で帰れないのが確定していない限りは辞めない方がいい私は思います。
夫がどれぐらい帰ってこれるか次第
結局はここなんですよね。夫がいつ帰ってこられるか次第だと思います。たとえは5年で帰ると言われたら、ついていくかどうかは決めやすいと思います。
一番困るのが「無期限」というものです。無期限というのは1年で帰れるかもしれないし、10年帰れないかもしれないのです。長くなりそうだなとついて行ったのに、その後すぐ帰れるとなるかもしれません。
専業主婦ならなにも困らないと思いますが、共働きで単身赴任先についていくというのは、ものすごい決意が必要です。
人生の方向性を変えてまでついて行ったのに速攻で戻れるとなれば、辞めたことを後悔してしまいますよね。
なので、夫とその辺りはよくよく話し合いましょう。夫が「1人でがんばるよ」というなら、辛いでしょうが1人でがんばってみましょう。
無期限での転勤というのは、終わりの見えない戦いです。ママが1人で頑張っていると思ってしまいがちですが、家族と離れて頑張っているパパも辛いのです。
子供と会えない上に子供の年齢が小さいと、次に会った時「誰?」という顔をされるのが辛いと言います。
自分に置き換えてみるとわかると思いますが、一番可愛い時の成長をリアルタイムで見れないという辛さはかなりのものです。
なので、ご自身の辛さばかりではなく、夫の辛さにも気持ちを向けてあげてくださいね。
でないと、不毛な喧嘩が増えて夫婦間がギスギスしたものになる原因になるんです。
子供の意見も聞いてみて
ママが辛い気持ちはよくわかります。でも夫の元についていくとなれば、環境が変わるのは子供も一緒です。保育園ならまだしも小学校に通っているなら転校はかなり嫌なものです。
私自身子供の頃転校した経験があるのですが、なれた環境と仲のいい友達と別れるのは本当に嫌でした。新しいところで馴染めなかったらどうしようととても不安になったのを覚えています。
もし、ママがついていこうかなとおもっているなら子供の意思を尊重してあげてください。そして子供が「転校なんて絶対にいや!」というならその気持ちを大切にしてあげてくださいね。
もし、この子供の申し出を蹴ってまでついて行って、子供が学校に馴染めなかったら、かなりの後悔をすることになります。今の時代教員も生徒も問題ない学校というのは珍しくなっています。
一見、問題なさそうに見えても、それが子供に合うかどうかは別問題です。子供自身が今の環境が気に入っていて友達と離れたくない場合は、できる限りその気持ちを優先させてあげてください。
大人は多少のことは我慢できます。でも子供にとって学校というのは人生の全てと言っても過言じゃないぐらい大事な環境なので、変わることは並大抵の覚悟ではないんです。
そのため、もし転勤先についていこうかなと思っているママさんはよく家族で話し合って決めてください。子供の気持ちを一番に考えてあげるのが、大切だと思います。
まとめ
いかがでしたか?個人的な経験から単身赴任の共働きで子育てをするのがどうなのかをいう話をさせていただきました。
正直辛いです。しんどいです。でもあの期間があったから、夫とよりいい関係を築けたんだと思います。
離れたからこそ、大切な存在だと気づけたので、今となればよかったのかなと思っています。しんどい期間ですが、がんばって乗り越えてくださいね。